多くの女性は、「彼がなかなかプロポーズしてくれないの・・・。」と、よく悩むものです。
「彼が、いったい本気なのか、なんなのかも伝わってこないんです。」
「私って、遊ばれてるんでしょうか?」
「もしかしたら、私、都合のいいオンナなのかもしれない・・・。」
実際この悩みは、私も数え切れないほど相談されます。
別にそちらの方面のカウンセラーではないにもかかわらず、多い 時は1日に3件。(笑)
・・・シロウトなんですけど(笑)。お役に立てる力量もないですし・・・。(ごめんなさい。)
「早く結婚して、幸せになりたい!」
「結婚して、彼に大切にされたい!」
大方の若い女性はそう思っていますから、私も助けたい一心で、あれこれ思いを伝えています。
まあ、私くらいに経験を重ねると(?)、 “結婚=幸せ” といった公式には(んんん????)とは思いますが(笑)、
それでも、結婚は多くの女性にとって夢。
「そしてシンデレラは、王子様と幸せに暮らしましたとさ~。」というような、甘~~~い生活を思い描きます。
ところが一方、多くの男性は、出来るならちょっとでも結婚を延ばしたいのが本音です。
決して、彼女を嫌いとか、遊び相手にしているつもりではないですし、別れたくもない。
それでも、結婚はもうちょっと後で・・・・。
女性にとってはその態度がなかなか煮え切らないものに感じられ、
イライラしたり、落ち込んだり、疑いで腹が立ったり・・・・。
“結局自分は愛されていないんだ” と思って自暴自棄になってしまったりするのもよくある話です。
それにしても、なぜなんでしょう?この違い。
実は、女性が “結婚したい”、という願望は、
遺伝子レベルで起きているのです。
子供を産み、育てるということは大変な労力を伴います。人間の場合、一人での子育てはなかなか難しいものです。
せっかくお腹に子供を授かったのに、相手の男性は他の女性に走り、逃げてしまった・・・・
そんなことが起こったのでは計り知れない子育ての苦労を、一人で背負うことになってしまう。
だって、人間の子は自力で育つことが出来ませんから。
女性は、遺伝子レベルで子育ての大変さを知っているだけに、付き合ったら、結婚したいのです。
一方、男性は、遺伝子レベルで、たくさんの種を蒔きたい生き物です。種の保存の本能です。
法律も責任もないのなら、出来れば色々な女性に自分の子供を産んでもらって、種を増やしたい。(本能レベルでの話です。)
さらに、自分の子と子の母親を別の男性が請け負って養ってくれたりなどしたら、これほど都合のいいことはありません。
ただ次の女性へ、次の女性へ・・・と渡り歩けばいいのですから。
男性にとってはそれが理想です。(しつこく繰り返しますが、あくまで、本能の話です。)
それでも、人間界では誠意やら責任やら、諸事情が出てくるので、いずれは結婚も考えなければいけない。
それは男性にとって遺伝子レベルで不都合な人間界の掟なのです。
このように、男性か女性かというだけでも、本能が全く違っています。
それにプラスして、成長の度合いも、言葉の発達している女性と、
口では女性にはやや押されがちな男性とでは、大きな違いがあります。
女性は、本能的に子供の頃から自分が赤ちゃんを産むのを知っていますから、
それにあわせて母性も発達します。
母性が発達すれば、先々のことを考える能力も蓄積されていきます。
というのは、例えば、寒波がやってくる恐れがあれば、
子供の為にも温かい衣類を用意しなければいけないと考えますし、
飢餓が訪れることに備え、食料を保存しておくことも考えます。
子を思えばこその防衛本能です。未来に対する不安が起こるのも、本能があればこそ。
そういう危機に備える能力が女性には備わっていて、幼い頃から発達してきているのです。
また、太古の昔から、男性が狩りに出ている間に、
女たちは火を囲んで調理の作業をしながら、あるいは木の実を摘みながら、
口頭でのコミュニケーション能力を発展させ、危機的なことへの対処や情報もいち早く入手していました。
それに協力的でない男には、文字通り “口撃” して、危機に備えさせる為に家庭内で采配を振るったのです(笑)。
(女性が本能レベルで強いのも、こういう経緯があったのですね。)
ですから、いつでも結婚準備がOK!というより、結婚しなければいけない、というのが女性なのです。
しかし一方、男性は、大人になっても、結構幼い少年の部分をずっと持っています。
想像してみてください。あなたの彼氏の中に存在する小学校3年生の少年を。
強そうにあなたを守ろうとするそぶりを見せながらも、実は中身には小3の少年がそのままいるのです。
ウルトラマンに憧れ、強いヒーローを理想とし、好き放題にいたずらしたり、お母さんに甘えたり、叱られたりする少年。
実は、一人では心細くて、結構守られたい、弱い、小さな甘えん坊の存在がまだいるのです。
