伊勢神宮ひとり歩き ― その1 外宮編

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さてさて、今日は久々にのんびりとした旅シリーズですよ。

旅好きの私は、たとえ一人でも全然苦ではありません。

それどころか、一人でも楽しい

でも、二人でも楽しい

たくさんと行っても楽しい

そんな心境になると、何をしていても楽しいものです。

 

さて、神社巡りはお好きですか?

ちょっと前なら、神社に・・・なんて言おうものなら、ジジババ扱いでしたよね。(笑)

そう、お正月とか行事以外で行く人はなかなかの変わり者に思われた時代がありました。ははは。

ところが昨今のスピリチュアルブームパワースポットブーム

神社は若者にも親しまれる存在に昇格(?)しましたよね。

 

しかし、もともと観光 という言葉は神社仏閣を巡ってから、

参道近辺で飲食を楽しんだり、お土産を買ったり、その地の温泉やら名所巡りをすることであって、

そもそも神社の周辺っていい感じに出来ているんです。

ですから、神社巡りはいわばニッポンの心、観光の原点なのです。

 

などとウンチクを並べつつ、

今回は、大阪から伊勢志摩ライナー伊勢神宮(三重県)を巡るのんびり旅です。

 

羽田から伊丹空港経由でゆっくり出たので、

電車を乗り継いで伊勢市駅前👇に着いたのは午後。

 

伊勢市駅前は上から見るとこんな感じ👇で、

手前の線路がJR参宮線の線路と伊勢市駅

奥の線路が近鉄山田線近鉄伊勢市駅

神宮は伊勢市駅側のもっと手前の方向です。

 

伊勢市駅👇は、一瞬何かの事務所と間違えそう、と思いきや・・・

 

じゃ~ん。駅の正面入り口にはしっかり鳥居👇がありますよ。神宮ムード突入です。

駅から出てこの鳥居をくぐった先(写真で言うと手前側)が参道。お店が並んでいます。

 

行ったことのない方へ説明しますと、伊勢神宮は正式名称は神宮で、

外宮内宮を含む125の宮舎から成立していて、

順番としては、外宮(げくう)を見てから内宮(ないくう)というのがお決まりです。

 

なんで?って、内宮のご祭神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)様が

先にこの地に鎮座してあった豊受大御神(外宮の神)に

食事の支度をして内宮へ運ぶようにと告げた事と、

祭典の際は先にその豊受の宮を先に、

その後でアマテラス様の宮に仕えるように告げた事とが由来しているそうですよ。

つまり、ご神託(神のお告げ)なんです。

提供:神宮支庁広報室

 

さらに言うと、実は伊勢神宮巡りでは、外宮と内宮を巡る前に、

立ち寄るといいところがあるのです。

それが、猿田彦神社👇

こちらはみちひらきの神・猿田彦大神を祀る神社で、

ものごとの始めに良い方向に導いてくださる神様ですよ。

これから伊勢神宮を巡るというご挨拶に、先に立ち寄るといいそうです。

場所は内宮と外宮の間の内宮寄り、徒歩10分くらいでしょうか。

混雑を避けて早朝に伊勢神宮をお参りしたい、という効率を重視する場合は

後でお参りしても、ご利益がなくなるわけではないので、

マニュアル人間になって悩まないでくださいね。(笑)

 

鳥居を抜けて境内に入ると・・・

 

・・・本殿の手前中央に何やら小さな物体が?

 

そう、すぐに目につくのが、これ。方位石と言って、意外と有名なんです。

刻まれた文字を触るとご利益があるとか。

例えば金運を上げたければ、巳、酉、丑の順に触る、などのやり方があるそうですよ。

時間に余裕がある方は、猿田彦様にお参りしてみてくださいね。

 

さて、伊勢神宮の説明に戻りますよ。

参道をブラブラ少し歩いて行くと外宮(げくう)入り口正面到着!

なんだか龍が2匹、両サイドから降りて来たような雲に、

勝手にウェルカム気分が盛り上がる単純な徳子。(タリラリラ~~~ン♪)

 

さてさて、伊勢神宮の外宮(=豊受大神宮全体はこんな感じ👇です。

さくさく回るなら30分、ゆっくり回って60分というところでしょうか。

伊勢神宮・外宮 - 提供:神宮支庁広報室

 

入る前に、ご祭神である豊受大神の説明が書かれてありますよ。

 

入場すると、まず、最初にこの橋です。👇

火除橋(ひよけばし)という名前の通り、神域の防火の為に川が作られたんです。

昔の人々、結構賢いですね。

 

で、この外宮では左側通行なんです。(内宮は右側通行ですよ。)

なぜか?

諸説あるようですが、手水舎の位置に関係があるという説があります。

外宮では入って左側内宮では入って右側にあるので、自然と近い方を歩くようになった、

という説です。

で、もうひとつ有力な説があります。

外宮の正宮は右側内宮の正宮は左側にあるのですが、

詣でる人々が、参道の外側(正宮から、より遠いところ)から歩いて行くこと、

つまり、遠い方から入って行くことで、神様に対する慎みの心を表していた、という説です。。

 

ちなみに、神社の参道が正宮に向かって曲がって出来ていることが多いのは、

参拝する時に神様の前に立つまでは、神様の正面に立たないように、

帰りには神様にお尻を向けないように・・・

そんな配慮があるようですよ。

 

さあ、正しく左側を通って境内に入ります。

 

