香港を旅行して、一般的な観光地を巡るのも楽しいですが、
たくさんある市場巡りも、何度行っても楽しいものです。
おしゃれで近代的なショッピングモールや、ショッピングエリアのある高層ビルも増えましたが、
風情のある市場歩きは香港旅の醍醐味を味わえます。
他の国の市場と違うことは、エリアごとにテーマが違うこと。
え~~~~?こんな市場も???というテーマもあります。
しかも、ちょっとがんばれば、徒歩で制覇も出来なくはありません。
それでは、無駄のない歩きに定評のある私(?)が、
中心街・尖沙咀(チムシャチョイ)に近い方から
順にご案内しましょう。
まず、向かったのが、MTR(地下鉄)尖沙咀の次の佐敦(Jordan)駅から近い、
上海街(Shanghai Street)。
簡単にたどり着けますよ。(行き方は以下の写真の説明をご覧下さい。)👇
下町風情のこの市場街は、個人の商店が立ち並び、パン屋さんやら、お馴染みの中華風のお肉屋さんやら、
そして、北に進んでいくと、仏具店や台所用品店も。
地元のみなさんの生活に必要なものが売られています。
香港の方がどんな生活をされているのか、垣間見ることが出来ますよ。

佐敦(Jordan)駅・出口Aを出たらすぐ右に進みましょう。右手4本目の道が上海街です。
見た目はこんな感じ。👇1階は店舗、その上層階では土地の狭い香港ならではの、
昔ながらの住居群。つまり、これぞ、昔ながらの香港商店街です。
ひとつ違うのは、昔は中心街・尖沙咀チムシャチョイのど真ん中ですらも、上層階に市民の住居があり、
誰もが窓から道路に向けて縦に(建物と直角に)物干し竿を付き出して、
干している洗濯物が暖簾の様に、びっくりするくらいたくさん並んでいたこと、
つまり、棒がニョキニョキとビルの上層階から出ていたんです。
横に洗濯物を干す日本人的には珍しい光景でしたが、今はそれはほぼありません。
景観を損なうから、という理由で禁止されたと聞いたこともありますが。
そもそも、ベランダがない家がほとんどで、超高層ビルの窓から身を乗り出して洗濯物を干す・・・
香港に住むには度胸がいるな~、と思って見ていたものです。
さて、上海街、広い道ですが、まずは片側だけゆっくり見ながら進んでみましょう。
パン屋さん👇も、なんだか昭和の雰囲気で、なんともおいしそう。
👇このダックやポークは、やはりカメラを向けてしまいますし、市民が結構買い物をしています。
首をヒュンと横に曲げた姿のダックちゃんたち・・・・。食べるとおいしいですが。(笑)
上海街に並行して走っているのが、👇新填地街(Reclamation Street)。
上海街の端っこまで行ったら新填地街に入って、下って、次にまた上海街の見ていない方の側を上ればこの二つは制覇。
新填地街は、果物や野菜の卸売街なんですが、普通に八百屋さんくらいの少量のものも買えます。
街並みはこんな感じ👇で、通路が狭くなるほど露店が並んでいます。
食べることが大好きな私は、こんな南国フルーツを見ているだけでも幸せ。
出来るなら、ごっそり背負って持ち帰りたい!!!!許されるなら、二宮金次郎ばりに背負うんだけど~。
油っこい料理に青菜も食べる広東料理の習慣も見習うべきところがありますよね。
やっぱ、持ち帰りたい~~~~。何もかにもおいしそうです。
市場は香港ドル(HKD)ではなく、全て’元’(中国の通貨)で出ています。
もちろん香港ドルで買い物出来ますが、いちいち聞かないと値段はわかりません。
それでも、この類の食品は、日本より安いと言うのはわかります。
👇どうでしょう?この野菜、全部名前が言えますか?(私は言えませんよー。)
まだまだ日本でポピュラーになっていないものもたくさんありますね。
こんなのを見てると、今すぐおいしいご飯を作ってみたくなりますねぇ。
ちなみに私、茶碗洗いは謹んで遠慮いたしますが、料理を作るのはこの上なく大好きです。
要するに、食べるまでの過程が大好きなのでございます~。ぶほほ~。
家では、毎日のメニューを考えるのも、超ハッピーな気分です。
(スーパーを1人ニヤニヤしながら、幸せそう~に買い物をしているのは、私くらいかもしれませんね。)
よっぽど食べることが好きなんだな~・・・・と、深く自分でうなずきます。
このくだもの群も、私をうならせます。今すぐ、どれもこれもむしゃぶりつきたい!(笑)👇
右手奥👇に見えるのは、ライチーに似たような味のローガン(龍眼)。
まだ、日本ではあまりポピュラーになってませんね。
果実の断面が龍の目に似ているからこの名になったそうですよ。(ホントに絵に描いた龍の目です。)
中国では乾燥させてスープで煮込んだりもする、と聞いたことがありますが、生で十分おいしいから好きです。
ああ!ローガンの下には、なんと私の愛するパッションフルーツが!
