脱ステ・超お役立ち情報 - その19(アトピー?それとも、脱ステの皮疹?)


 

阪南中央病院皮膚科佐藤健二先生と入院患者さんの

『学習会・とまり木』のアップデートですよ!

このコーナーはと~~~~っても大事な情報がいっぱいで、

日ごろ皮膚科のお医者さんとじっくり話す機会なんてない患者さんたちにとって、

お役立ち情報満載なんです ♪

 

それではみなさん、いつものようにご一緒に・・・。

教えて! 佐藤センセイ~~~~~ ♪」

 

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アトピー性皮膚炎の好発部位と

脱ステ時の皮疹の経過や特徴の話

 

 

1.アトピー性皮膚炎の皮疹の好発部位

子供と大人の好発部位の違いについて

子供 (赤ちゃん)

胸の上の方に症状がはじめて出てくることが多い。

出っ張ったところ (手首から肘の間などの関節と関節の間) を

床やシーツなどに擦り付けて掻くので、そこに症状が出る。

 

大人

へこんでいるところ

肘窩膝窩などの関節(肘膝の内側)

(伸び縮みするため皮膚が不安定になり湿疹が起こりやすい)

 

 

2.脱ステ時の皮疹の経過や特徴

 

脱ステした時に、ステロイドを塗っていたところ

(いわゆる大人の好発部位) 以外のところにも症状が出るのは何故か

 

ステロイドは、ステロイド外用部位以外にも作用があるようなので起こる。

考えられることとしては、以下の2つ

 

赤ちゃんの時に赤ちゃんの好発部位にステロイドを塗っていた

(大人の好発部位とは異なる)

ステロイドを塗っていたことを皮膚は記憶しているため、

大人の好発部位のみに外用していても、ステロイドの影響があった。

 

② 全く塗っていなかったが、好発部位に塗っていたステロイドが

非好発部位にも影響していた

好発部位にステロイドを塗ることで非好発部位でステロイドを作る機能が落ちる

(いわば皮膚での副腎不全)ため、ステロイドをやめた途端に症状が出る。

 

 

3.元々のアトピーが原因の皮疹と

脱ステによる皮疹の区別の仕方

 

脱ステをしてから何年か経過し、肌が安定していたのにも関わらず、

その後に症状が出た場合

それは元々のアトピーなのか

ステロイドの影響を受けての症状なのかの区別の仕方について。

 

どこに症状が出てるかで判断する。そうすることで一応説明はつく。

 

全身 (ステロイドを塗っていたところ以外も) に症状

   → ステロイドの影響が大きいと思われる ( 皮膚での副腎不全が原因 )

 

大人の好発部位だけに症状

   ステロイドの影響ではなく元々のアトピーそのものの症状だと思われる

    ( ただし、ステロイドを塗っていたことによって

     症状が出やすくなっているということはあり得る )

 

ステロイドの影響で悪化したのか、元々のアトピーの症状が出て悪化したのかは、

その症状の形態で区別することはできない

全身あるいは非好発部位に症状が出ているのか、

好発部位だけに症状が出ているのかを見て判断することが大切。

 

 

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入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  ステロイドによるリバウンドが治った後の本来のアトピーに対しての治療は運動になるか?

A.  運動が中心。時々質問などで「タンパクをよく摂ってる」という方がいる。

浸出液やかさぶたがたくさん出ている人は

血液のタンパクが少なくなる低アルブミン血症になるので

タンパクをたくさん摂らなければならない。

少ししか滲出液やかさぶたが出ないという人はたくさん摂る必要はない。

 

Q.  湿疹が少しでタンパク質を過剰に摂ると

逆に体に良くないか?

A.  短期間ならそれほど問題ではないが、

血液中の尿素窒素が

高くなってしまうこともありえる。

タンパクを多くとってカロリーがオーバーすると

太る

***あ痛たたた・・・。(思わず胸を押さえる筆者)

 

Q.  脱ステのリバウンドが落ち着いたのにも関わらず、

後でステロイドによる悪化と思われる皮疹が続く原因は

皮膚でステロイドが作れないという状況になった時か?

A.  そう思う。

 

Q.  本来のアトピーが悪化するのはどういう条件の時か?

A.  汗をかいた時とか、精神的なストレスで悪化する時もある。

また、おそらく春と秋に皮膚が生まれ変わる。

アトピーの人はそういった、季節ごとの皮膚の生まれ変わりが

上手くできないため痒みが起こったりすると思う。

 

Q.  脱ステのリバウンドと本来のアトピー、

どちらに対しても気をつけるべきことは同じか?

A.  はい。ちなみにあなた (質問者) の場合、

ステロイドの内服を長期に渡ってしていたということで

全身の皮膚に影響しているため評価が難しくなる。

 

Q.  お酒はどの位の頻度と量が良いのか?

A.  前提として、アルコールを飲むと痒みが起こりやすくなる

また、アルコール40%のウイスキーとアルコール5%の缶チューハイとでは

ウイスキーほどのアルコールを缶チューハイで飲むとすると

8倍の水が必要になるので水分制限に引っかかる。

もう一つの問題が、アルコールを飲むのは大抵夜なので

夜の水分制限が守れないと言う最悪の状況で飲むことになる。

頻度については人それぞれで考える。

 

Q.  冬になってお鍋が多くなるが水分制限に引っかかってくるか?

A.  水分と塩分が多くなるのでもちろん制限した方が良い。

 

Q.  加湿器による空気の加湿については良いか?

A.  良い。

人にもよるが冬には40~50%の湿度にしておけばよい。

 

Q.  子どもを授かるとなった時、体質が変わったり、運動ができない時期がある場合に

気をつけることや、湿疹が出た時の対処法はありますか?

