しばし仕事を休んでカナダのバンクーバーに行っていました。
日本人はカナダと言えばほとんどナイアガラの滝のある東側の方に旅行しますが、
バンクーバーは一番日本寄りの北アメリカ大陸の西側で、意外と近いんです。
行きは成田空港から偏西風の追い風になるので、今回は約8時間でしたが、
帰りは向かい風になるので約10時間。
上空には常に偏西風が吹いているので、あちらからの帰り便は時間がかかるんですよ。
高度一万メートル(国際線の飛行機が飛んでいる辺り)では、偏西風は最大時速360キロ。
新幹線より全然速い風ですから、影響大なんです。
(ちなみに国内線でも行きと帰りの区間時間が違いますよね。
北行便は追い風で早くて、南行便は向かい風で時間がかかる。豆知識です。)
地球って、面白いですね。
バンクーバーまでのエアルートはざっくり描いてこんな感じ。👇
まあるい形の地球の近道をとるために、弧を描くようなルートで飛びます。
場所的には、ちょっと移動すればアメリカとの国境、シアトルに行けるようなところです。
カナダに近づくと山々がこんな風に見えてきますよ。雄大なカナダ感満載。
うっほ~~~~い!いい感じぃ~。
いや~~~~・・・。
バンクーバーはほんっとうぅぅぅに穏やか~~~な街です。
そもそも、わたくしメも大昔は旅行のプロでしたし、趣味も旅行なので、
随分いろいろな国を訪れていますが、
治安に関しては(旅行者だ、ということもあるけれど)
やはり日本に軍配をあげてしまいますし、
世界中のどこに行っても、旅のプロですら常にピリピリと神経を使うところがありますが、
ここバンクーバーは、日本と変わらないような安心感を感じながら歩いていました。
宿泊したイェールタウン Yaletown は、ダウンタウン(都心)の隣の駅。
ダウンタウンまで徒歩圏内(15分)でありながら、
こののどかさ。いかがでしょう?👇
この大きなクルーザーのすぐ後ろに滞在していましたが、👇
無数のクルーザーやヨットがビル群の手前にご覧になれますか?
陸側からヨットハーバーを見るとこんな感じ。👇
すべて一般市民の方々の持ち物です。
このゴージャスでリッチ感満載のおしゃれなマリーナ的状況でありながら、
決して街はずれではありません。
ここからスカイトレイン Sky Train(日本で言うなら地下鉄)の
最寄り駅まで徒歩4~5分。
その駅は、中心街 シティセンター駅
Vancouver City Centre Station の隣の駅であり、
徒歩でも15分くらいで大都会の中心に辿り着いてしまう好立地なんです。
しかも、ご覧ください!
下の写真の左半分、真ん中らへんの位置に見える柵のような部分。
これをシーウォール Seawall と呼ぶのですが・・・
なんとなんと、そのシーウォールの内側はこの広さ。👇
向かって左側が歩行者専用。👆
しっかりと植樹で分けて、右側が自転車専用。
(写真の見た目よりはるかに広いです。これでも、この辺は他より比較的狭く、自転車は一通です。)
日本の歩道の感覚で言ったら、滅多に見ないような広い道幅です。
ていうか~、こんな広さの歩道を作るなんてことは、日本人には思いつかないのでは?
広いところだと、普通自動車が楽々すれ違える広さを歩道に使っているのです。
ストレス、ゼロ。
(こ・・・・これが、カナダのやり方か~~~~!)(笑)
と、街づくりの大らかさに感動。
入り江が入り組んだような地形の街で、
都会のど真ん中なのに、
こういった一般市民のヨットハーバー 👇があちこちにいっぱいあり、
入り江沿いにはシーウォールと高層ビルが立ち並ぶような街です。
美しい街づくり。そしてのどか。
ヨットハーバー沿いには、入り江を見つめながら
のんびりと朝ごはんやブランチを楽しむレストランがいくつも。
朝日が入り込んで、とってもいい気分。
他にも、こんな朝ご飯も。👇
ビジネスマン風の方たちが、出勤前にこういう朝食をとる姿も見かけます。
忙しい日本社会にいると、なんだかヨユー♪ に見えてしまう。(笑)
おっと、すぐに食べ物の話に飛んでしまう私ですが、歩道の話でしたね。
歩道はこんなマークで示してあったりしますが・・・・
「写真では広さが伝わらないけど?」と、
口をとんがらせていらっしゃるやもしれないあなたに (笑)、さらにお見せすると・・・
どうですか?伝わりますでしょうか。これがシーウォールの歩道。歩行者オンリー。👇
車が十分すれ違える広さでしょう?
