アーカイブ | 2021年3月6日

「なぜ、よくならないの?」と悩んでいるあなたへ - 後編

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さて。
よくなる為には他者への配慮も大事だ、と説明させていただきました。
もちろん周囲の方々を大切にしようということも大事ですが、
それだけではなく、一番私が気になるのは、
これらの(前編の赤い文字部分)、
「さわやか」とか「気分が上がる」という感情からかけ離れたような
マイナスの響きを持つ言葉の連続を、
あなたはあなたの脳にしょっちゅう聞かせているかもしれない、ということです。
声に出していなくても、
あなたの脳はそのマイナスの言葉(思い)を認識しています。
そして、それは人間の体の一番大きな臓器と言われる 皮膚も認識しているはずです。
 
 
なぜなら、ストレスを感じた時に、
胃が痛くなったり、
吐き気がしたり、
下痢をしたり、
頭が痛くなったり、
めまいがしたり・・・
あなたの体があなたの心に反応して
症状が起こるのを
誰もが経験したことがあるかと思います。
胃や頭、それだけでなく、他の部分も、
体があなたの心に反応しているのに気付いたことがありますよね?
皮膚だけは別でしょうか?
いえ、皮膚もあなたの心の声を聞いているはずです
 
 
治りたいのに、
いやなことばを自身に投げかけ続ける・・・
これがいいわけがありません。
 
 
私が、
早く治るためには無理矢理楽しいことを考えたり
笑顔でいるようにしましょう。」
と繰り返しお話しているのはこういう理由からです。
無理矢理口角を上げてでも、
笑った方がいいのです。
心の中は科学では証明できませんし、
私は科学者ではないので、脳や体のことを話すのはおこがましいですが、
あなたにも思い当たる節があるはずです。
 
 
つまり、脳と体はあなたの心の声を聞いています
脳が聞いて、体が反応する、という流れが起こるのです。
あなたの心が必ず症状に影響を与えるはずです。
 
 
私がかつてステロイドの副作用で阪南中央病院(大阪)に入院していた時、
症状だけでなく、心の面で苦しむ患者さんたちにたくさん出会いました。
むしろ、ほぼ全員が心との闘いをされていたような気がします。
 
 
 
日中元気にしていても、夜になると落ち込んでしまう方々、
家に残してきた家族を思い、無力感にさいなまれる方々、
穴を開けた仕事と同僚への申し訳なさに苦しむ方々、
不快な症状に身も心も打ちひしがれてしまう方々・・・
 
 
佐藤健二先生(“脱ステ・脱保湿”治療提唱者・阪南中央病院皮膚科)が
そんな入院患者さんたちに
さりげなくケアされているのを何度もお見掛けしました。
先生は心の部分が症状に影響することに気付いていらっしゃるからこそ、
細やかに配慮されているのだと私は勝手に思っています。
(現在入院中の患者さんへ。先生は、気付かないふりをされていても、
しっかり気付いて気にかけていらっしゃいますよ♪)(笑)
 
 
このようなことからも、
『脱ステ・脱保湿』をやるにあたって、
心を前向きに保つ努力をすることは、
治療の根幹と言っても過言ではない・・・と、私は経験者としてお伝えしたいのです。
 
 
しっかり治療法を守っているのになかなかよくならないんだ!」
と、SNSなどで嘆きまくっている方々がいます。
「あのぉ~・・・・その、愚痴っている部分だけでも、
すでに治療法を守っていませんよ~?」
・・・と、私は心の中で静かにツッコミを入れています。(笑)
 
 
ちゃんとやっているのに・・・!」
と言っている時点で、アウト~~~~(笑)です。
早く良くなりたかったら、
ネガティブなことを考えるよりも、
よい部分を探してみてください。
 
 
実際に、莫大な数のステロイド副作用の方々の言動を見ていると、
SNSなどで繰り返し繰り返し
公に質問したり、
ご自分の症状を事細かに説明したり、
嘆き続けている方々をよく見かけますが、
そういう方々ほど治りに時間がかかっているというのが顕著です。
おもしろいくらい(というと失礼かもしれませんが)
如実に行動に結果がついてきています
この現象は私としてはスゴイ検証結果として印象的です。
「あのぉ~・・・その愚痴、やめた方がきっと治りが早いですよ。」
って、(先の予測がつくだけに)許されるなら教えてあげたいくらいです。
 