大人になっても、スーパーでカートを頼めば、心の中では(ぶるぅ~~ん。ぶるるるるるる~~~ん。)
とエンジンを鳴らしながら押している少年がいるのです。(彼に聞いてみて下さい。結構、やってますよ。)(笑)
心細い思いをしながら、勇気を持っておつかいなどをした幼い頃の経験も、少年の冒険心をくすぐりました。
きちんと出来た時に、お母さんに褒められた達成感は、大人になった今も、自由な冒険への憧れとして心に残っています。
なのに、結婚は、弱い弱い自分が、まだ母親に甘えたい自分が、一人の女性を生涯をかけて守っていかなければならない。
冒険に出ることだって、もう許されなくなるのは本能的にわかっています。
暗闇の中でスポットライトを浴びた小3の彼は立ちすくみ、心細い思いをしているのです。
がんばったご褒美のような給料は、日本人ならたいてい奥さんに渡してしまいます。
子供時代なら、がんばればお母さんがお小遣いをくれて、少年はそれを握り締めて近所まで出かけ、
自分がほしかった小さなおもちゃや駄菓子を誇らしげに自分のご褒美として買えました。
しかし、結婚するということは、言わば、自分の生涯財産を相手に捧げる覚悟もいるのです。
自分へのご褒美だったものは、全て自分がこれから守るべき女性にあげることになります。
しっかりとした絆が出来るまでは、男性にとってはその部分にも大きな決断が必要でしょう。
しかし、それが短絡的に、女性が愛されていないということには繋がりません。
そこは女性も大人になりましょう。絆は深めてから結婚した方がいいのですから。
***余談ですが、こんな深層心理があるために、女性が男性に甘えたいと思っているのに反し、
実は男性の描く理想の女性像は、両手を広げて待っていてくれる聖母のような女性なのです。
そして、叱ってくれる、母のような存在です。
特に日本人男性が結婚すると、妻を “お母さん” と呼び、お小遣いをおねだりするのがその典型です。
異性として興味のない男友達を、好き放題にガンガン叱り付けていたら、惚れられてしまった・・・
そんな経験を持つ女子、いますよね?(笑)
このように、種々の性差により、男性にとっての結婚は、
女性が思っているよりも遥かに重い決断なのです。
そこの部分は多少知っておいてあげましょう。(笑)
人によって、その決断を渋る期間に長短があるのは、ある程度やむを得ないこと。
それでも、女性には女性の都合があります。
年を重ねれば重ねるほど、出産と育児がきつくなるのは当然です。
最近は高齢の出産が増えてきましたし、フランスなどでは40代前半で初産という女性もいっぱいですが、
周りと比較する文化が根強い日本人としては、そこそこの年齢で決めておきたいというのも本音。
悩みに悩んで、
「X年付き合ってるんですけど、まだ、プロポーズしてくれないんです・・・。」
と言う女性たちに、私は、
「自分から、結婚しよう、って言ってないの?」と聞きます。
2年も3年も付き合って、結婚の話が出せないこと自体、人間関係の築き方がちょっと違っている気がします。
いえ、はっきり言った方が愛ですね。申し上げます!違ってます!(笑)
「なかなか勇気が出なくて、言えないんです・・・。」っておっしゃいますが~、
勇気もへったくれもありません。
普通に、気負うこともなく、当たり前のこととして聞けばいいのです。
「いつ頃、結婚する?」
肝心な言いたいことも言えない人と結婚しようということ自体、どこか危うげ・・・。
言って嫌われるなら、そんなオトコなのだと思ってください。
それでも、なかなか言えずにいるモジモジさんには、
「じゃあ、質問です。今までウン十年間、いったい~、どういう人間関係の勉強をしてきたんですか~?」
と、振り向きざまに、ブルゾンちえみさん口調で聞きたくなります。(笑)
また、結婚というものは、ある意味、幼児性の克服の為にするものでもあります。
誰しも結婚相手には、自分の性格の一番よくないところをさらけ出すことになります。
他の人が言った同じ言葉はがまんできても、夫や妻が言うと、もう許せない。そして、攻撃する。
そういう幼児性の克服です。
そして、それがなかなか克服できないのが現実の結婚生活です。
これから先、イヤなことも言われれば、キツイことも言ってしまうものです。
それでもわかり合っていかなければなりません。
赤の他人と生涯を共にしていくのです。その辺に旅行に行く打ち合わせとはレベルが違います。
その第一段階の修行として、今から、話し合いたいことくらいは何でも言ってください。
ただし、穏やかに。冷静に。
おとぎ話のお姫様の結婚ではないのですから、自分の可愛らしい面だけを出して結婚にこぎつけても、
その後に血みどろの戦い(笑)が待ち受けているだけです。
言うべきことは言ってください。思いは伝えてください。
