今日は、読者の皆さんからのお悩み相談にお答えしたものをシェアします。
世界中から、いろいろなかたちで、
毎日、毎日、本当にたくさんのメッセージが私に届きます。
私のお勧めする脱ステ・脱保湿治療でよくなった方々からの
感謝のメッセージもいっぱい戴いています。
一方、お悩み相談も莫大な数で、
多くのケースが、ステロイドの副作用に苦しんでいる方、
あるいはそのご家族からのもの。
あるいは、脱ステロイドを始めた方が、
なかなかひどい離脱症状(リバウンド)から脱出できずに、
”脱保湿治療” に光を見つけ、質問などをくださっています。
どれほど大変なことなのか、
経験者として、お気持ちは誰よりわかって差し上げられるつもりでいますので、
出来る限りの対応をさせて戴いていますが、
「どんだけ~~~~~????」
というくらいの数ですので(笑)、
全てに対応は出来ていません。ゴメンナサイ。🙇
また、
「この症状はどうでしょう?」
「こうなってしまってますが、大丈夫なんでしょうか?」
という質問や説明と共に、莫大な数の症状の写真までいただいています。
ただ・・・・私・・・医者ではないんです。(笑)
ははは。
そう、みなさんご存知なんですよね。
それでも、近くに、
ステロイドを使わないことを理解してくれる
頼れるお医者さんや、
脱ステの対処法を知っている皮膚科の先生が
なかなか見つからず、
どうすることも出来ずに、自宅療養に追い込まれ、
私のようなド素人にすら相談せざるを得ない・・・・。
これは、由々しき事態です。
どこまでも、診断的な発言は出来ませんし、
写真にコメントするのは、丁寧にお断りするしかないのですが、
そう言ってもまた、写真を何枚も送ってくださって、
「今度はこんなになっちゃってるんです!どうしたらいいんですか?」
・・・と、SOSメッセージが届きます。
(だ~か~ら~、私、医者じゃないんですって~~~・・・。)(笑)
と、心の声は言うのですが、
国によっては、子供がひどい皮膚症状だと、
親が虐待していると追及される国や、
治療法が確かなものだという証拠文献を提出しないと、
虐待とみなされ処罰を受ける国、
医師と患者の間に歴然たる上下関係があり、従うしかない国・・・
などなど、
事態は深刻なのです。
莫大な知識を持っておいでのお医者さんに助けてもらえず、
素人の患者から情報をもらうなど、
とんでもなく異常な状態になっていることを、
なんとかしなければなりません。
そんなわけで、日々、
恐ろしい副作用の経験者として、
いろいろなところで
ステロイドの恐ろしさについて発信を続ける私です。
さて、今日のお悩み相談は、”脱ステ・脱保湿” 治療中で、
悪化のように見える状態に、日々不安を感じている患者さんの、
症状に関しての質問にお答えしたものです。
皮膚が衣類に擦れて、一部腫れたり、くっついたりするので、
下着などもどうしたらいいのか、
また、それに伴い、浸出液はどうしたらいいのか、
色素沈着はどうなるのか、
そんなあれこれに、私の教わった事をお答えしています。
みなさんにわかりやすいように、加筆してお伝えしますね。
同じ思いの方々の心が、少しでも軽くなりますように。
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〇〇様
読んで下さってありがとうございます!
本当に辛いこととお察しします。
皮膚炎は経験者でないとなかなか大変さがわかりませんから、
経験者同志、わかちあえたら救われますよね。
さて、症状のことですが、私も長い皮膚炎経験から、
お話をお聞きしただけでかなり察しが付くことも多いですし、
SNSで私を見つけた方々が世界中から患部の写真を莫大な数、
送ってくださったりもするのですが、
私自身がプロの医療関係者ではないため、
無責任な診断的な発言は、どなたにも出来ない
と言う旨お話させて戴いています。
本当に、ごめんなさい。
たとえば、感染などは、プロの方でも慎重に診断されたりしますし、
ましてや併発した危険な症状など、
お医者さんにしかわからないこともたくさんあります。
顕微鏡で見なければわからない病気もあります。
そこは、莫大な知識を持つお医者様の分野になりますので、
伝え方を工夫して、うまくそういった部分だけでも助けてもらってください。
(***脱ステ・脱保湿を続けるなら、危険な状態にないか、どこまでも
医療のサポートを受けながら、というのが必須条件になります。
プロにしかわからない重大な疾患が隠れていることがあるからです。)
