アーカイブ | 2019年10月4日

脱ステ・超お役立ち情報 - その18(Q & Aコーナー)


 

阪南中央病院皮膚科・佐藤健二先生と入院患者さんの学習会、

『脱ステ・超お役立ち情報 - その18』のパート2、Q & Aコーナーですよ。

 

      👇 パート1はこちら 👇

         脱ステ・超お役立ち情報 - その18

 

どんな質問にも佐藤先生が即答します。

かっこいいですね。😎

それでは・・・Here we go!!

 

 

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入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  カポジになった時に、バルトレックスと外用ステロイドと

抗ウィルス剤の塗り薬を処方されたが塗りませんでした。

佐藤先生の場合はどう処方されますか?

また、断る場合皮膚科の医者にはどう言ったらいいのか?

A.  カポジの場合、教科書的には、抗ウィルス剤を点滴して炎症を抑える。

二次的に細菌感染があれば、抗生物質も処方する。

皮膚科はステロイドを勝手に塗ることがあるので、前もって断る。

赤ちゃんなどのトビヒの場合、日本の本では

抗生物質とステロイドを一緒に使う、と書いてある。

アメリカの教科書では、よっぽど重症でないと書いてない。

ステロイドに関してもアメリカの開業医向けの説明書きでは、

4週を超えたら有効性と安全性は証明されてないと書いてある。

 

Q.  リップ(保湿)は使っていいのか

A.  リップ禁止

 

Q.  口を水で濡らすのは?自分でなめまわすのは?

A.  禁止。なめまわすと口唇の外側が

真っ赤になることもある。

 

Q.  近所に脱ステ医がいない。

標準医にステロイドを断ることができない場合どうしたらいいか?

A.  医療のガイドラインに

患者とちゃんと話し合って治療方針を決める、と書いてある。

それを持って行ってどうするのか迫る。

いろいろ勝手に治療されていることもあるので、最初からステロイドを断る

 

Q.  髭が濃いのでどう対処すればいいのか?

ジェルは使ってもいいのか?

A.  はさみで切る。

良くなってきたら

電気カミソリ位ならOK。

カミソリはNG

ジェルは皮膚を溶かすのでNG。

 

Q.  ステロイドを塗っていない耳が悪化するのは?また3~4日前に突然治ったのは何故?

A.  耳は抵抗力が少なく血流が少ない

ちょっと悪くなったのが

なかなか治らないことがある。

逆に、良くなっているかどうかの

バロメーターになる。

突然の治りはわからない。

 

Q.  耳が季節の変わり目等気圧の変わり目にこもる。耳抜きしても抜けない。

A.  軽いアレルギー現象が起こっているのだろう。

鼻を抑えて吐いたり吸ったりすると段々通るようになる。

 

Q.  脱ステ医ではないところで、外用(塗り)を先に止めて、

内服を後で止めるよう指導されたが、外用と内服の違いは?

A.  使用した時の強さの違いがある。

ネズミの皮膚にステロイドを塗る濃度実験で、

外用は4日後で約1/10の濃度になるのだが、

1/10の濃度というのは、身体に(もともと)あるステロイドの

10倍くらいになっている。

だから塗り始めた時、塗ったところでは、

(体にもともとあるステロイドの)100倍くらいの濃度がある。

塗った薬、外用したものに関してだけ言うと、

塗り始めた時は100倍くらいの濃度がある。

人工的に作られたステロイドだと非常に強くなっている。

最も強いものだと1000倍くらい強い。

一番強いステロイドを塗った時には、

強さは掛け算になるから1000×100で

10万倍くらいになる

このデータは血管収縮作用で調べている。

生物学的作用だと対数になるので約5倍位の強さになる。

飲んだ時のステロイド

塗った時のステロイドよりも皮膚にくるのは少ない

つけるものの方が皮膚では強い。

飲むと副腎の抑制がかかってくるから、そっち側の危険性を考えた方がいい。

脱ステの立場からは、飲まなくても良くなる、という事と、

ガイドラインでもだが、内服は止めにくいという事になっている。

 

Q.  脱ステで入院できるのはここだけですか?先生の知り合いで入院できないのか?

A.  ある。淀川キリスト教病院と尼崎医療生協病院がある。

重症になったらステロイドを使うことを提案する病院です。

 

Q.  アトピーの治療でステロイド以外の薬を使うか?

A.  ステロイドを塗ったことのない赤ちゃんの

乾燥によるかゆみを抑える薬(ワセリンなど)は使った方がいい。

短期でやめること。

 

Q.  ステロイド以外はかぶれやすい?ワセリン等で熱がこもりやすい?全身に塗って堅い皮膚になった?

A.  ワセリンやアズノールで接触皮膚炎になるというのは、間違った評価。

消炎鎮痛剤は脱ステ時にステロイドの代わりに使われる。

離脱症状をかぶれと間違われていることが多いと思う。

ワセリン等で熱がこもりやすいので痒い、というのは正しい。

赤ちゃんだからからかぶれやすいというのは、間違った評価。

ワセリンを全身に塗って堅い皮膚になったというのは、

どんな状況かわからないので評価できない。

ワセリンなんかでもやりすぎると悪くなる。やめて良くなった例もある。

 

