脱ステ(ステロイド治療をやめること)による、
ひどい副作用で闘病中の皆さま。
(または、病気で闘病中の皆様。)
今日の調子はいかがですか?
心より、お見舞い申し上げます。
ステロイド外用剤の使用をやめると、間もなく、通常、ひどい皮膚炎の悪化が始まりますが、
かなりの重症になることも多く、
症状改善は、なかなか遅々として進みません。
これといった決め手の薬や治療法も見つからず、
いつになったら抜け出せるのかわからない・・・「いつ?」こそが知りたいのに・・・。
そんな不安な毎日であること、お察しします。
なんとか、元の明るい日々を取り戻したくても、
あまりに症状が不快で、
なかなか気分を上げることが出来ませんよね。
私が皮膚科に入院中だった頃も、
たくさんの患者さんが、皮膚の問題だけでなく、
心の問題で苦しんでいらっしゃいました。
よく、何人もの見ず知らずの方々が、私の部屋を訪れて来られました。
「すみません、XX病棟に入院中の
〇〇という者なんですけど・・・。
どうしても症状が辛くて、
気持ちも落ちてしまって、上げられないんです。
噂で、ここに来ると気分を絶対に上げてもらえる・・・って聞いて、
失礼だと思いながらやってきたんですが・・・・
何か、話してもらえませんか?」
とか・・・・、
「同じ病室の仲間に、とにかく、XX号室の
徳子さんに会っておいで、って言われて・・・。
毎日、気持ちがどうしても上げられなくて・・・(涙)。
話してもらったら、絶対に元気が出るって、
みんなから聞いてきたんです。
なんでもいいから、話してもらえませんか?」
・・・・と、とにかく気持ちがダウンしていることに苦しみ抜かれ、
なんだか妙に元気にしている患者(笑)の噂を聞き、やって来られたようです。
勇気を振り絞って、なんとか這い上がりたくて、
すがる思いで、お一人でいらっしゃる方々も何人もいらっしゃいました。
私にはこれといった力量もないですし、結局いつもバカ話しか出来ませんでしたが(笑)、
お気持ちだけは、心からよ~~~~くわかりました。
そう、四六時中のひどく不快な症状や、眠れないほどの痒み、痛みなどで
心も折れてくるのは、当然の流れでしょう。
(こんな状態で、ポジティブにしろって言われたって、
どうやって明るくなれっていうのよ・・・・。
誰も、そんなこと出来るわけないでしょ。)
・・・・そんな風に考えてしまう方がフツーです。
ですから、自分自身を責めないでくださいね。
それくらい、辛く切ない日々であること、よ~~~くわかりますよ。
心がダウンしていると、
皮膚炎のことだけでなく、彼氏(彼女)のことやら、会社の同僚のことやら、
仕事の内容のことやら、家族のことやら・・・
まあ、あれやこれやと、辛いことばかり思い出してしまうものです。
そんなわけで、悩み相談の内容も多岐に亘りました。(笑)
プロでもありませんので、心で寄り添うくらいのことしか出来ませんでしたが。
本当に、病気の最中に心をアゲアゲにしていくのは至難の業・・・
だと思います。
でも、自分の脳や思考をコントロール出来るのは自分だけですから、
最終的には、何が何でも、 “自分で” 上げるしかないのです。
わかっちゃいるけど・・・・・難しいですよね。
ところが、実は、
毎日、毎日、快復(回復)を待ちわびているあなただからこそ、
そこから抜け出す方法がひとつあります。
それでは、
こんな辛い時を耐えに耐えているあなたに、
気分を上げる、アゲアゲ講座、第一弾をお送りします。
**リバウンドの症状に関しての具体的な対処方法については、
以下のサイトを参考にしてみてくださいね。
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さて。閑話休題。
よく、脱ステの闘病中に、
日記のように症状の経過記録をつけている方がいます。
そういう方々は、特に以下の “秘技・アゲアゲ” が出来ます。
と言うより、得意分野のはずです。
日々の症状の経緯を、逐一、ノートや携帯やパソコンに書いてらっしゃるあなた。
例えば、こんな感じですよね。
- 今日は、浸出液、多め。
- 粉が大量・・・。
- 首を掻き過ぎて、痛みがひどい上に、にじむ浸出液で首がくっつく感じ。
- 浸出液の止まらない腋が痒い。痛みが激しく、腋を閉じられない。
- 頭からフケのように粉がいっぱい。
- ソケイ部、痒みが止まらない。肉が出てしまった。
- 脚が象のように皺だらけ。
- 感染で、顔が悲惨。
- カサカサでウロコのような皮膚表面。
- etc….