脱ステのノウハウをご存知の先生は、日本ではまれと言っていいほど少ないですが、
ステロイドをメインに処方していても、
ステロイドを使いたくない要望を受け入れる”クリニック”は、意外と見つかりますので、
そういうところだとお話はスムーズにいくと思います。
ただ、みなさんから送って戴いた患部の写真などをよく見ながら思うのは、
(あと、もう少し悪化をこらえて、ひたすら乾かせば、
必ず間もなくよくなるのに・・・。)
と言う方が本当にたくさんいらっしゃるということです。
相談されてくる方々は、脱保湿を始めて間もなくの悪化に見える経過で
パニックになり、不安が募るようです。
私のブログの中でも、何度も、
最初は悪化の様な症状を経過することがあること、
そして、2~3カ月という治癒までの期間でも、
多くの方が最後の方で急激な改善を見せる方が多いこと、
を説明してあるのですが、
初期段階の悪化で
(これでいいのだろうか・・・。)
(悪化しているだけなのではないのだろうか・・・。)
(もう治らないのではないだろうか・・・。)
と、不安に思われる方がよくいらっしゃるようです。
隣にお医者さんが常に座っているわけではないので (笑)、不安はやむを得ないのですが、
実際に、そこを乗り越えた先に改善があります。
炎症中の皮膚は即効でよくなる類のものではありませんし、
皮膚のターンオーバーの期間もありますので、当然、時間がかかる、という覚悟は必要です。
やるからには、腹をくくってください。
ご存知の通り、皮膚症状と言うものは、楽に、すぐ治る類のものではありません。
・・・先日はお子さん(息子さん)が悪化している、と
大パニック状態のメッセージを海外から戴いたのですが、
脱保湿を始めてどのくらい経ったのかお聞きすると、
なんと、3日・・・・。
しかもお子さんというのは、どう見ても30才前後の男性でした・・・・。
(みなさん、落ち着きましょう!)(笑)
また、治癒の経過の中で、衣類に擦れたり、
浸出液がくっついたり、ベタベタになったりは
普通に皆さん経験されると思います。
これは、残念ながらどうすることも出来ないのです。
出来るだけブカブカの木綿のTシャツなどで風通しをよくして乾かす、とか、
浸出液が多い所にはガーゼを ”一枚” 貼る(ガーゼ治療)などして乗り切って下さい。
とにかく、何が何でも乾かすのが脱保湿です。
浸出液は、治るために必要な成分です。
ティッシュなどで拭かずに、乾かしてください。
(他の記事も参考になさってくださいね。)👇
私は仕事に行く時の服装も、
(家にいる時ほどブカブカには出来ませんが)衣服に肌が擦れないように
かなりゆるい服装に、ファッション自体を変えました。
よくなったらまたおしゃれすればいい、とゆったり構えてください。
下着は綿100%のものを裏返して、
縫い目が刺激にならないようにするのは基本だと思います。
鼠径部そけいぶ(大腿部付け根前面)に炎症を起こす方も多いですから、
女性でも男性の綿100%トランクスや、
大き目サイズのオバちゃんパンツでもいいと思います。
ブラなども、しなくても不自然に見えない服装も工夫してみてください。
綿100でもブラやブラトップの刺激でただれるのは普通にあることですから。
肘を曲げるという刺激だけで、肘の内側がただれる方も多いです。
刺激にならないスタイルが大事、ということです。
とにかく、
治癒の前には必ず皮膚は乾くと言う経過を辿りますから、
危険な症状がなければ、
掻いても、乾かす、掻いてもまた乾かす・・・
そういう放置が一番早くよくなります。
血が流れても、気にせず私は乾かします。
(ただし、手はばい菌がつかないように、あまり汚さず、
爪もしょっちゅう切って、やすりで丸くして
掻いた皮膚に深く傷がつかないように工夫しましょう。)
患部が乾く経過は、見た目はグロテスクですが、
治る過程です。
誰しもも転んだりして怪我した時に、
傷にカサブタが出来た経験がありますよね?
カサブタは、外部からの細菌などの侵入からあなたを守り、
傷ついた患部を保護しながら、
その下では、新しい皮膚が作られます。
そしてその新しい皮膚が出来上がると、もう安全ですから、
カサブタは役目を終えて剥がれ落ちます。
(人間の体って、本当にうまく出来ていますね。)
しかし、もし、カサブタが張る前に
その生肉の出ているところに何度も何度も保湿クリームなどを塗ったらどうなるでしょう?
傷口を濡らし続けているのと同じことになりますよね。
あるいは、新しい皮膚が出来上がる前に、カサブタをはがしてしまったらどうでしょう?
