ゴールドコースト・レポート第2弾は、人気のオプショナル・ツアーを2つご紹介します。
ひとつめは、亜熱帯雨林の体験 です。
世界遺産のスプリングブルック国立公園 と、ラミントン国立公園 とがありますが、
スプリングブルックの方は人気の土ボタルツアーで行くことにして、日中はラミントンの方へ行ってみました。
ラミントン国立公園はゴールドコースト中心のサーファーズパラダイスから車で1時間半くらいです。
途中、牛を飼う牧場をいくつも目にしながら・・・
目的地に近づき、山の中に入って行くと、途中から森が亜熱帯雨林に変わることに気付きます。
急に暗く、じめじめした感じになるのですぐにわかります。
到着すると、散策用の木道が続いています。
こんな木 ↓ をたくさん見かけますが、根元の形 が珍しいでしょう?
これは、亜熱帯雨林の地質のせいで、根を深く張っても水分を得られないので、
地表の辺りの水分をたくさん得るために、横に、横に、と広がり、このような形になるそうです。
こんな木 ↓ もたくさんあるのですが、なんと、名前が 絞め殺しの木 と言います!
ぎゃあああああ~~~~~~!!!!(何か、殺人でもあったのでしょうか????)
いえいえ、実はこれはイチジクの一種のツル植物で、鳥が樹木の表皮の割れ目などに落としたフンの中の種が発芽し、
その木の表面で成長を始める着生植物なのですが・・・
熱帯雨林では太陽光の奪い合いという苛烈な競争がある為、
このツル植物はこうして他の木から芽生えて地に根を伸ばし、
地表で幹として太くなり、枝は上方へと伸び、その木に巻きつきながら成長し、
まるで大木のようになって日光を得るのです。
完全に包囲された元の木は、中で死滅し、下のような空洞が出来ます。
文字通り、中の木を絞め殺してしまうのです!
絞め殺しの木の中に入って・・・
上を見上げると、こんな感じの空洞になっています。
さて、次はラミントン国立公園の名物、ツリー・トップ・ウォークが始まります。
ツリー・トップ・ウォークって、なんぞや?と、思いますが・・・
‘Tree Top Walk’ at Lamington National Park
実は、この先のつり橋は、背の高~~~~い木々の上の方に張られているので、
普段は見られない木の上の方を見ながら散策出来るんです。
ゆらゆら揺れるけど、なんだか気持ちいいんです。
長さはトータル160m、一番高いところは30m。
きれいな空気で爽快な森林浴を楽しめます。
いくつかのつり橋を渡って入り口の方へ戻ると、↓ オライリー・リゾートがあります。
ゲストハウスやレストラン、お土産屋さんなどがあるんです。
かつて、最初に家族でこの森に入植して来たオライリー一家が、近くに墜落した飛行機から2人を助け、
その事件はオーストラリアで一躍有名になったそうです。
それからラミントン国立公園は、親しみを込めて、別名・オライリーという愛称で呼ばれているそうです。
こんな珍しいお花も見られて、のどかなひと時です。
こちらでは野鳥の餌付け体験が出来ます。
これまた、キレイな色の鳥がやってきました。クリムゾン・ロゼラというそうです。
もう、餌をもらえるって知ってるのですね。
多いときはこの皿にいっぱい飛び乗るそうですよ~。
こんな色の子もいたり。キレイです。
足元には、こぼれた餌を片付けてくれるこんな小鳥たち。
オライリーさんのお手柄の飛行機模型の手前にはブッシュ・ターキー。野生の七面鳥です。
ブッシュターキーは、腕の立派な私でも大きくて手に乗せられませんので、やはりこぼれ落ちた餌を食べてくれてます。
彼らも、人間が餌をもっていることをよく知っているようで、木道を散策中もずっと着いて来たりで、とても愛嬌があります。
さて、次はお待ちかね(私だけですか・・・?)の、ランチです ♪
オーストラリアで有名なのはオージービーフと・・・ミート・パイ!!
