アーカイブ | 2017年5月5日

病気にならない体を作るために - 自律神経について知る

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かなり前に(2013年3月)、ひょうんなことから、健康についてサクサク書いた文が、

以外にも多方面でとても好評を戴いているので、そのまま以下に貼り付けてみました。

医師ではない、素人の書いた人間の体のメカニズムと健康論です・・・・。(笑)

私らしくなく、真面目な文章ですが、お時間のある方、健康に興味がある方は是非、読んでみてください。

お医者様の難しい言葉を使わず、あえて(?)かしこくない人間が説明するのがわかりやすい時もあります。(≧▽≦)

以外にも、人間の体の素晴らしさを再認識するかもしれませんよ。

 

*********************************************************************

 

「すみません・・・、今朝ちょっと具合が悪いんで休みたいんです・・・。」

と、しばしば電話しなくてもよくなる為に・・・

 

不本意にもあなたが風邪をひいてしまった時

往々にして隣席で先週から咳き込んでいる同僚をうらめしく思ったりしがちではないだろうか。

「ごめんね、私の風邪をうつしちゃったかもね。」と心苦しげな同僚に、

「そんなことないよ。風邪は自己責任だから。」などと物分りのいいようなことを言ってはみるが、

それでも激しく咳き込んでいる同僚を横目で見ながら

(全く・・・そんな無理して出勤してくるから、私まで風邪ひいちゃったじゃない・・・。)

などと思ったりしたことはないだろうか。

 

しかし、私はここで断言したい。

風邪をひいたのは隣席の同僚のせいではなく、

昨日の電車内でマスクなしで咳き込んでいたオジサンのせいでもなく、

熱を出しながら職場に来た上司のせいでもない。

知識的にだけは誰もが知っていながら(しかし認めたくないのが常だが)、

風邪、そして多くの病気は100%、あなたの責任なのだ。 (*筆者注・先天性、薬害、その他例外はあります。)

 

目に見えない風邪の細菌はそこいらじゅうにうようよ舞っている。

あなたは毎日、いつでもどこでもそれを吸っている。

風邪をひいたのは、それをたまたま多く吸ったからとかいう、量の問題や頻度の問題ではない。

あなたの“自律神経”が適切に働いていないからあなたが風邪をひいたのであり、

それはあなた自身が巻き起こしていることなのだ。

 

どんな病気も怪我も、自律神経がうまく機能していれば非常に早く完治できる

自律神経のバランスがいつもうまくとれていれば病気をしない一生も夢ではない

緊急手術や痛み止めなどで絶大な威力を発揮する西洋医学はその即効性から支持されているが、

病気の根本原因を除去するものではない

しかし、西洋医学に頼らずとも、人間の体は自力で治癒する精巧な仕組みをもっている

人間の体は本当にうまく出来ているのだ

日頃何気なく見逃しているが、人間の体のメカニズムがどれだけ精巧にできているかをあなたは考えてみたことがあるだろうか。

 

あなたが風邪をひいた時、まず足がだるくなる。

それは出歩くと治りが遅くなるし、他の人に病気をうつしてしまうから。

次に透き通った鼻水が出て、雑菌を洗い流す。

また、寒気を感じた体は体温を取り戻そうと毛穴を閉じ、体温を閉じ込め、熱が出る。

白血球は体温が37度以上でウィルスを殺し始める

(注・ここで薬で熱を下げることは、人間の体の自己治癒能力に反しているので、かえって治りが遅くなる。

熱は風邪が治るために絶対に必要な治癒反応なのだ。

再度強調するが、小さなお子さんの例外を除いて、熱を下げない方が早く治るのである。)

白血球が細菌を殺した後、その死骸が黄色い鼻水となって出る。

その頃に風邪は治る。

 

では、怪我をした時の人間の体のメカニズムはどうであろう。

まず傷口に血が集まってきて流れ、その血はばい菌を洗い流す。

次にかさぶたが出来て空気と細菌を遮断する。

かさぶたの中で皮膚は自力で再生しようと働き、新しい皮膚が出来たところでかさぶたがはがれる。

つまり、体の中で組織がダメージを受けた時、体がこの部分に血流を増やして修復しようとするのである。

 

