アーカイブ | 7月 2019

伊勢神宮ひとり歩き - その2 内宮編

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伊勢神宮巡り、いよいよ二日目です。

今日は内宮ないくう)皇大神宮こうたいじんぐう)を歩きますよ。

こちらは外宮(げくう)をお参りした後に訪れるのが普通です。

日本の氏神、アマテラスオオミカミ様のお宮です。

 

ところで神社神宮の違いってご存じですか?大きさ?人気?(笑)

ザクッと言うと、天皇家の祖先を祀っているのが神宮、そうじゃないのが神社という感じでしょうか。

 

こちらもサクサク周るか、じっくりお参りするかで30分から90分をみられたらいいかもしれません。

 

提供:神宮支庁広報室

 

 

有名な宇治橋がまず、ど~~~んと出て来ます。👇

こちらは外宮と違って右側通行ですよ。真ん中は神様の通り道なので通らないようにしましょうね。

 

この橋は清流五十鈴川にかかっていて、

日常から神聖な域に入って行く架け橋なんです。

穏やかな自然を満喫しながら入って行きますが、だんだん空気が引き締まって行くのを感じますよ。

なんとも神社って不思議ですね。

 

右側通行、守ってますね。

 

ただただ、のんびり歩みを進めるこの辺りは、神苑と呼ばれる松と芝生の美しい庭エリア。

 

さてさて、やっと手水舎が右手に見えてきましたが・・・

 

さらにこの先で五十鈴川のほとりに降りて、

参拝前に身心を清める五十鈴川御手洗場もありますよ。

 

さらに先に進み、もうひとつ鳥居をくぐると・・・

 

左手には神楽殿(かぐらでん)が見えてきましたよ。

こちらでお札お守りを受けられます。「買う」ではなく、「受ける」と言いましょう。(笑)

日本語って、シブいですね。(つい、買う、という言葉を使ってしまう徳子の言い訳。)

 

さてさて、この、ど真ん中に大木がドン、ドン、ドン、と鎮座するのを見かけたら、

もうこの先の左手が正宮ですよー。

 

ハイ、左手を見上げると、伊勢神宮内宮の正宮。

天照大御神様がおいでです。👇

が、この先は撮影禁止です。上って行った先の左右は大丈夫ですが、正面は撮影できません。

こちらも、もし、風もないのに帳(とばり)が上まで上がった場合は、

あなたはきっと神的な生き方をしているかもしれませんよ!(笑)

私はまたまたすごい強風に見舞われ、帳はビュンビュンはためいていたため(?)

奇跡を経験できませんでしたがね・・・(笑)。ぶははは。(全く神的でない自分をごまかす笑い。)

 

お参りをして、サイドからぐるっと周って降りてくると、

先ほどの木が見えるところに戻って来ます。👇

 

出口へ戻りがてら、その先もいくつものお宮を周ってお参りしてみてくださいね。

すぐ右の小道をお散歩気分で入って行きます。

こちらは御稲御倉(みしねのみくら)👇と言って、神宮の神田で収穫された御稲が奉納されるところ。

突き当りには外幣殿(げへいでん)と言われる高床式の建物。

 

さらに奥まで行くと、別宮のうちの第一位とされる荒祭宮(あらまつりのみや)。

ブラブラ神楽殿方向に戻りつつ・・・

 

巫女さんがみんなで床の雑巾がけをされている光景を(ほほう~・・・。)と眺め・・・

 

今度は脇道である左手遠方の橋を目指して、てくてく。

 

この橋を渡りながら・・・・

 

静かで穏やかな川の流れと自然を味わいます。なんだか別世界です。

さらにこの先の鳥居をくぐって行くと、お宮が一つありますよ。

 

帰り道、神楽殿も正面から見ると立派。👇

脇からちょっと覗いてパチリ。

 

馬のいる御厩(みうまや)方面を通って出口に向かうと、👇池にはたくさんの立派な鯉が。

 

さあ、長さ101.8mの宇治橋を右側を通って渡り、下界へ戻りますよ。

 

右側通行、よい子は守ります。

 

それにしても、この日常と神域の境目と言われる橋👇、なんとものどかです。

 

上から覗くと、五十鈴川は本当に清流だなぁ~、と思えます。👇

 

外に出たら、振り返ってお辞儀です。👇

 

さて。お参りを終えると、すぐに日常が待っていました。(笑)

こちらはおはらい町と言って👇、お土産屋さんやお食事処がずらり。

 

いい雰囲気を醸し出してますねぇ。

 

おはらい町の様子、いくつかご覧ください。

 

風情がありますね。

 