ここはミート・パイで賞をもらったりしているレストランです。(The Outpost Café)
アツアツのミートパイです。
どこに行っても何にでもフライド・ポテト ↓ が付いてくるのでボリューム満点ですが(笑)、
ミートパイだけでも日本人には結構お腹いっぱいになりそう・・・。
日本人的には中身はひき肉?と想像しますが、そんな小さな肉ではなく(笑)、
薄味のビーフシチューのビーフを少しほぐした感じですかねぇ。(表現力が乏しいですね?)
同行の家族は「魚の血合い的な食べ物」と評しましたが。(´・・`)
日本人からは(もうちょっとハーブとか野菜とか混ぜててほしかった・・・)という感想が聞かれましたが、
まさに、肉!っていう感じの中身なので、男性には特に人気のようです。
オーストラリア人の男性は、「オーストラリアじゃ、絶対これを食べなきゃダメだよ!」と、
強く、強く、推していました(笑)。
さて、次は、マウントタンボリン・ギャラリーウォークです。
ギャラリー・ウォークって???と、これまたなんぞや?ですが、
山道の途中のこの短い一本道 ↓ に、なぜかギャラリーが集中しています。
この短い区間に、いろんな工房やレストラン、趣味の店などが続いているんです。
店に立ち寄って、工芸品とかを見ながらブラブラ、散策タイムです。
なんとなく、木々からゆったりしています。
日本にはない店構えですね。
ちょっとおしゃれ。何を売ってるんでしょう?
小物とかのお好きな方には、一軒一軒回るのは楽しいかも。
ふむふむ、なかなかオシャレですね。
おおお、さっきのオシャレな店はレストランでした!
それでは、オライリーことラミントン国立公園を離れて、次のオプショナルツアーをご紹介しましょう。
オーストラリアでは土ボタルを見るツアーがいくつもあります。
土ボタルって、日本ではあまり聞きませんよね?
後ほど説明しますが、この土ボタルツアーにエコサファリ体験と南半球の星の観測とスター・トーク、
そして、Tボーン・ステーキ・ディナー付のものがあったので参加してみました♪ 順にご紹介しますね!
まず、エコサファリ体験ですが、ゴールドコースト自然保護区に向かい、
こちらで野生動物探検として、ブッシュウォーク(約2km)を体験をします。
市内から20分足らずのところにあります。
自然保護区に入ろうとすると、いきなり、こんな可愛い標識。
いや~~~ん、コアラさんの交通標識ですよぉ。(急にぶりっこになってしまいます。)
こちらではコアラとカンガルーが自然のままの姿で見られます。
入っていきなり、たくさんの野生のカンガルーにびっくり!おおお!!!
こちらではオーストラリア・レポート第1弾で紹介した動物園のような、寝ているカンガルーはいません。(笑)当然、餌も自力で食べています。
普通にあちこちでピョンピョンはねている姿を見かけます。
かなり近くまで寄ってきますよ。
カメラが気になるようで、よくカメラの方を見ると聞いていましたが、ホントにこっちを見るんです。
この国ではカンガルーは人口の3倍いるとか。
オーストラリアは日本の21倍の面積がありながら、人口が 2200万人、
しかも都市部にばかり集中しているそうですが、
3倍もいるというカンガルーすらも、結構広々とした大地を楽しんでいるように見えます。
日本人、負けておりますね (涙)。
とにかくよく食べ、よく跳ねています。
通りがかるとこっちを見ています。でも、近づくと、ピョンピョン跳ねて離れていきます。野生動物ですね。
なんとも愛らしいです。
奥のほうのカンガルーはこの界隈のボス・カンガルーだそうで、体もデカイです。
カンガルーを見ながら、自然保護区の次のエリアに進みます。
ユーカリの森を過ぎると・・・
背の高~~~~いユーカリの木がたくさん出てきます。
木の遥か上の方、赤い矢印の先に黒い小さな物体が・・・・・?
ズームで見ると、コ・・・コアラさんです!!!!
野生のコアラさんって、こんな高いところにいるんですね~。やはり、動物園だけではわからないものです。
来てよかった~~~!(涙)
それにしても、このまあるいお尻、なんとも目尻が下がります。
他からも、「コアラ見つけた!!!」という声。
この高い木の、矢印の先の小さな黒い点・・・コアラさんです!
