1を見るか、99を見るか

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ステロイドの副作用で入院した時(大阪・阪南中央病院)

当初は、ただでさえ元々立派だった脚が(笑)、

2倍の太さに腫れあがり

激痛で歩けませんでした

他にも全身の皮膚炎と痛みがひどかったので、

歩ける状態ではなかったのです。  

 

しばらくして、

車椅子での移動を許可された時、

脚の痛みはまだ相当なものでしたが、

なんだかちょっと進級した様な気分で、

ちょっとウキウキしました。

 

 

 

 

 

 

次に、

車椅子卒業を許可された時は、

それでもまだかなりの激痛でしたが、

10mほど先のナースステーションまで歩いて行けるのが

なんだか幸せでした。  

 

そして、

なんとか少しずつ歩けるようになってからは、

洗濯物を干しに、屋上に行くのが毎朝の日課になりました。  

屋上まで行くには、まだ階段は到底無理だったので、

エレベーターを使うことにしました。  

・・・ところが、そこで問題が起きました。

 

 

 

 

一番痛い脚にばかり注目していたのですが、

他にもひどい炎症がいっぱいあったのです。

 

指が10本共、極限の乾燥による亀裂だらけで、

少し古いエレベーターの重いボタンを押すと

その瞬間に(ぱつん。)とはち切れて、

必ず新たな亀裂が入るのです。  

 

乾燥しきった皮膚に、破裂したように亀裂が入るので

その瞬間は結構痛いのです。

皮膚が裂ける一瞬の痛みがちょっと怖くて、

毎日、

(さて・・・・。今日はどの指でエレベーターのボタンを押そうかな・・・。)

          

 

 

 

 

と、本日の犠牲者(犠牲指?)探しで迷っていたのを覚えています。  

 

エレベーターを降りると、

なんと、次には屋上の重い扉があります。

さあ、次の試練です。(笑)

その重い引き戸を引っ張る時、

指には必ず2つ目以降の亀裂が入りました。

ばつん、ばつん。(あ、痛~~~っ・・・!)

修業は続きます。(笑)  

 

しかし、ある日ふと気付きました。

その日、

私の右手の小指だけは亀裂が入っていなかったのです。

その一本の貴重な指を見つけて

エレベーターのボタンを小指で無事に(亀裂が入らず)押すことが出来、

ドアが閉じて中で一人になった時、 私は思いっきり

と、ガッツポーズをとりました。  

 

たかだかエレベーターのボタンを押して、

ここまで喜ぶ人も珍しいかもしれません。(笑)  

 

でも、暗いと思われがちな入院生活、

歩ける脚がある限り

しゃべれる体力がある限り

喜びを見つける方が得だと思うのです。  

 

治った1本の指に注目するか、

亀裂だらけの肉の出た残りの9本の指に注目するか。

 

視点をずらすと、

同じ時間でも違った過ごし方になるのです

人生が辛いと思う時、

人はその9本の指の方ばかり見ているのかもしれません。  

 

話は変わりますが、

例えば、会社で一人のイヤな同僚がいると

私たちは往々にして その嫌いな人のことがどうしても気になって、

頭から離れないものです。  

 

その同僚の意地悪な態度に毎日不快です。

でも、よく考えると、

他の99人いる同僚は

特に意地悪をして来るわけではないことがあります。  

 

それでは、その意地悪をして来ない99人に

自分は感謝をしたことがあっただろうか?

と、考えると、

99人の自分にナイスに接してくれる同僚については

当たり前’ だと思ってしまっていることが多いものです。

意地悪して 来ないことが ありがたいのではなく、

当たり前’ だと思ってしまいがちなのです。  

 

(そういえば、他の99人の同僚は私に対していい人達だった・・・)

そのありがたさに気付けば、 イヤな一人の同僚さえも、

感謝の大切さに気付かせてくれた

あなたの観音様になるのです。  

 

そうやって感謝の方に注目していると、

結局は、

同僚は100人ともナイスな人達だったのだ・・・

と気付いたりします。  

 

1に注目するか。

残りの9、あるいは99に注目するか

どちらもあなたの脳の選択です。

あなたにしか選択権はありません。  

 

辛いことを考えた1分は、

あなたの命の1分です

 

命と思えば、大切に、楽しく使わないわけにはいきません。

楽しい方を選んで、 命を大切に、有意義に使っていきましょう。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

      

 

この記事の英語版はこちら 👇 クリックしてね 👇

Will You Focus on the 1 ? Or the 99?

 

 

 

1を見るか、99を見るか」への8件のフィードバック

  1. 私は99ではなく1を見てしまうほうですね。
    そのお陰でちょー辛かったけど追い出すことに成功しました。5年間くらいは(笑)

    しかし、仰る通りだと思います。
    敵をせん滅するのがいいのか、味方を増やして敵が恐れをなして逃げ出すようにするか、視点の戦略ですね。

    • 円山さん
      講演も聴いてくださりぃの、コメントもくださりぃので、うれしいです!