お?私の大好物の赤福ですよっ♪👇

関西方面に行った時は、帰りの空港で必ず赤福を買う、という私の習性がございます・・・。

まあ、習慣ですからね、守らないと。

こちらでお茶と赤福を頂けますが、私が狙って行った3色赤福はここではなく、一番端っこの本店のみ。

しかも、時間限定・・・。

今回は無念ですが、時間の関係で断念。(涙)後ろ髪~~~~。

心の中は四つん這いでうなだれていました。(?)(笑)

 

なんか映画村ちっくですね。酒樽がおしゃれ~。 

 

休憩は、コーヒーを飲みながら五十鈴川を眺められる👇五十鈴川カフェ

こちらは有名ですよね。

 

おはらい町の一角に、これまた有名なおかげ横丁の入り口が。

 

なんとも映画村のような雰囲気が随所に。

「てやんでい!」って言いながら、手のひらの一番下で鼻水をぬぐうような江戸っ子が

着物をはしょって家から飛び出してきそうですね。(妄想が進むトクコ・・・。)

 

レストランやお土産屋さんがいくつもあります。

招き猫を売っているお店にこんな👇怠け者のデカイ猫ちゃんが。

 

さてさて、お買い物とお腹を満たした後は、

時間の許す範囲で、是非とも行きたいのが夫婦岩

内宮前から路線バスが出ていますよ。

伊勢シーパラダイス👇で下車して、シーパラダイスのお土産屋さんコーナーを抜けて外に出ると・・・

 

二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)👇が見えてきます。

実は伊勢神宮を訪れる前に、ここで禊(みそぎ=身を清める)をしてから行くのがいいそうですよ。

つまり、『伊勢神宮ひとり歩き その1』でご案内した猿田彦神社とこちらに立ち寄ってか~ら~の~、

伊勢神宮・・・というルートがホントはベストらしいです。

 

海沿いを神社に向かい・・・

 

さあ、ここです。とっても小さな神社。

 

さらに海沿いを進んでいくと夫婦岩が。鳥居越しに撮るのもお決まり。

 

この夫婦岩(めおといわ)は、日本人なら誰しもテレビなどで見たことがありますよね。

岩を見たからどうした、って言われるかもしれませんが (笑)、

やっぱ行ったからにはここにも寄らないと、と思います。

夏至にはこの真ん中からご来光が見られ、冬至にはこの真ん中から月が上るそうですよ。

そう聞くと、(なんか、ただもんじゃない・・・!)って見直してしまう。

 

この神社では至る所に蛙さんの石像👇がありますよ。

無事帰る、若返る、失くしたものが返る・・・とかの縁起担ぎだそうです。

そして、手水舎にいるのは満願蛙👇。水の中にいる方の蛙さんたちがそれですよ。

水をかけると願いがかなうそうです。

 

そしてここが、天の岩屋(天の岩戸)。👇

どこかで聞いたことがある名前の気がしますよね?

そう、日本神話で一番有名なお話に出てきます。

太陽神の天照大御神(アマテラスオオミカミ)様がお怒りになって岩屋に隠れてしまい、

世界が闇に閉ざされてしまった・・・。

そこで八百万(ヤオヨロズ)の神が作戦会議を開いてアマテラス様に出てきてもらえるように、

歌えや踊れやの宴会を岩屋の前で開いたら、扉を開けて覗いていらしたので、

引っ張り出した・・・!という、何やら怪しいお話。(笑)

この天岩戸伝説の地も日本各地にありますので、その一つ、というところでしょうか。

 

伊勢であまり滞在時間のない方も、外宮と内宮だけを周るなら一日でもなんとかなりますよ。

すがすがしい神社の空気を味わいにいらしてみてくださいね。

でも、やっぱり旅はたくさん時間を作って、ゆっくり満喫したいものですね。

みなさんも、素敵な旅をしてみてください。

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

『伊勢神宮ひとり歩き — その1 外宮編』 はこちら。

   👇 クリックしてね 👇

伊勢神宮ひとり歩き ― その1 外宮編

 

 

 

 

 

伊勢神宮ひとり歩き ― その1 外宮編

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さてさて、今日は久々にのんびりとした旅シリーズですよ。

旅好きの私は、たとえ一人でも全然苦ではありません。

それどころか、一人でも楽しい

でも、二人でも楽しい

たくさんと行っても楽しい

そんな心境になると、何をしていても楽しいものです。

 

さて、神社巡りはお好きですか?

