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『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

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人気コーナー脱ステ超お役立ち情報

阪南中央病院皮膚科(大阪)の佐藤健二先生と入院患者さんが

一か月に2度ほど不定期で開催されている学習会『とまり木』の情報なのですが、

その内容がとても素晴らしいものなので、

もっとたくさんの方々に知っていただきたい・・・ということから、

元気が出る徳子の部屋でも佐藤先生のご協力のもと、

こうして皆さんにシェアさせていただいています。

 

すでに回を重ねて、かなりの情報になりましたので、

勉強したり、検索したりしやすくするために、

一番上のヘッダーメニューの中に 👇 新しい項目として追加しました。

 

 

★投稿一覧★【脱ステ・超お役立ち情報】

と書かれているところをクリックすると、

今までの記事が全部出てきますよ。

イラストを頼りに、記憶をたどって

知りたい情報を見つけてくださいね。

 

また、

ブログのサイドバーのはるか一番下にも、

同じ操作が出来るところがあります。

(携帯だと、いくつも記事を通り過ぎてから、さらに一番下にあるので

相当スクロールダウンするようでご面倒ですが・・・。)

 

 

さらに、

同じサイドバー上の少し上の方に行くと

カテゴリーCATEGORYというコーナーがあって、

そこで脱ステ・超お役立ち情報をクリックすると、

一気に記事が続けて読めるようになっています。

 

 

元気が出る徳子の部屋は。

ブログとしては珍しい現象なのですが、

読み流すタイプのブログではなく、

データからも、読者の皆さんが

繰り返し繰り返し読んでくださっているのがわかります。

 

なぜだかお気付きでしょうか。

 

日本では、本来、受け入れられるべき治療の選択権が、

患者側にあまりない現状があり、

それでもステロイドを皮膚炎治療に

使いたくない患者さんが急増しているのです。

日に日にステロイド治療に違和感を感じる患者さんが増えていながら

医療を提供する側がその流れに追い付いていないという現状があります。

 

患者は、非ステの治療をしたい

一方、医師たちは

非ステの治療はどういうふうにするのか

実際に徹底的に習ってきていないのです。

非ステで治療していくと、どういう経過をたどるのか

臨床現場で最初から最後まで見たこともない医師たちの方が、

見たことのある医師たちよりもはるかに多いのです。

実際には前者がほとんどでしょう。

 

日本には、高い能力をお持ちのお医者さんたちが

たくさんいらっしゃるのに、

次の段階に進む社会の準備が出来ていない・・・

という、由々しき事態があるのです。。

 

このような需要と供給のバランスが取れていない中で、

患者たちは当然、民間の情報を必死に追いかけます

そんな中で、脱ステ・脱保湿を推奨する

われらがスーパー・ドクターたちが、

結果を出し続けながら、この現状をなんとかしようと、

こうして情報提供してくださっているのです。

そんなわけで、確かな情報として、

読者さんが信頼してこのブログから学習し続けてくださっているのです。

 

実際、佐藤先生は、このブログを気にかけてモニターしてくださっているので、

間違った情報はお届けしなくて済んでいる・・・という

超ありがたい、恵まれた環境にあります。(私も、みなさんも!)

本文とイラストは関係ございません・・・。

その代わり、佐藤先生は、

私のど~~~~でもいい、ふざけた記事すらも

読まされる羽目に陥っておいでですが・・・(爆笑)。

(ブログを通じて感謝とお詫びを申し上げます!

ごめんなちゃい・・・佐藤大先生・・・!)

それでも皆さんお気付きのように、

佐藤先生は、記事に気さくに素敵なコメントなども

入れてくださっています。

そんなひとつひとつから、私も、読者さんも、

安心を戴くことが出来ているんです。。

ありがたいですね。

 

近くに脱ステ医がいなくても、

ステロイドを使わない治療を

受けてくれるクリニックは時々あります。

そういった先生たちのサポートを得ながら、

このブログで勉強して、

よくなっている方々がたくさんいらっしゃいます

日本人だけではないのですよ。

世界中に、みなさんと同じような状態の方々が溢れていて、

このブログを頼りに、治癒に向けて日々がんばっておいでなんです。

**2020年1月現在、EUをひとつと数えても136か国以上に読者さんがいらっしゃいます。

 

そんな目に見えない読者さんたちのことを思うと、

なんとか力になりたい・・・・そんな思いがエネルギーとなって

私も日夜活動に励むことが出来ています。

 

確かな知識があなたを助けてくれます。

いえ、この現状の中では、

あなたを助けるのは確かな知識 だと言った方が正解かもしれません。

一日も早くよくなるためにも、

是非、しっかりと学習して、今の辛い症状から脱出してくださいね。

心の底から、皆さんを応援しています。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

Copyright © 2020 Tokuko Abfab All Rights Reserved.

北海道 駒ヶ岳

 

 

追伸です。

『とまり木』情報は、

近畿中央病院・阪南中央病院 アトピー患者の交流の輪を広げよう!

で、いち早くアップしてくださっています。

佐藤健二先生と佐藤美津子先生の

素晴らしいアドバイスも読むことが出来ますのでご覧くださいね。

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その21(FTU法で得しているのは誰?)

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日常が日増しに忙しくなり(笑)、

ブログのポストもなかなか出来なくなっている私ですが、

「なんのこれしき ♪」と、楽しく日々を過ごしています。

 

さてさて、阪南中央病院皮膚科(大阪)では、

毎月2~3回ほど、佐藤健二先生を囲んで、

入院患者さんの学習会『とまり木』が開催されていますが、

今回は過去情報の公開ですよ。

 

 

“ FTUって、ご存知でしょうか?

お友達に皮膚科のお医者さんがいない、というあなた!

是非読んでみてください。

今回も、とっても興味深いお話を佐藤先生がしてくれていますよ。

 

それではいつものように、ご一緒に~!

教えて😍💖♪ 佐藤センセイ~~~~~!」

 

 

     *********************

 

佐藤健二先生 談

◆ FTU(finger tip unit)について ◆

 

ステロイド外用剤塗布の基準をしてFTU法が勧められている。

大人の人差し指の末節の長さにチューブから出した軟膏0.5g)を

両手の平程度の面積に塗るというものである。

 

両手の平は体表面積全体の50分の1にあたるので、

全身に1回塗るとすると50×0.5g=25g必要になる。

 

この量が多いかどうか、を

九州大学皮膚科古江先生の論文(Br J Dermatol.2003)に記載されている量と比較してみた。

論文では、研究した6ヶ月にどれだけの量が外用されているかが推定できるようになっている。

その中で最も多く外用していた人は、おそらく紅皮症状態で、

全身に外用していたと考えられるが6ヶ月で500gと推定できた。

 

FUT法に従って全身に6ヶ月間 (180日)

1日1回外用するとその量は、

25g×180日=4,750gである。

4,750g/500g= 9.5

すなわち  

これまでより概ね10倍の量を外用せよ。”

というのがFTU法が言っていることである。

 

重症の最低面積は体表の30%であるので、

この場合でも約3倍量を塗ることになる

 

古江先生が上記論文を投稿した時、

査読者から「外用量が少ないから治療成績が悪いのだ。」

と言われていたそうである。

 

論文の中では、「ステロイドで良くならない症例もある。」と言っておきながら、

翌年にはFTU法を勧める本を書いている

不定極まりない。

 

喜んでいるのは誰か。

もちろん、製薬企業である

10倍の販売量が得られるのだから。

医師にも少し利益はおちてくるが。

 

この頃から受診時に袋一杯にステロイド軟膏をもらってくる患者が増えている

皮膚科学会はどうなっているのか。

 

 

     *********************

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  退院後、全く同じように生活していても

再発して状態が悪くなっている患者がいるが、その原因は?