 
世界の非ステロイドの交流グループなどのコメント欄を見ていると、
新しいメンバーで、怒涛の愚痴や嘆きをポストし始める方々がいます。
今の私にはわかります。その方々が治癒に少し時間がかかるのが。
愚痴や不安を口にしている方々は、
治療法にも迷いが出がちで、
あっちの治療、こっちの治療と揺れ動いてもいます。
そして、実際に、何年かたった後にも、
「まだよくならない・・・。」とおっしゃって、
ご自分の症状だけは、他の人と違って重いのだと思い込んで
コメントを続けていらっしゃいます。
法則のように顕著な傾向なので、知っていて損はありませんよ。
 
 
なんで治らないんだろう?」
と思い悩むより、脱ステ・脱保湿の復習をしてください。
何か大切なこと(やるべきこと、やってはいけないこと)
見落としているかもしれません。
調べて、知識を得てください。治癒に近づくチャンスです。
 
 
自分が悪化するのはなぜ?」
そもそも、皮膚炎の原因は特定するのが難しい場合が多いのです。
悪化したという事実に焦点を合わせるのではなく
(脱ステ・脱保湿の’マスター’ に、まだなれていないかも・・・)と考え、
「おっしゃ、復習するぞ!」と見直しを始めてください
学び始めた瞬間から
あなたは治癒に一歩近づきます。なんてラッキーなんでしょう!
 
 
こんなにひどくなってる・・・!」
どの辺を見ていますか?
あなたの体は100%炎症で覆われているのでしょうか?
炎症のない部分もあったりしませんか?
悪い部分に焦点を合わせると辛くなります。
「お?ここは何ともない!こっちもちょっといい感じのお肌♪」
「ここ、昨日よりよくなってる!」
「ここが何ともないのは、ラッキーとしか言いようがないな。」
と、焦点をよい部分に合わせ
ポジティブな言葉を発してみてください
あなたがお医者さんでないなら、悪化した部分はそこまで見なくていいのです。(笑)
 
 
また悪化してる。。。」
皮膚炎の治癒は一直線ではありません
また、皮膚のターンオーバーの期間も当然配慮に入れなければなりません。
明日、治るわけではないのですから、
ちょっとくらいのアップダウンに泣くよりも、
ジャンプする前にしゃがんでいる自分を想像してください。
必ずよくなる。)
心にこの言葉を聞かせてあげてください。
 
 
昨日はよかったのに今日はこんなひどい・・・。」
今日悪化したなら、たいていの場合、
昨日、何かいつもと違うことをやってしまったか考えますよね。
(そういえば、水分を取りすぎたかも・・・)
(夜更かししちゃったしぃ・・・)
といった何かに気付いたら、それはあなたの治癒に向けての一歩前進になります。
嘆くのではなく、考える。学びにする
そして、小さな成長を喜ぶ
そういった前向きさ、心がけてみてください。
 
 
これほどがんばってるのによくならない・・・」
”がんばっている’’、という力の入り方が、あなたにストレスを与えていませんか?
がんばることがストレスなら、がんばらない日も作ってみてください
いいんです、音楽を聴きながら鼻歌でも歌って、
症状のことを考えないでください
頭の中を症状のことで100%にする必要はありません。
あなたの構成要素が100%皮膚炎なわけではないですよね?(笑)
なのに、なぜ、皮膚炎のことだけ考えるのですか?
必ずよくなるのですから、
今すぐよくならないことを嘆いても、空しくなるだけですよ。
 
 
ちゃんとやっているのに見た目が悪くなっている・・・・」
病気が思うようによくならない時、
(ちゃんとやっているのに・・・)という、
怒りに似た感情が沸き起こりがちですが、
怒りは百害あって一利なし。
”ちゃんと”、と言いながら
怒ったり落ち込んだりする時点で、
ちゃんと『脱ステ・脱保湿』を
やっていないことに気付きましょう。
気付いたら、何度でも復習して、
自分の出来ていないところをチェック。
それだけで、あなたは前に進んでいるんですよ。
嘆いているのはただ停滞しているだけです。
症状も停滞するかもしれない、と考えましょう。
 