ちょっと前なら、神社に・・・なんて言おうものなら、ジジババ扱いでしたよね。(笑)

そう、お正月とか行事以外で行く人はなかなかの変わり者に思われた時代がありました。ははは。

ところが昨今のスピリチュアルブームパワースポットブーム

神社は若者にも親しまれる存在に昇格(?)しましたよね。

 

しかし、もともと観光 という言葉は神社仏閣を巡ってから、

参道近辺で飲食を楽しんだり、お土産を買ったり、その地の温泉やら名所巡りをすることであって、

そもそも神社の周辺っていい感じに出来ているんです。

ですから、神社巡りはいわばニッポンの心、観光の原点なのです。

 

などとウンチクを並べつつ、

今回は、大阪から伊勢志摩ライナー伊勢神宮(三重県)を巡るのんびり旅です。

 

羽田から伊丹空港経由でゆっくり出たので、

電車を乗り継いで伊勢市駅前👇に着いたのは午後。

 

伊勢市駅前は上から見るとこんな感じ👇で、

手前の線路がJR参宮線の線路と伊勢市駅

奥の線路が近鉄山田線近鉄伊勢市駅

神宮は伊勢市駅側のもっと手前の方向です。

 

伊勢市駅👇は、一瞬何かの事務所と間違えそう、と思いきや・・・

 

じゃ~ん。駅の正面入り口にはしっかり鳥居👇がありますよ。神宮ムード突入です。

駅から出てこの鳥居をくぐった先(写真で言うと手前側)が参道。お店が並んでいます。

 

行ったことのない方へ説明しますと、伊勢神宮は正式名称は神宮で、

外宮内宮を含む125の宮舎から成立していて、

順番としては、外宮(げくう)を見てから内宮(ないくう)というのがお決まりです。

 

なんで?って、内宮のご祭神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)様が

先にこの地に鎮座してあった豊受大御神(外宮の神)に

食事の支度をして内宮へ運ぶようにと告げた事と、

祭典の際は先にその豊受の宮を先に、

その後でアマテラス様の宮に仕えるように告げた事とが由来しているそうですよ。

つまり、ご神託(神のお告げ)なんです。

提供:神宮支庁広報室

 

さらに言うと、実は伊勢神宮巡りでは、外宮と内宮を巡る前に、

立ち寄るといいところがあるのです。

それが、猿田彦神社👇

こちらはみちひらきの神・猿田彦大神を祀る神社で、

ものごとの始めに良い方向に導いてくださる神様ですよ。

これから伊勢神宮を巡るというご挨拶に、先に立ち寄るといいそうです。

場所は内宮と外宮の間の内宮寄り、徒歩10分くらいでしょうか。

混雑を避けて早朝に伊勢神宮をお参りしたい、という効率を重視する場合は

後でお参りしても、ご利益がなくなるわけではないので、

マニュアル人間になって悩まないでくださいね。(笑)

 

鳥居を抜けて境内に入ると・・・

 

・・・本殿の手前中央に何やら小さな物体が?

 

そう、すぐに目につくのが、これ。方位石と言って、意外と有名なんです。

刻まれた文字を触るとご利益があるとか。

例えば金運を上げたければ、巳、酉、丑の順に触る、などのやり方があるそうですよ。

時間に余裕がある方は、猿田彦様にお参りしてみてくださいね。

 

さて、伊勢神宮の説明に戻りますよ。

参道をブラブラ少し歩いて行くと外宮(げくう)入り口正面到着!

なんだか龍が2匹、両サイドから降りて来たような雲に、

勝手にウェルカム気分が盛り上がる単純な徳子。(タリラリラ~~~ン♪)

 

さてさて、伊勢神宮の外宮(=豊受大神宮全体はこんな感じ👇です。

さくさく回るなら30分、ゆっくり回って60分というところでしょうか。

伊勢神宮・外宮 - 提供:神宮支庁広報室

 

入る前に、ご祭神である豊受大神の説明が書かれてありますよ。

 

入場すると、まず、最初にこの橋です。👇

火除橋(ひよけばし)という名前の通り、神域の防火の為に川が作られたんです。

昔の人々、結構賢いですね。

 

で、この外宮では左側通行なんです。(内宮は右側通行ですよ。)

なぜか?

諸説あるようですが、手水舎の位置に関係があるという説があります。

外宮では入って左側内宮では入って右側にあるので、自然と近い方を歩くようになった、

という説です。

で、もうひとつ有力な説があります。

外宮の正宮は右側内宮の正宮は左側にあるのですが、

詣でる人々が、参道の外側(正宮から、より遠いところ)から歩いて行くこと、

つまり、遠い方から入って行くことで、神様に対する慎みの心を表していた、という説です。。

 

ちなみに、神社の参道が正宮に向かって曲がって出来ていることが多いのは、

参拝する時に神様の前に立つまでは、神様の正面に立たないように、

帰りには神様にお尻を向けないように・・・

そんな配慮があるようですよ。

 