A.  原因は不明だが、環境の変化がその要因だろうと考えられる。

退院後、約2/3の患者が再発している。

しかし、再発しても、初期の状態よりは軽度のことが多い

 

Q.  皮膚科で、入院を伴う治療をしている病院は、他にもあるのか?

A.  他に、淀川キリスト教病院、尼崎医療生協病院があるが、

両病院ではステロイドを使用することもある。

 

 

まとめ

 

ステロイドを使用せず、脱ステ・脱保湿の自然治癒に理解が広がってきている

患者からの声で、さらにこの治療の有効性を広げてほしい。

 

                            『とまり木』 2018.07.20 より

 

     *********************

 

 

いかがでしたか?

FTU法然り(しかり)

保湿信仰然り、

ステロイド信仰然り・・・・

どうも常に大きなビジネスチャンスの臭いがプ~ンプンしてきますねぇ。

 

私たちは企業の商業戦略に乗せられず、

一部の人々の利害関係に惑わされず、

真実の情報を見逃さず・・・・

 

と、雨ニモ負ケズ、みたくなってきていますが(笑)、

冷静な目と判断力を培っていかないといけない時代を生きているようですね。

 

でも、脱ステ・脱保湿の必要性に気付いたみなさんなら、きっと大丈夫。

必ず、よくなりますよ。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

 

 

脱ステ・脱保湿超お役立ち情報 - その20(ステをやめても悪化しない人?)

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大阪・阪南中央病院の皮膚科より、

佐藤健二先生と入院患者さんの学習会のアップデートがありましたよ♪

今回は、飲み水のこと、プールのこと、悪化のこと、etc….

またまたためになるお話しがいっぱい。

 

それでは皆さん、いつものように、行ってみよ~~~!

おしえて😍 佐藤センセイ~~~~~

 

 

     *******************

 

**佐藤健二先生のお話しより

 

薬を止めた時に大抵は悪くなるが、

中には悪くならない人がいる

それはなぜか?

皮膚科学会の一部の人は次のように言っていた。

「ステロイドを止めた時に良くなるということは、

その時使っていた薬に負け、かぶれが起こってしまった為である。

その為、ステロイドを止めた際は当然良くなる。」

 

ステロイドを止めた時にかぶれが起こっているかどうかを調べる為、

まだ私が名古屋の病院にいる際、24人の患者さんにパッチテストを行った。

 

結果、24人のうち、反応が出たのは4人。

その4人がそれぞれ1つずつ薬品に対して反応を示していた。

・アルメタ
・パスタロンソフト(尿素軟膏、保湿)
・ヒルドイド軟膏
・オイラックス

 

そのうち、脱ステ時に使用していた軟膏でかぶれが起こったのは2人

アルメタとパスタロンソフトを塗っていた人が陽性であった。

残りの2人は、過去に塗っていたことにより陽性となった。

 

ステロイドを止める時、離脱症状はあったのか?

かぶれが起こっていたとしたら止めたら良くなるはず

ステロイドを止める、あるいは保湿を止めた時に

悪化せずに良くなっていく人の中には、かぶれがあり、

酷い離脱症状はなく通過したという可能性はある。

 

ステロイドを止めて一旦は良くなった一人の人にパッチテストをしたら、

ステロイドを塗っていた時よりも酷い離脱症状が出てしまったという事例があった。

これ以降、悪化しない人へのパッチテストは止めた。

 

脱ステ時に使用していたものでパッチテストが陽性になったのは、

24人中2人しかいなかったことから、10人に1人(1割)は起こりうる。

 

今後、ステロイドやプロトピックを止める時に良くなった人がいたら、

最後まで使っていた薬品のどれかに対してかぶれが起こり

それを止めたことにより良くなっていたという可能性は大いにある

 

 

     *******************

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

 

Q.  薬物でかぶれるのは薬物にアレルギー症状を起こしている?

A.  起こしている。
アレルギーには1型~4型まであってかぶれは4型で蕁麻疹は1型。
2型、3型は難しいので省略。
病院でのアレルギー検査は1型の蕁麻疹を検査している。
アトピーは4型に似ているが、厳密には私は一緒ではないと思っている。

 

Q.  かぶれとアトピーの症状の見分けはつくか?

A.  症状が似ているので見分けはつかない。

ただし湿布を貼ってその部分にだけ症状が出た場合は、

’かぶれ’ と判断できる。

薬を塗っていた境界が不明瞭な場合は判断は難しい。

 

Q.  アトピーがどういうアレルギーかという議論はあるか?

A.  ある。

ネズミの実験で1型から4型へと症状が移っていくという説がある。

ただし人間とネズミのアトピーは違う可能性があるので、

同じものを見ているかはわからない。

 

Q.  お風呂、シャワーの水について、軟水器や水素水は肌に良いのか?

実家では軟水器を使用しており、一人暮らしになってからは

水道水を使用していて水道水の方が症状が良かった気がするが、良い悪いはあるか?

A.  あまり無く、偶然だと思う。

一般的に水道水には塩素が入っている為

良くないと言われているが、

全然気にすることはない

それで悪化した人はまずいないと思う。

そして飲む場合にしても、

胃の方が水道水よりもずっと塩素が強い

また、水素水に関しても肌への効果は全く無いと言って良い。

 

Q.  塩素に関して、プールは肌に良くないのか?

A.  過敏な体質の人は多少悪化することもあるかもしれないが、

プールに入ったから悪くなるという人はあまり診ていない。

 

Q.  運動という意味ではプールは良いか?

A.  良いと思う。

 

Q.  温水プールはアトピーにとって良くないのか?

A.  水の温度が上昇すればするほど、

皮膚の脂は取られやすくなるし

痒みが起こりやすくなるので、

そういう意味では悪いと言える。

かと言って冬に冷たい水で泳ぐのは困難だから、

実際にやってみて悪くならなければその運動をすれば良い。

しかし水に入るということは保湿の問題にもなるので注意しなければいけない。

 

Q.  退院後のことが気になっている。ブログなどで再入院の話を聞くが、

湿疹の悪化や再入院をしない為のパターンや踏むべきステップみたいなものはあるか?

A.  基本的にはやらなければいけない事が出来なくなる事、

ってはいけない事をしてしまう事で症状が起こっている。

例えば、仕事をしてる人で通勤時間が長時間かかってしまう人や、

夜遅くまで働いている人達は必然的に悪化してしまう事もあるし、

水分の取りすぎや運動不足での悪化もある。

そういう点に関しては、ある人が、旭川であった

講演会(2019.11.3)でのまとめを書いてくれているので、

アトピックのFacebookで検索してそれを見て参考にすると良い。👇

 

       2019.11.08 『とまり木』より  

 

**佐藤先生の旭川講演会(2019.11.03)のレジュメより、上記の補足説明**

◆退院後悪化

退院後2週間後付近に悪化のピークが出現

さらに2週間で退院時程度にまで改善

発生流派不明で、場所移動だけでも起こる

悪化の程度は入院時の再悪化の半分以下

聴いていても、実際その時になると忘れて不安

直ぐ入院させてと連絡 → 拒否します

 

◆悪化時

不安の出現時、病状の経過が見れる余裕

病気を受け入れる

誰も治せない、自分で治すしかない

現状を正確に見、評価する

写真を撮って研究する

病気改善の一般的経過を知る必要

仲間を作る、求める

 

◆精神的ストレス

入院しても完全にきれいになれるわけではい。

いったん良くなっても症状の出没があり、周囲の人は不安に思うと同時に

この治療が本当に正しいのかどうか疑問が出現し、意見の違いが出てくる。

意見の不一致は色々な問題を起こす。

日常生活、医療費、収入

近親者での治療についての意思統一

脱ステ医が上手に治療する必要あり

 

**上記、一部レジュメより抜粋させて戴きました。**

だいたい意味はご理解戴けるかと思います。

100%(パーフェクト)だけが全てではない、ということにも気付かなければいけませんね。

皆さまも是非、Facebookの 脱ステ・脱保湿サポートグループ に入会なさって、

次のアトピック講演会などの情報をゲットしてご参加くださいね。

と~~~ってもためになる講演会ですよ。

                   

 

     *******************

 

 

さてさて、皆さん、いかがでしたか?

