アーカイブ | 2016年12月21日

多くの人が知らない“漢方薬”のこと

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びっくりされる方が多いのですが、

漢方薬が日本で大量に出回るようになったのは、

実はわりと最近であり、

政治がらみだったというのをご存知ですか? 漢方

それは、さかのぼればベトナム戦争当時のこと。

   vietnam girlvietnam smiley  

 

まず、ベトナム戦争にあまり詳しくない世代の方たちに

簡単に説明しましょう。  

 

ベトナムはかつて、国が北と南に分断されていました。

北ベトナムをソ連と中国が支援していて、

VS  南ベトナムはアメリカが支援し、

内戦が続いていました。  

 

一方、その頃の世界情勢ですが、

ソ連を中心とした共産主義と

アメリカを中心とした資本主義の冷戦が続いていました。

 

アメリカは社会主義の拡大を恐れて、

ソ連側の北ベトナムに勝ってほしくなかったのです。  

そして、

アメリカがついに北ベトナムを攻撃して参戦。 fighting plane vietnam war

 

事実上、その冷戦を象徴する戦争となり、

ベトナム戦争は長期化しました。  

 

で、アメリカは考えました。

(なんとかしてこの戦争に勝ちたい・・・!)  

そこで、

北ベトナム側にはソ連と中国がついているから、

そうだ!中国と仲よくして、こっちの味方につけちゃおう!」 と思い立ったのです。  

 

中国を

‘北ベトナム側(ベトナム解放勢力)とソ連の社会主義陣営’ から

離脱させるには、

中国にナイス~にしてあげなければいけません。  

 

そこで、日本がアメリカの政策に同調するため

中国を優遇することになりました。(よいしょっ。)  

 

どう優遇したかというと、

日本は中国から大量の ‘花火’ と共に、

‘漢方薬’ の販売を許可して 量輸入することになったのです

 

つまり、 「たくさん買ってあげるから、うちらと仲よくしましょ~?」って。

  「花火 無料 イラ...」の画像検索結果

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存知の通り、

日本は薬が認可されるまでに

厳しすぎるほどの基準がありますが、

この時は政治判断でしたから、

治療効果の科学的証明もないまま

もう、例外的に

さくさくと当時の厚生省に認可されたのです。  

 

その流れが現在も続いています。  

漢方が保険がきいたりきかなかったり、

薬としての位置づけが一般市民にわかり辛いのは、

そういう経緯があったからです。  

 

私は漢方薬を全く否定するものではありません。  

たとえ科学的証明がなくても、

先人が試行錯誤を繰り返して作られた漢方薬は、

東洋医学の素晴らしい成果であり、

症状によっては大変効果的なものもあるでしょう。  

 

品質の良い生薬で、 人々の健康に貢献しようと

日々研究を重ねている

良心的で優良な会社があるのも承知しています。  

 

しかし、先日ブログにアップして、

たったの2週間で400名ほどもの方に読んでいただいた

“絶対知っていてほしいこと・脱ステロイドをした方へ”

という記事にもありますように、

例えば脱ステロイドをした患者にとっては

“甘草” は恐ろしい副作用を招く結果になります。  

脳が、またステロイドを使ったと勘違いしてしまうからです。

 

絶対知っていてほしいこと・脱ステロイドをした方へ

 

もちろん、
それだけで恐怖心をあおっているわけではありませんし、
甘草が全ての人によくないわけではなく、
それぞれが自分にふさわしい漢方を摂取し、
よい効果が出ているのであれば心配には及びません。  
 
ただし、どこまでも、

ステロイド誘発性皮膚症などで

ステロイドを止めた方など、
副作用が懸念される方々には
警鐘を鳴らさなければなりません。  
 
甘草以外の漢方でも
同じ副作用を有するものがあるのも事実です。

摂取の際には十分な検証が必要でしょう。