ズームで見ると、動いてます!寝てませんよ!
うわ~~~、遊んでる!
ぶらさがったり、くるんと向きを変えたり・・・・こ・・・こんな高いところで。
もう、仕草が何をやっても可愛い。
コアラは、ユーカリの葉だけを食べることで知られていますが、
ユーカリの葉は毒性があって、繊維質で、栄養価がとても低いのです。
ですから、毒性の弱い新芽の柔らかい部分だけしか食べません。
毒性があり、繊維質でもある為に、たくさん眠ってそれらを消化しなければなりません。
栄養価も低いので、あまり動き回りません。
各コアラは、600種もあるユーカリの木のうち、たった2~3種しか食べないのですが、それにはわけがあります。
赤ちゃんコアラがお母さんのおなかのポケットの中にいる時、
お母さんは毒性のあるユーカリが消化された、バップと呼ばれる自分のフンを赤ちゃんに与えます。
お母さんの消化管を通って毒性の弱まったユーカリを食べて、赤ちゃんはその毒に慣れるのです。
ですから、コアラは生涯自分のお母さんの食べたユーカリしか食べません。
その毒だけを消化する能力を得ているからです。
自分の食べられるユーカリがないと、時には餓死することもあるそうです。(゚Д゚;)
食べ物の種類が少ない代わりに、コアラの食べ物(毒性の強いユーカリ)にライバルはいません。
その分、毒を消化するための必要な長い睡眠時間を安全に確保できるのです。
生命の神秘を感じますね。
さて、かわゆい~~~~ぃコアラさんに目じりを下げ、大興奮のまま、
一旦ゴールドコースト自然保護区を後にして、レストランへ向かいます。
これから土ボタルを見に行くコースの為、暗くなるまでの時間調整、腹ごしらえタイムです。
オーストラリアに来たら、一度はオージービーフのTボーン・ステーキを
食べなければいけません。(規則ですか~?)
まあ、肉が苦手な方には足が2個分くらいの大きな舌平目という選択もありますよ。( ̄▽ ̄)
ボリュームたっぷりのオージー・ディナー体験です。
(日本にいてもオージー・ディナー的な量をこなす日々を送っている私が語っても、
ほぼ体験レポートとしての説得力はありませんかね?)(;´∀`)
T字型の骨を挟んで、片方がヒレ、片方がサーロインというのがTボーン・ステーキ。
ポテトは当然のようにご一緒です~~~~。骨を含んで500g近いお肉です。
ガーリック・トーストは食べ放題。危険・・・。(笑)
コーヒーとアイスの締めで満足し、お腹いっぱいになったところで車でしばし移動。
ナチュラルブリッジ国立公園に向かい、土ボタルを見に行きます。
土ボタルとは、実は蛍からかけ離れた、蚊にそっくりなハエの一種らしいのですが、
その幼虫は、暗い洞窟の中で餌となる小さな虫をおびき寄せる為にお尻を光らせ、
粘液をたらして近寄ってきた虫をからめ捕って食べるそうです。
そのお尻と粘液が真っ暗な洞窟内で幻想的な青白い光を放つのです。
それはさながら天然のプラネタリウムのよう。
日常からかけ離れた完全に真っ暗なナチュラルブリッジ国立公園を、
小さな懐中電灯で足元のみを照らして(足元以外を照らすのは動植物保護のために禁止なんです)
ドキドキわくわくしながら(?)ガイドさんについて10人前後のグループで山道を下ります。
亜熱帯雨林のジャングル・ウォークです。
心霊好きの方ならスリル満点の雰囲気でしょうか(笑)。
今どきの日本で完全な暗闇は滅多にありませんからね。
土ボタルは限られた洞窟にひっそりと生息していますが、その洞窟も、
一度に小さな2グループ以上が入ることは許されていません。
カメラやビデオも、(液晶画面の明るさで刺激を与えないように)一切撮影禁止です。
洞窟に入って、足元の懐中電灯を全員で一斉に消すと・・・・
うわ~~~~~おぅ!
