アーカイブ | 2018年2月2日

今から本気で、脱保湿 ♪ - 自宅で脱ステ中の皆さんへ

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皮膚科で出されたステロイド外用剤に疑問を感じ

脱ステロイドをした多くの方々が、

依存性(=薬を使っていると、やめられなくなること)のあるこの薬から離脱する時に

ひどい皮膚症状の悪化をすることがあります。(=リバウンド

 

そんな方々に、私はこのブログで、

脱ステロイドをするなら脱保湿を同時にすると

治りの早さが全然違いますよよくなりますよ。」

と、発信し続けています。

 

これは地球規模でも最長クラスに、

最強クラスのステロイドを使い続け、

仲間から、アトピー界のパイオニア (笑)

という笑える称号を戴いている私の、

人体実験に基づいた情報なだけではなく、

実際に同じ治療方法をやってみたたくさんの仲間と出会い、

その驚くほどの改善をこの目で見てきたからです。

 

あらゆる治療を試みてきた私の長い皮膚炎人生でも、

現時点で、最高の治療法だからこそ、

一人でも多くの方を救うお手伝いがしたいのです。

 

ただし、どこまでも強制は一切しません。

体験者たちが最高にいいと確信しているから、

「いいですよ ♪ 」と、情報発信しているだけで、

判断するのも、選ぶのもみなさんご自身ですし、

読んでいかれるとわかると思いますが、

かなりの覚悟がいる治療でもあります。

徹底的にやってみた患者さんたちだけが

その効果を実感できるものなのです。

ですから、腹をくくって、

やる。」

と、大きくうなずきながら、決断した方、している方だけへのご案内です。

 

この脱ステロイド脱保湿は、

治療をしないのが治療、というスタイルですが、

入院出来る方は、

他に危険な症状がないか、

尿量は適当かなど、あらゆる細かいチェックや

心のサポートもプロの医療者に頼れるので安心です。

 

一方、脱ステは、多くの方が

(非ステで入院させてくれる病院が少なく)入院出来ずに

自力でがんばっている方が多いのが実状です。

入院出来ない方こそ、どんな治療なのか詳細を知りたいはずですが、

情報は多くありませんし、

ネットの時代とは言え、全てが信頼できる情報なわけではありませんから、

SNS経由で直接私宛に質問して下さる方もたくさんおいでです。

ただ、ごめんなさい、

全員にはとてもお返事できないほどの数なのです。

このことからも、

私の知っていることを、わかりやすい言葉でシェアするのが急務と考え、

今日は、日本と世界の現状、そして、

脱保湿の詳細についてお話ししたいと思います。

完全なサポートではなくても、

そういった、やむを得ない状況に苦しむ方々への情報シェアのつもりでお伝えしますね。

 

私もかつて、入院する場所がなく2度ほど自宅で恐ろしい症状を乗り越えましたが、

それでも、定期的に近くの皮膚科には行っていました

その際、脱ステの乗り越え方のアドバイスは一切戴けませんでしたが、

素人では判断できないことはありますので、

危険な状態にないかどうか、

人間の最大の臓器である皮膚を甘く見ることなく、

医療のプロの助けが必要な場合があることは肝に銘じてください。

健康診断感覚ですから、非ステ医が近くにいなくても、

伝え方次第で診てもらえますよ。)

そうすれば、この情報も、なんとか自宅で乗り切る一助になるのではないかと思います。

 

さて。

脱保湿の良さは、少しずつ、少しずつ、広まってきてはいますが、

商業戦略に乗せられて、世間は誰しもが

 保湿が命

みたいな風潮になっていますし、

特に一般女性の間では、保湿絶対主義のように、

完全に保湿が社会に定着していますから、

脱保湿が受け入れられるには、

社会の意識改革すら必要な気がします。

保湿依存なんて言葉も、

聞く気にもならないくらいのところまで来ていると思います。

ですから、未来の患者さんを救うためにも、

症状が改善している私たちが、この治療を広めるのは責務の気がしています。

 

私は、最近たまたま何度か人様の前で

ステロイドの副作用のことを話す機会がありましたが、

どの集まりでも、アトピーステロイドは知っていても、

その恐ろしい副作用を知っている方々はゼロでした。

この副作用が、そこまでひどい、とは、

全く世間に知られていない・・・・

そう言っていいほどの状態なのを、ひしひしと感じます。

そもそも、マスコミなどが、

ステロイドのリバウンド中の患者をとりあげて、

重症の皮膚症状で、化け物みたくなっている人を

テレビで取材しているのなんて、見たことすらありませんよね?