さあ、正しく左側を通って境内に入ります。

 

そして、これがその手水舎(てみずしゃ)👇です。

ハイ、確かに左側にありますよ。

ところで、ここで清めることは知っていても、本当のやり方は意外と知らない方が多いかもしれないですね。

 

ここでせっかくだからウンチク野郎的に説明しますよ。

①まず、右手でひしゃくを持って、左手を清める。

洗う、なんていうダサい言葉は使ったりしませんからねー(笑)。清める、です。(知ったか徳子)

②そして、左手に持ち替えて、右手を清める。

③また右手に持って左手に水を取り、を清める。

④再度左手を清める。

ひしゃくを柄の方を下方向に立てて、残りの水を柄を這わせて流し、洗い清めます。

⑥当然、ひしゃくを元の位置に戻します。(ここでお持ち帰りはないか・・・。)(笑)

そう、簡単に言うと、左手右手左手ひしゃく・・・の順で清めます

水面に緑が映ります。ん~~~~、ジャパ~ン!風情あるぅ。

 

静けさと凛とした空気を味わいながら、二つの鳥居を過ぎると・・・

 

 

神楽殿👇が見えてきます。

いい雰囲気ですね。静けさが伝わって来ますか?

振り返っても趣のある姿。神社は静かな時間帯を選ぶのが正解の気がします。 

 

こちら👇は、古殿地(こでんち)または新御敷地(しんみしきち)と呼ばれます。

伊勢神宮は20年に1回、式年遷宮(しきねんせんぐう)と言って、

建物を全くの新築にするのですが、

それは正宮の隣にあるこの敷地に、現在の社殿を壊さずに建てるんです。

20年ごとにお隣の土地にお引越し。

最初は古殿地と呼ばれ、遷宮の6か月後から、

次の敷地なので新御敷地(しんみしきち)と呼ばれるそうです。

 

この新御敷地の隣に、いよいよ正宮(しょうぐう)が見えてきました。

 

正宮👇到着です。

天照大御神(アマテラスオオミカミ)のお食事を司る神としてお迎えされた

豊受大神のお宮ですよ。

ここでは、二礼二拍手一礼です。

 

よく、神的なスゴイ人(?)が行くと、風もないのに中央の帳(とばり)が

ふわ~~~っと上まで上がる・・・と聞きますが、

私の場合は急に強風が吹いて来て上がってしまったので、

スゴイ人の証明が出来ませんでした (笑)。ザンネン~~~~。(なんてね。)

神社は日ごろの感謝をお伝えするところですから、願い事ではなく、

たくさんの感謝の思いをお伝えしてきましたよ。

 

ちなみに、「神社では、願い事をする。」という風にご両親から教わった方も多いかもしれませんが、

実は、神社で願い事をするということは、

何かにこうなってほしい、ああなってほしい・・・という思いを伝えるわけですから、

神様が与えてくださった現状に不平不満を言っているのと同じことになるようです。

 

こんな現状でなくて、ああなってほしいのよ・・・と神様の前で神様に宣戦布告するのでは、

神様は「そうか、そなたはそうやって不平不満を言うことが好きなのだな。

それでは、これから先もその不平不満を言い続けることが出来るように、かなえてあげようぞ。」

・・・と平等に願いをかなえてくださるかもしれません!(笑)

神様はニュートラルな立場(?)をとられるでしょうからね。

 

ちなみに、神社に行きながら言うのもなんですが、

私は無宗教です。特に信仰しているものもありません。

ただ、一般ジャパニーズですから、行事は仏事も神事もキリスト教も、なんでも取り入れます。

クリスマス・ばんざ~い、初詣・やっほ~い、お寺で仏事も超参加~

・・・という普通の日本人です。(笑)

 

さてさて、帰り道には、ぽこぽこ別宮の寄り道をしてください。

いくつものお宮があります。

 

別宮・土宮(つちのみや)👇

 

 

別宮・風宮(かぜのみや)👇

 

帰り道の最後の鳥居を抜けたら、振り返って丁寧にお辞儀です。

 

外に出てから、さらに外宮の別宮月夜見宮(つきよみのみや)にも足を延ばしてくださいね。 

こちらは内宮の別宮月読宮(つきよみのみや)と名前は似ていますし、

ご祭神も月読尊(つきよみのみこと)で同じですが、こちらは外宮側です。

 

さて、神社はこのくらいにしておいて、

腹時計が「夕食の時間をお知らせします。」と言っているので

本日のお目当てのレストランを探します。

ぐるぐる探し回りましたが、なんてこたない、参道沿いにありました~。

本日のレストランはフランス料理のBon Vivant ボン・ヴィヴァンです。

 