      私も結構~な変わり者なので(笑)、変わった意見だとは思うのですが、人生、自分で自分を楽しくしなきゃやってらんない~~~、と思うので、いい方だけ見るようにしながら、楽しく日々を送ってます。この考えをやり通すと、地獄の脱ステも、心だけはへっちゃらです。だから、みなさんにも伝えたい♪

      パーティーで担当だった山田貴博先生と久しぶりに話した時も、先生は、私ほどひどい症状の患者を未だかつて診たことがないし、(浸出液と落屑が多すぎて)完全に腎臓崩壊状態、なんでこの人、これで生きてられるの?(笑)と不思議でしょうがなかったほどだったそうですが、(死にそうな人が?)(笑)やけに楽しそうにしてるので、そっちがもっと不思議だった・・・という笑える後日談を聞き、爆笑しました。

      いや~~~、いい言い方をするとポジティブ、見方を変えるとノーテンキですね(笑)。偉そう~に言っている私も、視点の勉強をしなければいけないようです。
      (笑)
      また、是非是非、コメントもしてくださいね~。楽しみにしています。
      ありがとうございました(^o^)/

  2. Title: Will you focus on the 1? or the 99?
    When I was suffering from steroid induced symptoms and was hospitalized (Hannan Chuo Hospital in Osaka), my legs swelled up double its size, and my feet hurt so much that I could not walk. I also had severe dermatitis all over my body and was constantly in pain.

    After some time, I was permitted to move around in a wheel chair. I still had severe pain in my legs, but I felt like my condition was improving and felt very happy to be in my wheelchair.

    Next, I was told that I could walk on my own. I still had severe pain, but I was able to walk about 10 meters (32 feet) to the nurse station, and felt very proud of myself.

    And once I was able to walk on my own again, it became my morning routine to go up to the roof of the hospital to do my laundry. Since I could not tolerate stairs yet, I decided to take the elevator to the roof.

    here, I encounter a HUGE problem!

    Up until then, my legs were causing the most problems and my focus had been on that, but I had many other things going on in my body.

    All of my ten fingers were severely dry, and if I were to push the elevator button, in that moment my skin would split, and I would have another crack in my skin. The crack would happen suddenly, and very painfully. Every morning I would meditate and think..’Which finger should I choose to push the elevator button…?’

    Once I got off the elevator on the roof (with a new crack in my skin), another challenge awaits:a heavy door! When I would pull on that very heavy door, I would experience at least two cracks on my skin.. ouch ouch!!

    One day, I realized that my right hand pinky finger had no cracks at all. I was able to push the elevator button with my pinky (without getting a crack!). I was so thrilled!

    Many may think that being hospitalized is a very negative, and bad experience. However if you are able to walk, and have energy to talk, I feel that it is important to find joy in whatever circumstances.

    I could focus on my ONE healed pinky, or I could focus on my nine other fingers with cracks all over them.

    When you shift your perspective, even when what is going on is the same, you could have a totally different experience.
    When we feel that our life is horrible, it may be that we are focusing on the nine remaining fingers.

    For another example, let’s say you have one co-worker that you do not like. Many of us focus on that one person, and our minds become filled with the things we don’t like about them.

    Everyday we feel horrible being around the unpleasant co-worker. But if we see the big picture, we notice that 99 other co-workers are not awful to you.

    Have we ever expressed gratitude towards the 99 other co-workers who are not mean to us? Most likely we do not, and dismiss it as being ‘normal’.

    If we are able to see that ‘Wow! 99 of my other co-workers are very nice people..’ , then we can even thank that 1 co-worker who is unpleasant, because they made us realize this reality.

    When we start to focus on gratitude, we realize that ALL of my co-workers are great people.

    It is always your choice to focus on the 1, or the 9, or the 99. Both choices are yours to make.

    If you spend 1 minute thinking of something that is depresses you, you must realize that that 1 minute is a minute of your whole life.

    When we realize this, we must cherish this life and do the best so that we can enjoy it.
    Make choices that are fun, deeply care for your life, and let’s use the time we have in a meaningful way.