まあ、普通の感覚では重症皮膚炎は見たくないのはわかります。

視聴率、ガタ落ちになりそうですものね。

しかし、(私は決して出たがりではありませんが)

もしそんな番組があったなら、当時の私が化け物代表で出たかったです。(笑) 

有効利用できず、マジ、残念。

 

このブログの英語版に関しては、

毎日、毎日、必ず地球のどこかでどなたかがシェアしてくださっていて

ブログのデータ・ページの読者の分布を表す世界の白地図は、

アフリカ大陸の南アフリカからヨーロッパの国々中東アジア

北米南米オセアニア(オーストラリア方面)、

そして私が聞いたことのなかった国々まで

すでにほぼ全て、塗りつぶされています

(中国とロシアは、メッセージを戴くので、読んで下さっている方がいるのを知っていますが、

なぜかデータとしては出てきません。理由はよくわかりませんが・・・)

***後記: この記事のリリース後まもなく、読者さんは中東の数か国とアフリカ大陸の数か国以外の全ての国(約170か国)にいらっしゃることがデータでわかりました。2023年現在も、世界では毎日シェアが続いています。

それほど広い範囲で人々がシェアし合って読んで下さり、

SNS経由で直接私が海外から莫大な数のメッセージを戴いていることからも、

世界中にこの問題に苦しんでいる人々が、計り知れないほどいるということがわかります。

外国人の方たちの中には、この拙ブログの日本語版ですら、

少しでも多く知りたいからと、

翻訳機能を使って熱心に読んでくれている読者さん達もいらっしゃるくらいです。

それほど必死に情報がほしいのです

 

そして、どこの国でも共通しているのは、

まず、患者側が

ステロイドの怖さに気付いている

という事実です。

しかし、どの国も、医師側が認めないのです。

 

中には子供の脱ステをがんばっているご両親が、薬を塗らないための最初の悪化で、

虐待していると疑われて、何らかの調査が入り、

青くなって非ステ治療が有効だと証明する為の文献を探さなければならない・・・

そんな国もあります。

(国や宗教によっては、体罰など、恐ろしい罰則があったりします。日本はまだ、平和ですね。)

国によっては、患者がステロイド以外の治療を求めると、

医師側に怒鳴られる・・・そんな経験すらしている方々も多いのです。

 

患者「ステロイドはもう使いたくないんです!」

医師「あなたがちゃんと(医師の)指示通りに使わないから悪化するんですよ!」

 

・・・・この大きなギャップが世界中の患者を苦しめています

ですから、世界規模のステロイド副作用のサポートグループも、

外部からのストレスを避けるために、

クローズド状態でやっているところが多いのが実状です。

 

日本も然りで、

‘ステロイドでアトピーが治る’という

証拠もデータもないのに、

なぜか日本の標準治療に指定されたままで、

「ステロイドを使いたくない。」

などと言ったばかりに、皮膚科でまるでバカ扱いされた方、

嫌味を言われた方、

治療を拒絶された方など、

イヤな経験をされた患者さんのエピソードは、枚挙に暇がありません。

これを読んで下さっているあなたも、大なり小なり、経験ありますよね?

 

そんな状態ですから、

ステロイドをやめた患者さんは、

恐ろしい副作用を経験しながらも、

頼る病院がほとんどないのです。

あってもかなり遠方で行けない、

あるいは、需要に供給が追い付かず、

すぐに入院も出来ない、など、

本当に助けが必要なのに

自力で乗り切るしかない状況に追い込まれている方々が、

いっぱいいらっしゃるのです

 

さらに、ステロイドをやめて治った患者は、

ステロイドを使う病院には二度と戻りませんから、

画期的な治療成果を目にしたことのない医師達は、

これから先も同じことを繰り返して行くでしょう。

つまり、ステロイドを妄信したまま、治療を続けるのです。

 

だからこそ、

生まれて間もなくからの長いアトピー人生で、

皮膚炎経験のエキスパートいやデパートの私が (笑)、

一番よかった治療を、ブログでこうして発信し続けているのです。

患者だからこそ、

経験者だからこそ、

広めなければいけない、と思っています。

 

大阪の阪南中央病院では、非ステロイドの日本のリーダー佐藤健二先生が、

脱ステ症状の乗り切り方を、入院中に徹底的に教えてくださいます。

山田貴博先生(現・天下茶屋あみ皮フ科クリニック院長)からもたくさん教わりました。

毎日が新しい勉強です。

佐藤先生の名著新版 患者に学んだ成人型アトピー治療(←必読)を枕元に、

患者は脱ステ脱保湿を学びながら、45日から、長くとも3か月くらいで、

ほぼ、健常者と見分けがつかないくらいの状態まで回復し、

退院していきます。

 

