脱ステ・超お役立ち情報 - その21(FTU法で得しているのは誰?)

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日常が日増しに忙しくなり(笑)、

ブログのポストもなかなか出来なくなっている私ですが、

「なんのこれしき ♪」と、楽しく日々を過ごしています。

 

さてさて、阪南中央病院皮膚科(大阪)では、

毎月2~3回ほど、佐藤健二先生を囲んで、

入院患者さんの学習会『とまり木』が開催されていますが、

今回は過去情報の公開ですよ。

 

 

“ FTUって、ご存知でしょうか?

お友達に皮膚科のお医者さんがいない、というあなた!

是非読んでみてください。

今回も、とっても興味深いお話を佐藤先生がしてくれていますよ。

 

それではいつものように、ご一緒に~!

教えて😍💖♪ 佐藤センセイ~~~~~!」

 

 

     *********************

 

佐藤健二先生 談

◆ FTU(finger tip unit)について ◆

 

ステロイド外用剤塗布の基準をしてFTU法が勧められている。

大人の人差し指の末節の長さにチューブから出した軟膏0.5g)を

両手の平程度の面積に塗るというものである。

 

両手の平は体表面積全体の50分の1にあたるので、

全身に1回塗るとすると50×0.5g=25g必要になる。

 

この量が多いかどうか、を

九州大学皮膚科古江先生の論文(Br J Dermatol.2003)に記載されている量と比較してみた。

論文では、研究した6ヶ月にどれだけの量が外用されているかが推定できるようになっている。

その中で最も多く外用していた人は、おそらく紅皮症状態で、

全身に外用していたと考えられるが6ヶ月で500gと推定できた。

 

FUT法に従って全身に6ヶ月間 (180日)

1日1回外用するとその量は、

25g×180日=4,750gである。

4,750g/500g= 9.5

すなわち  

これまでより概ね10倍の量を外用せよ。”

というのがFTU法が言っていることである。

 

重症の最低面積は体表の30%であるので、

この場合でも約3倍量を塗ることになる

 

古江先生が上記論文を投稿した時、

査読者から「外用量が少ないから治療成績が悪いのだ。」

と言われていたそうである。

 

論文の中では、「ステロイドで良くならない症例もある。」と言っておきながら、

翌年にはFTU法を勧める本を書いている

不定極まりない。

 

喜んでいるのは誰か。

もちろん、製薬企業である

10倍の販売量が得られるのだから。

医師にも少し利益はおちてくるが。

 

この頃から受診時に袋一杯にステロイド軟膏をもらってくる患者が増えている

皮膚科学会はどうなっているのか。

 

 

     *********************

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  退院後、全く同じように生活していても

再発して状態が悪くなっている患者がいるが、その原因は?

A.  原因は不明だが、環境の変化がその要因だろうと考えられる。

退院後、約2/3の患者が再発している。

しかし、再発しても、初期の状態よりは軽度のことが多い

 

Q.  皮膚科で、入院を伴う治療をしている病院は、他にもあるのか?

A.  他に、淀川キリスト教病院、尼崎医療生協病院があるが、

両病院ではステロイドを使用することもある。

 

 

まとめ

 

ステロイドを使用せず、脱ステ・脱保湿の自然治癒に理解が広がってきている

患者からの声で、さらにこの治療の有効性を広げてほしい。

 

                            『とまり木』 2018.07.20 より

 

     *********************

 

 

いかがでしたか?

FTU法然り(しかり)

保湿信仰然り、

ステロイド信仰然り・・・・

どうも常に大きなビジネスチャンスの臭いがプ~ンプンしてきますねぇ。

 

私たちは企業の商業戦略に乗せられず、

一部の人々の利害関係に惑わされず、

真実の情報を見逃さず・・・・

 

と、雨ニモ負ケズ、みたくなってきていますが(笑)、

冷静な目と判断力を培っていかないといけない時代を生きているようですね。

 

でも、脱ステ・脱保湿の必要性に気付いたみなさんなら、きっと大丈夫。

必ず、よくなりますよ。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その21(FTU法で得しているのは誰?)」への4件のフィードバック

  1. 徳子さん初めまして脱ステ18年、リバウンド何回か経験今年久しぶり8年目くらいにリバウンドしました^^;
    脱ステ時は全身赤むけ、リバウンド時は手脚症状で脚はズルムケでした。今回のリバウンドで佐藤先生の本に巡り合い徳子さんのブログに巡り合いました。早速脱保湿始め2~3ヶ月ですごく改善しました!私は徳子さんより少しお姉さんです。現在は趣味でダンサーをしています。リバウンドで6ヶ月ダンスお休みしていたので早く復帰したいな・・・と思ってます。
    毎日していたストレッチも皮膚を動かすと痒いやら痛いやらでさぼった分ぼちぼちストレッチです。
    脱保湿は考えた事もない事で浸出液の大切さ、水分調整(悪化してる時はやたら喉が乾きます)保湿クリーム塗らない等など初めての挑戦です。痒み痛みで何か塗りたくてイジイジしていても時間が経つと落ち着いてきます^^;その繰り返しでした。
    1週間ごと我慢したご褒美にお昼は〇〇バーガー買ってきてもらいました\(^o^)/
    ズルズルだった脚も今は靴が履けるので外に出かけられる幸せ感じてます。〇〇バーガーも自分で買いに行けます(^^)
    リバウンドのお陰で佐藤先生の本、徳子さんのブログに巡り合え徳子さんの啓蒙活動に賛同しています。
    少しでも経験者としてお手伝いできたらと思います。

    • keiko様

      脱ステの大先輩ですね!すてきなコメント、ありがとうございます!
      せっかくの経験、是非、生かしてください!

