アーカイブ | 2017年5月21日

現在入院中のあなたへ - ステロイド副作用を乗り越えるために

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入院・・・・

それは、暗く重い響きのあることばです。

比較的健康に自信があった私も、ステロイドの副作用により皮膚炎が悪化したときは、

相当な重症だったため、激痛で歩くこともほとんどできず、

全身にたくさんの症状が出て、日常生活を送るのはとても無理でしたので、

入院する以外、もう道はありませんでした。

 

私の場合は、毎日剥がれる大量の皮膚の修復にタンパク質が使われることと、

大事な栄養、タンパク質を含んだ浸出液が体中から大量に流れ出続ける為に、

血中のタンパク質が人間の限界まで減少していて、

入院当初の主病名は皮膚炎ではなく、低アルブミン血症

皮膚炎も皮膚科一の重症を誇りましたが (笑)、そちらの方が大変重大な問題だったようです。

 

しかし、それでも、私のステロイドの副作用による入院は、命に関わるものではありませんでした。

皮膚炎で死ぬわけがない、と、当然のように最初から思っていました。

 

ですから、私は、入院する前に一つ決意したことがあります。

「よし。私は、病院で一番明るい病人になってやる!」

・・・という、的外れな、いや、場違いな決断です (笑)。

入院しに行っているくせに、さすが私は、ろくなことを考えていません。

入院という暗いイメージを払拭してやろうじゃないかい!という、チャレンジャーな思いです (笑)。

体はボロボロでヨロヨロでも、心は暴走族のカシラくらい、アツい決断をして入院しました。

 

たとえ症状が皮膚科で一番重くとも、

どんなに不快で痒くて眠れなくても、

脚を1cm動かしただけで、息もつけない痛みに襲われようとも、

死にはしないことがわかっていました。

(先生たちが私のたんぱく質の欠乏に頭を悩ませておいでだったとき、

不良患者はそのように心の中で考えていました。)(笑)

 

人はどんな病気でも、入院すると、必要以上に病人になってしまいがちです。

入院と言う言葉と、病気になってしまったという事実と、病気と戦う場であるという暗いイメージ。

それに屈してしまうのが普通だと思います。

 

しかし、病気は、急に明日よくなるものではありません。

命に関わる病気でないなら、あるいは、痛みにのたうち回る病気でないなら、

それだけでもありがたいと思って、楽しくしなければソンだと思うのです。

暗い世界に入って行くなら、明かりを灯して入って行くのは当然、と私は考えました。

 

一つだけ空いた4人部屋のベッドに緊急入院させていただいたのですが、

そんな考えで入院してきたヤツがいるとなると、他の3人はたまったものではなかったでしょうね。(笑)

 

でも、明と暗は決して同居出来ないのです。

暗闇も、灯りをつければ明るくなってしまいます。

灯りをつければ、闇はなくなるのです。

 

おしゃべりでうるさい、場違いなヤツに振り回された(?)同室の仲間はさぞ大変だったとは思いますが (笑)

結局、私たちはとても仲良しになり、何度も何度も笑い転げて話をするようになりました。

 

皆、ステロイドの副作用。命に関わる病気ではないのですから、

節度をわきまえて楽しくやる分には、病気の回復も早くなり、一石二鳥だと思うのです。

 

わきまえて・・・のつもりでしたが、時には看護師さんが、笑い転げている私たちの部屋に来て、ニコッとしながら、

「ドア、閉めさせてもらいますよっ。」

・・・ということも何度かありました。(本当に申し訳ありません!)

 

そんな時も、私は、すぐにルームメートのせいにして、

「もう、みんながおもしろすぎるから、叱られちゃうじゃない!(笑)」

と言って、必死で笑いをこらえたりしました。(本当~に楽しい仲間でした。)

 

しかし、その後、仲間が去って行き、

次々と新しいルームメートが入ってきても、結局、看護師さんに、

「ドア、閉めさせてもらいますよっ。」(^o~)b

と何度も優しく注意をしていただいたので (笑)、

(結局、悪の根源は、私か?)

・・・・と、深く反省はしました。病院ですからね。(土下座中。)

 

しかし、体はボロボロでも、命に関わる病気でないなら

明日、急によくなるものでないなら

それくらい楽しく過ごすつもりでもいいと私は思うのです。

 

ステロイド使用歴がケタ違いに長く、ケタ違いに重症だった私も、

3か月間、次々と出会ったたくさんの仲間と、笑って、笑って、

本当に楽しく入院生活を過ごすことが出来ました。

今でも、みんなの心がそばに寄り添っているような気がしてならないほどです。

すてきな仲間たちのおかげで、そんな楽しい心の状態でいられたことに感謝しかありません。

 

そして、その楽しい心の状態が功を奏して、

重症だった私の症状は奇跡的に回復しました。

3ヵ月間何も薬を塗っていないのに、見るも無残だった私の皮膚は、つる~んとなったのです。

脱ステロイド・脱保湿というすばらしい理にかなった治療と、笑いの功名です。

 

    *** 一切、塗り薬を塗らずに、これほどの重症が、ここまでよくなる・・・

     という写真をご覧になってみたい方は、以下をクリックして、

     記事の一番下の写真をご覧ください。

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         ステロイドでアトピーは治りません 

 

皮膚炎の回復に、心の状態は大きくかかわっていると思います。

どんな病気も、楽しくしていると、体が自然に自分で治癒の方向に向かっていくことは科学的に証明されています。

 

現在、入院中のあなたへ・・・。

ちょっとへこんでしまう時も、泣いてしまう時もあるかもしれません。

でも、どうぞ、病院一明るい病人を目指してみてください。

そんなあなたを上から神か宇宙か何かが、きっとサポートしてくれるはずです。

こうなったら、笑って、笑って、神頼みだ!くらいに、ドシンと構えてみてください。

 

もし、あなたが神様で、

下界を眺めた時に、

同じ症状で、暗くまとめてしまっている人と (笑)、明るく乗り越えようとしている人がいたなら、

どっちに奇跡を起こしてあげたくなりますか?

 

奇跡を起こしてください

 

あなたが、一日も、早くよくなりますように・・・。