脱保湿と呼べるのは、脱保湿だけ、ですよ

Facebook にシェア
reddit にシェア
LinkedIn にシェア
LINEで送る
Pocket
このエントリーをはてなブックマークに追加

 

アトピー性皮膚炎に、常習性のあるステロイドを塗るのをやめると(=脱ステ

恐ろしい副作用離脱症状リバウンドを経験することが多々あります。

それがなかなかよくならないので、

巷でよく聞く、評判のいい脱保湿も始めてみた、

「けれど、(副作用の症状が)なかなか引かないんです。なんででしょう?」

・・・という相談をいただくことがあります。

 

私のブログを読んで、脱ステ脱保湿を決断した、という方々も相当数いらっしゃるので、

そこは私も「なんとかサポートして差し上げたい!」

そう思い、一生懸命、お役に立てるやもしれない情報を発信していますし、

SNSで直接私を探し出して連絡をして来られる方々には、

真夜中でも、私の限界ギリギリまでお返事をさせて戴いたりしています。

(ごめんなさい、相談が多すぎて、全てに対応は出来ていないこと、ご理解ください。)

 

ただ、脱ステをして「よくならない。」と嘆き続けている方も、

ところどころよくなったり

あるいは、時々よくなっている時もあるのですが、

私たち患者は、

よくなった時部分のことを

ほとんど話題にしない傾向があります。(/ω\) (笑)

ははは。

苦労自慢と同じで、重症自慢も、脱ステあるあるです (笑)。

そして自分より重い方には、「おおっ!」と敬意を払う・・・。

かく言う私も、自分より重症経験の方に出会えたら、きっとひれ伏します!(笑)

(いや、でも、みなさん、自慢できるぐらいがんばってきてますよね。

私には、わかりますよ。心行くまで、自慢してください。)

 

辛い症状で相談をされて来た方に、私が脱保湿のアドバイスをさせてもらい、

それからしばしご無沙汰していると、

何か月かして、また急に嘆きながら

全然よくならないんです。」と、相談をしてくる方々がいます。

あれほどたくさん説明したのだから、

「脱保湿をやってみたのに、この間、少しもよくならなかったのですか?」

とお聞きすると、

「ああ、そっちはよくなったんですよ。でも、今度はこっちが・・・。」

というケースがと~っても多いんです。(笑)

この時点で、「あ~た、それ、すでに脱保湿ではありませんよ。」と私は言いたくなります。(≧▽≦)

 

つまり、よくなった部分に喜ぶことを忘れているうちに、

次の悪化が始まってしまっているケースです。

心の面でも、リラックスして

自力で明るくいられるように維持しなければ、

なかなか成果は出辛いですし、

少しでもよくなったことに幸せを見つけられずに

次に悪くなったところに嘆く・・・・では、

脱保湿の治療を、本当の意味でがんばっていると言いきれないと思うのです。

脱ステのエキスパートの先生たちも、皆、メンタル面の大切さは明言されています。

心の強化も脱保湿の一環です。

 

よくなったことになぜ言及せずに、なぜ、悪い部分にばかり注目しているのでしょう?

もちろん、悪化した部分は気になって当然です。

でも、よくなった部分もあるのです

そこに感謝を忘れていませんか?

そこに感謝の気持ちを持って自分で自分の心を盛り上げていく・・・・

そういう患者本人の内側の努力も必要なのです。

よくなった部分に喜びを感じずに、

よくならない部分と、新たな悪化部分にだけ注目し、

ただただ、耐えて嘆いて・・・・

その繰り返しは非常にもったいない、と私は思います。

メモなどを見ると、先月悪化して嘆いていたところが、

現在、炎症ゼロになっていることに気付くこと・・・ありますよね?

せっかく脱保湿をやるなら、ストレスを抱えない努力をして、

希望だけを携えてスカッと取り組んで戴きたいのです。

ただでさえ、辛い治療経過をたどらなければいけないのですから。

 

でも、究極のもったいないケースは、せっかく脱保湿を説明させてもらっているのに、

それを信じ切れずに

治癒を待ちきれずに

脱保湿に、独自の方法を加えてよくならない方々です。

(仕事の都合などで完遂出来なかった方は含んでいない説明ですので、落ち込まないでくださいね。)(*^^)v

 

不思議と傾向があるのですが、

脱保湿についてあれこれ

何度も何度も質問し続ける方に限って、

結局、脱保湿をやってみることをしなかったり、

やっても自分流のアレンジを加えてしまう方が多いようです。

(これ、完全に、心の部分に共通項があること、気付いて戴けますか?)