まず、最初に、誤解のないように説明しますが、

アトピー性皮膚炎に関しては

まだ確立した治療方法は世界のどこにもありません

***ただし、子供のアトピーは、何もしないことで治って行くことは

研究論文が発表され、わかっています。***

ですから、今から説明する脱保湿とは、アトピーの治し方ではなく、

ステロイドをやめた方の、

恐ろしい離脱時の症状(リバウンド)の対処の仕方の一部です。

しかし、この症状を通り過ぎると

実際のアトピーが楽になることにも気付かれる方がほとんどです

 

それは、どういうことか。

 

つまり、あなたが、今までアトピーだと思っていた症状の一部は、

実はステロイドによって誘発された皮膚症であり、

アトピーの悪化と診断された皮膚炎は、

ステロイドの副作用の一部だと言う可能性があるのです。

今となっては、私も、

アトピーの悪化だと思ってきた症状の一部は、

実際はアトピーではなかった、

ステロイドで難治化していたのだ・・・と確信しています。

これは、経験してみるとわかります。

ステロイドをやめて、脱保湿で皮膚症状が落ち着いてから、

あのアトピーだと信じていた、恐ろしくぐちゃぐちゃになる皮膚症状は

どんどん消えて来ているのですから

ステロイドを妄信している医療者の方々にも、耳を傾けてほしい事実です。

 

     ****************************************************

 

さて、前置きがと~~~~っても長かったですが、

ここから大事な脱保湿の説明に入ります。

 

世間では、乾燥は痒みを誘発するので、

常に保湿で皮膚を保護する、という

過剰なまでの保湿ブームですが、

脱保湿治療では、

保湿剤である軟膏

保湿クリーム

ローション

ナチュラルオイルなど、

一切保湿になるものは塗りません。

つまり、何も塗らないのです。

アトピー患者なら誰しも優に想像できますが、

保湿をしないことは、最初は恐怖ですし、しばらくの間は相当な痛みとの闘いでもあります

放っておけば亀裂の入るほどの乾燥肌ですからね。

しかし、これが、見事に機能していきます

何も塗らずに、ひたすら、患部を乾かすのです。

そして、この脱保湿治療とは

何も塗らないことだけではないのです

 

お風呂やシャワーは、

うるおい成分を流してしまうだけでなく、

保湿にもなります。

ですから、出来るだけ回数は控えめに

入るなら、短く、済ませます。

リバウンド中の、特に症状の悪い時は我慢し、

大事なたんぱく質を流してしまい、危険です。)

よくなってきたら、数十秒で終わらせるくらい、短時間を徹底してみてください。

長くて数分、くらいの感覚です。

世間はやれ除菌だ、朝シャンだと騒ぎますが、

あれは企業が騒ぎ立てて作り上げた風習であって、

それに乗せられた私たちが、毎日お風呂に入るようになったのは、

実は昭和の後半からの風習のようです。

衛生大国・日本に住む私たちは、そこまで汚れていないはずです。

 

温泉保湿になるので、佐藤先生は勧めていません。

いずれにせよ、あったまると痒くなるのが普通ですから、

症状がよくならないうちは、制限するのが正解でしょう。

 

石鹸も、出来るなら使わない方がいいですが、使うならば固形石鹸を使います。

しかし、お肌に優しい、とか、アトピーにいい、とか、無添加で安全、

とかうたっていて、

使用後にしっとりする系の石鹸には 保湿 効果がありますので、

それも脱保湿治療では避けます。

 

シャンプーも、出来るだけ保湿しないために、

湯シャンが推奨されていますが、

どうしても使いたい場合は、保湿効果のない固形石鹸を泡立てて使います。

あるいは、私はもうかなり調子がいいので、

シャンプーは使っていますが、

界面活性剤(石油化学製品)の入っていないものにしています。

リンスも入っていないシャンプーにしてください。

 

ガーゼ包帯グルグル巻くのも、なんと、

保湿になるんです。

分厚くガーゼなどを巻くと、中で皮膚が湿気を含む感覚はわかりますよね?