今、写真を見て気付きました!ホテルの部屋で食べたくて、探してたのにぃ・・・・。(涙のひとりごと)
大好きなマンゴスチンも👇。値段は聞かなかったけれど、ごっそりあると、やはり背負って帰りたくなる私。(涙)
乾物屋さんもありますよ。👇なんだかわけのわからないものもたくさん。
チャレンジするにはちょっと・・・という見た目のものもありますが、食べるとおいしいのでしょうねぇ。
やはり、二宮金次郎になりたい・・・。👇
この形で陳列されていると、どうしても背負って帰りたくなります。
(そんな人、帰りの検疫で、完全に止められますね。)(笑)
特に、食べたことのないものは、食べてみたいと言う強い欲求が・・・。
つぼみ付きのニラ👇もあります。
遮光栽培で作る黄ニラを作るために、花が咲く前に切っちゃうのがつぼみ付きのニラらしいですよ。
お花屋さんも。菊が多い印象ですが、日本は用途が別なことが多いですよね。👇
余談ですが、私は職場で「安かったのよ~。」と言って、菊の花束を買って
自分の机に飾っているアメリカ人を何度か見ました・・・。ダメ、とは言いませんが・・・。(;^_^A
さて、二つの市場を見終わったところに、いい感じのタイミングでお寺が出てきます。
もう、中心街・尖沙咀の次の次の駅・油麻地(Yau Ma Tei)のあたりになっています。
天后廟(Tin Hau Miu)と言う寺院です。
こ~んな感じで、小さな公園のような一角で休憩をとっている人々がちらほら。👇
1月現在、気候は薄手の長袖で超快適なくらいです。
撮影禁止ですが、本堂には、大きな渦巻のお線香が円錐型になってたくさんぶらさがっていて、
10日間燃え続けて、願いを叶えてくれるそうですよ。スゴイ。
ここで休憩するのもいいのですが、寺院の交差点の反対側には、私の好きなチェーン店のパーラーが。
足が疲れた時、見事なタイミングでよく出て来るのですが、
許留山という赤と黄色の大きな看板が目印の、南国フルーツとマンゴーデザートを中心にしたパーラー👇。
疲れていなくても、ついフラフラと足が勝手に向いてしまいます。ええ、足が、いけないんです、足が。

奥がマンゴークリーム入りのお餅、左が白玉入りのマンゴージュース、右がマンゴーアイスとマンゴーとクリスタルゼリー。セットです。
さらに先ほどの市場の続きを北に進んでから、南北に走る中心通り・彌敦道(ネイザンロード)に出ると、
次に右手(東)に見えるにぎやかな通りは、登打士街(Dundas Street)。
そこはスナック系の屋台街なんです。
原宿的に、気軽に歩きながら食べれそうなものが売っています。
中国のスナックですから、やはりちょっと日本のものと違いますよ。
私はイカの細長いから揚げとチキンの細長いから揚げのカップに入ったものと
ブルーベリーのチーズドリンクを買いましたが、欲張った為、両手がふさがり撮影不可。(笑)
脚を進めると、まもなく左手(北側)に
スニーカー街(Sneakers Street)が見えて来ます。
なんと、スニーカー屋さんばかりです。
有名なブランドの看板が見えますでしょう?👇
スニーカーがおしゃれに陳列されています。値段は、日本よりほんの少し安いか同じくらいらしいです。
夜も元気に営業します。👇
スニーカー街をさらに北に向かって抜けていくと、次に出て来るのが花園街(Fa Yuen Street)。
これは雑貨や服などの市場です。
市場巡りで、途中で喉が渇いた時は、南国ではお決まりですが、ココナッツ👇ですよ。
高いのと安いのがあって、違いを聞いたら「甘さが違う。」と。
香港の場合は、その場で穴を開けて、ストローを刺してもらいます。
