アーカイブ | 2018年2月25日

必ず、よくなりますよ。

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夜の車の助手席で、ふと、すべすべした自分の指先に触れ

夢みたいだな・・・・。)

と思いました。

10本の第一関節が全てツヤツヤのすべすべ~。

夜目にもはっきりわかりました。

 

生まれてすぐからの全身の重症アトピー性皮膚炎

使い続けたステロイド外用剤をやめて

間もなくまる5年になります。

 

やめてからの最初の3年は、強烈な副作用を経験しました。

ステロイドを使った年月が長すぎたことと(50ウン年!)、

最強レベルの物を常に処方されていたことも大きな原因の一つでしょうが、

(史上最強の軟膏も、発売から処方され、30年間使いました。)

その離脱症状(リバウンド)たるや、目も当てられないようなひどさで、

4回ほど、化け物のような、誰とも判別のつかない姿になりました。

10年来の親友も、

職場の同僚も、

私を私だと判別できませんでした

完全なる別人化。

日本の患者仲間や、世界のステロイド副作用のグループのサイトなどで

色々な患者さんのひどい副作用の写真を見る機会がありますが、

私がトップ・オブ・ザ・ワールドだな・・・・。ふっふっふっ・・・。)

と思えるほどで、(笑)

自分よりひどいリバウンド症状の人には、今のところはお目にかかった事がありません。

歩くことも出来ないほどの悪化と、

皮膚炎のデパートの様な全身症状を経験しました。

 

それくらいひどかったのに、

脱ステロイド脱保湿という治療に巡り会って、

(大阪・阪南中央病院 佐藤健二先生 および 現・天下茶屋あみ皮フ科クリニック山田貴博先生)

忠実にそれを実行してみたら、

入院してからたったの3か月で

うそのようにステロイドの副作用であるリバウンド様の症状はほとんど消えました。

本当にすごいことだと思いました。

その治療は、つまり、

薬を塗らずに、何も治療しない、というのが治療だったからです。

**追記;阪南中央病院は入院待ちもあり得ます。

私は脱保湿で著名な東京の藤澤重樹先生のご紹介で入院出来ました。

 

生まれてすぐからのアトピーでしたから、

最初は全身ミイラ状の包帯だらけ。

その後は毎日塗り薬。

悪化しては強い薬を塗り

また悪化しては強い薬を塗り

包帯を巻く部位は増減しても、

ひどいところには薬を塗って包帯を巻いて手当する治療が普通でした。

何もしない”、ということはなかったので、

私の長いアトピー人生の中で、

というより、記憶にある私の全人生にアトピーはついてまわっているので

私の人生の全ての中で、生まれて初めて、

“放置”、という処置を体験しました。

 

掻き壊してしまっても、

血がちょっとやそっとタラタラ流れていても、

浸出液がダラダラ、ボトボト落ちても、

(重症時の、とめどなく浸出液が流れ続けた時を除いて)

多少の流れる液体はサッと押さえる程度にして、

あとは、ひたすら乾かす・・・・

そんな治療でした。

人生ずっと、塗り薬(ステロイド)と包帯を常備していたのですから、

こんな治療があることは驚愕でした。

 

噂に聞いたり、本で読んだりして少しは知っていましたが、

ウルトラ乾燥肌の人間が、

保湿をやめて、さらに乾かすなんて、

考えただけで痛そうで、

とてもやる気にはなれませんでした。

 

 

やってみたら、驚きました。

本当に、ぶったまげました。

だって、皮膚は自分で薬なしで

再生を始めたのですから。

どうも私たちは、薬の力で皮膚が治っているかのような幻想を抱いていたようです。

 

また、アトピーの経験者なら誰でもわかることですが、

皮膚は乾いたら、とっても痒くなります。

人間の我慢の限界を遥かに超えた痒みに襲われます

その時は掻きます。

血も、流れます

浸出液も出ます

でも、それを、ひたすら乾かすという治療なのです。

そして皮膚が自力で再生を始めるのを待ちます。

(注・医療のプロのサポートあっての“治療しない”という治療です。

素人にはわからない危険な症状もありますので、必ず、

信頼できる医師に定期的に診断を受けてもらいながら進めてください。

詳しい治療法を知りたい方は、以下もクリックしてみてくださいね。👇

 

脱ステのリバウンドから最短で脱出する方法 - 徳子編

 

乾けばまた痒くなります。

でも、掻いていいのです。

だって、我慢の出来る痒さではないのですから。

「掻くな。」と言う人には、

“人間に我慢できる痒みではない。”と、

私も証人になってあげられます。(笑)

我慢が不可能な痒みを伴う病気なのですから、掻いていいのです。

掻く以外、選択肢はないのです

そして、ひたすら乾かします。

 

こうして掻くことと乾燥を繰り返しているうちに、

皮膚は次第に強くなって行き

普通の皮膚が蘇ります

びっくりするほど、普通の皮膚が再生されます。

 

もちろん、アトピーの原因フィラグリン遺伝子しか見つかっていないそうなので、

アトピーの治し方については、世界中の誰にも説明できる人はいません

(民間療法のあれこれも、あまり惑わされないでくださいね。

原因がわかっていないのですから。)