今回も、いくつも役に立つ知識が得られたのではないでしょうか。

皮膚科のお医者さんと、自分の症状以外で

じっくり話すことなんて滅多にありませんよね。

かといって、三度の飯よりが医学書を読むことが好き・・・なんて方は、

さらに滅多にいらっしゃらないでしょう(笑)。

 

長年皮膚炎をやっていても、

意外と皮膚の知識というものは得られていない気がします。

 

そんな時、是非、この脱ステ・超お役立ち情報を役に立ててもらえたらうれしいです。

 

ブログ内の検索バー(プロフィールの絵の上部にある🔎マーク)の中に

超お役立ち情報と文字をタイプしてみてください。

全てがずら~~~っと出てきて復習できますよぉ~  ♪

または、

  👇クリックしてね👇

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

さらに賢くなって

一日も早くよくなってくださいね。

あ、でも、いくら賢くなっても、

毎日どよよ~~~~~~~んと暗くなってしまっていては

治癒は遅くなりますよ。(笑)ご存知ですね?

自分の前向きな意志も大事。

 

必ず、よくなりますよ。

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その19(アトピー?それとも、脱ステの皮疹?)

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阪南中央病院皮膚科佐藤健二先生と入院患者さんの

『学習会・とまり木』のアップデートですよ!

このコーナーはと~~~~っても大事な情報がいっぱいで、

日ごろ皮膚科のお医者さんとじっくり話す機会なんてない患者さんたちにとって、

お役立ち情報満載なんです ♪

 

それではみなさん、いつものようにご一緒に・・・。

教えて! 佐藤センセイ~~~~~ ♪」

 

     *******************

 

 

アトピー性皮膚炎の好発部位と

脱ステ時の皮疹の経過や特徴の話

 

 

1.アトピー性皮膚炎の皮疹の好発部位

子供と大人の好発部位の違いについて

子供 (赤ちゃん)

胸の上の方に症状がはじめて出てくることが多い。

出っ張ったところ (手首から肘の間などの関節と関節の間) を

床やシーツなどに擦り付けて掻くので、そこに症状が出る。

 

大人

へこんでいるところ

肘窩膝窩などの関節(肘膝の内側)

(伸び縮みするため皮膚が不安定になり湿疹が起こりやすい)

 

 

2.脱ステ時の皮疹の経過や特徴

 

脱ステした時に、ステロイドを塗っていたところ

(いわゆる大人の好発部位) 以外のところにも症状が出るのは何故か

 

ステロイドは、ステロイド外用部位以外にも作用があるようなので起こる。

考えられることとしては、以下の2つ

 

赤ちゃんの時に赤ちゃんの好発部位にステロイドを塗っていた

(大人の好発部位とは異なる)

ステロイドを塗っていたことを皮膚は記憶しているため、

大人の好発部位のみに外用していても、ステロイドの影響があった。

 

② 全く塗っていなかったが、好発部位に塗っていたステロイドが

非好発部位にも影響していた

好発部位にステロイドを塗ることで非好発部位でステロイドを作る機能が落ちる

(いわば皮膚での副腎不全)ため、ステロイドをやめた途端に症状が出る。

 

 

3.元々のアトピーが原因の皮疹と

脱ステによる皮疹の区別の仕方

 

脱ステをしてから何年か経過し、肌が安定していたのにも関わらず、

その後に症状が出た場合

それは元々のアトピーなのか

ステロイドの影響を受けての症状なのかの区別の仕方について。

 

どこに症状が出てるかで判断する。そうすることで一応説明はつく。

 

全身 (ステロイドを塗っていたところ以外も) に症状

   → ステロイドの影響が大きいと思われる ( 皮膚での副腎不全が原因 )

 

大人の好発部位だけに症状

   ステロイドの影響ではなく元々のアトピーそのものの症状だと思われる

    ( ただし、ステロイドを塗っていたことによって

     症状が出やすくなっているということはあり得る )

 

ステロイドの影響で悪化したのか、元々のアトピーの症状が出て悪化したのかは、

その症状の形態で区別することはできない

全身あるいは非好発部位に症状が出ているのか、

好発部位だけに症状が出ているのかを見て判断することが大切。

 

 

     *******************

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  ステロイドによるリバウンドが治った後の本来のアトピーに対しての治療は運動になるか?

A.  運動が中心。時々質問などで「タンパクをよく摂ってる」という方がいる。

浸出液やかさぶたがたくさん出ている人は

血液のタンパクが少なくなる低アルブミン血症になるので

タンパクをたくさん摂らなければならない。

少ししか滲出液やかさぶたが出ないという人はたくさん摂る必要はない。

 

Q.  湿疹が少しでタンパク質を過剰に摂ると

逆に体に良くないか?

A.  短期間ならそれほど問題ではないが、

血液中の尿素窒素が

高くなってしまうこともありえる。

タンパクを多くとってカロリーがオーバーすると

太る

***あ痛たたた・・・。(思わず胸を押さえる筆者)

 

Q.  脱ステのリバウンドが落ち着いたのにも関わらず、

後でステロイドによる悪化と思われる皮疹が続く原因は

皮膚でステロイドが作れないという状況になった時か?

A.  そう思う。

 

Q.  本来のアトピーが悪化するのはどういう条件の時か?

A.  汗をかいた時とか、精神的なストレスで悪化する時もある。

また、おそらく春と秋に皮膚が生まれ変わる。

アトピーの人はそういった、季節ごとの皮膚の生まれ変わりが

上手くできないため痒みが起こったりすると思う。

 

Q.  脱ステのリバウンドと本来のアトピー、

どちらに対しても気をつけるべきことは同じか?

A.  はい。ちなみにあなた (質問者) の場合、

ステロイドの内服を長期に渡ってしていたということで

全身の皮膚に影響しているため評価が難しくなる。

 

Q.  お酒はどの位の頻度と量が良いのか?

A.  前提として、アルコールを飲むと痒みが起こりやすくなる

また、アルコール40%のウイスキーとアルコール5%の缶チューハイとでは

ウイスキーほどのアルコールを缶チューハイで飲むとすると

8倍の水が必要になるので水分制限に引っかかる。

もう一つの問題が、アルコールを飲むのは大抵夜なので

夜の水分制限が守れないと言う最悪の状況で飲むことになる。

頻度については人それぞれで考える。

 

Q.  冬になってお鍋が多くなるが水分制限に引っかかってくるか?

A.  水分と塩分が多くなるのでもちろん制限した方が良い。

 

Q.  加湿器による空気の加湿については良いか?

A.  良い。

人にもよるが冬には40~50%の湿度にしておけばよい。

 

Q.  子どもを授かるとなった時、体質が変わったり、運動ができない時期がある場合に

気をつけることや、湿疹が出た時の対処法はありますか?