前菜、結構写真ではわかり辛いのですが、ひとつひとつ、意外にも凝ってました。

ただのハムやチーズを切って並べているわけではないのがうれしい。

スープはフレンチバージョンのミネストローネがあったので、こちらをチョイス。

お肉もおいしゅうございましたよ~。👇

デザートと共に店内の雰囲気もパチリ。👇

 

おなか一杯状態での、ホテルへの帰り道。

もう参道は夜です。

 

参道沿いに並ぶ提灯がいい感じです。

 

駅も静まり返っていますよ。

あ~~~、お腹も満たされ上機嫌。

神社のすがすがしい空気を浴びたことに、気分も充実。

いや~~~~、旅って、ほんっとぅぅぅぅぅぅに、いいですねー。

 

 

さて、『伊勢神宮ひとり歩き その2』 はもちろん内宮編ですよ。

カミング・スーンですので、お楽しみに!

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 ― その11(脱保湿治療・誕生秘話)

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阪南中央病院・皮膚科の入院患者さんと佐藤健二先生の学習会の最新情報ですよ!

今日は、世界的にも、脱ステをするならこれ以上の方法はない!」と、

患者さんの間で絶賛されて広まっている脱保湿治療を

佐藤先生が発見した経緯を話してくださっています。

興味津々ですねー?

それでは、最後まで読んでみてくださいね♪

 

********************

 

脱保湿の手法を思いついた経緯

 

アズノールをやめたらよくなった子がいた

 

みんなに聞きたいことがある。体をぼりぼりと掻く時に、

湯船に浸かって皮膚が湿った状態で掻くのと、外で乾いた状態で掻くのでは、

どちらがより傷つくだろうか。

 

さきに結論を言ってしまえば、湿っている時の方が皮膚はより深く傷つく

 

私が患者にステロイドをやめさせた最初の症例のことを話そう。

ある時「尋常性乾癬」という病名がついて

他院から送られてきた患者がいた。

全身からかさぶたが落ちている。

ところが、実際にはアトピー性皮膚炎で

全身にステロイドを外用していた患者だった。

年齢は2歳半。

成長障害が著しく、身長が低くて体重も少ない。

あきらかにステロイドの副作用で副腎抑制が生じていた。

副腎抑制によって成長障害が起こっているので、

しかたなしにステロイドをやめさせなければならないと思い、離脱させた。

もちろん、一旦はきついリバウンドが起こった。

ところが、診ていても離脱後いつまでも皮膚が赤いままで、症状が安定しなかった。

そうして、なかなかよくならない状態でその患児が転居し、

別の医師が診るようになって音信不通になった。

ところが、しばらく経ってからその別の医師から聞いたところ、

その患児はステロイド離脱後に使っていたアズノールをやめてみたら

すっかり皮膚の状態がきれいになったいうのだ。

(なるほど、そういうことが起こるのか・・・。)と思い、このことだけは記憶に残っていた。

 

***筆者注:アズノールは保湿剤で、代表的な商品には、

ヒルドイド、ザーネ、ユベラ、ケラチナミンなどがあります。

 

 

子供の頃に掻いていた記憶を思い出した

 

さて、それからだいぶ経ったある日のこと。

ステロイド外用による全身の皮膚萎縮や毛細血管拡張などの、

日本皮膚科学会でも認めるような典型的な副作用がひどく出ている子を診る機会があった。

 

症状を収めるという意味では、

さらに強いステロイドを使う

あるいは外用の回数を増やす

もしくは全身に量をより多めに使うという方法がある。

そうすればちょっとは症状はましになるだろう。

けれど、ステロイドはどうせすぐに効かなくなる。それでは、次にどうするか。

強度のランクを上げるか、量を増やすべきか。

だが、もっとも強いランクのものを使っても、それが効かなくなったらどうなるだろうか。

ステロイドの内服をする他なくなる。

それならばむしろ、あまり症状がひどくない段階でステロイドをやめてみる他に仕方がない。

そう判断してステロイドをいっさいやめさせた

 

 

その当時は、ステロイドをやめるとひどい皮膚症状が出るので、

離脱した患者には私も軟膏を処方していた。そうすれば痛みも多少は治まるから。

そこでその患者にも軟膏を処方したものの、いつまでたってもよくならない。

2〜3週間もよくない状態が続き、ステロイドをやめてみたけれど、

それ以上前に進まないというしんどい状況だった。

 

 

どうすればいいか・・・と考えていた時にふと、

自分の子供の頃の様子を思い出した。

 

 

私自身、幼児期にアトピー性皮膚炎があった。

朝起きてパジャマを脱いでシャツに着替える時に、裸になってボリボリ体を掻いていた。

おそらく、みんなもやっていると思うけれど。

その時のことを思い出していて思い至ったことがある。

それは、体をボリボリと掻いてはいたけれど、血は出ないということ。

白い粉はいっぱい落ちるけれどね。

 

 

ということは、

ひょっとすると非常に乾燥した状態にある方が

皮膚というものは強いのかもしれない!)