現状が即座に変わらないのを知っていながら
嘆いているのはもったいない時間の使い方です。
同じ状態を過ごすなら、落ち込んでいる自分より、
リラックスして楽しんでいる自分を選択した方がお得です。
 
そもそも、見た目がいわゆる ❛普通❜ と違うことは、恥ずかしいことでしょうか?
あなたの症状は、いつかはよくなりますが、
一生よくならない病気や障害と向き合っている方たちだっているのです。
それでも笑顔で前に進んでいる方たちは輝いています。
あなたも自分の内側を輝かせようと試みるだけで、
肌荒れだって素敵な人に見えますよ。
 
中身なんです、人は。
そんなことは知っていながらも、外見に悩みがちなのが私たち人間ですが、
(相手を中身で見られるような人間になれた方がいい。)
と、あなたも思っていますよね?
だったら、自分も中身の良さで勝負です。
 
よくなるとわかっているだけで、ラッキーです。
幸せなんです。
未来に思いを馳せ、明るくなれるはずです。
 
 
症状だけに焦点を合わせるのではなく、
こうやって時々自分の心を見つめるのもいいですよ。
つまり、心がプラスの言葉を発しているか
マイナスに傾いているか
しっかりと見つめてみてください。
あなたの脳と体は
いつもしっかりそれを聞いていますから。
 
 
「昨日は一睡もしてないけど、今日は3時間寝れた!」
「あ、こんなところに、なんともない皮膚がある」
「肌はこんなだけど、うまいものが食べれて幸せ!」
さらには、
「目が見えて幸せ。」
「耳が聞こえて幸せ。」
「住める家があって幸せ。」
・・・幸せは際限なく見つけられます。
見つけるのはあなた自身です。
 
 
病気に振り回されなくなることがゴールです。
そして、そうなったときに、あなたの症状はきっとよくなっていますよ。
すぐに自分を変えられないからって、落ち込まないでくださいね。
楽しいゴールを何度でも体験してください。
 
 
今日も素晴らしい一日を!
 
 
 
 
 
 
 

「なぜ、よくならないの?」と悩んでいるあなたへ - 前編

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わたくしめ~、毎日、毎日、世界中から、莫大な数の悩み相談を戴きます。
決してカウンセラーでもなければ、医療関係者でもないのですが。
ははは・・・・。(パワフル・徳子の力ない笑い?)😆
 
 
特にステロイドの副作用と
脱ステ脱保湿に関連しての相談が多いのは,
世界中、どの国も、
アトピーなどの皮膚炎治療に対して
ステロイド治療が主流であり、
ステロイドの薬害に気付いた患者たちの
ステロイドを使わない治療への需要が高まりながらも、
治療するノウハウが
今も世界に広まっていないからです。
 
 
つまり、どうしたらステロイドなしでよくなるのか、
教わったことのないお医者さんや、
臨床現場でステロイドなしでよくなる経過を
見たこともないお医者さんが多いということでしょう
 
 
実際に世界では、患者さんたちが私のブログを皮膚科に持ち込んで、
それを見た研究熱心なお医者さんたちが
薬なしでよくなる過程を目の当たりにし
また、目の前で患者さんがよくなっていくのを
実際に目撃し、
この治療に興味を持ち始めてくれたりしています。
彼らは一様に、初めて知るこの逆転の発想
(乾燥肌を乾燥させて治す)に、
驚愕の表情を浮かべるそうです。
(**一部の海外のお医者さん達で、患者さんの
ステロイドを使いたくないという需要に対し、
このブログを勧めてくれている先生達が複数人いるという情報も入り始めました。
時代は少しずつ動き始めています♪)
 
 
通常、ステロイドを塗りながらも悪化した時には、
さらに強いステロイドを処方される・・・
新薬にすがる・・・
民間療法を手当たり次第に試してみる・・・
患者には、それくらいしか残されていない気がします。
 
 
脱ステ脱保湿という治療が、
人間の自然治癒能力を最大限に活用する
現時点で世界でも最強の治療だと確信したからこそ・・・
副作用の恐ろしさを心底知っているからこそ・・・
一人でも多くの苦しむ方に手を差し伸べるべく、活動を始めた私ですが、
私ひとりに対して地球一周(南半球も北半球も含め)、
世界のあらゆる国から相談がくるものですから、
出来る限り答えるようにはしていますが、(これでも、がんばっているんですのよぉー。ははは・・・。)
全部に応えられるはずもありません。
 