これらが自己治癒能力免疫機能であり、免疫は自律神経によって支配されている。

言い換えれば、自律神経が正しく機能していれば病気にならないし怪我も早く治るのである。

 

自律神経と聞いてもぴんと来ない方のために、簡単に自律神経とは何かを説明しよう。

つまり、無意識のうちに動いているもの、例えば心臓、脳、消化管の働きの抑制、血液の循環、新陳代謝、etc…

これらは私達が意図して動かしているものではなく、それらを支配しているのが自律神経である。

 

自律神経には“交感神経”と“副交感神経”があり、拮抗関係で常に揺れ動いてどちらかになびいている。

あなたの“行動”、“考えている事”、がそれに影響を与える

 

通常、昼間の活動している時、自律神経交感神経側に傾いている。

バリバリ働いている時、怒っている時、イライラしている時、緊張している時、パソコンの画面を見つめている時、ストレスを感じている時・・・・

など、人間が戦闘モードに入っている時がこの状態だ。

太古の昔で言うなら、家族のために男が狩で獲物をしとめる為に戦っているような時がこの状態。

 

自律神経交感神経側になびいている時(起きている・活動している時)、

体の中では白血球内顆粒球というものが多く生成される。

これは、出血の時に外から進入してくる細菌を処理し、感染症を防ぎ、傷を修復するために働く物質である。

かつて人間が獲物と戦っていたような頃で言うなら、

動物に噛まれたり、潅木で傷ついた体を自分で治す必要性があったわけで、

人間が持って生まれた自然治癒力である。

 

 

しかし、顆粒球が増えすぎると組織破壊という害をもたらし、その結果ガン胃潰瘍十二指腸潰瘍糖尿病、etc…などを発症する。

なぜなら顆粒球が役割を終えるとき、粘膜で活性酸素を撒き散らすからなのだが、これが強力な酸化力を持ち組織を破壊するのである。

急性肺炎急性虫垂炎口内炎ニキビなどの化膿性の炎症も同じ原理で生じる。

 

また一方、日が暮れ始め、私達が激務(?)を終えて帰宅し、

部屋の明かりをやや落として休養モードに入っている時(睡眠中・休憩中・食事中等、いわゆるリラックスモードの時)

・・・太古の昔で言うなら、男が今日の狩の成果を思いながら焚き火を見つめて休憩をとるような時、

自律神経副交感神経が優位になり休息の体制に入る。

この時体の中では白血球内の顆粒球に代わってリンパ球が増加する。

このリンパ球が風邪の菌やら、いろいろな細菌、時にはがん細胞まで殺してくれる。

一日のストレスや疲労で溜まった有害物質を、リンパ球が寝ている間に退治してくれるのである

(煌々と蛍光灯の明かりを全開にしている日本の家庭と違い、

欧米の家庭が照明を暗めに設定しているのは自律神経のバランスをとる上で道理にかなっているのである。)

このように人間には太古の昔から培われてきた自己治癒能力が生まれながらに備わっている

 