A.  基本的にどうしようもない。

妊娠をすると大抵の人は悪くなる

たまに変わらない人もいるし、

もっとたまに良くなる人もいる。

子どもを産んだ後、良くなる人もいるし、

ズルズルと引きずる人もいる。

どのような条件があって

その違いが起きるのかは分からない。

妊娠中の薬として、ポララミンなら大丈夫ではないかと言われているが

アトピーの痒みに対してはあまり効かない。

なので、一時的にお腹の中にいる子どものことを考えて、

ステロイドを塗らざるを得ないこともあり得る。

免疫抑制剤は絶対ダメ。

ステロイドの強さが1~5番まである内の

一番弱いステロイド以外のステロイドを体の広範囲に塗っていると

赤ちゃんの体重が少し軽くなるというデータがある。

妊娠を考えるのであれば、妊娠前に運動などをして

体を鍛えておくという状況にしないと仕方がない。

妊娠すると子どもの方に水が必要となってくるので

いつもより多めに水を飲まなければならない。

 

Q.  シャワーは頭を濡らさずに入っていますが、濡らしても良い目安はあるか?

A.  ジクジクした状態でなければ濡らして良い

ブラシを使って地肌をこするのではなく、

髪の毛をすくような感じで洗うと安全。

シャンプーを使いたければ、

石鹸分が体につかないように洗う。

 

Q.  頭皮が良くなったと思ってもゴシゴシ洗わない方が良いか?

A.  はい。悪化するので。

 

Q.  サウナやホットヨガは良くなればいいか?

A.  能動的な運動をして汗を流す方がいい。

汗が出にくい人は汗を出す訓練として有益な場合もある。

お年寄りのリハビリとして温かいお風呂に入るのは、運動している状態になる。

患者がそのレベルの体力であればサウナやホットヨガは少し意味がある。

 

Q.  オイルなどが含まれていて保湿作用の高い繊維の服は着ても良いか?

A.  状態が悪い時の保湿は治りが遅くなるが、

状態が良くなり皮膚が乾燥している状態だと、

服を着て保湿する事で、痒みが治まることがある。

しかし、保湿レベルを上げすぎると、急に悪化することがある。

しかし一般的に、普通の繊維で十分

 

Q.  化粧がしたい場合、化粧水でも保湿になるか?

A.  化粧水だけでも保湿になり、

悪化することはある。

しかし、化粧をしてもなんともない人もいるため

一概には言えない。

個人差があるため自分が化粧してみて試すしかない。

何日か間を空けてする (1ヶ月はあける) ことで肌に負担をかけないこともありうる。

 

  *** 👇是非こちらもご覧ください。👇(筆者より)

  女優ではありませんが・・・。

 

Q.  運動について、ある程度体力がついてきた場合に、

時間を伸ばすべきか強度を上げるべきか。

A.  時間を長くすること、強度を上げること、どちらも重要。

時間を伸ばすことで脚の持続力を鍛えることができ、

強度を上げることで心臓や肺を鍛えることができる。

今の自分に何が足りないかを考える。

 

Q.  お湯に浸かるのは保湿になるか?

A.  保湿になる。

お湯に浸かることで皮膚の表面の脂が落ちることが問題となるため、

お湯に長く浸かることは推奨できない。

 

Q.  小さい時に蕁麻疹になったが、今、搔いて膨れるようになったものは

蕁麻疹と関係があるのか?蕁麻疹はアトピーじゃないんですか?

A.  蕁麻疹はアトピーと全然関係ない。

蕁麻疹は抹消の血管がなにかの理由で穴が空いて、

血液の中にあった液体成分が急に周りに出て膨れる。

でも直ぐに出たものが吸収されて消える。

それが起こる理由は基本的には I 型のアレルギー。

アトピーは湿疹でⅣ型の方に似たものなので全然違う。

掻いて膨れるのは物理刺激の蕁麻疹と言って、

肥満細胞が、押さえるなどの物理的な刺激に対して急激に反応し、

ヒスタミンが出るので起こる。

私もパチッと叩いたらそこに蕁麻疹ができます。

 

Q.  蕁麻疹はヒスタミンでおこるからポララミンとかいいんですか?

A.  蕁麻疹の方にはかなり効きます。

ただアトピーの痒みに関してはあまり効かない。

 

Q.  温泉は入っても良いか?

A.  キズがない場合に。

皮膚の脂が落ちてしまうことが問題となる。

脂が落ちすぎなきように

バランスをうまく取ることができれば

お湯に浸かることはリラックス効果などもあるため、

全くダメということではない。

要するに、入ってみて悪化しなければ良いため、自分で試してみればよい。

 

             2019年10月18日 とまり木

 

     *******************

 

さて、いかがでしたか?

また、私達、ひとつ賢くなりましたね ♪

そして、また一歩、治癒に近づいたようです。

ありがたいですね。

 

今日も是非、鏡を見て自分に話しかけてみてください。

 

よくなってる!」☺

 

・・・よくなってなくたっていいんです。

言い切ってください。

言い切ることが大事なんです。

そんな姿勢が、必ず、あなたの心と体に届きますよ。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

北海道大学キャンパス内イチョウ並木 (2019.11)

 

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その18(Q & Aコーナー)

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阪南中央病院皮膚科・佐藤健二先生と入院患者さんの学習会、

『脱ステ・超お役立ち情報 - その18』のパート2、Q & Aコーナーですよ。

 

      👇 パート1はこちら 👇

         脱ステ・超お役立ち情報 - その18

 

どんな質問にも佐藤先生が即答します。

かっこいいですね。😎

それでは・・・Here we go!!

 

 

     *********************

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  カポジになった時に、バルトレックスと外用ステロイドと

抗ウィルス剤の塗り薬を処方されたが塗りませんでした。

佐藤先生の場合はどう処方されますか?

また、断る場合皮膚科の医者にはどう言ったらいいのか?

A.  カポジの場合、教科書的には、抗ウィルス剤を点滴して炎症を抑える。

二次的に細菌感染があれば、抗生物質も処方する。

皮膚科はステロイドを勝手に塗ることがあるので、前もって断る。

赤ちゃんなどのトビヒの場合、日本の本では

抗生物質とステロイドを一緒に使う、と書いてある。

アメリカの教科書では、よっぽど重症でないと書いてない。

ステロイドに関してもアメリカの開業医向けの説明書きでは、

4週を超えたら有効性と安全性は証明されてないと書いてある。

 

Q.  リップ(保湿)は使っていいのか

A.  リップ禁止

 

Q.  口を水で濡らすのは?自分でなめまわすのは?

A.  禁止。なめまわすと口唇の外側が

真っ赤になることもある。

 

Q.  近所に脱ステ医がいない。

標準医にステロイドを断ることができない場合どうしたらいいか?

A.  医療のガイドラインに

患者とちゃんと話し合って治療方針を決める、と書いてある。

それを持って行ってどうするのか迫る。

いろいろ勝手に治療されていることもあるので、最初からステロイドを断る

 

Q.  髭が濃いのでどう対処すればいいのか?

ジェルは使ってもいいのか?

A.  はさみで切る。

良くなってきたら

電気カミソリ位ならOK。

カミソリはNG

ジェルは皮膚を溶かすのでNG。

 

Q.  ステロイドを塗っていない耳が悪化するのは?また3~4日前に突然治ったのは何故?

A.  耳は抵抗力が少なく血流が少ない

ちょっと悪くなったのが

なかなか治らないことがある。

逆に、良くなっているかどうかの

バロメーターになる。

突然の治りはわからない。

 

Q.  耳が季節の変わり目等気圧の変わり目にこもる。耳抜きしても抜けない。

A.  軽いアレルギー現象が起こっているのだろう。

鼻を抑えて吐いたり吸ったりすると段々通るようになる。

 

Q.  脱ステ医ではないところで、外用(塗り)を先に止めて、

内服を後で止めるよう指導されたが、外用と内服の違いは?