      常々思うのですが、数少ない脱ステのお医者さんがいくらがんばっても限界があると思うのですが、患者は溢れるほどいますので、患者パワーで広めていくことが絶大な効力を持つはずなんです。数の力は強いです。シェアするためのワンクリックでも、すでに世界を変える一歩ですし、効果があります。(例えば、旅の記事をシェアしてくださっても、脱ステ・脱保湿を全く知らなかったみなさんに声が届くきっかけにもなりますので、シェア大歓迎です。)是非、一緒に世界を変えましょう!よろしく願いいたします。

      私も、脱保湿に出会うまでは重症を繰り返しましたし、脱ステしただけではよくならない、というのもつくづく思い知りました。
      苦しんでいる方のメッセージも世界中から莫大な数を毎日いただきます。到底お返事しきれない数です。それだけに、ひとつでも多く、情報を広めたい、伝えたい、と切に思います。
      お返事はしきれないながらも、それだけ苦しんでいる方々がいらっしゃることを知ることで、それをエネルギーに活動を続けていくつもりです。

      keikoさんのように前向きな温かいメッセージもエネルギーになります。ありがとうございます!
      どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

  2. こんにちわ!

    私は4年前に 脱プロトピックをして
    顔が真っ赤に腫れ上がり ようやく
    落ち着いてきましたが、まだ 顔の赤みが取れずにいます。

    今日 皮膚科に行きましたら 酒さよう皮膚炎だそうです。
    まだ 治らないんです。

    漢方が 3種類でました。
    桂枝加芍薬湯、四逆散、排膿散乃湯
    ですが、 調べみたら 甘草が 入ってたんです。 直ぐに病院に連絡したら 飲んでみて
    何かあれば 中止して下さいと…

    何かあってからでは 遅いんだけど!

    又何年か前に 違う皮膚科に行った時は
    グリチルレチン酸の 化粧水 (病院独自の化粧水)が 出て 何も疑わずに 半年…
    又…脱ステロイドみたいに 真っ赤に腫れました。

    甘草を肌に付けて 腫れた事は 伝えたのですが、飲むのは 大丈夫だからと…

    でも やっぱり 心配で 徳子さんに アドバイス頂けたら 嬉しいです!
    宜しく御願いしますm(._.)m

    • ゆい様
      体調はいかがでしょうか?とても気にはしていましたが、世界中から色々な形で莫大な数のメッセージがきたり、問い合わせや質問があったり、脱保湿を広めるための活動があったり・・・で、なかなか個人相談には追い付けないことをご理解くださいね。出来るなら個人相談で集まったりして、少しでも皆さんをお助けしたいところですが・・・。何かやり方を考えないととはずっと思ってはいますが、何をするのも、日本の場合は私が一人でセットする形になるので、超多忙のために進展していません。(海外はボランティアが日本とはケタ違いに盛んですので、先日もカナダでサポーターの方々がセットしてくださって、患者さんと交流が持てたんですよ。)

      甘草に関しては、阪南の佐藤先生はわずかな量は気にし過ぎないようにとおっしゃっています。ただ、漢方などは大量に入っていたりしていることもあったり、あるいは、漢方で出された軟膏もステロイドが入っていないと言っていながら入れていた、という事件も過去に何度か起きているようです。

      私も漢方は勧めていませんが、それでも漢方を出す病院に行かれる方には、そちらの治療を試したいという前向きな思いでしょうから、判断はみなさんにお任せしています。

      英語のブログで発表した時には、かなりの方々から反響があり、「道理で、悪化した」とか、「リコリス・ティーをやめるといつも悪化するので、理由がわかった」「甘草の入っているものを知らないうちに摂取して、その後悪化していた」「リコリスがいつも食べているものに入っていた。先日の悪化の理由がわかった。」「漢方で甘草の入っているローションを出されていたが、やめると悪化した」・・・などなど、たくさんの声をいただいています。私が佐藤先生の本の一部を世界に広めたことから、海外の脱ステグループのあちこちで甘草の件は今も話題に上っています。

      私は食べ物も、皮膚に触れるものも、全て甘草はチェックしています。細かい字で書いてある内容物も必ず全部読んでから買い物をします。先生はそんなことを強制していませんが、それも、少しでも悪化したくない、という私の選択です。いろいろな名前で入っていますので、かなり注意しています。

      どこまでも、治療を選ぶのはご本人ですので、やめた方がいいですよ、とは言えませんが、経験者として、知っていることを伝え続けるスタンスだけは取り続けてまいります。

      お大事になさってくださいね。

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