しかし、こうしてステロイドをやめて、その副作用を乗り越えると、

元々のアトピー自体が相当楽にはなります

つまり・・・今までずっとアトピーだ、アトピーの悪化だ、と診断され続けてきた皮膚炎は

かなりの部分でステロイドに誘発された皮膚炎だったり、

ステロイドの副作用だったのだ・・・・と、

24時間、自分の皮膚炎と付き合ってきた患者は確信できるのです。

多くの皮膚科医が、アトピーだ、と心から信じ、

誠意を持ってアトピーだと診断して下さったのでしょうが、

その中には、ステロイドに誘発された皮膚炎が相当含まれていたのだと、

今の私にはわかります。

 

ステロイドを使っていた頃、

私の指は、

生肉にセロファンを乗せたような

異常に薄くて弱い皮膚でした。

ちょっと薬(ステロイド)をやめると、間もなく悪化しました。

何かにぶつかっただけで、簡単に穴が開く薄さでしたし、

とてもただれやすい皮膚でした。

悪化したときには、その痛みで、

紙一枚も持てないほどの激痛でした。

しかし、ステロイドを塗ると

翌日には嘘のように炎症が楽になっていました

でも、また間もなく、同じように悪化を繰り返し

結局、ステロイドなしでは生きてこれませんでした

普通の日常生活が送れなかったのです。

学業も仕事も遊びもステロイドと共にありました

 

私の指の痛みとの戦いは、こちらでも紹介していますので、よかったら是非!👇

1を見るか、99を見るか

 

しかし、ステロイドをやめて5年経った今、

生まれて初めて指の腹に、うるおいが出てツヤすら見られます

さらに、皮膚自体に普通のみなさんの皮膚の様な厚さと強さが見られます

 

今どきの冬の気候による悪化や乾燥は、

かつてならひどいものがありましたが、

たとえば、先週までは乾燥による軽い指のひび割れが10数か所ありながらも、

(この、生まれながらのウルトラ乾燥肌と言う体質は、

完全に変わったわけではありません)

痛くて紙一枚持てないという

ステロイド外用剤使用時代のようなひどい痛みはありません

ひび割れてるから、ちょっと痛いな~、くらいです。

そして、今週は、そのひび割れも、指の腹のツヤが物語るように、

自然に何もなくなっています

この間、何一つ治療はしていません。

 

ステロイドを塗らなくなったら

放置して、皮膚をただ乾燥させていたら

 

とっても皮膚の症状が楽になったのです。

ほんの少し乾燥でただれても、気になる範囲ではありません。

私の人生で、なかったことです。

(後記:この記事から5年後の今は、自分が乾燥肌だとは思えなくなっています。

年ごとに、うるおい成分を作る力が身について来ています。)

 

感謝の思いが溢れてきます。

この治療に出会えて本当によかった・・・・。

ありがたいことです。

 

薬(ステロイド)を塗っていた頃より

薬を塗らない現在の方が遥かに症状が楽で

普通の人間らしい強い皮膚が蘇っている・・・・

 

これが、事実です。

そして、これが、患者の伝えられる、この薬の真実です。

 

ステロイド外用剤に疑問を抱いてこのブログを読んで下さっている皆さん。

ステロイドをやめて、そのリバウンド症状に苦しんでいらっしゃる皆さん。

そしてお子さんの症状に切ない思いの親御さん。

 

あなたの選択は間違っていませんよ

 

薬は人を蝕みます。

人間は自己治癒能力を持って生まれてきているのです

どうか、持って生まれた力を信じてください

 

この早い時期に、薬の間違いに気付いたことは、素晴らしいことです。

一日でも早く、気付けたあなたはラッキーです。

 

私は、この患者としての経験を、また次の方へ、

そしてまた次の方へ、と繋げて行きたいと思っています。

そして、一人でも多く、

あれほどの薬の副作用による人為的な苦しみから救うことが出来たら

どれだけうれしいことでしょう。

もう誰にもあんな思いはさせたくないのです。

出来ることなら、私たちの世代で最後にしたいのです。

 

ステロイドの副作用経験者として、真実を伝え、輪を広げていくことは、

必ずや多くの未来の患者を救うことになるでしょう。

そして、日夜、患者たちの為に、そして未来の患者たちの為に奔走される先生たちへの

心からの労い(ねぎらい)と感謝を贈ることに繋がると思います。

 

佐藤先生の下で、薬なんていらなかったんだ、と知った私たち患者はラッキーです。

そして山田先生始め、スタッフの尽力で改善してきた患者は、

皆一様にステロイドをやめてよかった~!と思っています

(ここは、ブルゾンさんの “女に生まれて・・・、よかった~~~!”

くらい、心を込めて読んで下さい!)(笑)

仕事などの事情で、(長期休暇が不可能なため)再使用をせざるを得なかった仲間もわずかながらいますが、

皆、体験してみて、ステロイドの間違いには心底気付いています

患者たちが、経験者たちが、もう、すでに気付いているのです。

 

世界中が、このステロイドの間違った一歩に目覚める日まで、

私は伝え続けたいと思います。

身を持って体験し、身を持って知ったことですから、気持ちが揺らぐことはありません。

みなさんの愛あるシェアも、一人、また一人と

未来の患者さんを救うことになります。

どうぞご一緒に、この事実を広める一翼を担ってくださいね。

 

大丈夫ですよ。

あなたも必ずよくなります

楽になります。

よくなる日が来るのですから、

希望を持って、その日を輝く瞳で待ち続けて下さい。

あとちょっと。

あとほんのちょっとですよ。

 

愛と希望が、一人一人のみなさんの心に届きますように・・・・。

 

今日も素晴らしい一日を!