そして、これがその手水舎(てみずしゃ)👇です。

ハイ、確かに左側にありますよ。

ところで、ここで清めることは知っていても、本当のやり方は意外と知らない方が多いかもしれないですね。

 

ここでせっかくだからウンチク野郎的に説明しますよ。

①まず、右手でひしゃくを持って、左手を清める。

洗う、なんていうダサい言葉は使ったりしませんからねー(笑)。清める、です。(知ったか徳子)

②そして、左手に持ち替えて、右手を清める。

③また右手に持って左手に水を取り、を清める。

④再度左手を清める。

ひしゃくを柄の方を下方向に立てて、残りの水を柄を這わせて流し、洗い清めます。

⑥当然、ひしゃくを元の位置に戻します。(ここでお持ち帰りはないか・・・。)(笑)

そう、簡単に言うと、左手右手左手ひしゃく・・・の順で清めます

水面に緑が映ります。ん~~~~、ジャパ~ン!風情あるぅ。

 

静けさと凛とした空気を味わいながら、二つの鳥居を過ぎると・・・

 

 

神楽殿👇が見えてきます。

いい雰囲気ですね。静けさが伝わって来ますか?

振り返っても趣のある姿。神社は静かな時間帯を選ぶのが正解の気がします。 

 

こちら👇は、古殿地(こでんち)または新御敷地(しんみしきち)と呼ばれます。

伊勢神宮は20年に1回、式年遷宮(しきねんせんぐう)と言って、

建物を全くの新築にするのですが、

それは正宮の隣にあるこの敷地に、現在の社殿を壊さずに建てるんです。

20年ごとにお隣の土地にお引越し。

最初は古殿地と呼ばれ、遷宮の6か月後から、

次の敷地なので新御敷地(しんみしきち)と呼ばれるそうです。

 

この新御敷地の隣に、いよいよ正宮(しょうぐう)が見えてきました。

 

正宮👇到着です。

天照大御神(アマテラスオオミカミ)のお食事を司る神としてお迎えされた

豊受大神のお宮ですよ。

ここでは、二礼二拍手一礼です。

 

よく、神的なスゴイ人(?)が行くと、風もないのに中央の帳(とばり)が

ふわ~~~っと上まで上がる・・・と聞きますが、

私の場合は急に強風が吹いて来て上がってしまったので、

スゴイ人の証明が出来ませんでした (笑)。ザンネン~~~~。(なんてね。)

神社は日ごろの感謝をお伝えするところですから、願い事ではなく、

たくさんの感謝の思いをお伝えしてきましたよ。

 

ちなみに、「神社では、願い事をする。」という風にご両親から教わった方も多いかもしれませんが、

実は、神社で願い事をするということは、

何かにこうなってほしい、ああなってほしい・・・という思いを伝えるわけですから、

神様が与えてくださった現状に不平不満を言っているのと同じことになるようです。

 

こんな現状でなくて、ああなってほしいのよ・・・と神様の前で神様に宣戦布告するのでは、

神様は「そうか、そなたはそうやって不平不満を言うことが好きなのだな。

それでは、これから先もその不平不満を言い続けることが出来るように、かなえてあげようぞ。」

・・・と平等に願いをかなえてくださるかもしれません!(笑)

神様はニュートラルな立場(?)をとられるでしょうからね。

 

ちなみに、神社に行きながら言うのもなんですが、

私は無宗教です。特に信仰しているものもありません。

ただ、一般ジャパニーズですから、行事は仏事も神事もキリスト教も、なんでも取り入れます。

クリスマス・ばんざ~い、初詣・やっほ~い、お寺で仏事も超参加~

・・・という普通の日本人です。(笑)

 

さてさて、帰り道には、ぽこぽこ別宮の寄り道をしてください。

いくつものお宮があります。

 

別宮・土宮(つちのみや)👇

 

 

別宮・風宮(かぜのみや)👇

 

帰り道の最後の鳥居を抜けたら、振り返って丁寧にお辞儀です。

 

外に出てから、さらに外宮の別宮月夜見宮(つきよみのみや)にも足を延ばしてくださいね。 

こちらは内宮の別宮月読宮(つきよみのみや)と名前は似ていますし、

ご祭神も月読尊(つきよみのみこと)で同じですが、こちらは外宮側です。

 

さて、神社はこのくらいにしておいて、

腹時計が「夕食の時間をお知らせします。」と言っているので

本日のお目当てのレストランを探します。

ぐるぐる探し回りましたが、なんてこたない、参道沿いにありました~。

本日のレストランはフランス料理のBon Vivant ボン・ヴィヴァンです。

 

前菜、結構写真ではわかり辛いのですが、ひとつひとつ、意外にも凝ってました。

ただのハムやチーズを切って並べているわけではないのがうれしい。

スープはフレンチバージョンのミネストローネがあったので、こちらをチョイス。

お肉もおいしゅうございましたよ~。👇

デザートと共に店内の雰囲気もパチリ。👇

 

おなか一杯状態での、ホテルへの帰り道。

もう参道は夜です。

 

参道沿いに並ぶ提灯がいい感じです。

 

駅も静まり返っていますよ。

あ~~~、お腹も満たされ上機嫌。

神社のすがすがしい空気を浴びたことに、気分も充実。

いや~~~~、旅って、ほんっとぅぅぅぅぅぅに、いいですねー。

 

 

さて、『伊勢神宮ひとり歩き その2』 はもちろん内宮編ですよ。

カミング・スーンですので、お楽しみに!

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

 

 

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