さて、前編でご紹介した毎日新聞の記事に対する阪南中央病院・佐藤健二先生のご意見に続き、
今回は後編として、佐藤健二先生の奥様であり
30年近くも非ステロイド治療で成果を上げ続けてきた非ステ小児科医の大家である
あの佐藤美津子先生の新聞記事へのお考えについても、シェアさせて戴きます。
(前編はこちら!)👇
非ステロイドのトップを走り続けてきた先生達の怒涛のご意見です。
すごい、豪華ですね!😍
以下、Facebookのコメント欄より佐藤美津子先生のご意見をそのまま転載致します。👇 👇
**ご本人の許可を戴き載せていますが、色付けや改行などは、
徳子の独断と偏見で小中学生の読者さんにも読みやすいように工夫しています。
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◆毎日新聞の記事について◆
(佐藤美津子先生のお話し)👇
医師たちが製薬メーカーと結びついている。
ただ製薬メーカーから利益を受けている医師は学会の上層部。
一般の医師たちへの利益供与はそんなに多くはないが、自分で考えない医師が多いのかも。
ただ、最近は非ステを認めてくれる小児科医も増えたように感じる。
一人一人の患者が使いたくないと訴えることが重要なのだろう。

ユーチューブシリーズ
を見たうえで脱ステを始めてほしい。
長期に塗っている場合は漸減を勧めます。
赤ちゃんの場合は栄養が重要。
母乳にこだわり母乳不足で体重が減ってしまい高カリウム血症、低ナトリウム血症、
さらに低アルブミン血症に陥り命の危機にさらされることがある。
10%濃いミルクにするだけで、カリウムやナトリウム異常は起こりにくくなる。
低アルブミンはよほどの症状がなければ離乳食を食べていく中で改善する。
今までの経験では2gを切った子も多い。
2021年9月の民放テレビ局の脱ステ番組に対するヒステリックな学会等の対応を見ると
必死なんだと感じました。
あの患者さんは、顔の発疹にステロイドを処方された結果、酒さ様皮膚炎を合併。

皮膚科医の常識です。
この中で患者はアトピーではないと何回も示しています。
やめてきれいになったわけで、喜ばしい話だと思いませんか?
アトピーでの脱ステロイドではなかったということです。
私たちの治療方針の一番大きなことは

成長発達することです。
成長曲線の中で大きくなればアトピーは自然に改善します。
そのために重症なら10%濃いミルクにします。
ミルクは母乳よりも1.5倍たんぱく質が豊富で
10%濃くすると水分量を増やさずたんぱく質やカロリーをとれます。
また、飲んでる量がわかるので見ていきやすいです。
栄養失調状態になるのは母乳を頻回に与えることで疲れて母乳が出なくなるためです。
体重が横ばいになり、さらに母乳が不足すると体重が減ります。
そのために脱水で電解質が狂い、タンパク不足で低アルブミンになります。
これがミルクだとほぼ電解質は狂いません、
狂ったとしてもカリウムの異常な上昇は少なくなります。

6か月で子ども茶碗3杯を1日3回食べた子もいるほどです。
アルブミンは、食べないと上がってこないので食べさせます。
アルブミン補充をしないで見ることもありました。
ステロイドを使いたくないという患者に対して、
きちんと治療する病院がもっとあれば、
家に閉じこもって悩まずに医療機関に受診することができるのじゃないかと思います。
そのためには、脱ステのやり方を学んでいただかないといけません。
優秀なステロイド治療する先生方には難しくないと思います。
が、考え方は変えないといけません。
こうしていただくと、命の危機にさらされる赤ちゃんは減るでしょう。
こういうステロイドはよいという記事に必ず出てくる「久米宏」氏の番組:
久米宏さんの結論はステロイドを使うなとは言わず、慎重に使う必要があるという結論でした。
今のイギリスやカナダ、シンガポール政府と同じ考え方です。
30年前の久米宏さんの提言を実施していれば、
これだけ大量のステロイドが使われなかったのではと、とても残念な気がします。
この記事の2例目の赤ちゃんの食アレの状況については不明です。
「食べ物を口にするようになり、食物アレルギーの症状が出た。
クリニックで血液検査をしてアレルギー体質が判明した」
としか述べられていません。

湿疹が出た・悪化した、
かゆみが出た等の無関係な話がよくあります。
どういう症状だったか書かれてないので、
本物のアレルギーだったのかが問われます。
また血液検査でアレルギー体質が判明と書かれていますが、
判明しても食べて症状が出ない赤ちゃんもたくさんいます。
渡辺記者はあいまいな書き方をせず、明確な書き方がされるべきでしょう。

(生後6か月から卵除去と摂取群に分け、
両者ともステロイド治療し、1歳時に負荷。
すると除去群は38%摂取群は8%卵アレルギーが起こったというデータ)
も、完全除去しないほうが6歳時の卵アレルギーは少なかったという調査です。
素直に判断するなら、除去は経皮感作を防げなかったということです。
食べさせることのほうが卵アレルギーは予防できた
ということです。
最近はアレルゲンミックスというものも売られる時代となりました。
ステロイド治療する病院の先生方は、アトピーの赤ちゃんが受診すれば、
血液検査をして除去をさせステロイドを塗らせる治療をしてきました。
要するに食アレルギーを増やす治療をしてきたわけです。
なぜ良くならないかということについて、患者の塗り方が悪い、
一般の医師たちの指導が悪いということでしょうか?
一般の医師に向かって言ってごらんなさい。
言えるなら。彼らは自分たちはちゃんと治療していると思っています、きっと。
そんなに難しい治療なんでしょうか?
この記事に載っている有名な病院でなければできない治療でしょうか?
学会や講習会、勉強会等とかでは、さんざん使い方説明していますが。
一般病院ではできないということなら、
決められた病院でしかステロイドを処方できないようにすればいいのではないでしょうか。
それほどまでに患者や一般病院にうまくいかない責任を押し付けようとするなら、
自分たちが責任を取ることが必要ですね。
小児科医・佐藤美津子
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さて、いかがでしたでしょう?
他の先生たちとは “キャリアが違う・・・。”
と深く頷き(うなづき)たくなるような、一線を画した堂々のお話しです。
本当に、キャリアが違うんです。どれほど長い年月、
どれほど多くのお子さんを診ていらしたか・・・。
そして、結果を出してこられた先生だからこその、
うならせられるご発言の連続でしたね。😍
パパママさん達にとって、ためになるお言葉がたくさんあったことと思います。
勧められる薬や、マスコミの報道に流されずに、
真実を見つけながら、
この病気をより深く知り、一日も早くよくなってください。
これからも、先生達とタッグを組んで皆さんを応援して参ります。
今日も素晴らしい一日を!
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