決して相手をののしったり、毒づいたり、攻撃しろとは言っていません。
どこまでもあなたの主張、思いを伝える、という作業です。
そして、どこまでも人間同士、折り合いをつける修行のために結婚するんだ、
ということは念頭においておいてください。人間同士、わかり合うという学びです。
こちらが10月、と言って、あちらが12月と言ったら、11月を取る、とかの、折り合いをつける練習です。
私は悩める女性たちには、よく、彼と二人で詳細までプランした旅行に行くことをお勧めします。
パッケージツアーではなく、個人旅行です。
あなたはどうしてもこっちに行きたい、でも、彼はあっちに行きたい、
そんな意見の食い違いに折り合いをつけて、同じところへ向かうプランをまとめるのは結婚生活に似ています。
旅先でも彼の判断力や準備する能力などを目の当たりにすることも多々あり、
非日常でのハプニングは、人間関係を構築する訓練になります。
ただ、「結婚の話は来年に進めよう。」とか言ってきていながら、それまで待ったにもかかわらず、
「今年はちょっと・・・」というのが何度も続いている彼なら、
そこは、はっきり、思ったことを言わなきゃいけません。
昇進するまで、などの明確な理由があったり、あるいは司法試験合格のために・・・なんて必死でがんばっているなら、
内助の功のつもりで支えて待ってあげましょう。
しかし、数年も付き合っているのに、結婚出来ないという明確な理由も見当たらないなら、
はっきり、思ったことを言わなきゃダメです。
なぜなら、結婚出来たとしても、
今のそのあなたのイラ立ちは、何十倍にも大きくなって
結婚生活で何度も何度も悩まされる大問題項目・その1になります。
つまり、決断できない、という彼の決定的な欠点に、あなたは生涯悩まされます。
知っておいてください。
付き合っている時に、彼の(嫌だな~~~・・・・。)と思っていた小さな欠点は、
結婚するとドカ~~~~ンと大きくなって出てくるものです。
言いたいことを言ってください、というと語弊がありますね。
「伝えたいことは、伝えてください。」ということですよ。
それでダメなら、縁がなかったんです。本当にそうなんです。次に行くしかないんです。
言うべきことを言ったくらいで壊れるものなら、いずれ壊れるものなのです。
だったら早いうちに手を打ちましょう。
だって、「早くお嫁さんになりた~~~い。」「早く子供が産みた~~~い。」と思っているんですよね?
無責任なオトコにしがみついている必要はありません。あなた自身をもっと大切にしてください。
あなたが、かけがえのない価値ある女性であることに気付いてください。
縁がなければ、かならず別れが来ます。
縁があれば、たとえしょっちゅう喧嘩していても、パカパカ殴りあったとしても(笑)結婚します。
思いをどこまで伝えるか・・・どうやって伝えるか。
どこまで相手に歩み寄れるか。
そこが、あなたのステキな修行なのです。
生活設計、子育て、お互いの親のこと、お金のこと・・・・
これから共に、山ほど歩み寄らなければいけないことが待っています。
入り口でしゃがみこんでいたのでは、何も始まりません。
結婚は人間関係を育てるための
最大の素晴らしい修行です。
わかり合う努力は必須なのです。
あなたが人間としてもう1ランク成長するために、
きっと彼は最高のパートナーとなりますよ。
素敵な家庭を築いてくださいね。心より、応援しています。
今日も素晴らしい一日を!
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*** “結婚してくれない彼” についてのスピリチュアル的な意味も、近いうちにアップします。
楽しみにしていてくださいね。
冷静に思いを伝えるのがちょっと苦手で・・・・という方は、顔にマルを作ってからトライしてみてください。
温かい気持ちで話すことができますよ。
顔のマルの作り方は以下を参照してくださいね。
👇
自分のことが好きですか?(ステロイド副作用に苦しむあなたへ)
えり様
読んで下さってありがとうございます!
人間って、自分以外の人と出会ってでしか成長できない、つまり、出会えたからこそ成長出来る・・・・出会いの神秘ってほんとうに素晴らしいことですよね。
全てが自分の成長につながっていると思うと、素敵だと思いませんか?
彼の一言が、自分の一言が、全てお互いを一段ずつ高みに上げているんですよ~。ありがたいですね。
決して難しくないんですよ。楽しい楽しい修行です。
思いをとことん伝えて、さらに素敵なカップルになってくださいね。
きっと、きっといい方向に向かいますよ!
読みながら、深い〜!のボタンを何度も押しました(笑)そして読めば読むほど人との関わりって難しいし結婚って難しい事なんだなと実感しました…
良い方向に向かうよう頑張ります( ; ; )!