洞窟の天井いっぱいに土ボタルが。↓ 幻想的です。
1cmにも満たない体長らしいですが、↓ 粘液をたらしている姿はこんな感じらしいです。
オーストラリアやニュージーランドのごく一部でしか見られない、とても繊細な夜行性の虫です。
6~12ヶ月の間幼虫ですが、成虫は口を持っておらず、交尾して産卵を終える数日で死んでしまうそうです。
はかない命・・・・。遠くまで行けませんから、またこの洞窟で子孫が産まれ・・・
生命の引継ぎが悠久の時を経て、この狭い洞窟で今も行われ続けています。
昼間に見るとこんな滝のある洞窟らしいのですが、夜は土ボタルの光で、かすかに滝の存在がわかるくらいです。
さて、この後、南半球の星の観測の為に、車で移動しましたが、なんと、
雨が降っていてザンネンな事に星を見ながらのスタートークは中止になりました。(ToT)
でも、土ボタルを見に行く途中、亜熱帯雨林の真っ暗な山道を降りながら、
ところどころの雲間に見えた星の数々・・・
これらは私が生涯見た星の中で一番美しいものでした!!!
26年間生きて来て(←すみません、盛りました。)、(。-_-。)
星がこれほど近く見える所があるとは知りませんでした。
オリオン座は日本と逆さまに見えているそうですよ。そういやそうなって当然ですよね、南半球ですから。
とにかく、星が近くて驚きました。あまりに近くて本当に感激でした。
なぜ、あそこまで星が近く見えるのか、天体についての知識がありませんので、
詳しいことはあとで調べなければいけませんね。ごめんなさい。
目の前、すぐそこが上空のように見えるところに満点の星。
ガイドさんが「天の川ですよ。」・・・って・・・(*_*)
こ・・・こんなクリアに見えるんですか~~~~?(涙)という感動ものでした。
オーストラリアでは天の川の小さな星までいつも白くくっきり見えるんだそうです。
それだけでも感動なのに、とにかく、とにかく、星が・・・近い!!!
私の26年間(?)生きてきた常識と経験の中で(←しつこく盛ります)(≧▽≦)
星がここまで近く見えるところがあるなんて、あり得ないこと。感動モノでした。
南半球は人口が少なく、陸地総面積も少ない分、空に巻き上がるものが少ないから星空がクリア、
という説も聞いたことがありますが。
どなたか、詳しい方、是非、教えてくださいね。
日本からは見えない南十字星(サザンクロス)は絶対に見たかったのですが、見られませんでした。
南十字星は、南極からほんの少ししかずれていないことから、北半球の北極星と同じ役割をしてきました。
かつて大航海時代、勇者たちがこのサザンクロスを見て南の指標としながら、果てしない海を航海し、
その同じ星を今、私たちが見ている・・・・ロマンですよね。(´-`*)
オリオン座などは、「目の前?」っていうくらい、近くに大きくはっきり見えました。
大興奮でした。
見とれて、ずっと見ていたかったです・・・。
ちなみに、南半球では当然のように私たちにおなじみの北極星は見えませんし、
北斗七星も見えません。
南十字星は、沖縄の離島や小笠原諸島で一部見えるところがあるようですが、
通常、日本からは見られませんので、サイトでみつけた写真をご紹介しておきますね。
さて、ゴールドコーストの紹介はここまでにしますが、1つだけ追加です。
こちらでは日本車をたくさん見かけましたが、オーストラリアは唯一の国産車、ホールデンの
製造を一切やめたそうです。
生産したものを売り切ったら、この看板 ↓ も見られなくなるのでしょうね。
それでは、次回のシドニーのご紹介をお楽しみに!
オーストラリア・レポート他3部作はこちら👇
オーストラリア体験1(ゴールドコースト)Australia #1 Gold Coast
オーストラリア体験3(シドニー)Australia #3 – Sydney
オーストラリア体験4(シドニー・ブリスベン)Australia #4 – Sydney & Brisbane