 

また、きちんと指示通りにやらなけらば脱保湿と呼べないのですが、

教わった通りにやらずに、「脱保湿をやっている」と思っているケースもありがちです。

 

一方、脱保湿にもいろいろあって、

時として、保湿クリームや保湿化粧品を塗るような治療を勧めているお医者さんもいらっしゃるようです。

それに関しては、私や私の仲間達が教わり、よくなって、

ここでご紹介している脱保湿とは全然別物です。

経験した患者たちの一人として言わせてもらうと、

一切の保湿を絶つ、究極の脱保湿でなければ、”脱保湿ではないし、

それが一番早くよくなるのは間違いないのです。

 

英語では、私の紹介している ”究極の脱保湿” は

NMTと呼んで戴いていますが、

保湿化粧品など、何か塗ったりすることがあるのは

MWと呼ばれていて、別物です。

体験した海外の方々は、

NMTは

今までよくならなかったMWと違って本当に素晴らしい!」

と、大絶賛で、自発的に広めてくださったりしている方もたくさんいらっしゃいます。

日本でも、前者を究極の脱保湿、後者を脱保湿・・・と、区別したいくらいです。(笑)

徹底的にやらなければ、(一時的によく見えることはあっても)なかなかよくならないのです。

 

ステロイドのリバウンドの患者さんに、私が脱保湿を勧めたからと言って、

特に何か利益を得ているわけではありません。

広めたからと言って、私の生活が明日から劇的によくなる・・・

ということもありません。(笑)

よいから、勧めている

助けたいから、勧めている

こんなひどい経験を同じ思いを

他の方々にさせたくない

それだけなのです。

 

ですから、私にとっては、一切大げさに言ったり、

強制する必要はないのです。

やるやらないはどこまでもご本人の選択

私にできるのは、「これは最高にいいですよ。」と、

よかったお勧め情報を説明することまでです。

信頼して戴いていいものだけを提供しています。

 

脱ステだけでは何年もかかっていたものが、

脱保湿を加えて徹底的にやると、たったの3か月ほどで症状が引く、

と、経験者たちが口を揃えて言っているのです。

それでも、まだ、信じるのが心配で、

「脱保湿を始めた。」と言いながら(思いながら?)、

xxクリームを塗っている」

xxバスソルトは欠かせない。」

シャワーは毎日浴びないとダメなの。」

「夜型だから、早く寝るのは不可能。」

運動は、時間がとれなくて無理。」

・・・・と、俺流私流を通し、

挙句の果てに、

「脱保湿で、よくならない・・・。」

という声をたまに聞くことがあります。

・・・こんな取り組み方をしながらの発言は、この先、

この素晴らしい治療に取り組もうとしている方々の

意志を揺るがせてしまいます。私が一番懸念するところです。

 

「私には、このナントカ・オイルは欠かせない」などと保湿剤の写真をアップしてSNSで発信しながら、

「私は脱保湿を徹底的にやっているが、それでもわたしの症状は一向によくならない。」

って、嘆かれる方。

「コホン・・・。毎日、オイルを塗ってますよね?それ、脱保湿って呼ばないんです・・・。」

と、ツッコミたくなります(笑)。

 

(脱保湿中の症状がよくない時は)

シャワーお風呂は出来るだけ控える

運動後汗をかいても控える と説明しても、

「汗っかきの場合は別でしょう?」

と、シャワーだけはあきらめきれないのか、

なんとかシャワーを毎日浴びる道を見つけようと、

”好きなだけ好きな時に浴びていい”

という返答を引っ張り出して安心したいがために、

食らいついて質問攻めの方もいらっしゃいました。(笑)

お風呂とシャワーの回数を減らすのも脱保湿です。

感染を防ぐという目的だけに使用することにとどめます。

普通に(毎日)使うしかないなら、別な治療をされた方がいいでしょう。

 

水分制限はとても大事。”と説明しても、

「私は水を大量に飲まないと無理な体質なの。そういう人はどうすればいいの?」

「水だけは、デトックスの為にもたくさん飲まないといけないタイプなんだ。」

とか・・・・。

・・・それ、もはや脱保湿ではありませんから~。( ̄ー ̄)