A.  使用した時の強さの違いがある。

ネズミの皮膚にステロイドを塗る濃度実験で、

外用は4日後で約1/10の濃度になるのだが、

1/10の濃度というのは、身体に(もともと)あるステロイドの

10倍くらいになっている。

だから塗り始めた時、塗ったところでは、

(体にもともとあるステロイドの)100倍くらいの濃度がある。

塗った薬、外用したものに関してだけ言うと、

塗り始めた時は100倍くらいの濃度がある。

人工的に作られたステロイドだと非常に強くなっている。

最も強いものだと1000倍くらい強い。

一番強いステロイドを塗った時には、

強さは掛け算になるから1000×100で

10万倍くらいになる

このデータは血管収縮作用で調べている。

生物学的作用だと対数になるので約5倍位の強さになる。

飲んだ時のステロイド

塗った時のステロイドよりも皮膚にくるのは少ない

つけるものの方が皮膚では強い。

飲むと副腎の抑制がかかってくるから、そっち側の危険性を考えた方がいい。

脱ステの立場からは、飲まなくても良くなる、という事と、

ガイドラインでもだが、内服は止めにくいという事になっている。

 

Q.  脱ステで入院できるのはここだけですか?先生の知り合いで入院できないのか?

A.  ある。淀川キリスト教病院と尼崎医療生協病院がある。

重症になったらステロイドを使うことを提案する病院です。

 

Q.  アトピーの治療でステロイド以外の薬を使うか?

A.  ステロイドを塗ったことのない赤ちゃんの

乾燥によるかゆみを抑える薬(ワセリンなど)は使った方がいい。

短期でやめること。

 

Q.  ステロイド以外はかぶれやすい?ワセリン等で熱がこもりやすい?全身に塗って堅い皮膚になった?

A.  ワセリンやアズノールで接触皮膚炎になるというのは、間違った評価。

消炎鎮痛剤は脱ステ時にステロイドの代わりに使われる。

離脱症状をかぶれと間違われていることが多いと思う。

ワセリン等で熱がこもりやすいので痒い、というのは正しい。

赤ちゃんだからからかぶれやすいというのは、間違った評価。

ワセリンを全身に塗って堅い皮膚になったというのは、

どんな状況かわからないので評価できない。

ワセリンなんかでもやりすぎると悪くなる。やめて良くなった例もある。

 

Q.  赤ちゃんなど保湿をしないとアトピーになる・・・が一般論だが?

A.  雑誌論文の実験では59名ずつの

アトピーが生じやすいと考えられる赤ちゃんで実験。

ごく少量のワセリン使用で28人アトピー発症。

2e(資生堂)使用で19人発症。

9人減ったので有効だから2eを使いましょう、

保湿しましょう、

と薬品メーカーは言っている。

59人中31名は全く無駄。減ったのは9人、19人には効かなかった。

特別な統計計算をして有意差があるといっているが、

カイ二乗検定(注・仮説を立てて行う統計計算のようなもの)では有意差なし。

そもそもこんな人数でOKを出していいのか疑問。

 

Q.  産婦人科の一般的な認識が保湿をしろとなっているということですが?

A.  皮膚科学会と小児科学会があっちこっちで言いまくっている。

それが広まっている。     

私達がやった論文は全く表に出ないように塞がれている。

私達の脱ステの論文は日本語ではあるが、雑誌に出ている。

九州大学が、自分達の考え方を広げるために

アトピー性皮膚炎の論文を集めて載せてますよ、というのを

インターネットでずらっと見れるわけだが、ちゃんと私達の論文は削られています。

2017年の英文の論文もとりあげていない。

 

Q.  アトピックでも論文を載せてないんですか?

A.  日本語の雑誌の編集委員に論文を公開させてもらってもいいか、と聞いたら、

「お断りします」と言われた。

 

Q.  論文は堅いのでマンガにしてほしい。阪南のマンガを更新してほしい。

A.  あれは有名マンガ家が描いている。(注・ぬまじりよしみ先生)

質問者(質問者はまんがが上手)に描いてもらいましょう。

ーーー賛成(参加者全員)。

 

Q.  アトピーがわからない小さい子にマンガがいいのでは?

A.  賛成。あなたがやって下さい。

 

はい、私もやりましたよー。(笑) これがステロイドの副作用で私が経験したことです。漫画でもなんでも、患者の立場からみんなで発信しましょう!その行動が、私達の生きやすい社会をつくります。先生達だけに任せておいては改革は進みません。やるのは実は、私達患者なのです。漫画が下手?(笑) いえいえ、あなたの一見小さなシェアやクリックも、ひとつの大きな活動になるんですよ。

 

Q.  佐藤先生がお年なので、5年後いなくなっても脱ステ医はいるのか?

A.  若い先生がいます。

今、大学に行って研修しています。

私は5年後もいてるでー。

 

徳子コメント:

こちらの大胆な質問者の方の忌憚なきご意見と先生のやり取りは、

悶絶ものでした。(笑)🤣

佐藤先生は身も心も、実年齢よりはるかにお若い!とブログ上で弁護させて戴きます。(笑)

今、横になりながらポテチを食べつつこのブログを読んでいるあなた・・・よりも体力がおありかも・・・。(笑)

 

Q.  ステロイドを塗っても副作用が全く出ない人はいるのか?

A.  いるかもしれない。

長く塗っていないと、元に戻るスピードが早いのだろう。

副作用の出る人は皮膚でステロイドを作る能力が平均より劣るのだろう。

 

Q.  年齢を重ねて年を取った時を考えて体を強化しておいた方がいいのか?

A.  自分の体力、年齢に合わせて頑張ればよろしい。

 

Q.  走ってサラサラの気持ちいい汗が出ます。

一方、街に出るとじとっとした汗が出ます。

汗のかきかたも訓練したほうがいいのか?

A.  そう思うが、じとっとした汗も耐えなければいけない。

アトピーの人は汗の出にくい人が多いから

体を鍛えて汗がでるようにしたほうがいい。

 

                                                   2019.09.20 『とまり木』より

                                                   近畿中央病院・阪南中央病院 アトピー患者の交流の輪を広げよう!!

 

 

     *********************

 

いかがでしたか?

笑いあり、涙も(?)あり・・・とまではいきませんが、

今回も楽しみながらお役立ち情報を知ることが出来ましたねー。

お友達に皮膚科の先生がいなくても、もう、ばっちり!(笑)

 

さて。

あなたの心には届いていますか?

あなたには、強い強いサポーターがいるんだということが。٩( ”ω” )و

決してあなたは独りぼっちではありませんよ。

こうして、目に見えないあなたのことをも思ってくれる方々がいるからこそ、

こんな役に立つ情報が公開されているんです。

ありがたいですね。

 

・・・必ず、あなたもよくなりますよ。

たくさんの感謝を見つけながら、今の辛い症状を乗り越えてくださいね。

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その18(脱ステ時の他の病気について)

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スゴイですよ!

阪南中央病院(大阪)から、

続々と新しい学習会情報が届いています。

 

もうこのブログではおなじみのコーナーですが、

脱保湿治療で世界でも知られている皮膚科の佐藤健二先生が、

診察を終えた夜遅くに、入院患者のためにちょくちょく学習会を開いてくれます。

その内容が、普段皮膚科の先生と雑談をすることのない一般ピーポーの私たちにとって

本当に役に立つ情報が満載だと大評判なのです。

読んでいくと、治癒の為のヒントがあちこちにありますよ。

 

こんなお役立ち情報を、

家のソファーに寝転がりながらでも読める私たち・・・

ラッキーだな~、もう~。

 

それでは、みなさん、

いつものようにご一緒に!

 

「教えて 佐藤センセイ❤~~~~

 

 

     ***********************

 

佐藤健二先生 談

 

脱ステ時の全身との関係

特に(他の)病気を持っているケースについて

 

1.ステロイドを使わないのを積極的にやめた方がいい時は

 

心不全心臓が弱っていてあまり動かないの時

まだ私が脱ステロイドの全体をわかっていない頃、初期の話ですが、

脱ステしたいと来た人が、特殊な病気を持っていた。

心不全があるという事をあまり言ってなかったので気付かなかったが、

2~3ヶ月入院していて、ちょっと水を飲んだら直ぐに悪くなる、

ちょっと別の薬を飲んだらすぐに悪くなる、の繰り返しで、

なんで悪くなるのかな?ということで聞いてみると、

心不全があるということがわかった。

心不全があるという事は、血液を出す能力を落としてしまう

全身浮腫になるという状態になり易いし、

血液を沢山送らないので、組織の中で酸素がちゃんと補充されない(送られない)。

 