そう思って、リバウンドが収まらない子供をよくするために、

うまくいくか自信は持てなかったけれど、いっさいの保湿をやめさせてみた

すると、まずは非常にひどい離脱症状が出た。

保湿剤をやめただけで、ステロイドをやめたとの同じくらいひどい状態だった。

ほんとうにこの方法でよいのかと心配して診ていたけれど、

1週間ほど経つとちょっとましになってきた。

そして10日ほど経つと明らかによくなり始めた

そこで、そのまま保湿しないでいってよくなっていった

 

 

ステロイドをやめたあとでも保湿を続けている場合には

赤みがいつまでも続き掻くと深い傷が出来るわけね。血も出るし。

だから、

(そんな状態から抜け出るためには、皮膚を乾燥させないといけないのではないか。)

ということで、そこではじめて

「脱ステロイドのときには 脱軟膏 が必要だ!」

ということを思いついたわけ。

その段階ではまだ「脱”保湿”」とは言ってはいない。

あくまでも「脱”軟膏”」なわけね。

それでも、ステロイドをやめる時に軟膏もやめさせたら、

みんなよくなっていくことがわかったというわけだ。

 

 

軟膏によらない保湿行為に気付いて脱保湿

 

今度は私が名古屋市立大学に移ってからの話。

ステロイド離脱後に軟膏はいっさい塗っていないけれど、

全身にさらしを巻いてからだを防御している子がいた。

たしかに外用はしていなくても、

実際にはこれはものすごい保湿行為になる。

そこで、このさらしを一切取って、保湿の状態をなくしてみるとよくなっていった

さらに、水をたくさん飲んでいる患者さんは治りにくいですよ。」

という看護師からの指摘もあった。

そういうことはうすうす気付いていたけれど、この看護師さんはずばりと言い切った。

 

 

これらすべてを総合して考えてみると、

ステロイドをやめる時には

皮膚の表面を湿らせている行為すべてをやめさせないといけない!”

という考えにたどりついた。

そこで  ”脱軟膏”  から  ”脱保湿”  が必要なのだと思うようになった。

なにしろ、やってみると、患者にはそれがいちばん効いた。

これが私が脱保湿の必要性に思い立った経過というわけだ。

 

 

********************

 

すごいお話でしたね。

世界中のステロイドのリバウンドに苦しむ患者さんを救っている脱保湿治療は、

3分診察ではなく、”患者さんを診続ける”という経験と、鋭い観察眼の賜物だったのですね。

 

さてさて、次は、大好評の質問コーナーですよ。

みなさん、いつものようにご唱和ください~。🤗  (笑)

「教えて~~~~!佐藤センセ~~~~イ♪」💖

 

 

********************

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q, 保湿行為には、ほかにはどういう行為があるか。

A. 分厚いガーゼ、リント布、包帯を巻くこと、通気性の悪いものを当てること。

裸で生活しろとは言わないけれど服を着ること、水をたくさん飲むこと、

超酸性水をいつも肌に噴霧し続けることのほか、化粧をすること、

日焼け止めを塗ることも保湿になる。

 

 

Q. 汗がじめっと出るときに湿疹が出たり、掻き傷が深くなる気がする。

汗も保湿になるということか。

A. 汗をかけば確かに、保湿にはなるとは思う。

ただし、汗のかき方の種類によって性質が違うようだ。

運動して出る汗と、暑さで出る汗は性質が違う気がする。

まわりが高温でじわっと出る汗はものすごく痒くなり、

掻いたあともひどくなるみたいだ。

一方、運動した時の汗はあまり痒くならないのでは。

運動した後でたくさん汗をかいた後よくなるのは、運動をしたせいなのか、

汗をかいたせいなのかよくわからないけれど。

 

 

Q. シャワー後につっぱる肌をわずかな汗でなじませるために歩いているけれど、保湿行為になるか。

A. 保湿と言えないわけではない。

けれど、汗をかくためならば、それは運動しているとも言えるし。

そもそも、その行動はどちらを重視しているかをよく考えてみてほしい。

それによって答えは変わる。この場合は、おそらくは運動するよさになるのだろう。

でもまず、健常者の肌ならば、入浴後につっぱって痛いということはないのだから。

そういうことをしないで済むようになっていかないといけない。

そこまで治っていくには運動は欠かせないはずだ。

 

 

