出来なくても、いいんですよ - アトピー体質とエクササイズ

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毎日30~40分くらいでも軽く走る、または急ぎ足でウォーキングすることが出来れば

代謝が上がり、皮膚の再生が効率的に進みます。

実際、運動ははとても効果的で、代謝を上げるには何よりの近道です。

 

肌細胞は表皮の一番下層で生まれますが、

次第に最上層まで上がって垢となって剥がれ落ちるまでのサイクル(ターンオーバー)が

代謝を上げることでスムースになります。

最上層の古い角質が順調にはがれ落ちることで、肌のくすみは減り、メラニンの排出もうまくいきます。

お肌がゴワゴワした感じなのは、ターンオーバーがうまく行かず、この最上層が順調に剥がれていない状態です。

正常な最上層であれば、水分をしっかり保持し、外からウィルス、細菌の侵入も防いでくれます。

肌バリア機能も高まるということです。

 

代謝を上げれば、この新しい皮膚を作り出す流れの助けになりますから、出来る限り、バンバン運動した方がいいのです。

しかし、一説では、最低でも20分以上の少し激しい連続運動をしなければ代謝は上がらない、とも言われています。

ユルイやり方だと、効果も薄いようです。

 

そんな知識や情報があるだけに、私たちはなんとか運動を日課に入れ、ついついがんばってしまいます。

しかし、アスリート系、体育会系でなければ、意外とこれが結構きついのです。

それでも、皮膚炎から脱したいわ、運動はしたくないわ・・・ではわがまますぎる・・・。

そう思うと、

(辛いけど、少しでも、1日でも早くよくなりたい・・・・。)と、

性格が真面目な傾向にあるアトピー患者たちは、前向きに歯を食いしばって運動に取り組みます。

 

しかし、ストイックになればなるほど、時には、

走れない自分に落ち込み、

だからよくならないんだ、

こんなダメダメだから、いつまでたっても同じなんだ・・・・

と、落ち込む材料にしてしまいがちです。

 

でも・・・落ち込むのはちょっと待ってください。

だって、ステロイドの副作用から脱出したとしても、

このウルトラ乾燥肌であるアトピー体質 とあなたが、70才、80才まで、いやもっと付き合っていくとして、

ずっとそんなアスリートちっくにがんばりが続けられるだろうか・・・?そう思うと

ビッグ・クエスチョンマークが頭上を浮遊します。(笑)

 

実際、私などは、学生時代から社会人になってしばらくの間は、バリバリの体育会系でした。

スポーツ(バレーボール)大好き、暇さえあれば筋トレも楽しみ、腹筋は常に6個、パキパキパキ~~~~ン。

今でこそ、腹筋女子はちょっと自慢のようですが、当時は笑いのネタなだけです。(~_~;)

悪友につけられたあだ名は仮面ライダー

太腿は筋肉でパツンパツンだったので「おい、黒岩!」と、当時有名な男子スピードスケート選手呼ばわり。

右腕の盛り上がった筋肉は、当時流行った山下達郎さんのアルバムから『ビッグ・ウェーブ』と命名される始末。

今でしたら、「黒岩じゃね~よ!」とか、「黒い全身タイツ着てね~よ!」とか、「変身してね~よ!」とか・・・ハリセンボンの春菜さんのようにツッコミが入れられるのですがね。(笑)

 

しかし、そこまでスポーツをやった私のような者ですら、最近はもう、めっちゃ衰えています。

運動? 無理。

みたいな即答タイプに成り下がりました。(笑)

それくらい、運動は、一旦離れてしまうとなかなか再開が難しく、

得手不得手に左右されるし、年齢、時には皮膚症状などで、思うようにいかないこともありがちです。

ストイックにやっている方にとっては言い訳に聞こえるのでしょうがね。ははは。(力ない笑い)

 

ただ、誰しも、出来ない時はあります。あるいは、出来ない方もいます。

ですから、無理なことをがんばりすぎて、落ち込み材料になってしまうのであれば

別なユルイ効率的なやり方に取り組んでみましょうよ、

そう提案したいのです。

 

走るのはキツイ、でも、楽をして代謝を上げれらる方法はないのでしょうか???

 

・・・ここで、代謝を上げるためのプチ解説として、血液の話をさせてください。

腸がキレイだと、キレイな血液が体を巡ります

血液は体中に酸素を巡らせ、毒を排出し、栄養を取り入れキレイな皮膚をも作りますから、

キレイな血液を巡らせるのは、お肌の改善にと~~~~~っても大事なことなのです

これが代謝を上げろと言われるゆえんです。

 

しかし、血液は言わずと知れた液体です。

本来、液体という物質は当然のように下に溜まって、重力に逆らってまで自力で上がっては来ません。

身体の中でも同じことが起きています。

心臓さんから送り出された血液は、脳にも行けば、つま先にも行きます。

心臓さんには、血液を使って、全身に新鮮な酸素や栄養分を送る大事なお勤めがありますが、

脳から心臓方向に向かうのと、

足首から心臓方向に上って行くのと・・・

どちらが大変そうですか?