その人は、そんな状態の時に脱ステをしていたということになって、

当然ちょっと変な事をしたらすぐに悪くなって、全然良くならなかった。

もちろん軽度の心不全の場合だったらそんなに問題にはならないが、

そのケースは重度の状態で、そのまま脱ステロイドをしても良くならないとわかったので、

この場合ステロイドを使って自分の皮膚をちょっと助ける、ということで、

ステロイドを使うようにお勧めた。

その方は使用を承諾されて、使ったら一応回復されて退院できたのですが、

結局その後4,5年たって心不全で亡くなられました。

しかし、その方は亡くなる前に知人を通して私に、

ステロイドを使って普通の生活が送れた、と感謝の言葉を送って下さいました。

このような事があるので絶対ステロイドを使わない方がいい、と言わない場合もあります。

 

腎不全老廃物を出せないの時

その人はアトピーじゃなくてお年寄りで、

肌がよく乾燥するのでステロイドをたくさん塗る

という事を繰り返しておられた。

脱ステしたいと言って来られ、ステロイドを使用したが、

瘡蓋かさぶたができては取れるを繰り返して全然良くならず、

腎臓の機能を見てみると

脱ステしている間に腎臓の機能が悪くなってきている事がわかった。

今の状態が続くと腎臓も皮膚の状態もどちらも回復が見込めないという事で、

ステロイドの使用を勧めた。

その方もステロイドを使用することによりいったん症状が楽になって、

腎臓の機能も少しずつ良くなった。

今だったら腎臓を良くしてから脱ステロイドをするという事も考えられるが、

当時は良くわからなかったので、やったけれどうまくゆかず、

とりあえず脱ステロイドをやめて腎臓も良くなったという事です。

 

肝臓疾患の時

肝不全の患者さんの経験がまだ無いので、確かなことがわからない。

赤ちゃんで脱ステ中に強烈な肝障害を起こした子がいた。

ただ、それは飲んでいた抗ヒスタミン剤で肝障害を起こしていたので、

脱ステとは直接関係ないことだった。

 

喘息の場合

多くの場合、喘息が悪くなってくると皮疹が悪くなってくる

恐らく夜寝れないとか、(喘息になると)血液中の酸素濃度が低くなるので

組織に酸素をちゃんと供給できなくなるから

良くならないと考えられる。

非常に重症の場合、喘息を良くする為に

どうしてもステロイドを使わざるを得なくなることもある。

使い方は、塗り薬ではなく飲み薬か点滴での投与になるが、

可能な限り使わないで肺を良くしていった方がいい

 

長期にステロイドを内服して副腎不全が起こっている場合

今のところ幸いなことにステロイドをかなり長く内服していたとしても、

止めた後に副腎の機能が回復している

例は無いが非常に大量且つ長期に投与した場合、

副腎機能が回復せずに脱ステしたら非常に悪化して、

ステロイドの外用をせざるを得なくなるかもしれない。

 

 

2.脱ステ最中に突然起こる病気について

 

風邪ひき

9割の人はドカッと悪くなる。

1割の人は良くなる。

なんで良くなるのかというと、

考えられることは2つあって、

一つはもの凄くしんどくなって、掻く元気も無くなる

もう一つは一見よくなる場合で、

熱が出て水が体から外に出て

きつく水分制限をした状態になり、浸出液が出ず、

良くなったように見える

 

同じことは赤ちゃんでも見られ、

栄養状態が悪くなってミルクを飲む元気がなくなる。

あるいは母乳の出が悪い時など、赤ちゃんの体に水とか栄養分が入ってこなくなると、脱水状態になる。

こうなると糜爛面びらんめん(ずるずるの所)があったとしても

そこから浸出液が出にくくなり

一見良くなったと勘違いすることがある。

 

女性の生理

ある一人の女性であった事だが、3~4ヶ月入院しても良くならず、

一旦退院後、外来で生理が無いと話を聞き、まず生理をなんとかしましょうという事で、

ホルモン治療し、生理が再開すると湿疹がすぐに良くなったという事があった。

その逆もあり、一般的には生理の時は肌の状態は悪くなる。それは覚えておいた方がいい。

 

貧血

一人暮らしの人によくあるが、食事をちゃんと取れない時、

鉄分栄養不足で貧血になり、

酸素を沢山体に送れなくなる

また、買いに行く元気がなくなりますます悪化する。

こういう場合は鉄剤を飲んで貧血を治すと良くなっていく

 

ヘルペス

ヘルペスには二種類あって一つは帯状ヘルペス、もう一つ多いのは単純ヘルペス

単純ヘルペスが全身に広がるカポジ水痘様発疹症と湿疹も悪くなる。

また、細菌感染が起こると細菌感染の場所もそれ以外の湿疹の場所も悪くなる。

 

その他の代表的な症状

体温が上がる

全身が赤くなっている時の体温の上昇(37.5℃まで)は心配いらない。

 

アミロイド疥癬

体が黒くなる。

掻いていると表皮のちょっと下にアミロイドがあり真黒く見える。

平べったい場合もあれば、盛り上がっている場合もある。 

なかなか治らないが、ある日突然消え始めた人もいる。

 

     ***********************

 

 

先生のお話しに関しての Q & A

(患者さんからの質問と佐藤先生の答え)

 

Q.  生理がなくなる更年期に入った時悪化するのか?

A.  更年期の人の経験(データ)がないのでわからないが、

ゆっくりと更年期になるので、身体が適応してあまり悪くならないのではないか

 

Q.  風邪をひいたとき、風邪が治れば湿疹はOKになるか?一時的か?

A.  長い期間は悪化しない

 

Q.  私は赤みがひいて体温が37.5℃になっていた。それはただの熱か?

A.  あなたはまだちょっと赤い。赤いからしょうがない。

 

Q.  風邪をひいたときに汁がでるのか?

A.  何故かわからないが、出る。

風邪をひかないように頑張って体を鍛える。

 

Q.  脱ステしていることによって逆に風邪をひきやすくなるのか?

A.  例えば夏の入院中に風邪はあまりひかない。

冬は普通の人でもしょっちゅうひいている。あまり差が無い。

脱ステ中は抵抗力が落ちているかもしれない・・・。

単純ヘルペス黄色ブドウ球菌にはアトピーの人は元々弱い

 

Q.  風邪をひいた時の対策は?

A.  おとなしくしているしかない。他の人にうつさない。

 

Q.  風邪の時マスクは保湿だからしないほうがいい?

A.  そんなに長い期間ではないから、

他の人にうつさないために

治るくらいまでしたほうがいい。

 

Q.  元々心不全ではなくて、脱ステしてから起こった場合が心配。

事前に調べておくことなどしたほうがいいのか?

A.  そこまでしなくていい。入院時に簡単なスクリーニングテストはしている。

 

               2019.9.20 『とまり木』より

 

 

     ***********************

 

それでは、この後、

『脱ステ・超お役立ち情報 - その18』は

パート2!の佐藤先生への ’さらなる’ 質問コーナーに参りますよ~。

見逃さないでくださいね!

 

              👇 クリックしてね 👇

    脱ステ・超お役立ち情報 - その18(Q & A コーナー)

 

 

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その17(Q & A コーナー)

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さてさて、『脱ステ・超お役立ち情報 - その17』のパート2は、

佐藤健二先生と入院患者さんのQ & Aコーナーですよ。

 

  👇パート1はこちら👇
  脱ステ・超お役立ち情報 - その17

 

皮膚科のお医者さんと、自分の症状以外について話す機会は滅多にないものです。

そんなあなたの願いを叶えましょう~~~~!😍

あなたの気になっていた疑問の答えがあるかもしれませんよ。

 

ではでは、いつものようにご一緒に~~~、

「教えて!佐藤センセイ~~~~~♪」

 

 

     ******************

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  歩くと足は筋肉がつく。上半身も筋肉をつけた方が良いのか?