もしかすると、みなさんの家の前の車道より広い・・・ってこともありますよね。 (笑)
そして、自転車も。
2車線なので、すれ違いは一切気にしなくていいのです。👇
「いや、まだ納得いかない。」とおっしゃるやもしれないあなたに (笑)、
これが全貌です。👇
しっかり植樹で別れた歩道(右)と自転車専用道路(左)。
しかも、のどかな(入り組んだ湾や運河のような感じの)海沿いに、
街を囲むようにこのシーウォール(全長22キロ)が走っているのです。
のどかに歩いている方々を見ても、
風を切って疾走する気持ちよさげな自転車ライダーを見ても、
本当に、さわやか。
至る所にベンチがあるのも魅力的です。
写真では見辛いですが、10メートルとおかずにベンチ。👇
お年寄りが好きなところで休むことも可能。優しい街づくりです。
下の写真右端から👇、(ちょっと見え辛いですが)広~~~い歩道があって、
次に数メートルおきにベンチのあるエリアがあって、
その先に颯爽と走る一方通行の安全な自転車用専用道路。
そして、さらに木々のエリアがあって、
一番左が住宅街。高層マンションがニョキニョキ。
こんな街作りを、日本人が考えたことがあるでしょうか。(笑)
普通の歩道もたいていがかなり広いですよ。
国が広い、と言っても、バンクーバー自体はこじんまりした街です。
街づくりに関して、(考え方が違うんだな・・・。)と、
ゆっくりと王族のようにうなずく私。
さてさて、観光地のご案内をしましょう。
バンクーバーは1986年に万博、
2010年に冬季オリンピックがあったので、
都市の名前としては誰もが知っていると思いますが、
行ったことのある日本人は少なめ。
それでも、これ👇、ちょっと記憶にある方も多いのでは?
(ん~~~?なんだかわかんないけど、どっかで見たことあるぞ?)
と思われたはず。
オリンピックの公式モニュメントがこの絵でしたよね。
イヌイットの道しるべ、イヌクシュクと言うそうです。
イヌクシュクがあるのは、ダウンタウンのすぐ隣にある大きな公園・スタンレーバークの入り口の近く。
街からも歩いて行ける上に、
シーウォールをのんびり歩いたりサイクリングで行ったりできる
のどかなイングリッシュ・ベイ(English Bay Beach)
にあるのが特に有名。
イングリッシュ・ベイは夕日がキレイで有名なところ。
ダウンタウンからも歩いて行けるので、
観光客だけでなく、市民も訪れてはくつろいでいます。
公園や道や歩道の至る所にあるベンチで休みながら、
シニアの皆さんも、のどかに安全な道を散歩して来られるのですから、
人が集まるわけです。
数人の友達同士らしき仲間で集まって、のどかにベンチにかけておしゃべりしながら、
こんなサンセットを見つめている地元のシニアの方々を見て、
(なんだかいいな~~~~~~。)
と目を細めた私です。
さあ、日が沈んでいきます。
水鳥が水際をのんびり、人を怖がることなく散歩中。👇
で、そんな私はちゃっかり料理を食べながらの夕日。(笑) 👇
この日はフツーなアメリカ料理的内容。でも、夕日が確かにキレイ。
夕日の美しさは、素人の写真では表現するのは確かに無理ですね。
スタンレーパーク Stanley Park は市民の憩いの場ですが、
中には水族館があったり、
一周約10キロのサイクリングロードがあったり、(レンタルサイクルもあり!)
レストランありいの、モニュメントなどありいの、
夜景も綺麗・・・で、とても素敵なところです。
スタンレーパークでは、素敵なレストランで、海を見ながらブランチも楽しみましたよ。
とってもさわやかな気分になれます。
次にご紹介する観光地は、バンクーバー発祥の地、
歴史のあるギャスタウン Gastown です。
半島状にせり出しているバンクーバーのメインのエリアのはしっこ、
ターミナル駅・ウォーターフロント駅
Water Front Stationを降りて・・・
近くで見ると、👇こんな立派な駅。
駅を出て、面しているコルドバ通り(Cordova St.) をそのまま左に進むと・・・
すぐに古い街並みが見えてきてギャスタウンだとわかります。
ここだけ時代がちょっと違う感じ。
入植者が最初に住み着いた街を、1970年に再開発で蘇(よみがえ)らせたとか。
一方通行だけど、車がひっきりなしに通るのと、
路駐がぎっしりなのとで、なかなかいい写真が撮れませんねぇ。
さて。これがギャスタウン名物、ランドマークの蒸気時計です。
小さいけど、旅行者は全員写真を撮る、という場所。
ここも人波が途切れた一瞬を狙うのは至難の業。
特に、某アジアの大国の旅行者の方々は、
観光地で写真を撮りまくるのが大好きなようですが、
一人につき20ポーズとかは普通に撮られる印象。(笑)
しかも、一人一人が芸能人風のバリエーションに富んだ
お得意のポーズを持っていらっしゃる。(笑) これはスゴイ。
カメラを構えたまま、他の国の旅行者たちはいつも誰も文句も言わずに
酔いしれたポーズを楽しむそのみなさんの撮影が終わるのを
😅☜こんな表情で待っています。
その中にはシャッターチャンスを待つ、辛抱強い徳子の姿も (笑)。
それだけに、人が途切れた一瞬の理想のアングルは難しいですねー。
・・・でも、その待ち時間も、人生の中ではきっととっても小さな一瞬。
全てを楽しみたいものです。
蒸気時計を通り過ぎて振り返ると、
現代のランドマーク、👇ハーバーセンター Harbour Centre が。
上のルックアウト(展望台)からはバンクーバーを
360度見渡せますよ。
ふと気づいたんですが、バンクーバーの👇郵便ポストって、
目に付いたのは全部これでした。これがスタンダード?
なんとも個性的。
このギャスタウンは、ノスタルジックな街並みを生かして、
おしゃれなお店やレストラン、お土産屋さんなどが並びます。
ほぼ一本道だけど、
右を見ても、左を見ても素敵です。
ノスタルジックっていう言葉がぴったり。
すぐ向こうは普通にビル街👇ですから、
ここだけにちょっと前の時代の人たちの息遣いが残っている感じ。
次々来る車の切れる一瞬を狙ってシャッターを押す・・・マジ、一瞬です。(笑)
ギャスタウンのもう一つのランドマーク
ギャッシー・ジャック像 Gassy Jackです。👇
ギャスタウンという名前は、このギャシーが
材木職人相手にここにパブを開いて、人が集まる街になったのが由来。
いくつもの湾に囲まれた地形のバンクーバーですが、ここも港のすぐそば。
ここから街が始まった時代が目に浮かびます。
そして、ちょっと先まで歩くと
チャイナタウン China Town👇があります。
ギャスタウンからすぐそばですが、歩いていらっしゃる場合は、
事前に道順をがっちり調べてくださいね。
この辺りには日本人的には想像を絶するバンクーバーで唯一の無法地帯があります。
警官が常に巡回していますが、数人の警官で対処しきれそうにない多数の人々が
妄想の世界に入り切ってたむろしています。
ガイドブックなどに注意書きのあるギャシー像の東側だけでなく、
大きなメインストリートのヘイスティングス通り(Hastings St.)なども、
道路の両脇の広い歩道に、かなりの数の人たちが横たわっていたり、
意味不明の行動をしていたり・・・
ただのホームレスではありません。
そんな場所があるとは、日本人の私たちには想像すらつかないものですが、
海外旅行では下調べが大事!楽しく安全に帰ってこられるように、要チェックです。
さて。こちらも商品陳列は、やはりチャイナタウン独特のもの。
あらゆるスペースを使った手法で、大量の商品を並べています。
しかし全体的には、日本のチャイナタウンと雰囲気が全然違って、
こんな広い道👇が何本も交差する辺り一帯がチャイナタウン。
上の写真にも写っていますが、バスをご覧ください。
バンクーバーではよく路面電車みたいにパンタグラフのような棒がついた
トローリーバス Trolley Busを見かけます。
線路はないけど、電気の線に繋がって走るバス。
日本人的には、(ほほう~・・・・。😮)です。
次はギャスタウン近辺の近代的な施設をいくつか。
このハーバーセンター・ルックアウト
Harbour Centre (Lookout)は、地上168mの展望台。
私は通常、展望台は昼間と夜景と両方楽しむために夕暮れ前に行くのですが、
こちらは一日有効チケットなので、昼間の景色と夜景をゆっくり楽しめますよ。
ここから見えるバンクーバー一帯を、6連チャン。
みなさんもあちらに行った気分でご覧ください!