脱保湿をやらないのに、脱保湿を勧めてる人に質問するのは時間の無駄ではないでしょうか?(笑)

どうぞ、別の信じる治療法をお選びください~~~~、と、丁寧に他をお勧めしたくなります。

(こういった自分流を通したい患者さんは、どちらかと言うと外国の方に多いです。

日本人は、言われたことをコツコツやるということに、子供のころから慣れているのでしょうね。)

 

何度でも言います。

脱保湿は、やるなら、徹底的に説明通りにやってこそ効果が出るのです。

オリジナルの方法を加えたいのなら、何もこの治療を選ぶ必要はないのです。

特に私は医療関係者でもなんでもありませんし、

脱保湿を経験した、ただの一患者です(笑)。

私や仲間達が経験した素晴らしい治療を紹介することまでしか出来ないのです。

 

医療アドバイスなどもっての外で、

私はお答えする立場にありません。

写真を送ってくださって、「これは、感染ですか?」とか、

(この質問は日本の常識では素人には聞きませんが、

外国人は莫大な数の方が素人の私に聞いてきます。)

あの薬はどうでしょう、この薬ならどうでしょう、

こういう場合はどの薬がいいのでしょう?・・・・と聞かれても、

「私がお伝え出来るのは、ステロイドプロトピックネオーラルはよくない、

という、教わったことと経験したことだけなんですよ。」

としか答えられません。

他の薬のことを聞かれても、名前も知らないことが多いですし、(笑)

そもそも、最初から、脱保湿は薬を塗らない何も塗らない・・・・

という説明しかしていないのですが・・・・(笑)。

 

相談と言うのは誰にでもしていいものではなく、

やはりふさわしい方に聞くべきでしょう。(。-_-。)

 

もうひとつ、とても残念な、起こりがちなことがあります。

脱保湿では、何も塗らずに徹底的に皮膚を乾燥させます

皮膚は乾燥しきってから、初めて普通の状態に戻ろうと再生を始めます

しかし、もともとの乾燥肌が炎症を起こして、さらにそれが乾燥するのですから、

途中経過が大変グロテスクな見た目になるのです。

おまけに、ただでさえ痒い乾燥肌を乾燥させていますからとにかく痒いのです

しかし、それは悪化ではなく治癒の始まりなのです。

その、悪化に見える症状に耐えきれず、

(ああ、こんな夢の治療を信じた自分がバカだった・・・。)

と、治癒 の途中であることに気付かず

待つことが出来ず

悪化に見える途中の状態で脱保湿をやめてしまって、また嘆き始める方々がいらっしゃいます。

これは、もったいないことです。

 

何度も私が言い続けているように、

徹底して、説明通りにやらなければ、それはもう脱保湿ではないのです。

症状の経過に耐えることが出来ずに

自分のアレンジを加えれば

脱保湿治療とは呼べない のです

くどいようですが、この部分が本当になかなか伝わりません。

脱保湿でないことをやって、

「脱保湿ではよくならない」と宣言するのは、

せっかくのいい治療を選ぼうとしているたくさんの方々の

楽になれるチャンスを奪う・・・と言う、重大な罪を犯しているのです。

脱ステは、症状が本当に辛いですから、あえて、重大な罪、と言わせて戴きます

 

治療方法の選択は、各自がやることです。

信頼のおけるものを、選ぶのはご本人です。

私は、ただただ伝えるところまでをさせてていただいています。

私は、脱保湿がよかったことに確信を持っていますし、

現時点で、ステロイドの離脱症状から早く逃れるのには

これ以上のものがないと思っています。

ですから、どこまでも脱保湿を説明し、お勧めはしますが、

やっているのはそこまでです。

強制もする気はありません。

 

ただ、やるなら覚悟をもって徹底的にやってください

ということだけは言い続けています。

覚悟をもって、説明通りにやらなければ、

3か月後の結果は出ないのです。

覚悟がないから、途中経過で不安にさいなまれるのです。

 

