このブログでは、阪南中央病院(大阪)での
佐藤健二先生と入院患者さんの学習会・『とまり木』の内容を時々ご紹介しています。
脱ステ・脱保湿を試みている方々に、とても役に立つ情報ばかりです。
先日行われた以下の内容も、
(あ・・・・。)(*_*)
と思われる患者さんがいっぱいかと思います。(笑)
机上で研究されただけの理論ではなく、
患者さんに支持されている治療法です。
しっかり読んで、マスターしてくださいね。
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◆かさぶたと掻く動作について◆
かさぶたがあると見た目が気になって掻いてしまうことが多いが、
これはよくないことである。
何故ならばかさぶたは下の皮膚を保護する役目があり、
自然に取れていくものである。
だからそれを無理やりとってしまうと、
いつまでたっても下の皮膚がよくならず、かさぶたがついたままになってしまう。
特にかさぶたが取れるタイミングは痒みが強いが、
(かさぶたが取れる時は脳から
「古いかさぶたを取れ」とサインを出しているため)
自然に掻いてしまうのはしょうがないとしても、
なるべく掻きぐせをなくすように意識することが大切。
またカミソリで髭や体毛を剃るのは、
皮膚を一緒に削り取っているのでやめたほうがいい。
電気シェーバーもそれに該当するので、
入院期間中は剃るのではなく伸びた髭を切るようにしたほうが良い。
◆掻くことはアトピーの皮膚にとって、
良いか悪いか◆
皮膚はケラチンというタンパク質の他、40種類があり、
また1群と2群に別れている。
場所や状態によって変わるが、それらが結びついて皮膚を形成している。
炎症が起こっている皮膚は正常ではない結び方をしており(粘膜型)、
正常の皮膚なるにはこれが変わって行く必要がある。
推測ではあるが正常なタンパク質に変わって行くために、
ボリボリ掻くことで異常なタンパク質を排出してる可能性もあり、
掻くことでよくない表皮細胞を取っている可能性もある。
◆入院患者さんから佐藤先生への質問◆
Q. 退院後のシャワーや湯船はどうすれば良いか?
A. 体の油が出来るだけ取れないような浴び方を、
自身の状態を考えながら入れば良い。
海に入る時も同様。
Q. リバウンドで炎症が起こった時の水分制限はどうすれば良いか?
A. 炎症が出ている時は水分もよくとんで行くので、
口の渇きなどから入る量を調整していけば良い。
Q. 退院後の再入院率について
A. 約10%程度だが、どこかで悪くなっている人もいると思われる。
基本的には再入院してる人は治りが早い印象がある。
それは運動や水分制限に慣れているからか、
皮膚の再生スピードが速くなったのかはわからない。
Q. よくなっても保湿や化粧をしても良いか
A. 保湿をしたら悪化するパターンが多いので、やらないほうが良い。
Q. デュピルマブ(デュピクセント)について
A. 近隣の病院のデータだが、
体には効くが、顔には効かないことが多いらしい。
また治験では痒みはさっと引くが、効かない人もいるらしく
何割かはステロイドに代替えというデータがある。
また副作用として結膜炎が起こりやすい。
免疫機構を途中でブロックする代物なので、使用する怖さはある。
2019.04.05 『とまり木』より
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こうして情報を公開して頂いていること、本当にありがたいですね。
佐藤先生、書記をしてくださった方、入院中のみなさん、
本当にありがとうございます。
デピュルマブに関しては、私も世界の患者さんから色々噂を聞きますが、
赤みにあまり効かないと言っている方が多いようです。
「脱保湿をやってみたら、そっちの方が断然よかった。」
という声も何度かお聞きしました。
これは私個人が聞いただけの話しですので、判断材料にはしないでくださいね。
「顔のカサブタが醜くて辛い・・・・。」
そう言って剥がすのがやめられないで悩んでいる方々がいます。
あるいは、
「カサブタは剥がさずにいられない・・・・。」
という習癖の方々もいます。(笑)
でも、選ぶのは2つにひとつ。
早く治りたいのか。あるいは、習癖を変えないのか。
答えは簡単ですね?( *´艸`)
みなさん。あと少しですよ。
明るく、楽しく、乗り越えてください。
今日も素晴らしい一日を!
ありがとうございます。
佐藤先生
こちらこそ、いつもありがとうございます。
いつも『とまり木』情報はたくさんの方にご好評を戴いていますし、私自身も学ぶところが多々あります。
最近、海外のあちこちのグループでも先生の治療の素晴らしさが話題になっていることが多く、絶賛のコメントが続くスレッドなどもあり、私もうれしくてニヤニヤしながら読んでいます。
現在、海外の私のサポーターの方たちが、新しいグループを作り、先生の治療でよくなった方達の記録を集めて、その素晴らしさをもっと広めようという動きが加速しています。
私の運営しているグループ(NMT Education Group)だけでなく、ご存知の通り、私たちの知らないところでも、先生の治療について学んだことをサポートしあうグループも出来ているほどです。
世界中が地球規模での間違った一歩に目覚める日が来ると信じています。
まだまだ先生のお力をお借りしなければいけないことが多いですが、お体に気を付けて、お忙しい一年間を乗り切って下さい。
これからも世界のリーダーとしてのご活躍をよろしくお願いいたします。