このブログの熱心な読者でいてくださる、
非ステロイド治療の日本のリーダー・佐藤健二先生(阪南中央病院・皮膚科)より
このブログの読者のみなさんに向けて、素晴らしいアドバイスを戴きました。
前回の記事 『脱保湿と呼べるのは、脱保湿だけ、ですよ』 に寄せて戴いたコメントですが、
とても役に立つ情報ですので、記事欄で再度ご紹介させて戴きます。
コメント欄のやりとりの中にも、
とても役に立つ情報があり、
多くの方が読んで下さっているので、
ご存知の方も多いですが、
佐藤健二先生も、いつも
貴重なアドバイスを入れてくださっているんですよ。
本当に救われる、役に立つメッセージばかりです。
(佐藤先生のアドバイス付き、なんて、とっても豪華なブログになっちゃいますね ♪)
解説と共に、抜粋して以下にご紹介します。
佐藤先生の貴重なお言葉は、全てカラー文字でご案内しています。
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前回のブログの記事の中で、
”悪化部分のことばかり考えるのでなく、
よくなっている部分に注目しながら気持ちを上げて行くことの大切さ”
について説明しましたが、それに補足して、
”良くなっている兆候” について、佐藤先生が説明してくださっています。
今回のご指摘は、脱ステロイド・脱保湿治療中に
注意をしなければならないいくつかの非常に重要な点を
お示しいただいていると思います。
第一は、良くなっている所を確かめながら治療を進めるということ。
★滲出液が減ること
★瘡蓋が小さくなること
★赤い色が減る、あるいは黒くなること
★黒い色が白い色に変わること
などです。
次に、ブログ内で”脱保湿をするなら、徹底的にやらなければ効果が期待できない”、
という説明をさせて戴いたものに、佐藤先生が補足してくださっています。
第二は、究極の脱保湿でなければならないこと、
すなわち保湿と気づいていない保湿を排除すること。
気付かない保湿をいくつかあげると、
★汗をかいたら流さければならない、とシャワーをしたり風呂に入る
★血液の毒を排出するために大量の水を飲み尿を出す
★皮膚が痛いのでリント布やチュビファーストでカバーする
★アトピーの乾燥肌は良くないから霧吹きで皮膚を湿らす
★滲出液が固まると痛いので滲出液をぬぐい去る
などです。
これらの大切なことを経験者だから、
今後同じ事で苦しむ人が一人でも減るようにという
無私の気持ちでブログに発表していただいていることには、
本当に頭が下がります。
徳子さんの経験はお一人での御経験ですが、
最も平均的かつ代表的なご経験です。
特殊なご経験ではございませんので、
このブログをお読みになる方は心配されないように願います。
ご指摘の第一に関連して少しだけ追加させていただきます。
改善の途中で、良くなっている部分と良くなっていない部分の
改善のスピードが異なり(改善している方が急に早くなることが多い)、
良くなっている部分と良くなっていない部分の
症状の重症感にかなりの差が出てくる場合が出てきます。
この場合、あたかも良くなり方が遅い方が目立ち、
悪くなっていると評価する人が多いです。
この間違いは、脱保湿を始めて約1か月頃に出てきます。
この頃には全般的な改善のスピートは少しゆっくりになり、
少し焦り始めている時期ですので、この間違いが良く起こります。
この点についての注意も必要です。
皮疹の良くなっている所をきっちり把握する必要があります。
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以上、佐藤健二先生からのためになるアドバイスでした。
本当にありがたいことですね。
ご自分の患者さんだけでなく、
コンピューターや携帯の向こう側にいる、
脱保湿でがんばる私たち患者を
無償の愛で支えて下さる佐藤先生の深い人間愛に、
感謝を表す言葉が見つかりません。
佐藤先生。
多くの読者さんを代表し、ただただ、本当に、ありがとうございます。
私たちは、こういった恵まれた環境に感謝しながら、
明るく乗り越えて行きたいと思います。
みなさんも、参考になさって、さらによくなってくださいね!
今日も素晴らしい一日を!