脱保湿は、とにかく皮膚を乾かして皮膚の再生を促す治療ですから、

基本は何も巻きません

ガーゼは、患部が大量の浸出液などで

なかなかカサブタがはらない時のカサブタ替わりに一枚だけ、

患部の大きさ通りに切って貼ります

しっかり乾燥してはがれてきたら、その剥がれた部分だけを切り取って、

くっついているところはそのまま、という手当の仕方です。

1週間までは、同じガーゼでOKで、

シャワーもそのまま浴び、そのまま乾かします。

 

皮膚がただれてぐちゃぐちゃになっても、

何も塗らず、何も巻きませんただ乾かします

これは初めての体験でしたが、これが一番早く皮膚を再生させてくれることには

心底驚きました

 

布団毛布くるまり続けるのも保湿です。

寝る時は寒いと風邪をひいてしまいますから

ある程度やむを得ないですが、

部屋の温度調節に気を配り、

一日中布団の中にいるようなことのないようにしましょう

リバウンド中は、体のバランスが崩れてしまうので、

異常なほどに寒さを感じる期間がありますが、

ウィンドブレーカーなども保湿ですし、

こたつにずっとこもっているのも保湿です。

きゃ~~~~っ!と、思いました?

がんばれ、みなさん~~~~!(^o^)o

私も真夏に歯をガチガチ鳴らすほど震えていたことがあるので、

わかります。みなさんの辛さ。

でも、徹底してやると、間違いなく治りが早いです。

 

服の中の空気の流れも大事です。

体温で湿気を含んだ空気保湿になります。

阪南中央病院入院中は、

木綿のブカブカのデカイ T シャツに、

木綿のブカブカの半ズボンで、

厚着は厳禁

とにかく通気性のいい服装です。

上着をズボンの中に入れるのも保湿

・・・なんとなくわかってきましたか?

とにかく、スカスカにするんです。

そして皮膚を乾かす。

 

こう説明すると、

「僕の国は、冬はとっても寒くて、そんな服装は無理なんだ。」

などと質問して来られる方が何人もいたりするのですが、(笑)

自宅療養中らしいそういう方々は、

寒い国でヒーターなしの生活ではないはず・・・。(笑)

部屋の温度調節もしましょうね!」

・・・と、元気に返事を送ったりしますが、

日本のみなさんはそこまで説明しなくても、わかってくださいますよね。

察する文化のある国、日本。大好きです!(笑)

 

浸出液の為に、タオルで首を巻くのも保湿です。

ダラダラ大量に流れるので、私も自宅療養中は知らずに巻いていた時期がありますが、

なんとか首元の開く服装などで、

流れる浸出液だけガーゼで押さえる風にした方がよかったな、と、今は思います。

(ふき取るのはよくありません。流れるのを抑えるだけです。

浸出液は治癒に必要なものですよ。)

あるいは上記で触れましたが、ガーゼ一枚を貼る治療もあります。

(詳しくはこちら→ 脱ステのリバウンドから最短で脱出する方法 - 徳子編 )

ハイネックタートルネックなども同じ状態でしょう。

マスクも然り。

 

また、患者さんの中には、カサブタを剥がすのが大好きな方、

意外と多いですよね。(笑)

痛みをさけるために痂疲(カサブタ)をはがして、

皮膚表面をやわらかく湿った状態にしてしまうのも、厳密には保湿

治りに時間がかかります。

 

患部の浸出液を拭きとって乾燥させづらくするのも保湿

 

水分をたくさん摂ってしまうと、

皮下組織に余分な水分がたまり(浮腫)

むくむ原因になりますが、

それも保湿

 

佐藤健二先生の著書(つげ書房新社)から抜粋させて戴くと、

要するに、保湿とは

 1. 皮膚表面の湿り気蒸発や、漏れ出る水分を抑制するものを外用する

 2. 蒸発した水分が大気中に拡散しないようにする

 3. 皮膚を操作して、乾燥状態へ進むのを阻止する

 

・・・この定義がわかっていれば、

他にもどんなことが保湿になるのかがわかりますし、

それを避けることでより治癒への道が近くなっていくことと思います。

 

1を聞いて10を察する人は

(ぬぬ?デキるな、お主?)

と一目置かれる、察する文化の大国、日本。

私の説明から、1つでも多く、脱保湿について察して戴き、

一番近道の脱ステ道(?)をマスターしてくださいね

 

そんなあなたは、必ず、間もなくよくなって行きますよ。

 

辛い症状に耐えているみなさん!

あと、もう少しです!

楽しく、なんとか笑いを見つけながら乗り越えてくださいね。

 

今日も素晴らしい一日を!

 

Baikal Lake

 

本物の脱保湿を学びたい方は、このビデオをノートを取りながら真剣に見てくださいね。

必ず良くなる方法を丁寧に説明しています。