私の相談者の中で、忍耐モード最短者(笑)は、

脱保湿を始めて2日目で、治療が辛くてやめました。

それでも、長いこと私に相談をした後、

やはり再開すると覚悟を決めました

そして、1カ月くらいあとに、彼は、

「脱保湿をしたら、こんなに短期間で、

ここまでよくなったよ!」

と、ビフォーアフターの写真をネット上に載せました。

世界中に衝撃が走りました

「ま、まじかよー?ここまでよくなるの?この短期間で?」

「私は4年も(リバウンドを)やってるのよ?あり得ない!」

という、驚きです。

この方は、たまたま結構いい状態だったから早かったのでしょうが、

それにしても、判断ポイントで正しい選択をしたので、よい結果を得られたのです。

 

いろ~~~~~んな自己流アレンジを加えて、

それを、脱保湿、と呼ばないでください。(笑)

徹底的にと、何度も、何度も、言っているのです。

それをやらずして、

「脱保湿、始めました」

「でも、よくなりません。」

・・・・って、是非、おやめください~ (笑)。

そうなりそうな方は、別の治療を選択されることをお勧めします。

 

脱保湿は、ステロイドのリバウンドから必ずよくなります。

(注・薬の副作用ですから、症状が消えても、その時点が”完治”という保証はなく、

また再発することはあり得ます。また、脱保湿はアトピーの治癒方法ではありません。)

 

あなたのもともとの症状がアトピー性皮膚炎であるなら、

確認すべきことが3つ。

現在の症状が、ステロイドをやめたことによるステロイドの副作用で、

特に他の病気などもなく

感染などの症状がなければ

脱保湿を徹底的にやることで、その苦しい離脱症状から

何より短期間で脱出することができます。

その為に、親しい皮膚科の先生に、定期的に上記の診断だけはお願いしながらやってみてください。

自宅療養の場合、医療のサポートは必須です。

 

また、心の問題もとても大切ですよ。

「よくなるぞ~~~!」と前向きな明るい気持ちで、

自分の選択に全幅の信頼を寄せて、

楽しく治癒に向かってください。

これも脱保湿でよくなるポイントです。

「どうせ、よくならないんだ。」

などと、暗く、重い気分で過ごさないでください。

お医者さんが言えなくても、データが取れなくても、

心はあなたの症状に絶対に影響を与えています

経験者の私だから言い切れるのです。

 

相当な忍耐が必要な治療です。

やるなら、腹をくくってひとつも漏れることのないくらい

徹底的にやってみてください

必ず、あなたを救ってくれますよ。

 

今日も、素晴らしい一日を!

 

 

追記: 非ステのリーダー・阪南中央病院佐藤健二先生から

素晴らしいコメントを以下に戴いています

とても役に立つことがいっぱいです。

是非是非、お見逃しなく!

 

 

 

 

脱保湿と呼べるのは、脱保湿だけ、ですよ」への9件のフィードバック

  1. 佐藤先生
    徳子さん
    返信ありがとうございます
    掻いてもいい
    間違ってないのですね 安心しました
    運動はしています
    シャワーも減らしてます
    水分制限は気にしてはいるのですがオーバーぎみかもしれませんが夜中にのどがカラカラになる時もあるのでオーバーしてない気もします
    自分に何がいけないのか
    本今一度読み返してみます

  2. ゆきさま

    皮膚が乾いて亀裂ができてくるということは少し改善の方向に向かっていると言えると思います。勿論掻くことは少ない方が早く良くなるのですが、掻く行為は止められません。しかし、掻いていても不思議と皮膚が柔らかくなって薄くなって良くなってきます。これを早めるためには運動が必要です。脱ステロイド・脱保湿療法は一つのことをすれば良くなるというものではありません。するべきことは全て行い、すべきでないことはしないことが必要です。何をして何をすべきでないかは私の本を図書館かどこかでお読みください。
    「<新版>患者に学んだ成人型アトピー治療、難治化アトピー性皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法」(つげ書房新社、佐藤健二著)です。

    • ゆき様
      私がお返事させて戴くまでもなく、なんと、佐藤大先生から直々にお返事を戴けるなんて、素晴らしいことですね!これ以上の安心はないと思います。

      脱保湿を続けるなら、とにかく、学んで、学んで、忠実に、これは基本です。
      佐藤先生の名著は、是非、読み込んでください。
      私も何度も何度も読んでも、まだまだ身についていません。(;^_^A
      日々、勉強し、よくなってくださいね。

    • 佐藤先生

      摂ブログを気にかけて、いつも目を通してくださっていること、感謝の言葉もみつかりません。
      他の読者さんも同時にたくさんの方が救われています。
      いつも本当にありがとうございます!