・・・・などなど・・・ “脱ステあるある” を、
とってもマメなあなたは書き留めていたりしますよね?
でも、よ~~~く、それを読み返してみてください。
症状の記録なだけに、
ほとんどが、よくない部分だけについて書いているはずです。
いやいや。
気分を上げたいあなたが、今、しなければいけないのは、
よくない部分に注目することではありません。
よくなった部分を無理矢理見つけること、
よいこと見つけのトレーニングをしなければいけないのです。
症状の記録をとるのもいいことですが、
それと反対に、もう一つノートを作って、
『よかったノート』
を、毎日、日記のように書いてみませんか?
症状の記録ノートを書いている時は、
一生懸命、自分の症状の悪かったところばかりを探しがちです。
だって、記録ですものね。
でも、意外と、それって、後々、さほど役に立たないのです。
それを元に本でも出そう、というなら別ですが(笑)、
ただの、自分用の記録なのであれば、
もう一冊、ノートを用意して、
良かったことだけを書き続ける、全く逆の方向性のものを作るのです。
『よかったノート』
の項目は3つ。
① 今日の “よくなった” ところ(何がなんでも見つけます。)
② 今日、楽しかったこと
③ 今日、ありがたかったこと
た~~~~いしたことない?ような気がするかもしれませんが、
これは実は、日ごろの私たちの、
ついついよくないこと(悪いこと)を見つけがちな習慣を
“よかった” を見つける習慣に変える、
心の持ち方の “大改革のトレーニング” になるのです。
自分の周りにある、よいことに注目するか、
悪いことに注目するか。
選択権は、あなたにあるのです。
よいことにだけに意識を集中できるようになると、自分が楽になります。
何が何でも3つ、毎日の “よかった” を見つけるのですから、
日ごろから、よかったことを探すようになります。
それを習慣にしてしまうのです。
よかった見つけを習慣にしてしまうと、
不思議や不思議、病気のことだけでなく、
自分の全体の運気が、上昇気流に乗ってきます。
見つからない?
それは、見つけ方がまだ初心者なだけですよ。
例えば・・・
ご飯を3食、食べられて幸せ
(闘病中でも、健康、ひとつ持ってます!食品を買えるお金もあって豊かです。)
歩けて幸せ
(歩けない方もいるのですよ~。)
目が見えて幸せ
(これだけでも、相当ツイてますよね。)
においが嗅げて幸せ
(風邪をひいて、鼻がつまった時、食べ物の味がしなかったですよね?)
同僚が、普通に話しかけてくれて幸せ
(当たり前ではないですよ。あなたに意地悪だって出来るのに、してこないんですから。)
宅急便屋さんが、玄関の中まで重い荷物を入れていってくれて幸せ
(玄関先だったら、あなたが重いのをそこから運ばなければならなかったはず。)
入院中だから、いつでも先生に診てもらえるので、幸せ
(入院が不幸?いえいえ、具合がよくない時に、入院出来たのはラッキーです!)
愚痴や悩みを聞いてくれる友達(家族)がいて幸せ
(相手はとんだ災難でも、とりあえず自分はすっきり出来て、ありがたや~。)(笑)
レタスを買おうとしたら、ちょうどお店の人が新鮮なのを出してきて並べ始めて幸せ
(昨日のレタス、買わなくてよかった~。ツイてる!)
etc….
心の中で、気分を上げよう、上げよう、と思ってもなかなか出来ないものですが、
『よかったノート』だと、実際に、書く、あるいはタイプする、という行動をとるので、
自分のコントロールが苦手な方々にも、より、やりやすい方法なのです。
人生、よい時もあれば、辛いことも時々出てくるものです。
苦しい時は、この、『よかったノート』を読み返してみてください。
(ああ、こんなありがたいこともあったな~~~~・・・。)
(え?こんなうれしいこともあったっけ?)
(ちょっと~~~、私、神様に愛されてるんじゃないのぉ~?)
・・・と、たくさんの気付きがあったり、
幸せな気分を取り戻せたりします。
本当は、そこいらじゅうにありがたいことがあって、
たくさんの感謝すべきことに囲まれているのに、
不平不満があると、
そんなステキなことを見逃しがちなのが私たちです。
『よかったノート』、
是非、やってみてください。
あなた自身が、変わって行きますよ。
一日も早く、
あなたの症状を軽くするために
自分で自分を
気分アゲアゲ状態に、持っていきましょう!
ノートの力で、だんだん、簡単に上げられる秘技が身に付いてくるんです。
大丈夫!あなたなら、出来ますよ。
だって、今の自分をなんとかしようと、
このページを読んでくださってるんですから。
一日も早く、よくなられますように。
心から応援しています。
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