脱ステ・超お役立ち情報 ー その7(浸出液)

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阪南中央病院・皮膚科(大阪)では、

入院患者さんと佐藤健二先生の学習会の内容を公開してくださっています。

今回のお役立ち情報は、なんとなんと!みなさんお悩みの浸出液です!

ステロイドをやめた後のリバウンドの中でも、不快指数上位に入る症状ですよね。

読んで、バッチリ理解してみてください。

 

浸出液について

 

滲出液が出ると毒が出て良いと思い患部を拭いてしまったりする。(いいのでしょうか???)

 

      ➡ 治療の原則と真逆

        滲出液は傷を治すためのもの たんぱく質が蓋をして保護する目的がある

 

 

浸出液は2パターン

 

  ☆ドロドロ ➡ たんぱく質の濃度が高い。ドーム状に液が固まる。 

  ☆さらさら ➡ タンパク質が少ないため、危険な状態。どんどん流れる。

 

 

浸出液をティッシュペーパーで拭いてしまうのはだめ!!

 

様々な化学物質がとけて皮膚に入ると傷を悪化させる

 (ティッシュにはたくさんの化学物質が含まれていますよ。)

 

 では、どうしたらいいか?

  👇

     ☆ガーゼを(一枚だけ)あてるようにするべき(人工的に瘡蓋をつくる目的。)

     ☆瘡蓋は何もせず放置

     ☆ガーゼはできるだけ長く置く最長一週間は置く)

 

     ●ガーゼををはがした時(はがれた時)に、一部の瘡蓋がガーゼと一緒に取れるが、

  皮膚に浸出液が出ているか、 汗で湿っているかで、再度ガーゼを使うべきか否かを判断する。

  (汗の場合は、ガーゼ不要。)

       ガーゼについた液体の色で汗か浸出液かを見分ける

 

  ●関節や動くところ(ガーゼが剥がれやすい場所)は、

    ガーゼを貼ってから小さいサイズの下着を着て固定させると良い。

 

   ●ガーゼは消毒液で滅菌されているので、そのまま使うと皮膚が消毒液に負けてしまうため、

        水で洗ってから使う

   干したガーゼは硬いため、よくもんで柔らかくしてから使う

 

 

*********************

 

いかがでしたか?この細やかな説明、素晴らしすぎますね?

さて、次は、Q & Aコーナーですよ。

さあ、皆さん、ご一緒に・・・

教えて!佐藤センセイ~~~~ ♪

 

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  脱ステロイドと脱保湿はどちらを先にするか?

A.  脱保湿→ステロイド。ステロイドを塗っているうちは炎症が出ないため。

 

Q.  浸出液が出る人、出ない人の違いは?

A.  皮膚が削られているか、そうでないかの違い。

 

Q.  感染症で滲出液が止まらないのはなぜか?

A.  菌が皮膚の下の方まで痛めているから。(同時に膿も出ている)

 

Q.  瘡蓋がきっちりとくっついている間は感染症になりにくい?

A.  なりにくい。(感染症で菌がいると浸出液が出てきて、瘡蓋も取れるため)

 

Q.  ステロイドが入っているのを隠している外用薬の代表例は?

A.  非常に多いのは漢方。普通の治療でもよくある。使ってすぐに良くなるのは疑ってみるべき。

*某医院ではステロイド不使用をうたっていたが、弱いステロイドなら弊害はないと思い処方していた例がある。

 実際は普通のステロイドより濃度の高いデルモベートが入っていた。

 

Q.  サウナが保湿になるならホットヨガは保湿になるか?

A.  当然保湿にはなる。ただ、アトピーの人は汗が出にくい。

汗を出しやすくするという目的に限定し、自分で評価して行う分には良い。

 

Q.  蕁麻疹が出る理由は?

A.  皮膚の血管の中にある、肥満細胞からヒスタミンが出るときに、

血管から液体が漏れる。慢性蕁麻疹が起こる原因の大部分は不明です。

急性蕁麻疹 ➡ 例えば、青魚は時間を置くと蕁麻疹が出てきやすい物質ができる。

慢性蕁麻疹 ➡ 原因はよくわかっていない。

                                 体調が悪いと出やすい。

                                 環境の変化は、多少影響する可能性あり。

カフェインも蕁麻疹を起こす原因になりうる。チョコレートは珈琲ほどではない。

 

                       2019.04.26 『とまり木』より

 

     ****************

 

 

みなさん、いかがでしたでしょうか?