  3. 徳子さん
    さっそくありがとうございます
    一点確認したいのですが
    肌が強くなるとは掻いて皮膚が硬くなる(ごわご()と言う意味ではなく 掻いても傷になりにくい肌と言うことであっていますか?
    現在皮膚が硬くごわごわ 掻くと亀裂が入ります
    この先に本当のツヨイ肌になると伸縮性よいのですか❔
    そもそも 掻いてもいいとはいいつつ我慢しないと無理なのでしょうか❔
    アホな自分は掻きすぎなのでしょうか❔

  4. 徳子さん
    こんばんは
    脱保湿中かゆみが強く掻いて掻いて掻いてしまいましたところ皮膚がぼこぼこになってしまいました
    皮膚が強くなったというより硬くなってしまいました
    たいせんかというのでしよ-うか?
    それでも脱保湿は続けたほうがいいですか?
    シャワーは3日に一回です
    痒みがやわらがず掻くのがやめられません
    とうとう腕が腱鞘炎になってしまいました
    にもかかわらず掻くのがやめられないのです

    • ゆき様

      痒みと言うのは、痛みや苦しみと違った形で大変なものですよね。お察しします。
      脱保湿をすると、皮膚を究極のところまで乾かしますので、当然、乾燥した皮膚ですから痒くなります。しかし、この乾燥した状態は治癒の過程なのです。
      また、私が繰り返し説明していますように、痒みだけは悲しいことにコントロール不能なのです。(。-_-。)
      だからこそ、脱保湿治療で、佐藤先生が「掻いてもいい。」とおっしゃってくださるのです。掻くと後悔したくなるものですが、仕方がないんです。そういう病気ですから。切ないですね。でも、仕方のないことってあるんです。特に病気をしている時などは、仕方のないことを乗り越える修業になります。

      それでも、掻いて、乾かし、掻いて、乾かし・・・を繰り返した先に治癒がやってきます。皮膚がだんだん強くなって行くのです。

      これは、何度も何度も説明させて戴いていますが、”感染がなく、他の病気がないことを定期的にお医者さんに診てもらいながら” 脱保湿をしてください。
      本当に大事なことなのです。
      素人では判断しかねる部分は、依頼の仕方をうまく考えるなどして、やはり、医療の助けを借りなければなりません。

      お聞きしたところで、ゆきさんの症状は私も想像できませんし、見たとしても、残念ながら安心して戴く診断的な答えは立場上も差し上げられないんです。そこはプロの分野になってしまいます。ご理解くださいね。

      ひとつ、気になるのは、診断や感染の判断などは絶対に素人に判断をゆだねてはいけない、ということです。
      たくさん足を運んで、お金も使ってしまいますが、信頼できるお医者さん(これも、100%を求めないでくださいね。感染、他の病気などを、プロの目で診てもらうことが出来る先生)を見つけてください。
      最低限、受付に電話で、「ステロイドを使いたくない患者を診てくださいますか?」と聞いて、無駄な、不快なやりとりがないように工夫してくださいね。言い方次第で、意外と、健康診断的に診て下さる先生はみつかるはずです。

      どこまでも、脱保湿は、感染がないこと、他の病気がないこと、そして、今の症状がステロイドの副作用であること・・・・この3つを念頭に置いて進めてください。

      どうぞ、他の記事もたくさん読んで、痒みの事なども参考になさってください。
      気持ちを自力で上げることも、とても大切な、素敵な修業になりますよ。
      お大事に。

