脱ステ・超お役立ち情報 ー その5

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阪南中央病院・皮膚科で時々開催されている、佐藤健二先生を囲んでの

入院患者さんの学習会とまり木情報がアップデートされました♪

 

今回の内容は、偶然にも、このブログの前回の内容とリンクするものでもありますので、

まだ読んでいない方はそちらも、是非。

(一番下にサイトを貼り付けてありますよ。)

論文では素人には難しくても、

生の佐藤先生の説明は、

とってもわかりやすくてためになります。

前回の怪しいトクコ説明でわからなかったことも、

これでバッチリ、クリアーになりますよ♪

(話し言葉になりますので、多少編集させて戴きました。)

 

*******************

 

ステロイド外用が

皮膚でのステロイド産生に与える影響について

 

【1】日焼けするとそこだけ黒くなるのはなぜか

 

原因は、光が色素細胞に直接作用するか、

色素細胞に色を作りなさいという刺激を与えるかのどちらかだ。

色素細胞は、色素細胞刺激ホルモン(αMSH)が必要である。

色素細胞刺激ホルモンは副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の一部にあり、

色素が作られていることは副腎皮質刺激ホルモンが

色素ができた所で産生されていることを示す。

 

人間の体は無駄が少ないから、副腎皮質刺激ホルモンがでているということは、

ステロイドを出すように働いていると考えるべきだ。

2017年に、ネズミを使った実験で、

皮膚だけでステロイドが産生されていることが証明されている。

ステロイドは副腎だけではなく皮膚からもできるということが証明された。

 

 

【2】外用ステロイドをやめるとなぜ悪化するのか

 

長期のステロイド内服治療をすると、

副腎の萎縮がおこって副腎が働かなくなり

ステロイドホルモンを作ることができなくなる。(ネガティブフィードバック)

これと同じように外用薬を使い続けると、

同じように皮膚でもステロイドホルモンを作ることが出来なくなる

(ネガティブフィードバックがおこる)と考えられる。

 

この推測からいくと、ステロイド外用薬を中止した時に

本来必要であるステロイドホルモンがつくられていない状態なので、

色んな刺激に対して反応できなくなり、湿疹が悪化する。

それが皮膚のステロイド離脱症状 だと考えられる。

 

 

【3】皮膚科学会は?

 

皮膚科学会は、ステロイド外用薬を中止したときに起こる酷い症状は、

内服薬で起こる離脱症状と誤解している。

又、中止時に起こる症状はリバウンドではなく、

元のアトピー性皮膚炎の悪化だと説明しているが、これは間違いである。

 

外用ステロイドをやめると悪化するが、

その悪化は外用している所にひどくおこる

ステロイド内服で起こる副腎不全と同じことが

皮膚でも起こっていると考えた方が良いであろう。

 

この点を理解しておけば、なぜ自分がステロイド中止すると悪化するのかがわかる。

 

                                                       2018.03.20 『とまり木』より

 

***********************

 

いかがでしたか?

本当にためになりますよね。

 

最初から最後まで、逐一患者の状態を診続け、

磨き抜かれた確かな観察眼をお持ちの佐藤先生だからこそ、

机上の理論とまったく違う答えが導かれるのでしょう。

身を持って症状を体験している患者にとって、

納得しきりです。

 

このあとに、『脱ステ・超お役立ち情報ーその5』は、続編・Q&Aがあります。

めっちゃ、役立ちますよ。

是非、ご覧ください。

   👇クリックしてね👇

    脱ステ・お役立ち情報ーその5(Q&Aコーナー)

 

 

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アトピーにステロイドを塗ることは必要?

 

あなたが一日も早くよくなりますように。

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

 

 

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