アーカイブ | 2022年6月18日

イギリスは、スゴイことになっています!

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アトピー性皮膚炎や湿疹など、色々な皮膚炎の治療に使う

ステロイド外用剤の副作用に苦しむ方々が、地球規模で広がり

声をあげ始めています。

その急激な世界の潮流の変化について、

このブログや講演会などでも何度かシェアしてきましたが、

イギリスの皮膚科学会が2021年1月に、

ステロイドの副作用を認めたこと、

ステロイドを塗らない治療も治療の一つとして認めたこと・・・

これらはステロイドの歴史始まって70年来の、初の特記すべき大きな変化です。☟

 

『脱ステ・脱保湿』は海外ではどう思われているの?

 

こういった動きは、世界初なんですよ。

革命が始まった、と言ってもいいかもしれません。

 

 

あちらの 患者さん達’が、自分達の国の世論を動かしてしまったんです。

ステロイドを止めてよくなった患者さん達が、

次々と大きなメディアに出て、

ステロイドの副作用の恐ろしい症状と、

薬なしでよくなった、そのビフォーアフターを、

堂々と顔出しで発表され続けたからです。

 

 

そして、その火付け役となっているのが、

私の英語版ブログを通じて脱ステ脱保湿治療を知り、

阪南中央病院・佐藤健二先生(脱保湿治療提唱者)と

奥様の佐藤美津子先生(佐藤小児科・大阪府堺市)のサポートのもとに

私がFacebookで主催している脱保湿の英語版学習グループの

NMT (No Moisturizing Treatment) Education Group と、

The NMT Healed Club (No Moisturizing Treatment) を読みまくり、

徹底的に日本の脱保湿治療を学んで、実践してよくなった患者さん達なんです。

 

 

 

イギリスで私の活動をサポートしてくださっている方々がおっしゃるには、

今やイギリスでは、患者さんやそのご家族だけでなく、

一般の方々にですら

ステロイドの副作用は既知の事実となってしまっているそうです。

 

 

そして、今日ご紹介するのは、イギリス政府の公式サイトで紹介されている衝撃の内容です。

 

 

イギリスの(ステロイドの副作用患者が続々とメディアに登場した)一連の騒動をご存じの方々なら、

広まりに広まった日本の脱保湿治療が、一国の政府の方針にも影響を与えた・・・

と言っても過言ではないことに同意されるでしょう。

 

 

以下に公式発表を訳してご紹介しますので、

是非、最後までご覧になって下さい。

スゴイ、の一言です。

患者が

世論が

ひとつの薬に対して、政府にこのような注意喚起の正式な文書を発表させてしまいました。

 

 

  **************************

 

イギリス政府 公式サイトより

医薬品、医療機器、血液の規制と安全性
警戒、安全警告およびガイダンス:詳細情報

 

報道機関 公式発表

皮膚の離脱症状の副作用に関連する、ステロイド外用薬の長期継続使用

 

医薬品医療製品規制当局(MHRA)は、これらのクリームや軟膏の使用をやめた後に皮膚の赤みや灼熱感を経験している全ての患者さんに、これらの製品を再び使用する前に、医療専門家にアドバイスを求めるよう勧告します。

               医薬品&ヘルスケア製品規制当局発表より 2921年9月15日公開

 

全国的な調査 national review を実施し、ステロイド外用薬を長期間使用している患者が重度の皮膚離脱症状を患う可能性があることが判明した結果、湿疹や乾癬などのような症状を治療するためにステロイド外用剤を使用している患者は、医療専門家からのアドバイスに従って以下を再認識するよう忠告します。

 

これは非常にまれな反応ではありますが、医薬品医療製品規制当局(MHRA)は、これらのクリームや軟膏の使用を中止した後に、皮膚の赤みや灼熱感を経験している全ての患者に、これらの製品を再び使用する前に医療専門家にアドバイスを求めるよう助言しています。

 

局所コルチコステロイド(ステロイド外用剤)は、湿疹や乾癬などの症状を治療するために皮膚に直接塗布される薬です。患者は、これらの製品を少なくとも毎日長期間使用した後、ステロイド外用薬離脱反応を経験する可能性があります。
局所コルチコステロイドの使用を中止した直後に、皮膚の炎症が急に悪化したり、短期間のうちにもとに戻ったりすることは珍しいことではありません。しかしながら、ごくまれに、重度のステロイド外用薬離脱反応が発生する可能性があります。これは、レッド・スキン・シンドロームまたはステロイド外用薬中毒としても知られています。

 

重度のステロイド外用薬離脱反応の兆候は、個人の肌の色に応じてピンクから紫の範囲の皮膚の発赤、あるいは通常の皮膚の色の黒ずみが含まれます。
その他の兆候としては、灼熱感や刺痛、激しいかゆみ、皮膚の剥離、開いた傷口からの浸出液などがあります。これらの兆候は、治療を中止してから数日または数週間後に発生する可能性があり、小児では早ければ2か月の継続的な治療の後に発生することが知られています。局所ステロイドの例としては、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、クロベタゾール、ハイドロコルチゾン、モメタゾン、およびトリアムシノロンが含まれます。