Q. 風呂屋や温泉に行くのはよくないものか。回数によるのか。

A. 入浴するのでも、目的に応じて具体的に考えないといけない。

自宅の風呂にじゃぽんと入ってすぐ出るのと、

温泉に健常者のように何十分もじっと湯に浸かっているのでは異なるはずだ。

たとえば、硫黄が含まれる温泉に入るのはいいのかどうか。

場合によっては湯の成分で悪くなることだってあるかもしれない。

どんな成分が含まれていて、どれだけの温度で、

どのくらいの時間入浴するかまで考えるべきで、そこまで考えて判断してほしい。

たとえば、入院中はシャワーしか入らない。

一方、豊富温泉に行った人ならわかるだろうけれど、

温泉では感染症をおたがいに感染させ合う危険性もある。

そう考えれば、短時間のシャワーが安全だ。

家にいてひとりで生活しているなら、湯船に入ってもかまわないと思う。

だが、もし感染症が起きたときにきちんと流さないと再発してしまうだろう。

温泉や風呂といっても、どういうものかよく見ないと、良し悪しはわからない。

もちろん、皮膚症状の状態によっても、風呂が皮膚へどう寄与するかは変わるはずだ。

 

 

Q. 脱保湿を行ったときにも、脱ステと同じ症状が出たが、どういうことか。感染症も起きやすいのか

A. いやもう、全身から浸出液がだらだら出るし、かさぶたもたくさん出るし、

真っ赤になるし、ほとんど同じ状態だ。

おそらく、感染症も起きやすい。

そういう状態であれば、皮膚でステロイドホルモンが作り出されていないだろうから、

通常よりも余計に感染症にかかりやすいだろう。

滲出液が出ている状態は、ばい菌にとって一番いい状態だ。

人間の血清などはばい菌にとっていい栄養になるわけ。

 

 

Q. 退院後に洗顔剤は使えるか。

A. その時のあなたの皮膚の状態によると思う。

症状がよくなってきたら、今は出ていない皮脂が出る。

乾燥している状態は石鹸などで洗うと、皮膚をしばしば悪くする。

だがもし、皮脂が出てくるならば、石鹸を使って皮脂を半分落とすことはいいだろう。

皮脂を全部落としてしまうのはよくないけれど、少し落とすことで気持ちがいいならば。

ばい菌なども皮脂のところにいるので、

それを取れば感染を起こしにくくなるだろうから。

あなたが退院する時に、頬や額の皮膚が

皮脂を出しているかどうかによって対処方法が異なるはず。

皮脂が出ていない今の状態なら、石鹸を使わないほうが安全だ。

 

 

Q. ステロイド離脱をすると日焼けをしやすくないか。

A. ビタミンDがきちんと生成出来ればいいということなので、

積極的に長時間の日焼けをするべきではない。

時間や季節にももちろんよるが、顔であれば15分間程度太陽の光を浴びれば、

ビタミンDの必要量を作るのに十分だという話もある。

もともと、脱ステをしている人は皮膚の炎症で肌色が黒っぽくなっている。

黒という色はいちばん光を吸収するから、炎症を起こしやすいとは言える。

色黒になっている分、色白な人に比べて紫外線を吸収しやすいので、

炎症は起こしやすいということ。

夏に女性がよく黒い長い日焼け止めのアームカバーをしているけれど、

あれは私にとっては「なんでわざわざ黒いカバーをしているのかなあ」と謎だ。

黒い色で光を吸収して、わざわざ暑くしていることになる。

白い色のカバーでも、繊維が緻密であれば光を遮断する。

白い色は光をよく反射するから少し涼しくなる。

黒いのは熱を吸収してわざわざ暑くなるようにしているだけだからね。

 

 

Q. 退院してから再悪化することがあるというのはどういうことか。

A. 退院したら2/3くらいの患者はちょっと悪くなるというのは、それは事実。

原因はよくわからない。確かに、単に場所が変わるだけでも悪化する人はいるようだ。

ただ、はっきりわかっているのは、退院後には

毎日診察してもらえない不安というはあるだろうから、

それは理由としてはかなり大きいのかもしれない。

もちろん、人によって季節的な理由などはある。

それでも、入院中に得たことを落ちついてやっていくしかない。

みんな、入院と同じようにしているつもりでも、実際には出来ていないのだと思う。

一番は、水の問題。

たとえば、食事に含まれる水分量は入院しているとカロリー数に7割から8割をかけた量になる。

ところが、家に帰ると、たとえば食事に鍋物を選ぶと、水分も塩分も多い。

食事による水分摂取量が増えているのに、飲水量を変えないでいたら

水分摂取量は多くなってしまう。

体に入る水分のルートを全部考えないといけない。

 

 