  3. 徳子さん、初めまして。脱ステ2ヶ月目の40代主婦です。
    私は今、かさぶたの痒みや、掻きすぎて象肌になった皮膚の痛みとの闘い真っ只中です。
    徳子さんに質問なのですが、脱ステ&脱保湿中はどのような食生活をされていましたか?病院ではどのようなメニューだったのでしょうか?
    ちなみに私はDHAオイルのサプリ以外はなるべく油は控えて、米も少な目の和食をとっています。
    それと、オススメのサプリがあったら教えて下さい。
    宜しくお願いします❗

    • KYOKOさん、
      読んで下さってありがとうございます。
      辛い日々をお過ごしのこととお察しします。

      食事についてですが、脱ステ脱保湿を勧めるお医者さんの中でも色々意見がわかれますが、わたしは入院治療でよい結果を出している佐藤健二先生の治療を経験したので、そちらをいつも説明させて戴いています。

      病院(阪南中央病院)では、食事は特に制限がありません。みなさん、普通の食事をされていました。水分制限と、甘草(グリチルリチン、リコリス)の摂取は気を付けましたが、あとは栄養バランスを考えるだけです。現在も同じです。
      『絶対知ってほしいこと・脱ステロイドをした方へ』http://tokuko.chu.jp/tokukonoheya/2016/10/08/%e8%84%b1%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%ad%e3%82%a4%e3%83%89%e3%82%92%e3%81%97%e3%81%9f%e6%96%b9%e3%81%b8/

      甘いものがよくないとか、医学的にはあれこれあるようですが、入院仲間も、そのあと出会ったメンバーも、みな、これといって食事に関して共通するよくなかった食べ物がなく、それどころか、徹底した食事制限をやったことのあるみなさんも、特に効果を感じていないと言うのが正直なところ共通した意見です。ですから、佐藤先生のおっしゃる「バランスよく」というのが正解の気がしています。少なくとも私は特に制限している食べ物はありません。ただ、タンパク質は皮膚の再生に使われるので意識して多く摂られることをお勧めします。

      サプリもブームになる前の30年以上前からあれこれ飲んでいて、随分ためしました。漢方もあれこれやりました。エスカレートして、色々な種類を、朝、ザラザラと飲むほどになっていましたが、今思うと、普通にバランスのよい食生活をすれば、こだわる必要がなかったなと思っています。

      佐藤先生の治療を受けて、本当にとてもよかったので、サプリや漢方に頼るのもやめました。それでも、どうやっていけば皮膚が健康になって行けるのかを病院で習ってきたので、今はなんの心配もありません。
      そして、よかったからこそ、そのことをブログのあちこちでシェアしています。
      漢方のことや食生活のことなど、他のポストで説明させていただいていますので、時間を見つけて是非読んでみてください。

      KYOKOさんも、どうすれば症状が楽になって行くか、是非、このブログから見つけて行ってください。必ず、よくなりますよ。
      佐藤先生の脱保湿を実践すると、治りも速いです。しばらくは悪化の様に見える時期を乗り越えなければいけませんが、何年も苦しんでいる方などには是非やってみてもらいたいと、心から思うほどの治療です。
      本当に人間の自然治癒力を信じてよかったと、仲間と共にかみしめています。

      やってみようという方々を全力で応援するブログです。
      どうぞ、じっくり、しっかり読んで、よくなってくださいね。お大事に。

  4. ピンバック: 少しでも楽にステロイドのリバウンドを乗り越える為に - がんばっているあなたへ | 元気が出る 徳子の部屋

    • 佐藤先生、ご多忙中読んで下さってありがとうございます!

      『ステロイドでアトピーは治りません』の記事も、病院仲間、卒業以来お会いしていない大学の先輩、職場の仲間、30年も前の前職の同期、教官、etc…と、色々な日本中に散らばるみなさんが、わざわざ連絡してきてくれて、何人もがSNSなどでシェアしてくださったりしています。

      すでに何人かの見ず知らずの方も、「ステロイドのことを再度認識した。」「子供にステロイドを使わせるのをためらっていたので、使わない決断をした。」「知ってよかった。ステロイドは使いません。」などというメッセージをそれぞれのSNSであげてくださっています。ありがたいことです。

      始めたばかりのブログですので、現時点では毎日100人に到達しない程度のPVですが、社会全体が気付いて、皆が当たり前でステロイドにNoと言えるような社会になれれば・・・というのが今の思いです。

      サポートしてくれる友人たちの方が「がんばりましょう!」「広めましょう!」とメッセージをたくさん送ってくれて、感激するような日々が続いています。

      また、先生がおっしゃっていた、厚生労働省の新しい動向の件も、すでに多数の友人に伝えたのですが、多方面で怒り心頭で、「保育園と幼稚園の先生の知り合いが何人もいるから、その人達にがんばって広めるから。」と連絡を戴いたり、周囲の ‘愛あるステロイド撲滅行動’ に私自身も感激しています。

      先生がご存知の、そういった情報も、何か詳細がおわかりになりましたら、是非お教えいただければ、拡散させていただきたいと考えておりますので、お手隙の時にどうかご連絡いただければうれしく思います。

      本当にいつもありがとうございます。
      これからもよろしくお願いいたします。

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