 

 

MHRAの最高安全責任者であるAlison Caveは、次のように述べています。

局所コルチコステロイドは、正しく使用された場合、湿疹や乾癬などの症状の安全で効果的な治療法です。 しかしながら、これらの製品を長期間使用した後に続く離脱反応は、元の皮膚の症状よりも悪い、皮膚の赤みや灼熱感につながる可能性があります。 これらの反応は、元の皮膚の疾患と区別するのが難しい場合があります。

患者は、局所コルチコステロイドをどこで、どのくらいの頻度で、どのくらいの期間使用するかについて、医療専門家のアドバイスに従う必要があります。 ステロイド外用薬の治療を中止した後に症状が出た患者は、医療専門家に連絡をとって相談してください。 離脱症状の可能性がある患者は誰しもが、これらの製品を再び使用する前に、医療専門家に相談するよう助言します。 疑わしい有害な副作用は、イエローカードスキーム Yellow Card scheme を通じて私たちに報告することができます。

 

 

国立湿疹協会の最高経営責任者であるAndrew Proctorは、次のように述べています。

多くの子供と大人が、湿疹の炎症を管理するために局所コルチコステロイドに依存しています。 ただし、他の治療法と同様に、使用を中止した後など、副作用が生じる可能性があります。 ステロイド外用薬を安全かつ効果的に使用する方法を知っていることは非常に重要です。 症状のある方々には、新しく発行された患者安全リーフレットを読み、質問や懸念がある場合は医師または他の処方者に相談することを強く奨励します。

 

 

全国湿疹週間に合わせて、MHRAは、公開された臨床研究の評価、報告された薬物反応、および皮膚の慈善団体や組織からのアドバイスを含む、包括的な全国レビューの結果を公開しています。 局所コルチコステロイドの製品情報は、離脱反応に関する安全上の警告を含むように更新されています。 私たちは、患者と医療専門家をサポートするための患者安全リーフレットを作成しました。これには、重度の反応のリスクを減らす方法に関するアドバイスが含まれています。

 

 

医療専門家は以下のことを行わなくてはなりません。

●皮膚障害を効果的に治療するために必要な局所コルチコステロイドは、最も効力の低いものを処方する。

●局所コルチコステロイドが長期間使用され続けている場合は、薬の強度または塗布の頻度を徐々に減らすことを検討する。

●特に敏感な部位には、患者がそれを安全かつ効果的に使用する方法を知っていることを確認する。

●局所コルチコステロイドの使用中止後を含め、すべての疑わしい副作用をイエローカードスキームに報告する。

局所コルチコステロイドを安全に使用するための詳細については、完全な医薬品安全性アップデートDrug Safety Updateの記事と患者安全性リーフレットPatient Safety Leafletを参照してください。

 

 

メディアのお問い合わせ

ニュースセンター
MHRA
10サウスコロネード
ロンドン
E14 4PU

メールnewscentre@mhra.gov.uk

営業時間中:020 3080 7651(08:30-17:00)

営業時間外:07770 446 189(17:00-08:30)

営業時間は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時までです。

最新のプレスリリースやニュースステートメントを含むリアルタイムの更新については、https://www.twitter.com/mhragovukのTwitterチャンネルを参照してください。

 

 

●原文はこちら👇

GOV. UK (Published 15 September 2021)

 

●上述のリーフレットはこちら。👇

Safety leaflet on topical corticosteroids and withdrawal reactions

 

 

   **************************

 

 

脱保湿治療は日本発祥の治療です。

阪南中央病院の佐藤健二先生が長い経験と研究から考案し、進化し続けています。

その治療方法の驚異的効果から、イギリスでは気付きが広まり

世論すら動き

約70年も主流となって使われてきた薬が

今、大きく、立ち位置を変える方向に向かっています

 

 

日本にも、出来ますよ。

一人一人は弱者の立場にある

私たち患者ですが、

力を結集させることで、

社会を変える力が私たちにはあります。

力を結集させる、と言っても、

昔のように武器を持って立ち上がらなくてもいい。

集まってデモなどに参加しなくていい。

今、そこで

この記事を読んでいるその媒体で、

この動きに参加出来る時代がきているのです。

 

 

たったワンクリックの「いいね!」や、

ほんのひと手間の「シェア」で、

少しずつ、世の中は動いて行きます。

同じ思いの患者全員が

そういった行動を取り始めたら

どうなるでしょう?

世論すら動き、社会が変わり始める

・・・それをイギリスが証明してくれました

そしてそれは、私がこの活動を始めた時点から

思い描いていた流れでもあります。

 

 

治療の選択がし辛く、

薬を使わない選択をしたことで、

医療の適切なサポートを受けられずに苦しんでいる方々が

日本中に溢れているのを私は知っています。

知っているからこそ、発信を続けています。

 

 

治療の選択の出来る生きやすい社会を作るのは、

医師でもなければ、

政府でもない。

私たち患者です

 

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

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