Q. 食べ物や飲み物で避けるべきものはあるか。

A. 特にあるわけではない。

その人にとって特別にじんましんなどが起きるとか、

アナフィラキシーを起こすようなものがあるならば、それはやめた方がもちろんいい。

そうではないならば、特に意識する必要はない。

何かを食べたらよくなるということもないし、何かを食べないとよくならないということもない

バランスよく摂取していたら問題はない

ただ、脱ステして症状がひどく、滲出液がたくさん出て、瘡蓋がたくさん出るような時には、

血液のなかからタンパク質や脂肪がものすごく大量に漏れるので、

これらをきちんとをとらないと、治すための材料がない

 

 

Q. 完治した例はあるのか。見た目も健常者と変わらず、水分制限もしないですむ患者はいるのか。

A. 私もそうや。むかしはアトピー性皮膚炎の症状があったもん。

もちろん、「完治」とはなにかを定義づける必要がある。

遺伝的な意味であれば、遺伝情報は残る。

けれど、症状としての「完治」であれば、

症状がまったく起こらなくなることはある。

だから、自分は治っても遺伝的に残る可能性があるから、

子供が発症することはある。

けれど、その悪い遺伝子が多く子供に伝わらなかったら、

子供も発症しないこともある。

 

 

                                          2019.07.05『とまり木』より

 

 

**********************

 

 

いかがでしたか?

本当にためになるお話で、ありがたいですね。

 

退院後の悪化の話もありましたが、

私も退院後にいきなり大悪化した経験があります。

歴史に残りそうな重症 (笑) で入院してから、

誰が見ても普通の人、というレベルにまで治って

意気揚々と大阪空港を飛び立ったのですが、

東京の自宅について数時間、見る見る間に悪化が始まり、

翌日には重症と言っていいくらいになりました。

話には聞いていたものの、(あれれ~?なんで~?)でした。(笑)

あっという間ですから、水分量や食べ物などの影響を受けるほどのはずもありません。

私の性格ですから、落ち込んだり不安になったり、といった

心の不安要素もゼロと断言できます。

ずっと上機嫌でしたから。

私の場合は、変わったのは環境だけ

人それぞれとはいえ、

それだけ、私たちの体は環境に対して繊細だと言えると思います。

 

ただし!😌

付け足しておきますが、

相当な大悪化をしましたが、

脱保湿のやり方を病院で徹底的に教わってきましたので、

大丈夫なんとかなる♪」と、気楽に考え、

病院でのやり方を徹底的に繰り返しました。

それだけで、そのひどい症状は一か月後には見事に消えました

異例の速さだと思います。

 

学んでしまえば怖くありません

この先何が起ころうと!

 

(悪化したらどうしよう・・・。)

なんて、起こってもいないことに落ち込んだり悩んだりしないでくださいね。

大丈夫。あなたの知識が、あなたを救ってくれます。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

 

 👇 脱保湿は徹底的に勉強してから取り組んでくださいね。

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

 

 

7月14日は、アトピック栃木講演会ですよ♪

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栃木方面のみなさん!

次の日曜日は、阪南中央病院皮膚科・佐藤健二先生を中心とした

『アトピック』の講演会が小山商工会議所

(栃木県小山市城東1丁目6-36)で開催されますよ。

 

非ステロイド治療のカリスマ先生たちが、

4人も一堂に会して

素晴らしいお話をしてくださいます。

しかも、無料で・・・!

 

登壇者は、

佐藤健二先生 ( 阪南中央病院・皮膚科 )大阪

佐藤美津子先生 ( 佐藤小児科 )大阪

藤澤重樹先生 ( 藤澤皮膚科 )東京

水口聡子先生 ( 上尾二ツ宮クリニック )埼玉

です。

 

アトピーやステロイドの副作用に悩む方、

脱ステをやってみたい方、やり方に悩まれている方、

脱ステ・脱保湿の大御所の大先生たちから、直接お話が聴けるのはスゴイことですよ。

質問コーナーもあります。

是非、お時間を作って聴きにいらしてくださいね。

 

 

 

なお、いつも問い合わせを戴くのですが、

ごめんなさい、私は登壇するわけではないんです。

何かの機会がありました時に、またお話させてくださいね。

 

読者の皆さんには、いろいろな会場で

すでにたくさんの方々にお目にかかっていますが、

(あまり顔出ししていないつもりですが、

みなさんすぐに見つけてくださいます。

そこまで特徴ある顔だったかな?)(笑)

いつか、どこかで、最高のタイミングでお目にかかれると信じています。

その日をお互いに楽しみにしながら・・・

日々を明るく、前向きに過ごして行きましょうね。

 

今日も素晴らしい一日を!