 
私から返事をもらった方は、
(くじでポケットティッシュが当たった・・・)
もらえていない方は、
(ポケットティッシュが当たらないこともある・・・)
くらいに受け止めて戴ければうれしいです。(笑)
 
 
そんなわけで、
共通の質問があったときにはSNSを通して
「まとめて答えます~~~!」
という方法も取ったりしています。
今日はそのうちのひとつについて、
私の考えを話させてください。
 
 
よくある相談・悩みの中に、
なんで治らないんだろう?」
自分が悪化するのはなぜ?」
こんなにひどくなってる・・・!」
また悪化してる・・・。」
昨日はよかったのに今日はこんなひどい・・・。」
これほどがんばってるのによくならない・・・」
ちゃんとやっているのに見た目が悪くなっている・・・・」
etc…
なんていうのがあります。
はい。どなたも、こういったことをつぶやきがちです。
 
 
だってあはたは、食べ物やら生活やらなんやら、
色んなことにこれほど気を付けているのに・・・
あれもこれもがまんして
好きだったあのこともこのことも出来ず
本来ならやっていたはずのこともかなわず
人間関係すらもぎくしゃくしてしまう経験までした上に、
人生の予定はすっかり狂い・・・うまくいかない。
とにかく、思ったようにいかない・・・。
 
 
教わった通りに治療しているつもりなのに
 
なぜ自分はよくならない
 
理不尽ともいえる境遇から、
この疑問で頭がいっぱいになるのでしょう。
ほんとに、これほど努力や節制や自粛をしているのに、
なぜよくならないのでしょう?
 
 
それでは・・・
ここで考えてみましょう。
まず、上記の、『よくある相談・悩み』と言って私が挙げたセリフ(赤い字)を
読み返してみてください。
はい、30秒間黙読。(学校か?のツッコミ?)(笑)
 
 
さて。
これらを再度読んでみて、
あなたが気分がよくなる言葉はありましたか
明るい気分になれましたか
ポジティブな言葉(プラスの言葉)はありましたか
 
 
もしかして、あなたはこんなマイナスに聞こえる言葉を
発し続けているかもしれません。😱
でも、言っていることは事実で、実際にあなたに起こっているのですから、
言いたくもなりますよね。
よ~く、わかります。
 
 
しかし、これらを読んで心地よくなれかったあなたに質問します。
 
 
もしかしてあなたは、
そんな自分でも心地よくない言葉を、
自分以外の誰かに聞かせていませんか?
自分が聞いて気持ちよくない言葉を
他者にいつも聞かせていたりしませんか
 
 
聞かされた方は医者でもなければ、
あなたの友達だったり、家族だったり、という、
あなたをサポートしたいと思ってくれている心優しい方々かもしれません。
ましてや、いくら症状を訴えても、あなたを治してあげる力などないかもしれません。
・・・実は、聞かされる方々も辛いんです。
ナイスな方々は何も言わずに聞いてくれているかもしれませんが、
そんな心優しい方々にネガティブな言葉を聞かせておきながら
自分は早く治りたい・・・・!!!)
・・・って考えているとしたら・・・
もうちょっとだけ、相手を配慮してあげてほしいような気がします。(笑)
 
 
あなた自身だけでなく、あなたの辛い心情を聞かされた優しい方々も、
あなたの話で下向きになってしまった彼らの心を
自力で上に上げるという作業をしなければいけない・・・
という状態い追い込まれていることにも気付いてあげましょう。
 
 
例えば、SNSで自分の辛い症状を発信しまくるのも、
視野には実は自分しか入っていないのかもしれません。
言いたい気持ちは痛いほどわかります。
だって、本当に辛い症状ですから。切ないですものね。わかります。
しかし、他者を悲しい気分にさせていることへの配慮
実は大切なことなのです。
 
 
なぜなら、
あなたのネガティブな言葉を聞いているのは、
聞かされた相手だけではないのです。
・・・全ては自分に戻って来るんです。
 
 
 
(他人に自分のことを話したからって、
自分の症状に影響するなんて、あり?)
 
 
不思議ですよね。
今からなぜそうなっていくのか、を説明します。
 
 
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