A.  ある程度、有酸素運動が出来るようになってから

筋力トレーニングを始めると良い。

リバウンド対策としての、筋力トレーニングも同様。

 

 

Q.  運動としての水泳は、どうなのか?

A.  水泳も汗が出るので基本的には同じ。

プールから出てさっとシャワーを浴びたら、

それほど問題があると聞いた事がないので、

自分で確かめた上で実施するかしないかを判断する。

 

 

Q.   30分以上の運動で、10分x3セットよりも30分x1セットの方が理学療法的に望ましいのか?

A.  10分ずつの方が楽な訳で、体力が弱い時には、分けても良いが、

30分連続して運動する方が、強くなる。

 

 

Q.  アトピーの人の体内に毒素があり、運動により代謝を上げ体外に毒素を出す、と思っていたが、

お話にあるように、免疫力をあげるため運動をするという認識で良いのか?

A.  アトピーの人の体内に毒素はない。

アトピーの人は汗をかきにくいというのはある。

汗には、微量の尿素は含まれるが、

毒とまでは、言えない。

汗をかきにくいのは、

ステロイドを使っている使っていないに関係なし。

正常な人に比べて、比率として汗が出にくい。

 

 

Q.  リバウンド対策としての上半身の運動補足

A.  足だけではなく均等に筋力をつける方が望ましい。

仕事などをする際に特定の筋力が弱いとその部分が疲れやすくなってしまうので。

上半身の筋力アップを図ろうとすると、無酸素運動的な運動が必要となるが、

ゆっくりやれば、有酸素運動的な運動にもなる。

 

Q.  筋力をつけないといけないのでしょうか?

A.  最初に持久力をつけ、そのあとで筋力をつけた方が

安全ですよ、という意味。

両方ともつけた方が良いのは、間違いない。

 

 

Q.  汗が出る事による痒みとアトピーの痒みは別なのか?

A.  別です。

アトピーの痒みの原因はまだあまりわかっていないが、

温熱じんましんを持つ人が、抗ヒスタミン剤を飲んで

運動が出来るようになった患者さんは、実際にいる。

 

 

Q.  特定部位に効く有酸素運動はありますか?

A.  それはあまり考えない方が良い。

 

 

Q.  汗の出やすい部位出にくい部位がある時は、どうすれば良いのか?

A.  脱ステ以前と脱ステ後で

汗の出方が変わる事もある

また個人の特性で、

汗が出やすい部位に違いがある場合もある。

本当の汗の出具合を知りたければ、

調べるしかない。

運動するとより出やすくなる。

 

 

Q.  症状が出る際に体の左右対称に出るのですが、それは、何か原因があるのでしょうか?

A.  人間の体は、左右対称で発症の形もだいたい同じようになる。

不思議な事ではない。

薬疹の際も左右に症状が見られれば認定される例からも、

人間の体というものは、だいたい左右対称に症状が出る。

 

 

Q.  目の周りの腫れを治すには、どうすれば良いか?冷やしたら良いのか?

A.  腫れの原因を特定し対処する。

痒みが原因なら冷やせば良い

 

 

Q.  水分制限のため、便秘気味である。その対処法は?

A.  便秘の薬を飲むしかない。

また現在の水分制限に余裕があれば、もう少し増やすのも一つ。

ただ、増やし過ぎるとまた皮膚に悪影響が出るので、

難しい所ではある。

 

 

Q.  銀歯は、アトピーの人にとって良くないのか?

A.  そういう意見もあるのも確かだが、あまり気にしていない。

 

 

Q.  ぜんそくと目の薬にステロイドが入っているものは使わない方が良いのか?

A.  使わない方が、湿疹に対しては良いと思う。

ステロイド以外の薬もあるのでそれを使う方が安全。

 

 

Q.  子供へのアトピー遺伝について

A.  片方の親がアトピーの場合、2才までに

アトピー素因(アトピー性皮膚炎、ぜんそく、

アレルギー性鼻炎、結膜炎)が、50%出て来る。

両親ともにアトピーの場合、

75%アトピー素因が出る。

アトピー性皮膚炎が出るかどうかは、わからない。

アトピー性皮膚炎は、詳しくはまだわかっていないが、

一つの遺伝子だけじゃなくてたくさんの遺伝子が関係していると思う。

悪い遺伝子が、少なく子供に行かなければ、そう問題は起こらない。

それは全くの偶然なので、どうしようもない。

 

 

Q.  水分制限量について。

皮膚の状態が良くなった場合、水分制限量の設定を変更しても良いのか?

A.  出来る。控えめに増やす。自己管理。

病院での水分制限量は、病院食から

食事に含まれる水分を計算出来るため、設定出来る。

平均的に、カロリー数の7-8割の数が

水分量となるように作られているので、

例えば、2000kcalの食事であれば、その75%くらいの

1500ccの水分が入っている。

退院後、毎日の食事に含まれる水分が全然違うので、

個人個人で毎日調整すればさほど問題ない。

 

 

Q.  アトピー新薬 デュピクセントについてどう思うか?また、脱ステと平行してのデュピクセント治療はありなのか?

A.  使ってましになる人はいるみたい。

デュピクセントを使う場合、日本では、

それまで使っていた保湿剤やステロイドを使いながら使いなさい、という形。

薬が処方されていなければ、保険が通らない可能性がある。

デュピクセントは痒疹にはよく効くけど、顔の赤みにはあまり効かない

というデータが、羽曳野病院から出ていた。

 

徳子注:世界中の患者さんとの交流からも、赤みに効かないという声は多数聞いてはいます。

また脱保湿をやってみたら、その方が全然よかったという声も何度も頂いていますが、データはありません。

 

Q.  再入院する理由は?

A.  再入院する人は、水の飲み過ぎが多い

男の人が、仕事から帰ってくると晩酌をする。

これは、ほとんど水ばっかり。

これで悪化する事が多い。

 

 

Q.  水分制限をしている際、飲み過ぎた場合に簡単にわかる症状は?

A.  湿疹がなかったらわかりにくい。

足のつま先が腫れている、

手が握りにくいな、

・・・など、細かい事に気付ける人は、気付く事が出来る。

運動して水分を出す、あるいは、

飲んだ次の日はあまり飲まないようにする、などの対処が必要。

 

 

Q.  ビールは水分制限に含まれるのか?

A.  95%は、水。

ウィスキーのストレート飲む方が、皮膚には安全。

ウィスキーはアルコール40%だと、100ccに40cc。

ビールでそれだけ飲もうと思うと、8倍の量を飲まなければいけない。

 

 

Q.  18時以降の飲食制限をどのようにすれば良いか?

A.  朝昼夜の順番で食事の量を減らしていけば良い。

夜飲む時間の問題と量の問題が出てくる。

 

 

Q.  リバウンドについての考え方

A.  ステロイドを外用する事により、

皮膚自身のステロイドを作る能力は極端に落ちる

ポイントは、脱ステ入院により、

どこまで戻るか、という事。

どれぐらいの量を作る事が出来るのか、と、

どれぐらいの速度で作る事が出来るのか、の二点。

戻ったとしても、より強いストレスが来たら悪化するだろうし、

ストレスに負けずに皮膚の状態を維持出来れば、リバウンドは起こらない。

これが私の考えていることであるが、実証される必要はある。

皮膚で作られたステロイドの計測方法は未だにない

最近になって皮膚でもステロイドが作られている事が、証明されたばかり。

さらなる研究を待つほかない。

 

 

Q.  アトピー患者は、腸を冷やさない方が良いのか?

A.  あまり関係ない。

 

                                                                  2019.09.06 『とまり木』より

                  近畿中央病院・阪南中央病院 アトピー患者の交流の場を広げよう!

 

     ******************

 

 

いかがでしたか?

あなたの聞きたかった質問もあったのでは?🤗

これからも阪南中央病院皮膚科からは、続々とお役立ち情報が届きますよ。

楽しみにしていてくださいね。

 

知ることは、治る事への近道です。

繰り返し読んで、知識を身に着けて、

一日も早くよくなってくださいね。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

***口述筆記ですので、わかりやすくする為に多少の編集を加えております事、ご理解ください。

 

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その17(脱ステと運動)

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みなさん!大好評の『脱ステ・超お役立ち情報』の最新版が届きましたよ!