A.  基本的にどうしようもない。

妊娠をすると大抵の人は悪くなる

たまに変わらない人もいるし、

もっとたまに良くなる人もいる。

子どもを産んだ後、良くなる人もいるし、

ズルズルと引きずる人もいる。

どのような条件があって

その違いが起きるのかは分からない。

妊娠中の薬として、ポララミンなら大丈夫ではないかと言われているが

アトピーの痒みに対してはあまり効かない。

なので、一時的にお腹の中にいる子どものことを考えて、

ステロイドを塗らざるを得ないこともあり得る。

免疫抑制剤は絶対ダメ。

ステロイドの強さが1~5番まである内の

一番弱いステロイド以外のステロイドを体の広範囲に塗っていると

赤ちゃんの体重が少し軽くなるというデータがある。

妊娠を考えるのであれば、妊娠前に運動などをして

体を鍛えておくという状況にしないと仕方がない。

妊娠すると子どもの方に水が必要となってくるので

いつもより多めに水を飲まなければならない。

 

Q.  シャワーは頭を濡らさずに入っていますが、濡らしても良い目安はあるか?

A.  ジクジクした状態でなければ濡らして良い

ブラシを使って地肌をこするのではなく、

髪の毛をすくような感じで洗うと安全。

シャンプーを使いたければ、

石鹸分が体につかないように洗う。

 

Q.  頭皮が良くなったと思ってもゴシゴシ洗わない方が良いか?

A.  はい。悪化するので。

 

Q.  サウナやホットヨガは良くなればいいか?

A.  能動的な運動をして汗を流す方がいい。

汗が出にくい人は汗を出す訓練として有益な場合もある。

お年寄りのリハビリとして温かいお風呂に入るのは、運動している状態になる。

患者がそのレベルの体力であればサウナやホットヨガは少し意味がある。

 

Q.  オイルなどが含まれていて保湿作用の高い繊維の服は着ても良いか?

A.  状態が悪い時の保湿は治りが遅くなるが、

状態が良くなり皮膚が乾燥している状態だと、

服を着て保湿する事で、痒みが治まることがある。

しかし、保湿レベルを上げすぎると、急に悪化することがある。

しかし一般的に、普通の繊維で十分

 

Q.  化粧がしたい場合、化粧水でも保湿になるか?

A.  化粧水だけでも保湿になり、

悪化することはある。

しかし、化粧をしてもなんともない人もいるため

一概には言えない。

個人差があるため自分が化粧してみて試すしかない。

何日か間を空けてする (1ヶ月はあける) ことで肌に負担をかけないこともありうる。

 

  *** 👇是非こちらもご覧ください。👇(筆者より)

  女優ではありませんが・・・。

 

Q.  運動について、ある程度体力がついてきた場合に、

時間を伸ばすべきか強度を上げるべきか。

A.  時間を長くすること、強度を上げること、どちらも重要。

時間を伸ばすことで脚の持続力を鍛えることができ、

強度を上げることで心臓や肺を鍛えることができる。

今の自分に何が足りないかを考える。

 

Q.  お湯に浸かるのは保湿になるか?

A.  保湿になる。

お湯に浸かることで皮膚の表面の脂が落ちることが問題となるため、

お湯に長く浸かることは推奨できない。

 

Q.  小さい時に蕁麻疹になったが、今、搔いて膨れるようになったものは

蕁麻疹と関係があるのか?蕁麻疹はアトピーじゃないんですか?

A.  蕁麻疹はアトピーと全然関係ない。

蕁麻疹は抹消の血管がなにかの理由で穴が空いて、

血液の中にあった液体成分が急に周りに出て膨れる。

でも直ぐに出たものが吸収されて消える。

それが起こる理由は基本的には I 型のアレルギー。

アトピーは湿疹でⅣ型の方に似たものなので全然違う。

掻いて膨れるのは物理刺激の蕁麻疹と言って、

肥満細胞が、押さえるなどの物理的な刺激に対して急激に反応し、

ヒスタミンが出るので起こる。

私もパチッと叩いたらそこに蕁麻疹ができます。

 

Q.  蕁麻疹はヒスタミンでおこるからポララミンとかいいんですか?

A.  蕁麻疹の方にはかなり効きます。

ただアトピーの痒みに関してはあまり効かない。

 

Q.  温泉は入っても良いか?

A.  キズがない場合に。

皮膚の脂が落ちてしまうことが問題となる。

脂が落ちすぎなきように

バランスをうまく取ることができれば

お湯に浸かることはリラックス効果などもあるため、

全くダメということではない。

要するに、入ってみて悪化しなければ良いため、自分で試してみればよい。

 

             2019年10月18日 とまり木

 

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さて、いかがでしたか?

また、私達、ひとつ賢くなりましたね ♪

そして、また一歩、治癒に近づいたようです。

ありがたいですね。

 

今日も是非、鏡を見て自分に話しかけてみてください。

 

よくなってる!」☺

 

・・・よくなってなくたっていいんです。

言い切ってください。

言い切ることが大事なんです。

そんな姿勢が、必ず、あなたの心と体に届きますよ。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

北海道大学キャンパス内イチョウ並木 (2019.11)

 

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

 


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