治癒の為に、あなたの身体は必死でまたカサブタを作ろうとがんばりますから、
治癒が遅くなるのは当然のことです。
これらの行為は、カサブタを作る(=治癒の為に必ず通らなければいけない経過)という、
人間の体で自然に起こる自己治癒の流れを阻害することになります。
私の素人的な解釈ですが、
脱保湿も、同じような理論で成り立っている気がします。
皮膚が治る為には、いずれにせよ、乾かなければいけないのです。
保湿していたら、治りが遅くなるというのが自分の体で実感した事実です。
また、浸出液が多い時は、水分を摂りすぎのことが多く、
減らすことで見事に浸出液量も減って行きます。
特に、寝る前に飲むのはよくないそうです。
何か、世間の風潮では、とにかく水をたくさん飲んで
毒を排出するのがいいように言われていますが、
水分過多は浸出液が増えますし、皮膚も傷つきやすくなるようです。
ただ、これも、やりすぎることのないように、
医療のプロのアドバイスは受けて下さい。
便秘になるほど水分を減らすのもいけないですから。
ただ、病院(阪南中央病院)では、入院患者は皆、ギリギリくらいまで水分摂取を抑え、
緩下剤で調整するケースもありました。
食後の果物やヨーグルトなどの水分も含み、かなり厳密にやります。
食事中の味噌汁一杯などは含みません。(ご自宅では食事の水分も含んでくださいね。)
私の、流れ出、滴り落ちる浸出液も、水分調節でピタリと止まりました。
水分制限に関しては、この治療でとても大切なことですし、
多くの質問が寄せられていますので、
今回、非ステ・脱保湿の日本のリーダーでいらっしゃる、
我らが佐藤健二先生(阪南中央病院)に直接指示を仰ぎました。
以下をご参照ください。
(**佐藤先生の著書にはもっと詳しく書いてありますので、
脱保湿する方は、必ず読んで下さいね。必読の書です。)
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水分は、体重が50~60kgの人で夏は多く冬はすくなめでおおむね1000~1500ml/日です。
体重が80~90kgだと1300~1800ml/日ぐらいでしょうか。
ただし紅皮症の人(全身に広範に赤みがある人)は二割ほど多くします。
運動して出た水分(汗など)はその分だけ追加的に飲みます。
運動前後の体重の変化で判断。
運動着に吸収されている分を度外視すれば(余り多ければ考慮に入れる必要あり)、
体重が500g減れば500mlの水分を追加的に飲む。
風邪引きなどで38度を超える発熱があれば水分摂取制限はなくし、好きなだけ飲む。
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自宅での脱ステは、不安も多いと思いますが、
(ああなったらどうしよう。)
(こうなったらどうしよう。)
(悪化したらどうしよう。)・・・と、
まだ起こっていないことに心配し過ぎるのはきっと損ですよ。(笑)
どこかが悪化したり、皮膚の色素沈着があったり・・・
いろんな症状が起こりますから、あれこれご心配なのはわかります。
でも、よくならないかもしれないと考えることも出来るけれど、
よくなるかもしれない。
どちらの可能性もあるのに、よくならないかも・・・ばかりを考えるのは
命の使い方がもったいないという気がします。
暗くなった一秒も、あなたの命の一秒です。
きっとよくなる、必ずよくなる・・・
そう思って、明るく乗り越えてください。
考えることは、あなたの選択次第です。
あなたの選択で、今現在のその状態での自分を
ハッピーにするか、不幸にするかが決まります。
今すぐ変わらない状態を、
同じ状態を、
嘆いて暗く過ごすひと時と、よくなると信じて明るく過ごすひと時と、
どっちが得ですか?
いいですか?
(きっとよくなる。必ずよくなる。)
そう今の自分に言い聞かせてみてください。
鏡を見たなら、
(お。よくなった。)
と、二ッと笑ってください。よくなってなくたっていいんです。
今の状況で、そう言い切ってください。
未来の治癒を引き寄せて下さい。
陰ながら、応援しています。お大事に。
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追伸です。
世界中で、ステロイド外用剤の販売数は発売以来右肩上がりに増えています。
私と同じような副作用の経験をする患者さんも
右肩上がりに増えていく恐れが大だということは、優に想像できます。
その前に、副作用経験者がタッグを組んで阻止しなければ、
副作用によるひどい経験をした意味がありません。
この事態を是正するためにも、
どんな小さな記事でも、目に留まるものがありましたら、
是非、是非、みなさんもシェアしていただけたら幸いです。
副作用自体の認知度を上げないことには、社会は動きません。
こういった実態があることを一人でも多くの方に
ご一緒に知らせるお手伝いをしていただけたなら・・・・
こんなありがたいことはありません。
このような、人間の作り出した薬害がなくなる日が一日も早く来てほしい・・・。
苦しんでいるあなたが、一日も早くよくなってほしい・・・・。
そう願ってやみません。
(FacebookやLineなどやっていない方も、URLをコピペでシェアしてくださいね。)
よろしくお願い致します。
徳子 あぶふぁぶ
注・説明させて戴いているのは、ステロイドをやめた後の離脱症状(リバウンド)からの早く脱出する方法です。
アトピーの治し方は、まだ世界でも発明されていません。