  5. 徳子様

    今回のご指摘は、脱ステロイド・脱保湿治療中に注意をしなければならないいくつかの非常に重要な点をお示しいただいていると思います。
     第一は、良くなっている所を確かめながら治療を進めるということ。
       滲出液が減ること
       瘡蓋が小さくなること
       赤い色が減るあるいは黒くなること
       黒い色が白い色に変わること
       など
     第二は、究極の脱保湿でなければならないこと、すなわち保湿と気づいていない保湿を排除すること。気付かない保湿をいくつかあげると
       汗をかいたら流さければならないとシャワーをしたり風呂に入る
       血液の毒を排出するために大量の水を飲み尿を出す
       皮膚が痛いのでリント布やチュビファーストでカバーする
       アトピーの乾燥肌は良くないから霧吹きで皮膚を湿らす
       滲出液が固まると痛いので滲出液をぬぐい去る
       など
    です。これらの大切なことを経験者だから、今後同じ事で苦しむ人が一人でも減るようにという無私の気持ちでブログに発表していただいていることには、本当に頭が下がります。徳子さんの経験はお一人での御経験ですが、最も平均的かつ代表的なご経験です。特殊なご経験ではございませんので、このブログをお読みになる方は心配されないように願います。
     ご指摘の第一に関連して少しだけ追加させていただきます。改善の途中で、良くなっている部分と良くなっていない部分の改善のスピードが異なり(改善している方が急に早くなることが多い)、良くなっている部分と良くなっていない部分の症状の重症感にかなりの差が出てくる場合が出てきます。この場合、あたかも良くなり方が遅い方が目立ち、悪くなっていると評価する人が多いです。この間違いは、脱保湿を始めて約1か月頃に出てきます。この頃には全般的な改善のスピートは少しゆっくりになり、少し焦り始めている時期ですので、この間違いが良く起こります。この点についての注意も必要です。皮疹の良くなっている所をきっちり把握する必要があります。
     「重大な罪を犯す」とまで表現されるのには相当困られておられると推察いたします。しかし、どうぞ苦しんでおられる方に寄り添ってあげてください。お願いいたします。
     いつも本当にありがとうございます。

    • 佐藤先生

      いつも素晴らしいサポートをありがとうございます!
      戴いた情報は、どれほど患者さんの助けになるか、計り知れません。
      是非、別なトピックで先生のコメントを抜粋して紹介させてください。

      私が重症だった頃、ひたすら自宅で苦痛に耐えていたように、先生のような皮膚科医に出会うことが出来ずに、ただただ耐えている方々が日本中、世界中にいらっしゃいます。そんな方々が、私のように何一つ救いになる情報が得られないまま、毎日、毎日、耐えると言う道しかない・・・というのが見ていられないのです。少しでも救われる情報を提供したいだけで、決して困ってはおりませんので、ご安心くださいね。

      今回こういった内容を発信したのは、こんな素晴らしい治療がありながらも、やはり不安から、脱保湿を信じ切れない方がたくさんいらっしゃることと、そういう迷っている方々に、ごくたまに「脱保湿はよくない」という情報が耳に入ることで、せっかくのよくなるチャンスを逃してしまうことに危機を感じたからなのです。
      いつもの私の語調より、少し厳しく響いていたかもしれませんが(笑)、本当に苦しんでいる方に最高の方法をお知らせしたい、という思いから、脱保湿をやり切らない状態の方が、簡単に否定的なことを発信されることに懸念を抱いたので、伝えなければ、と思いました。

      誰もがネット上を通して発信できる時代になったからこそ、他者のことをも配慮した声をあげる方々が増えるとありがたいなぁ、という思いが伝わばうれしいです。

      さて、今日は、Facebook上で『NMT (No Moisturizing Treatment) Education Group』という、学ぶグループの英語版をスタートさせました。

      先生の脱保湿治療・NMTは『TSW-RSS Support Group』でも、『 TSA Caregivers Rock! 』でも、『ITSAN Red Skin Syndrome Support Group』でも、毎日、毎日、世界中でシェアされまくっています。サーチ欄にNMTとタイプすれば、ごっそりいろいろなやりとりやらブログの紹介やらが出てきます。また、さらに、NMTの勉強グループを作った方々もいて、すごいことになっています。

      そんなわけで、私への世界中からの質問は、とてもではないけれど一人では背負いきれない数になっていますので(笑)、あえて今日、『NMT Education Group』というのを発足させました。自分の時間が全くないほど、(感謝も戴けますが)質問も多いので、「ひとまとめに面倒をみましょう~!」という発案です。

      グループルールとかも考えに考えて出しましたので、少しでも多くの方々がそのページで救われれば・・・と期待しています。

      どれもこれも、先生のお蔭様ですし、これからもたくさんの方々が救われると思います。
      私に感謝の言葉を送って下さる世界中の患者さんを代表して、心より御礼を申し上げたいと思います。

      明日も素晴らしい一日になさってくださいね。

佐藤健二 へ返信するコメントをキャンセル

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください