あなたのスーパーヒーロー♪ — 浸出液について(復習編)

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YouTubeチャンネル・‘Tokuko’s Room’で公開されたものの復習編ですよ。

脱保湿4 ー あなたのスーパー・ヒーロー 浸出液

なかなか観る時間のない方はこちらで。

 

       ****************

 

脱ステをした後の副作用で、多くの患者さんが悩まされる浸出液・・・。

ステロイドのリバウンドの症状の中でも、輝かしくも(?)不快指数上位に鎮座する

滝に打たれる修行よりも切ないやもしれない症状の一つですよね。(笑)

私も重症の時は頭のてっぺんから足の先まで、

ジョロジョロ、ボトボト出ていました。

まるで人間蛇口状態でした。(笑)

 

でも、あまり浸出液を悪者にしないでください。

浸出液は、壊れた表皮から、

その欠損を修復するために出て来る皮膚の保護液なんです。

これを拭き取ったり、洗い流したりする、ということは、

壊れたものを修理するための必要不可欠な材料を取り除くことになりますから、

皮膚が自分で治ろうとする働きを妨げることになるんです。

つまり・・・

あまり知られていませんが、

実はこの浸出液は、あなたを治癒に導く

スーパー・ヒーローだったのです!

 

今日は、浸出液が治癒のために

どれほど大切なものなのか

私が阪南中央病院(大阪)に入院して、

『脱保湿』治療の提唱者である佐藤健二先生に教わってきたことを

シェアしますね。

(このブログをよ~~~く読んで学習している方には復習になりますよ。)

 

さて。

多くのみなさんは、この浸出液を、

体内の毒や老廃物を出している・・・

と思っていて、

毒だから出れば出るほどよい

と考えているケースが結構多いようです。

そしてさらに、その毒を拭き取ると、悪いものを体から追いやったかのように、

一歩治癒に向けて前進した気がしてしまいがちですが・・・

実は、全然違うんです。

 

浸出液には良質なタンパク質がたっぷり含まれていて、

固まり、瘡蓋(かさぶた)となって下の皮膚を保護してくれる役割があるんです

そして、瘡蓋によって守られた患部は、その安全な環境下で、

つまり、瘡蓋の下で守られながら、新しい皮膚を自力で再生するんです。

これは、意図せずとも、人間の体が勝手にそうやって働いてくれます。

 

私も、怪我をした時に「瘡蓋を作れ」って

自分に命令したことなんてないですが(笑)、

これが自然に出来て、

傷口が治る間保護してくれて、

しかもばい菌の侵入も防いでくれて、

その下で体は新しい皮膚を作って

勝手に治りました。

そして治ると瘡蓋は

これまた命令もしていないのに、

勝手に落ちていく。

人間の体って、ホント~にうまく出来ていると思います。

 

この為、浸出液を拭き取ったり、洗い流してしまうと

非常に治りが遅くなるんです

治癒の為には、このことをよく知っていなければなりません

 

ただ同時に、もう一つ、知っていなければならない

大切なことがあります。

浸出液はばい菌の恰好の餌でもあるんです。

ばい菌が増殖する為に最良の栄養素を含むので、

ばい菌の過剰な増殖時には

剥がし取ることが必要な場合もあるそうですよ。

 

大切なことは、あなたが、浸出液を拭き取らずに、

治癒に生かす必要があると同時に、

浸出液をばい菌の温床としないように

除菌衛生を心がける・・・という

全く違う二つの動きをバランスよく並行する必要があるということです。

 

つまり、浸出液は拭き取らずに乾かす

と同時に、感染症を防ぐために衛生面も気を付ける

ということなのです。

 

その二つを成立させる為には、

シャワー入浴の頻度を

工夫しなければなりません

多すぎもダメ、しかし、

少なすぎて感染してしまっては元も子もありません。

感染が起こると、治癒が遅くなってしまいますから。

 

ただ、感染を防ごうと、❛なんとかバスソルト❜とか、

❛ガーリックなんとか❜をお風呂に入れることが

不可欠だと思っている方も多いのですが、

「感染症というものは、そのような商品で簡単に防げるものではない。」

と佐藤先生は教えてくださいました。

またこういった入浴剤などは保湿行為にもなりますので、

『脱保湿』では使いません。

商業戦略に乗せられないでくださいね。

感染を防ぎたい、感染が怪しい、と思う時には、

ほんの少しシャワーの頻度を増やしてみてください。

 

何より、怪しいと気付いたら速攻で医療のサポートを受けてください。

これは必須です。

感染の診断も素人診断はやめましょうね。

(注・シャワーの水圧は、刺激を減らすために、常に弱めにしましょうね。)

 

さて、乾燥して瘡蓋が剥がれるようになると

強い痒み痛みを伴うため、

勝手に剥がれ落ちる前に、

自ら剥がしてしまう方が意外と多いのですが、

これは浸出液を拭くことと同じことになります。

特によく動かす関節

乾燥による動かし辛さと動かすことによる痛みが強いので、

剥がし取りたくなりますが、

ここは我慢なんです

なんとか瘡蓋を剥がさないようにしなければなりません。

 

また、浸出液が固まっている状態というのは、

瘡蓋ですから、見た目がよくないんです。

そもそも綺麗な瘡蓋(?)とか、滅多にお目にかかれませんよね。(笑)

特に、浸出液が多いケースだと、それが固まってきた状態は

ぐちゃぐちゃに見えることも多いのです。

 

この段階が脱ステ脱保湿をやる時の

超重要なターニング・ポイントで、

悪化したと勘違いされる方が結構いらっしゃるんです。

実際は治る段階に入り始めた状態なのですが・・・。

 

私のブロブとFacebookの学習グループで『脱保湿』をやり始めた世界の患者さん達の中にも、

この瘡蓋の出来る乾燥段階で、

「脱保湿のせいで悪化した・・・!」

「脱保湿をやったらこんなにひどくなった・・・感染しているに違いない!」

・・・と、色々な非ステロイドのグループで写真を挙げて

騒ぎ立ててしまう方がたまにいらっしゃいます。

悲しいかな、この瘡蓋が固まっている時の見た目は非常に悪く

乾燥によるコントロール不能な激しい痒みも襲うので、

何度も掻き壊してしまいがちなのです。

 

私は何度も何度も、

他の病気がなくて

感染もしていなければ

掻いてしまっても後悔せずに、

根気よく、

ひたすら乾かしてみてください。

掻いて乾かして掻いて乾かして・・・・

この繰り返しをしているうちに

皮膚はだんだん強くなり患部がだんだん小さくなり・・・

治癒が訪れます。」

とお伝えしているのですが、

初めての症状と、サポートしてくれる非ステロイドの医師がいないことから

そんな言葉も忘れ去られ、

パニック状態になってしまった方が、

「脱保湿は私には合わなかった!」と宣言し、

この治癒の直前に『脱保湿』を辞めてしまい、

瘡蓋による亀裂などの痛みから逃れるために、

保湿剤を塗ったり、お風呂やシャワーの頻度を増やして

振り出しに戻ってしまわれるのです。

とてももったいないことです。

 

治癒は一直線に起こるものではありませんが、

完全に皮膚が乾いたところから

少しずつ進んでいきます

私達は同じ人間ですから、

そこに個人差はないはずです

 

乾燥段階では、悪化でもなく、感染でもない状態で固まっている浸出液の下で、

新しい皮膚が順調に作られているということを知っていてください。

(***他の病気を併発している場合はこの類ではありません。)

 

もう一度言いますよ。

滲出液は傷を治すためのものです

たんぱく質が患部に蓋をして、保護する目的があるのです。

 

さて、この浸出液には

大きく分けて二つのパターンがあります。

 

ひとつはドロドロの状態。これは、たんぱく質の濃度が高く

ドーム状に液が固まります。 

もうひとつは、さらさらの状態です。

これはタンパク質が少ないため、危険な状態でもあります。

この状態では、浸出液はどんどん流れ、

ほとんどの場合、低たんぱく血症が起こっているそうです。

浸出液を何度も拭きとるといつまでも浸出液を出すことになります

つまり、皮膚が治ろうとするのを邪魔して、低たんぱく血症を助長するんです。

だからなおさら、拭き取ってはいけないんですよ。

 

また、特に浸出液をティッシュペーパーで拭いてしまうのはだめなんです

ティッシュペーパーには様々な化学物質が含まれていて、

それが溶けて皮膚に入ると傷を悪化させてしまいます。

一時刺激性皮膚炎(ICD) Irritant Contact Dermatitis が起こるそうです。

‛拭く’という機械的刺激も悪化させる要因となります。

この繰り返しで、なかなか浸出液が止まらないケースもあるようですよ。

 

浸出液が治癒に大事なものだというのはわかっていただけたかと思います。

無駄にしてはいけないのです。

 

でも、たくさん流れてきてしまっていて固まらない状態の場合は

どうしたらいいのでしょう?

 

そこで使われるのがガーゼ治療です。

ガーゼを一枚だけ貼って、人工的に瘡蓋をつくる治療法です。

私のYouTubeチャンネルTokuko’s Room

『脱保湿1 — ガーゼ一枚治療』NMT Vol. 1 – The Treatment With a Piece of Gauzeで、

しっかり学習してやってみてください。

YouTube 【Tokuko’s Room】

日本語と英語の字幕は作成してありますから、字幕を出してご覧くださいね。

他の言語はWeb翻訳で選択できますよ。

治る為には自力で学ぶ努力も必要だということ、肝に銘じてください。

 

 

浸出液に関しては、かつてのひどい時の私は全身症状で

ずぶ濡れになったスニーカーから液が溢れて、

歩道に浸出液の足跡がついたほどでした。😅

しかし、それは入院による適切な管理の下での水分制限で見事に解決できました。

 

『脱保湿』を経験した一患者として言えることは、

体験した患者が皆、水分制限の絶大な効果を実感している、という確かな事実です。

水分制限は当初、重症だった私には、想像を絶する苦しみでしたが、

医学的に安全な範囲の制限です。

しっかり勉強した上で、医療のサポートを受けながらやってみてください。

 

また、入院時は特に浸出液の多い部分を他より高くして眠る、という工夫もしていました。

水は上から下に流れる・・・と、世界のどこでも決まっていますから。(笑)

自分だけは下から、とかないですよね。(笑)

そういう工夫もありだと思います。

 

浸出液がすっかり乾いた後は、

次の乾燥のステージに入ります。

そこからは、痒さと痛みと見た目の悪さと・・・・

まだまだ乗り越える問題は山積みかもしれませんが、

ひとつ言えることは、あなたは日一日と治癒に近づいているということです。

 

居ながらにして、よい情報も得られるような時代になりました。

とってもラッキーですよね。

(ありがたいな・・・。ツイてるな・・・。)

そんなほっこりした思いで、

笑顔を浮かべながら、今日という日を乗り越えてください。

感謝を見つけながら闘病するのはとても大切なことですよ。

必ずよくなる病気なのですから。

 

確かな知識と確かな情報で、一日も早くよくなってくださいね。

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

 

あなたのスーパーヒーロー♪ — 浸出液について(復習編)」への2件のフィードバック

    • 佐藤先生

      いつも読んでくださってありがとうございます!光栄です!

      世界ではあちこちで、脱保湿をやった方々の信じられないような早い治癒を見たお医者さんたちが、日本発のこの脱保湿のすごさを認めたという知らせが少しずつ入ってくるようになりました。勢いが加速しているのを実感します。

      患者が認めた治療ですので、この勢いは止まらないと思います。
      さらなるステロイドの真実の気づきを広めるためにも、治った方々がシェアをし続けるという『戦わない静かな革命戦士運動』を広めて行きます。

      これからも、健康で、世界の患者さんを引っ張って行ってください。
      地球の常識をひっくり返しましょう!(^o~)b

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