副交感神経は器官の排泄や分泌能力をも支配している。

交感神経の緊張が続き、副交感神経の働きが抑えられると、体は“出すべきものが出せない”状態に陥る。

便秘排尿障害、食物の分解を促す消化酵素の分泌が悪くなったりする。

老廃物を排泄できなくなるので、胆石腎臓結石ウオノメなどが出来やすくなる。

さらに、ガンを攻撃するNK細胞、NKT細胞の働きが落ちるため、 ガン細胞の増殖を促す。

しかし、副交感神経優位の時に増殖するリンパ球は、ウィルスなどの外敵を処理すると共に、がん細胞すら殺傷する働きがあるのである。

自律神経は全身の血液循環も調整している

交感神経が過度に緊張すると、血管が収縮する

交感神経の緊張が慢性化した場合、血管は絶えず絞られた状態になり、全身で血行障害が生じる。

血液は全身の細胞に酸素と栄養を送り、老廃物や体に取り込まれた有害物質を回収して排泄する働きをしているが、

このサイクルが阻害されると細胞に必要な栄養は届かず、老廃物や有害物質が体内に蓄積するようになる。

血流障害は肩こり頭痛耳鳴りだけでなく、脳梗塞心筋梗塞など、致命的な病気も引き起こす。

他に、手足のしびれ腰痛膝痛神経痛顔面麻痺関節リウマチ五十肩静脈瘤

歯周病脱毛めまい高血圧狭心症しもやけ冷え性アトピー性皮膚炎(大人)、

月経困難症子宮筋腫子宮内膜症もこのような経緯から発症する。

     

 

前述したが、今日では腰痛ですら怒り・ストレスが原因

つまり自律神経交感神経に傾きすぎているから発症すると言う研究結果が発表されて、

患者サイドからも根強く支持されている。

 

自律神経交感神経に傾き過ぎ、リンパ球が少なくなると、ウィルスと戦う力も弱くなり風邪などの感染症にかかりやすくなる。

またがん細胞の増殖を食い止めることができず、ガンの発症をも許す。

こうして体内環境が悪化すると細胞の活力が失われ、働きも低下するため、

全身倦怠集中力の低下不眠など心身両面にわたる不調が生じる。

 

ゆえに、リンパ球の減少は病気になりやすく、治りにくい体調をもたらす

 

多くの病気は働きすぎ、悩みすぎ、薬の飲み過ぎ、怒り、イライラなどの過度のストレスによって、

交感神経が慢性的に緊張し、副交感神経の働きが低下すると、リンパ球が減少して起こる

 

ご存知でない方もいるかもしれないが、人間の体内では毎日 10,000個くらいのガン細胞が生まれていると言われている。

ガン細胞は異常をきたした自己細胞であり、今現在、あなたの体の中のどこかに必ずガン細胞はあるのである。

しかし、発ガンしないのは、毎日、自律神経の副交感神経が優位になっている間にリンパ球がそれを殺してくれているからなのである。

にもかかわらず、ストレスで緊張した日々を送り続けていたら・・・・ガンを発症するのは自明の理である。

日本人は2人に1人に近い確率でガンを発症しているが、これは見逃せない事実である。

 

このように、交感神経の緊張は多くの病気を呼び込む。

ゆえに、自律神経副交感神経を優位にする行動・考え方にすれば、病気を早く治すことが出来るのである。

 

怒らない(カッとならない)、イライラしない、不平不満・文句を言わない、愚痴泣き言を言わない。

そんな心の状態の時、自律神経は交感神経側になびいて病気と戦ってくれるリンパ球の生成を減少させる

つまりあなたのそのマイナス思考、短気で怒りっぽい性格や暗い考え方、ネガティブな行動が病気を呼んでいるのだ。

一例をあげると、ガン患者で闘病後に治った人たちは皆一様に

「ガンになってよかった。お陰で人に感謝することを学んだ。」

といったように、病気に感謝する域に達していることはよく知られていることである。

感謝の気持ちが心の底から湧いたとき、体はリンパ球を作り出す。

考え方・考えている事が健康に多大な影響を与えることはもう理解していただけただろう。

 

よく寝ること、

休むこと(注・ズル休み)、

よく食べること(注・食べ過ぎ)、

楽しいことを考えること、

物事に感謝して心穏やかでいること。

たくさん笑って、ニコニコして、明るいことを考える努力をし、きちんとした栄養をとる。

特に“笑い“はあなたの健康維持に絶大な効果を与えることが既に研究結果として明らかになっている。

この些細でありながら前向きな日常の継続があなたの健康を守ってくれる。

 

怒りっぽい性格、イライラしがちな方、ひがみっぽいキャラ、愚痴っぽいタイプ、etc…….

ネガティブな考え方・行動に思い当たるふしのある方は是非、日ごろの自分の行動、言動を振り返って生き方を考え直してみよう。

多くの場合、病気は自分の責任なのである。

Keep on smiling!