脱ステ・超お役立ち情報 - その22(退院後の悪化を防ぐ)


 

みなさん、今日は阪南中央病院皮膚科(大阪)の

佐藤健二先生と入院患者さんの学習会情報のシェアですよ。

読まないと損!というくらい、

役に立つ情報が満載です。

佐藤先生もシェアを希望されていますので、

是非みなさんもお友達、知り合いにシェアしてあげてくださいね。

それでは、いつものように、参りましょう~~~!

教えて 佐藤センセイ~~~~💖!

 

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 退院後の悪化要因について

ー『新版・患者に学んだ成人型アトピー治療』16章参照

 

佐藤健二先生 談

1.退院後の皮疹の悪化

 

退院後2/3の人は一時的に悪くなる

平均的に2週間後に悪化のピークが有り、

その後、2週間ほどで退院時点くらいに戻 る

悪化は入院時ほどではない。

退院後悪くならないように出来るかわからないが、

考えられる悪化要素は次の 通りである。

 

◆ 気候や水などの環境の変化が

原因の可能性はあるがそれ以上はわからない。

入院中と全く同じ生活を維持した人でも、

場所が変わっただけで悪くな ることがある

 

◆ 不安 - 病院から離れるので医者に診てもらえないという不安

自分で経過観察できるようになることが解決の基本。

皮疹がひどいと観察できな い人がいる。

いやでもきっちり記録したり、写真を撮ったりして経過を知り、

皮 疹がどちらの方向に進んでいるかを判断する必要がある。

 

皮疹がよくなる過程で、 逆にかゆみや痛みが強くなることがある。

自覚症状や見た目の悪さで病状の良悪 を判断してはいけない

痒み、痛みの増減は必ずあるが、それに振り回されないように

 

 

2.退院後の水分調節の重要性

 

再入院する人で水分摂取過多になっている人は多い

入院中、皮疹がある程度改 善した時、

水分制限は辛いので少し多く飲み、急に悪化する人がいる。

これらのことは脱ステロイド脱保湿治療にとって

水分制限が大変重要であることを示し ている。

 

入院中は、食物の中の一日水分量はおおむね一定しているので、

食事外水分摂取 量は〇〇mlと決めることができるが、

退院後の家での食事では、水分量は一定 となっていない。

このため、食事外水分摂取量は決めにくく、

ついつい摂取過多 になる

特に冬には温かい物がほしくなり、鍋物を多く摂り、

水分と塩分が増える ことになる。

おまけに、冬は夏と違って発汗がほとんどなくなるので

体から出て いく水分が減る(体の中に多く残る)。

これらが重なって水分摂取過多となりや すい

 

体に入ったり出ていったりする水分量の測定は難しいので

水分過多の判断 は喉の渇きで行うしかない

一気に多量を飲まず、少量ずつこまめに摂り、

常に少しだけ口渇を感じておくようにする

運動や気温による発汗にも注意する必要がある。

 

水分が多くなれば悪化する理由は、

皮膚での炎症がまだ十分治りきっていないた め、

血管の水漏れ防止能力が低く、水分を多く摂ると

血管内の液体の体積が増加 し血管は拡張する

すると血管に小さな穴ができるようになり、

血液が漏れ皮 膚からも漏れやすくなるからである。

 

Q:水の制限はいつまですべきか?

A:一生。慣れるまでが大変だが、慣れたらあまり苦痛にはならない

 

3.昼型生活を維持すること

 

ヒトは暗黒の世界で生活すると

一日の周期は25時間になる。

これを地球の自転時 間の24時間にする為には

日光にたくさん当たる必要がある

朝遅くまで寝てい てはだめである。

痒みで夜遅くまで眠れない人が多い。

しかし、ほとんどの場合、午前5時頃には 眠りにつく。

副腎が作るステロイドホルモンのことを考えていなかった時は、

5時まで眠れなかったらいっそ翌日まで起きていて

昼に生活すればいいではないか・・・と思っていた。

しかし、ほとんどの人が朝になれば眠ることから、

ステロイドホ ルモンの影響で朝になれば眠れるようになることに気付いた。

 

副腎のステ ロイド産生量午前5時が一日の中で最低で、

その後上昇し、午前10時にピー クになり、

その後徐々に減り、午前5時が最低となる。

(途中でたまに夕方5時頃に ステロイドの産生が増えることがある)

運動して疲れて眠るのが健康的である。

睡眠薬や眠気の出る痒み止めを使用するなら、

眠りたい時間に薬物の血中濃度が 最高になるように

数種の薬の飲む時間を調節する。

 

 

4.規則的な食事摂取

 

食物は規則的に食べるべき。

皮膚の表皮細胞はインスリンがないと働けない細 胞である。

規則的な食物摂取で規則的にインスリンが表皮細胞に作用を及ぼす方 が

細胞も生活しやすいと思われる。

 

 

5.アルコールとコーヒー

 

ともに薬理学的には痒みを起こさせる働きがある。

しかし、アルコールでは感 覚が鈍くなり、

コーヒーではリラックスできるなら

その分痒みの感覚は減る

こ れらの作用の差し引きで、痒みに対して有害か無害かが決まる

各個人が試して みるしかない。

両者ともに水分が多いので水分摂取量との関連が出てくる

アルコールの場 合は特に夜の摂取になるので大きな問題である。

 

6.復職時の勤務時間の制限

 

仕事は退院1ヶ月後以降がベター。

最初の1週間は負荷低めがいい。半日くらいの仕事量。

さらに1ヶ月は残業なし

 

 

7.超過勤務労働による食事時間の調節困難

 

コンピューター関連の企業などでよく見られるが、

想像を絶するような長時間労 働(一例は7-23時)が

何年も続くようなこともある。

必然的に食事時間が不規 則になり皮疹にも悪影響を与える。

労働環境の改善

脱ステロイド療法の成績を上げる一つの大きな要素。

労働環境がきつい人は、その改善が重要。

そのためには労働運動のようなものは必要。

 

 

8.いつまで保湿はだめか

 

退院後、特に冬などでは乾燥が続き皮膚がカサカサになるので、保湿をしたくな る。

女性では皮疹が良くなれば化粧をしたくなる。

このどちらも保湿であり、可能な限り避けるべきである。

しかし、ケースバイケースで人によっては化粧をし ても悪化しない人もいる。

どんな人が悪くなるかわからないし、

どちらかというと、悪くなる人の方が多いから、避けた方がいい

自分の代謝を上げることと、汗の中の保湿成分で痒みを少なくするのがベスト

 

 

9.温泉

 

皮膚が強くなれば温泉に入って

少しずつ楽しむことができるようになるが、

初めから長時間湯船に浸かることは危険を伴う。

また、出た時の痒みで悪化する人も いる。

なので注意しながら行うべきである。

温泉の泉質は刺激の少ないものが安 全。

硫黄泉などは危険かも知れない。

 

              とまり木 2019.11.29 より

 

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脱ステ・超お役立ち情報その22はQ & Aコーナーに続きますよ。

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その22(Q & Aコーナー)

 

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『脱ステ超お役立ち情報』はすでにシリーズ22回目です。

一日も早い改善のためにも、

是非、繰り返し読んでみてくださいね。

 

    『脱ステ・超お役立ち情報』ー 検索の仕方

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

今日も素晴らしい一日を!

 

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