高い方を試してみましたが、「あ、おいしい!」とうなりました。
今まで飲んだ中で、いちばんおいしかったかも。がっつり冷えてたし。
しかも、ココナッツはほんのり甘くても、喉が渇かないのが魅力ですよね。
花園街と並行して西側に、なんと、金魚街(Goldfish Market)というのがあります。
金魚や観賞魚の市場です。
花園街や金魚街よりさらに北に向かうと、さらに
バード・ガーデン(雀鳥花園)という小鳥や鳥籠の屋台の集まる公園(太子駅そば)、
フラワー・マーケット・ロード(太子駅そば)もありますが、
すでに中心街・尖沙咀から地下鉄MTR3つ目の駅・旺角(Mong Kok)のところまで到達しているので、
ここから南下して戻ります。
さて、その金魚街👇、いかがでしょう?金魚の密集度に驚きます。
そして、この独特の陳列方法と売り方。
日本人的には、ちょっと驚きの光景です。観光客もおもしろがって撮影しまくってます。
ところが、これが、見ていると、けっこうポコポコ売れてるんです。
なぜなら、金魚は中国人にとって吉祥(めでたいこと、めでたい兆し)のモチーフだからなんです。
金魚街を南下していくと、間もなく、一番のナイトマーケット、
女人街(通菜街)Tung Choi St. が見えて来ます。
夕方に女人街に到達するプランをたてるとベストですね。
ただ、これだけ歩くと、かなり脚は棒です(笑)。
女人街は南北400mくらいの通りに、やっと人がすれ違えるくらいのところまで露店が並び、
女性向けの服、アクセサリー、バッグ、靴、他にも中国の食器やら雑貨やらが売られています。
相当混みあっていますが、昔ながらの香港らしくて楽しい市場です。
もちろん、男性のTシャツ、ベルトなんかもたくさんありますよ。
名前が女人街ですが、女性のものが結構多いかな、という程度ですので、男性の方もご安心を。
そして、さらに中心街方面に向かって南下していくと、香港で2番目に有名なナイトマーケット、
男人街ナムヤンガイ=廟街ミュウガイ(Temple St.)があります。
実は、最初に説明している上海街という市場と並行した、一本駅寄りの道が夜になると大市場になるんです。
なんと言っても圧巻は、一大屋台街が出来る一角。
路上にぎっしりテーブルが並ぶんです。👇
かなり遅くまで、席にはお客さんが。
屋台も一度は食べないと・・・・と、客引きのオジサマに導かれるまま、座ってみました。
こんな日本風の食品サンプルが並んでいたりして👇、夜遅くても、つい食べてみたくなるんです。
軽く食べたのは、香港焼きそばとエビガーリック。
日本にあまりない味付けで、やはりおいしいですよ。
・・・・いや~、気がつけば、また食べ物を語っています。
香港の市場は、ちょっと道をそれると、小さなマーケットがあったり、
最近では随所に大型ショッピングセンターもあったり。
南の郊外の方に行くと、有名なスタンレー・マーケットという市場もありますし、
本当に楽しいですよ。
ご紹介した二大マーケットの様に、夜遅くまでやっているところもあるので見逃せません。
いや~~~~、旅って、いいですね~。
香港レポート第2弾は、市場レポートでした!
みなさんも、是非!
香港旅レポートシリーズ
1. 飲茶 in 香港! — Dim Sum Tea in HKG ! (Hong Kong 1)
3. 香港サクサク歩き ー 基本コース・プラスアルファ♪ (Hong Kong 3)
4. てくてく歩き ー 香港郊外編(Hong Kong 4)
マカオ旅レポート
1. マカオ・世界遺産ぶらり旅 ー Traveling around Macau