Q.  赤ちゃんなど保湿をしないとアトピーになる・・・が一般論だが?

A.  雑誌論文の実験では59名ずつの

アトピーが生じやすいと考えられる赤ちゃんで実験。

ごく少量のワセリン使用で28人アトピー発症。

2e(資生堂)使用で19人発症。

9人減ったので有効だから2eを使いましょう、

保湿しましょう、

と薬品メーカーは言っている。

59人中31名は全く無駄。減ったのは9人、19人には効かなかった。

特別な統計計算をして有意差があるといっているが、

カイ二乗検定(注・仮説を立てて行う統計計算のようなもの)では有意差なし。

そもそもこんな人数でOKを出していいのか疑問。

 

Q.  産婦人科の一般的な認識が保湿をしろとなっているということですが?

A.  皮膚科学会と小児科学会があっちこっちで言いまくっている。

それが広まっている。     

私達がやった論文は全く表に出ないように塞がれている。

私達の脱ステの論文は日本語ではあるが、雑誌に出ている。

九州大学が、自分達の考え方を広げるために

アトピー性皮膚炎の論文を集めて載せてますよ、というのを

インターネットでずらっと見れるわけだが、ちゃんと私達の論文は削られています。

2017年の英文の論文もとりあげていない。

 

Q.  アトピックでも論文を載せてないんですか?

A.  日本語の雑誌の編集委員に論文を公開させてもらってもいいか、と聞いたら、

「お断りします」と言われた。

 

Q.  論文は堅いのでマンガにしてほしい。阪南のマンガを更新してほしい。

A.  あれは有名マンガ家が描いている。(注・ぬまじりよしみ先生)

質問者(質問者はまんがが上手)に描いてもらいましょう。

ーーー賛成(参加者全員)。

 

Q.  アトピーがわからない小さい子にマンガがいいのでは?

A.  賛成。あなたがやって下さい。

 

はい、私もやりましたよー。(笑) これがステロイドの副作用で私が経験したことです。漫画でもなんでも、患者の立場からみんなで発信しましょう!その行動が、私達の生きやすい社会をつくります。先生達だけに任せておいては改革は進みません。やるのは実は、私達患者なのです。漫画が下手?(笑) いえいえ、あなたの一見小さなシェアやクリックも、ひとつの大きな活動になるんですよ。

 

Q.  佐藤先生がお年なので、5年後いなくなっても脱ステ医はいるのか?

A.  若い先生がいます。

今、大学に行って研修しています。

私は5年後もいてるでー。

 

徳子コメント:

こちらの大胆な質問者の方の忌憚なきご意見と先生のやり取りは、

悶絶ものでした。(笑)🤣

佐藤先生は身も心も、実年齢よりはるかにお若い!とブログ上で弁護させて戴きます。(笑)

今、横になりながらポテチを食べつつこのブログを読んでいるあなた・・・よりも体力がおありかも・・・。(笑)

 

Q.  ステロイドを塗っても副作用が全く出ない人はいるのか?

A.  いるかもしれない。

長く塗っていないと、元に戻るスピードが早いのだろう。

副作用の出る人は皮膚でステロイドを作る能力が平均より劣るのだろう。

 

Q.  年齢を重ねて年を取った時を考えて体を強化しておいた方がいいのか?

A.  自分の体力、年齢に合わせて頑張ればよろしい。

 

Q.  走ってサラサラの気持ちいい汗が出ます。

一方、街に出るとじとっとした汗が出ます。

汗のかきかたも訓練したほうがいいのか?

A.  そう思うが、じとっとした汗も耐えなければいけない。

アトピーの人は汗の出にくい人が多いから

体を鍛えて汗がでるようにしたほうがいい。

 

                                                   2019.09.20 『とまり木』より

                                                   近畿中央病院・阪南中央病院 アトピー患者の交流の輪を広げよう!!

 

 

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いかがでしたか?

笑いあり、涙も(?)あり・・・とまではいきませんが、

今回も楽しみながらお役立ち情報を知ることが出来ましたねー。

お友達に皮膚科の先生がいなくても、もう、ばっちり!(笑)

 

さて。

あなたの心には届いていますか?

あなたには、強い強いサポーターがいるんだということが。٩( ”ω” )و

決してあなたは独りぼっちではありませんよ。

こうして、目に見えないあなたのことをも思ってくれる方々がいるからこそ、

こんな役に立つ情報が公開されているんです。

ありがたいですね。

 

・・・必ず、あなたもよくなりますよ。

たくさんの感謝を見つけながら、今の辛い症状を乗り越えてくださいね。

 

今日も素晴らしい一日を!