私はかつて、大阪の阪南中央病院に入院し、佐藤健二先生の脱保湿治療を受け、
何年も患っていたステロイドの重い副作用の脱出方法を学びました。
日本全国から、時には外国の患者さんも、辛い副作用から救われるために入院される病院です。
こちらの病院では、
入院患者は佐藤先生の著書を枕元に
(枕に、ではなく、枕元に、ですよ。
枕にしても、よくなりませんよ~♪)
毎日毎日、究極の脱保湿を学びながら、
どうやったらステロイドのリバウンドから
一日も早く脱出できるのかという知識を得、
徹底した脱保湿生活をします。
入院した誰もが皆、本当に一生懸命です。
阪南中央病院皮膚科は、外来を午前中に締め切っても、
先生たちは夜遅くまで診察しなければいけないほどの人気病院です。
(人気の病院とか、人気の葬儀屋とか、人気の裁判官とか・・・
あっていいのかどうかの分類に入るかもしれませんが・・・。)(笑)
時には入院患者の就寝時間近くまで外来診療に追われていらっしゃいますが、
それでも佐藤先生は、入院患者全員を必ず毎日診てくださいます。
お蔭で心が不安定になって泣きそうな入院患者ですらも、
安心して、翌日には心を入れ替えて、
楽しく、一日のメニューをこなして、治癒に向けてがんばれる環境があるんです。
入院患者たちは、お互いに情報を交換し合ったり、
脱保湿の知識を確認し合ったりしますが、
1~2週間に一回、夜に『とまり木』という集まりがあり、
皮膚科のほとんどの入院患者たちが集まります。
その時、佐藤先生はどんなにお疲れでも、(夜なのに!)参加してくださり、
患者一人一人の思いに耳を傾けてくださいます。
時に目を閉じていらっしゃる時もありましたが、(笑)
(あれ?先生、疲れすぎて寝ちゃったー?)
と、(先生の激務を毎日見ている患者たちは)一瞬思うのですが、
先生はし~っかり全て聞いてくださっています。
これが、スゴイ。
妙技、いや、秘技、と呼べるレベルです。
冗談のように言っていますが、本当に、本当に、ありがたいことです。
(佐藤先生は、回診の時も、一人の患者さんと話しながらも、
他の患者さんやスタッフの声を同時に聞いていらっしゃることがあり、
私も何度かその聖徳太子を超えた能力に驚かされたことがあります。)(笑)
患者の症状は全て漏らさず把握されているスーパー・ドクターならではの高い技です。
時には、夜遅いのに、『とまり木』の集まりで、二回目の診察すらしてくださることもありました。
みんな喜々として行列を作って診てもらったりしたのが、本当に楽しい思い出です。
そんな『とまり木』の集まりでは、佐藤先生からとても役に立つお話をして戴けます。
退院してからも、『とまり木』だけでも参加したい!という冗談が出るくらい、
ためになるんです。
今回、入院中の患者さんにお願いして、佐藤先生の許可も戴き、
つい先日の『とまり木』の内容を公開して頂きました。
入院患者向けのお話しではありますが、拾うところがいっぱいあると思います。
是非、参考になさって、治癒に役立ててください。
(メモの為、文章は ”常体” になっていますが、実際の佐藤先生は丁寧に話される方です。)
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病院食に含まれる水分量は、食物のカロリー数(~kcal)の7~8割の数字が水分量。
大体1日当たり1400~1600mlになるように調節されている。
1100や1200mlなどと設定して自己管理するように指導している。
ここで勘違いしてほしくないのは、退院後も
「わたしは入院中~ml以内という目安だったから退院後も~mlで。」
と思い込んでしまうこと。
意識すべきことは、入ってくる水分と出る水分をつり合わせるということ。
日常生活に戻ったら食事に含まれる水分量を毎日一定にコントロールすることは難しいと思われる。
体に入るのは口からと点滴などで入る。
身体から出るのは汗、尿、呼吸、下痢など。
食事に含まれる水分量をおおよそ把握した上で、
一日の水分の入りと出のバランスを取るように水分摂取量を自己管理すべきである。
退院後に水分摂取量の管理をする人が少ないことは大きな問題。
★入院患者さんの質問と先生からの答え★
Q. アトピー患者は腎臓の機能が落ちているか
A . 落ちていない
Q. 下痢気味の際、水分制限をするべきか
A. 点滴で水分補充するのが良い
大人なら一日くらい我慢しても大丈夫
Q. 添加物、飲み水、シャワー、塩素を気にしているか
A.全然気にしなくてよい。ただし添加物を多くとると痒みが増す(蕁麻疹)
Q. 加湿器の適度な調節は?室内→外など、極端な湿度変化は良くないか
A.冬には40-50%くらいに室内を調節
Q. 皮や種を除いた食べる部分の%は
A.スイカ93% 果物一般85%
Q. 健全な皮膚の人が水分を多くとりすぎるとアトピーになりやすくなるか
A.むくみが出るかもしれないが万人がアトピーになるわけではない。
浸出液は出やすくなる。アトピー以外の皮膚疾患にも言える。
食品成分表を見る。一般的な水分量は2000~2500ml。
Q. おかず一つ一つの水分量はきっちりわからないので教えてほしい
A.のどの渇きで判断
Q. 男女で水分の体内の保持量に差はあるか
A. 女性の方がむくみやすい
Q. 糖分摂取量の目安は
カロリー (kcal) |
タンパク質 (g) |
炭水化物 (g) |
脂質 (g) |
1750 | 65 | 260 | 50 |
2000 | 70 | 310 | 50 |
2250 | 75 | 360 | 55 |
2500 | 85 | 390 | 65 |
Q. 水分を摂りすぎたらどのような症状が起きるか
A.浸出液、かゆみ、かさぶた、むくみがおきる
Q. もし、水分を摂りすぎたような日はどうしたらいいか
A.コーヒー(利尿作用)を飲んだり、利尿剤(お勧めしない)を使う、
運動する、冷やすと尿が出やすくなるので、冷やすなどすると良い
とまり木(2018.11.16)より
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入院中の、最悪の状態の患者さんですら、
このように、誰か他の皆さんのお役に立てるかも・・・・
という思いで発信してくださいました。
とっても素敵なことですね。💛
(コムロン、ありがとうぅぅぅぅ!・・・・・・・業務連絡でした。)(笑)
みなさんも、必ず出来ることがありますよ。
嘆いているだけの自分にサヨナラしてください。
誰かに、さりげ~~に話すこと、シェアすること、
そんな小さな一歩が、未来を変えてくれるはずですよ。
その前向きな姿勢が、あなたの症状にも、必ず影響を与えるはずです。
今日も素晴らしい一日を!