みなさん!大好評の『脱ステ・超お役立ち情報』の最新版が届きましたよ!
こちらは、阪南中央病院皮膚科(大阪)の佐藤健二先生と入院患者さんの学習会の内容です。
とにかく、ためになる。😎
知って、得する。😎
おまけに賢くなる。😎
友達の中に、あるいは家族の中に、皮膚科のお医者さんがいない方は特に(笑)、
是非とも読んでいただきたいものです。
今日のテーマは『理学療法について』ですよ。
Here we go~~~!
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佐藤健二先生 談
◆ 理学療法(= 基本的には運動)について ◆
★目的
① 体力回復及び再発防止
② 皮膚に栄養分をたくさん与える
皮膚にいく栄養は筋肉の中の血管を通って届けられる。
皮膚を直すという観点からも運動は必要。
★どこで?
汗をかくと痒くなるため、
クーラーのきいたジムのような所が望ましく、
阪南中央病院にもリハビリ施設があるが、
保険が通らないため利用不可。
大泉緑地、仁徳天皇陵など
院外の施設を使い、走る、早歩きの運動が出来る。
ただ単に歩く運動なら色んな所を見て回るか、買い物に行くというやり方でする。
現在は、脱ステ入院は、阪南中央病院と少数の病院でしかやっていないが、
今後増えていくとすれば、病院付近の施設をうまく利用するやり方を考えていくやり方しかない。
★運動を始める前に知っておく事
運動をすると痒くなる人がいる。
<<痒くなる事の原因>>
① 汗
② 温熱じんましん
運動すると強烈な痒みに襲われかき、かえって皮膚を悪くするという事になる。
<<対策>>
汗の場合は、多少痒くても我慢して運動する方が、有益。
じんましんについては、抗ヒスタミン剤を飲んだ上で運動をする。
運動開始30分前に服用。
★どんな運動までいけば良いのか?
基本的には、脈拍が、1分間120拍。
自分で測る場合は、15秒30拍ぐらい。
1分間も測ると後の方のデータが狂うため。
それを最低30分続ける。これは、退院後の目安。
入院時は、やる事が無いので、これの3倍5倍を出来る人はやる。
まずは、普通のスピードで歩く。
そして距離を伸ばす。
ある程度距離が伸びたら、早く歩く。
段階的に早く長距離を歩けるようになったら、初めて走る。
人により体格体力に違いがあるので、進め方は個人差あり。
30分走るという所まで行けば問題はない。
過去に運動をよくした人は、難しくないが、運動を全くしていない人にとっては難しい。
上記は屋外での運動を前提としているが、雨天の場合は、
室内でラジオ体操を何回も繰り返す、という方法で対応可。
ラジオ体操でなくても、ストレッチやヨガでも良いが、
あまり汗が出ないので、程度のキツい運動をする必要あり。
★運動を始める際の心得
必ず準備運動と整理運動をする。関節を痛める事と筋肉痛を防止するため。
整理運動として屈伸運動をするだけで、筋肉痛を相当軽減出来る。
上記の運動とは、有酸素運動を指しており、ある程度、有酸素運動が出来た後で、
無酸素運動(筋トレ)をしていくと体がより強くなっていく。
理学療法の目的である体力をつけるという事により近づけていける。
★運動する時の注意点
日焼け。
日焼けし皮がめくれるという事は、
それだけ皮膚に負荷がかかっているという事。
日焼けというケガをしている状態となる。そこまではいかない方が良い。
皮膚を治しに来ているのに、
紫外線により皮膚を痛める事になってしまう。
しかし少しずつ紫外線にあたる事で人間の皮膚というのは、抵抗力がついてくる。
極度の紫外線でなく、少しずつの紫外線なら問題はない。
ただ、紫外線にあたる事により皮膚の老化は進みます。
健康的な状態と加齢した際の皮膚のシミのトレードオフとなるので、そこは個人の判断。
★夜の睡眠への影響
理学療法の目的の一つとして、運動で疲れる事により、
夜間の睡眠を取りやすくするという事もある。
2019.09.06『とまり木』より
近畿中央病院・阪南中央病院 アトピー患者の交流の場を広げよう!
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さて、いかがでしたか?
この後、『脱ステ・超お役立ち情報ーその17』はパート2の”Q & Aコーナー”に入りますよ。
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