まだまだ知らないことがいっぱいあったりしますよね?さすが、阪南情報はスゴイですね。

こんな役立つ情報を自宅でゲットできるなんて、ありがたいことです。

 

症状に文句ばかり言いがちな私たちですが、お茶の間のソファーでひっくり返ったまま

携帯やパソコンを開いただけでいい情報が入ってくる・・・

そんないい時代に生きている私たち・・・・

きっとかつてのお殿様たちなんかよりもいい生活をしてるはずですよ。

 

感謝、感謝で今を乗り切ってくださいね。

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

  英語版はこちら。お友達に教えてあげてね。

   👇 クリックしてね 👇

NMT Super Helpful Information From Dr. Kenji Sato’s Patient Meeting – No. 7

 

 

 

 

 

#脱ステ #脱保湿 #ステロイド #リバウンド #浸出液

脱ステ・超お役立ち情報 ー その7(浸出液)」への4件のフィードバック

  1. 徳子さん
    今、阪南入院治療中の美由紀です。遠方から入院されている中、関西在住の私はそれだけでもありがたく、佐藤先生の治療が受けられ日に日に改善していく実感を得られて幸せです!とまり木の情報をとてもわかりやすく発信して下さりありがとうございます!復習になります(^^)脱ステ脱保湿の情報発信、私にも何かできないかとツイッターを始めました。徳子さんの足元にも及びませんが、これ以上この苦しみを味わう人を増やしたくない!!という思いです。まずは自分の改善に全力を尽くします。

    • 美由紀さん

      大変な中、コメントありがとうございます。
      患者が発信する・・・・これが大事だと思っています。
      いくら先生たちが一生懸命啓蒙活動をしても、なにも知らない方は証明がほしいのです。
      ですから、本当に、このブログに「いいね!」をしてくれるワンクリックでも、Twitterでひとことつぶやくだけでも、全てがどなたかの救いになっていくと思います。

      一番辛い時に、佐藤先生の治療を受けられるなんて、とってもラッキーですね。逆立ちするくらい喜んでいいと思います(笑)。それくらいの気持ちで治療に取り組んでください。必ずや、改善に影響を与えるはずです。

      入院仲間のみなさんにも、「大丈夫。必ずよくなりますよ。笑って乗り越えてくださいね!」と、私からのメッセージをお伝えください。
      「自分って、ラッキー!」それくらい思って取り組んでほしいものです。

      今を、楽しく、明るく過ごして乗り切ってください。
      お大事に!

    • 佐藤先生

      いつも読んで下さりありがとうございます。
      先ほど、私が運営している海外のFacebookグループを確認していたところ、感動の動きがありました。

      ご存知の通り、だいぶ前に私のブログのフランス語要約をしてくれた方がいましたが、次に、スペイン語の完全翻訳をやってくれた方がいらっしゃいました。

      そして、それに続き、数人のスペイン語圏の方々が名乗り出て下さり、グループを作って、いくつもの記事を手分けして翻訳する作業に取り掛かってくださっているんです。

      さらに、オランダ語も名乗り出てくださった方が取り掛かっています。

      そして、さらに今日は中国語も!!複数人名乗り出て下さいました。

      ポーランドも複数人、共同作業でやろう、と名乗り出てくださった方々がいました。

      そして、さらに、フランス語の直訳も、名乗り出てくださった方が出て来ました。

      トルコ語は、何人もの方々から、誰か訳の出来る人を見つけてほしい、とリクエストを受けています。
      先生の治療に救われた方々が、地球規模で自主的に動いてくださっていたんです。

      怒涛のオファーを戴き、涙がこぼれました。

      ますます、世界に・・・・。ありがたいことです。

      一人でも多くの方が救われ、この地球規模での間違いに地球全体が気付くまで・・・多忙を極めておいでとは思いますが、これからもお力を貸してください。
      よろしくお願いいたします!

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