さて、次は、地上に降りてブラブラしてみると・・・・。
古い芸術的なビルもあちこちに残っていて、なんとも素敵。
私はヨーロッパとかの古いビルを見るのがなぜか大好きなので、
こういうビルはすぐに写真を撮ってしまいます。
そして、これ👇が1986年の万博のメインの展示場だったところ、
カナダ・プレイス Canada Placeです。
現在ここは、クルーズ船のターミナルであり、
コンベンションセンター(東棟)でもあり、ホテルもあり、
写真左手のプロムナード👇を、入り江に出入りする船などを見ながら
ゆっくりと散歩するのもさわやかです。
で、ここで外せないアトラクションがひとつ。
カナダ・プレイスをいっちばん奥まで行くと、
フライオーバーFlyover Canada
というアトラクションがあります。👇
ユニバーサルスタジオのハリーポッターと同じスタイルの乗り物で、
180度のスケールの大きい映像の上を、動く椅子に座って飛び回るのですが、
映像がなんといっても大自然溢れるカナダですから。
これはもう感動ものです。
(ああ・・・地球ってなんて美しいところなんだろう。
なんて素晴らしい人生を経験させてもらっているんだろう。
生まれてきてよかった!!!)
そんな感動を味わえますよ。
人生に疲れているあなた、是非、体験してみてください!(笑)
入り江を挟んで隣にあるのが、コンベンションセンター西棟。
Vancouver Convention Centre (West Building)
このコンベンションセンター西棟からは
ブリティッシュコロンビア州の州都ヴィクトリアまで行く
水上飛行機 Seaplaneが発着しています。
さわやかな気分を味わえるカナダ・バンクーバー。
スカイ・トレイン(地下鉄)だけでなく、水に囲まれた地形から、水上交通も網羅されていて、
のんびりしていながらも、とっても便利ないいところです。
バンクーバーに行ったことがある方もない方も、
世界の
「へぇ~~~。」😀
を味わうために、
ちょっと着眼点の違う(ずれてる?)旅レポーター徳子の
バンクーバー第二弾・第三弾も是非ご覧くださいね!
今日も素晴らしい一日を!
絵になる街バンクーバー - カナダレポート・その2 Everywhere Looks Picture Perfect in Vancouver! – Canada Report Part 2
バンクーバーより、ちょこっと遠征編! — カナダレポート・その3 Day’s outing from Vancouver! – Canada Report
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周囲が山に囲まれているため、歩道を広く取ると住居は上に伸びるしかなかったのでしょうかね。地震が少なければいいでしょうけど。
佐藤先生
お忙しい中、読んでくださって光栄です!
とにかくのどかさを味わえる、シニアにも優しい街づくりを見てきました。
入り江沿いにシーウォールという歩道や高層ビルがある上に、水面から歩道まではさほど高低差がありません。日本人感覚としては地震や津波を警戒してしまうので、「水際の歩道に水が上がってしまうことないのですか?津波や高波のような時はどうするのですか?」と聞きましたが、過去、その歩道に「水が一部、ほんの少しだけ上がったことはあるにはある・・・。」という程度のことでした。
海とは思えない、波の一切ない穏やかな水面なのですが、水害になって地上に達することはまずないそうです。入り江はどこも川のように流れてもいないので、運河に一番近いといった感じの見た目でした。
あまりに穏やかな海が不思議で、色々理由は考えましたが、今のところ答えはみつかっていません(;^_^A。赤道側から上がってくる太平洋の温かい潮流が北西方向に上がっていくから、バンクーバー側には水が入ってこないのだろうか?と、単純に推測しましたが、荒れない湾があることは驚きでしたし、私としては初めての経験でした。地球の面白さも見て来れたような感じです。
絵葉書みたい!きれい!行ってみたいです。癒されました。ありがとうございました
!(^^)!
さっちゃん
いつか一緒に行けるようなことがあったらいいですね。積もる話もいっぱいで、しゃべり続けそうですが。(笑)
バンクーバーって、本当にシニアにも優しい街づくりで、老後に住みたい街ナンバーワンになれるくらいの気がしました。ただ、私は、老後なんて考えてなくて、一生現役バリバリでやっていくことしか考えてないですが。(笑)
素敵なメッセージ、ありがとうございました!