 

心臓さんは、その押し出す力と重力で足元まで押し下げた血液を、さらなる押し出す力、ポンプ運動の勢いのみで押し上げます。

人間の毛細血管を含めた血管を繋ぎ合わせると、地球を2周半もするそうですから、

押し出すポンプの力のみで体中に血液を送り出しているのは、スゴイ労力ですよね

そう思うと、心臓さん、よくがんばってくれていますよね。

運動不足が続くと、足元まで下がった血液が上がりきれず、そこで血がよどみます。そこでどうするか。

もっと心臓さんにがんばってもらう?いやいや、「だったら運動しろ。」と言われます。(笑)

(余談ですが、心臓は脾臓と同じくガンになりませんよね。温かい臓器だからだそうですよ。

がん細胞は約40℃で死滅するそうですから、温かい血液に浸されている臓器は強い。

スゴイがんばり屋さんです。ですから、敬意を込めて“さん”付けです。)

さて、ここで、その働き者の心臓さんの負担を軽くしてあげるために、第2の心臓を使う方法があるのです。

 

それが、ふくらはぎです。

 

なんてことはないのです。

運動不足で冷たくなったアキレス腱の上やふくらはぎをマッサージするだけでもちょっと違ってきます。

もし、今、歩けるのであれば、アキレス腱を伸ばすイメージで歩くだけでも、少し差がつきます。

足裏も柔軟に波打つようなイメージで歩く。ふくらはぎの筋肉を使う歩き方です。

つま先で地面を蹴るようにしながら大地から離せれば、なおさら結構。

股関節も伸ばしながら、停滞した血液を流すイメージで、大股で歩きます。

 

あるいは、 “かかと上げ” という運動もあります。

敷居などのような一段高くなっているところに、つま先側だけ乗せてかかとを浮かせて立ちます。

片手は壁に軽くタッチしていてかまいませんよ。

そして、背伸びしてかかとを上げ、ゆっくりかかとを下す、背伸びしてかかとを上げ、また下す。

これをゆっくり10回、3セットくらい、やってみましょう。

その間、かかとは一切床に触れないようにします。

ふくらはぎの筋肉をめっちゃ使います

大変だって言っても、走るよりは楽ですよ~。(笑)

 

心臓さんは触ることが出来ないので、私たちにはコントロールできませんよね。

でも、脚はたいていの場合自分のコントロール下にあります。

 

走れないなら、歩いてみる。

歩くのもきつければ、効率的に血液を流すためにふくらはぎだけでも使ってみましょう

そんな程度の提案です。

ストイックになるよりも、気楽に、ゆるふわ~~~~で取り組むのもひとつのやり方かもしれませんよ。

 

くれぐれも、走るな、とは言っていませんよ (笑)。

無理することないですよ、です。

怠け者にだって治る権利はあります。(≧▽≦)

あなたには、あなたに出来ることがあって、それをすればいいだけなのです。

走れなかった、運動メニューをこなせなかった、と、決して自分を責めないでくださいね。

 

運動できるときは、うんとやってください。

でも、出来なかったとしても、他にも手はいくらでもあるのです。

常に、千手観音のように、千の手(手段)の中から何かを見つけてください

千手観音にたくさん手があるのは、そういう教えが含まれているのですよ。ただのデザインではありません。(笑)

あれがダメでも、こっちの手、これがダメでも、次の手。千の手を出して問題を解決しましょう。

私たちは、つい、出来ないことの方を数えがちですが、

落ち込んだ暗い気分では自律神経が効率的に働いてくれません。

つまり、自己治癒能力が上がらないのです。

出来ることをやって、明るく過ごした方がお得です。

 

早く治すには、やはり、楽しい気分でいる方が絶対にいいのです

心と体が繋がっていることは、現代では科学的にも証明されているのですから。

無理しすぎてストレスを抱えない、そこは、治癒・改善へのとっても大切なポイントだと思います。

 

大丈夫ですよ。

出来ることをやったあなたは、それだけでまた一つ大きくなっているんですから。

皆さんが日々を楽しみ、キラキラのお肌になれますように。

必ずそんな日はやってきますよ。

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

#第2の心臓 #かかあと上げ #アトピー #走れなくていい #ふくらはぎ #血液 #千手観音 #心臓 #アキレス腱

出来なくても、いいんですよ - アトピー体質とエクササイズ」への3件のフィードバック

  1. こんにちは。
    佐藤先生の本では、入院中、ウォーキングを1日2回やっていると書いておりました。
    具体的に歩く早さや距離、時間、食事前後どちらに行うかなど、こまかく指導されていたのでしょうか?
    どのように指導されていたか教えてもらえると嬉しいです。

    • カズクワ様

      一応、このトピックは、”運動が出来ないからと言って落ち込みがちな方々”に向けて発信していますので、そこはご理解の上で・・・ということで追加説明させていただきますね。(^_^)b

      入院中は、出来る限り運動をします。朝ご飯を食べた後、また、昼ご飯を食べた後など、ほとんどの患者さんはウォーキングやジョギングに出かけていました。2回出る方、1回だけの方、皆さんそれぞれです。
      中には、朝ご飯前にも、早く良くなりたいという思いで出ている方もいらっしゃいました。時間などに規定はありませんでした。

      とにかく、代謝を上げる、それが新しい健康な皮膚を早く作り出す・・・というのが(上記で説明している通り)運動の目的です。人それぞれの能力(気力?)(笑)もありますので、きっちり「こうだー!」みたいなきまりはありませんが、代謝を上げるには、ある程度息が上がるくらいの運動の方が効果があるのは間違いないでしょう。

      距離も速さ、時間によって人それぞれになってくるので、あまり深く考えずに、例えば「1時間歩く」とか目標を立てて、それを毎日達成されるのもいいかもしれません。私は、歩けるようになってからは、相当な速足で歩きまくりました。

      入院患者の中では、がんばりにがんばって、大阪松原市にある病院から、USJまで歩いて往復された方もいらっしゃいますよ。「早く治ってやる!」という強い思いだったと思います。

      ご自分の出来る範囲で、がんばってみてください。

      • 徳子さん

        ありがとうございます(^-^)
        今は、症状があまり良くなくて動けていなくて、とても参考になりました。

        常に息が上がる感じで運動する
        と捉えて大丈夫でしょうか?

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