こちらは、阪南中央病院皮膚科(大阪)の佐藤健二先生と入院患者さんの学習会の内容です。

とにかく、ためになる。😎

知って、得する。😎

おまけに賢くなる。😎

友達の中に、あるいは家族の中に、皮膚科のお医者さんがいない方は特に(笑)、

是非とも読んでいただきたいものです。

今日のテーマは『理学療法について』ですよ。

Here we go~~~!

 

 

     ******************

 

佐藤健二先生 談

 

◆ 理学療法(基本的には運動)について ◆

 

★目的

 

① 体力回復及び再発防止

皮膚に栄養分をたくさん与える

皮膚にいく栄養は筋肉の中の血管を通って届けられる

皮膚を直すという観点からも運動は必要

 

 

★どこで

 

汗をかくと痒くなるため、

クーラーのきいたジムのような所が望ましく、

阪南中央病院にもリハビリ施設があるが、

保険が通らないため利用不可。

大泉緑地、仁徳天皇陵など

院外の施設を使い、走る、早歩きの運動が出来る。

ただ単に歩く運動なら色んな所を見て回るか、買い物に行くというやり方でする。

現在は、脱ステ入院は、阪南中央病院と少数の病院でしかやっていないが、

今後増えていくとすれば、病院付近の施設をうまく利用するやり方を考えていくやり方しかない。

 

 

★運動を始める前に知っておく事

 

運動をすると痒くなる人がいる。

<<痒くなる事の原因>>

① 汗

② 温熱じんましん

運動すると強烈な痒みに襲われかき、かえって皮膚を悪くするという事になる。

 

<<対策>>

汗の場合は、多少痒くても我慢して運動する方が、有益

じんましんについては、抗ヒスタミン剤を飲んだ上で運動をする。

運動開始30分前に服用。

 

 

★どんな運動までいけば良いのか

 

基本的には、脈拍が、1分間120拍

自分で測る場合は、15秒30拍ぐらい。

1分間も測ると後の方のデータが狂うため。

それを最低30分続ける。これは、退院後の目安。

入院時は、やる事が無いので、これの3倍5倍を出来る人はやる。

 

まずは、普通のスピードで歩く。

そして距離を伸ばす

ある程度距離が伸びたら、早く歩く

段階的に早く長距離を歩けるようになったら、初めて走る

人により体格体力に違いがあるので、進め方は個人差あり。

30分走るという所まで行けば問題はない。

 

過去に運動をよくした人は、難しくないが、運動を全くしていない人にとっては難しい。

 

上記は屋外での運動を前提としているが、雨天の場合は、

室内でラジオ体操を何回も繰り返す、という方法で対応可。

ラジオ体操でなくても、ストレッチヨガでも良いが、

あまり汗が出ないので、程度のキツい運動をする必要あり

 

 

★運動を始める際の心得

 

必ず準備運動と整理運動をする関節を痛める事と筋肉痛を防止するため。

整理運動として屈伸運動をするだけで、筋肉痛を相当軽減出来る。

 

上記の運動とは、有酸素運動を指しており、ある程度、有酸素運動が出来た後で

無酸素運動筋トレをしていくと体がより強くなっていく。

理学療法の目的である体力をつけるという事により近づけていける。

 

 

★運動する時の注意点

 

日焼け

日焼けし皮がめくれるという事は、

それだけ皮膚に負荷がかかっているという事。

日焼けというケガをしている状態となる。そこまではいかない方が良い。

皮膚を治しに来ているのに、

紫外線により皮膚を痛める事になってしまう。

しかし少しずつ紫外線にあたる事で人間の皮膚というのは、抵抗力がついてくる。

極度の紫外線でなく、少しずつの紫外線なら問題はない

ただ、紫外線にあたる事により皮膚の老化は進みます

健康的な状態と加齢した際の皮膚のシミのトレードオフとなるので、そこは個人の判断。

 

 

★夜の睡眠への影響

 

理学療法の目的の一つとして、運動で疲れる事により、

夜間の睡眠を取りやすくするという事もある。

 

 

 

                                                                  2019.09.06『とまり木』より

                 近畿中央病院・阪南中央病院 アトピー患者の交流の場を広げよう!

 

 

     ******************

 

さて、いかがでしたか?

この後、『脱ステ・超お役立ち情報ーその17』はパート2”Q & Aコーナー”に入りますよ。

クリックしてさらに学習しましょうね!

 

👇パート2はこちら👇

脱ステ・超お役立ち情報 - その17(Q & Aコーナー)

 

 

 

 

 

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪

 

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その16 (Q & A)

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皆さま、お待たせいたしました!

阪南中央病院佐藤健二先生と入院患者さんの学習会、

過去バージョンのシェアですよっ♪

今回はQ & Aコーナーです。

どれもこれも、あなたが知りたかったことばかり!

たくさん学んで、脱ステ・脱保湿マスターになって、

早くよくなってくださいね。

 

それではいつものように、ご一緒に・・・・!

「教えて♪ 佐藤センセイ~~~~!」

 

 

     ******************

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

 

Q.  アルコールは摂取しても問題ないか?

摂取するにしても気をつけるべきことはあるか?

A.  アルコールを飲む際には、次の3点の問題点を把握し、自分自身で判断する必要がある。

  1: 夜の水分摂取となる。

  2: アルコールそのものは痒みを引き起こす

  3: アルコールの摂取は、リラックス効果があり痒みを和らげる効果もある

従って、自分自身でアルコールを

摂取してみることで痒みの症状を見て

摂取可否を判断するしかない。

ただし、痒みが問題なかったとしても、

夜に水分摂取をしているという注意点は残る。

その際、例えばウイスキー等では水分を少なく、

アルコールを摂取することが出来る。

痒みの強弱は、お酒の種類は特に関係ない。

ビールが飲めないなどの個人のアレルギーに気をつければ良い。

 

加えて、糖質制限は皮膚疾患・ 痒みには関係はない。

 

Q.  風邪やインフルエンザにかかった場合は、湿疹にどのような影響があるか?

A.  風邪インフルエンザ症状がある場合は、一般的に湿疹は悪くなる傾向がある。

また予防接種によっても皮膚炎が悪化する可能性はあるため、注意が必要である。

患者が子供の場合で接種を必要とする予防接種には、注意して実施するしかない。

Q.  初めて湿疹が出た幼児患者や、ステロイド・保湿の使用経験がない

患者の皮膚炎にはどのように対応すればよいか?

A.  『ステロイドにNOを! 赤ちゃん・子どものアトピー治療』に

全て詳細は記載している為、そちらを参考されたい。

 

Q.  アトピー性皮膚炎の原因の一つとして、皮膚表面の黄色ブドウ球菌の

バランスが悪い事がネット上に挙げられているが、どのように捉えれば良いか?

A.  皮膚表面の黄色ブドウ球菌のバランスが原因として言われ始めた同時期に、

別の論文で細菌感染を抑える治療は

皮膚炎の改善に効果がない事が証明されているので、

その情報は間違いと捉えてよい。

但し、細菌感染が実際に起こった場合には、細菌感染への対処は必要となる。

細菌感染していない場合においては、

過度な消毒などで無意味に皮膚にダメージを与える必要はない

特に子供患者の場合は、入浴回数を減らす等の方法のほうが症状の改善は早い。

 

 

Q.  細菌感染に気を付けるにあたり、どのような事を考え実施すれば良いか?

A.  入浴を上手に活用する事が第一に挙げられる。

入浴は皮膚表面の細菌量を減少させる事が出来るが、

過度な入浴や皮膚表面を洗いすぎると

皮脂を必要以上に流してしまう為、

注意が必要。

また、細菌は常に皮膚表面にいる

体内の免疫機能が十分に働いている場合や

傷口がない場合は全く問題がない

免疫力を高める方法としては、やはり適度な運動が望ましく、

また運動が細菌感染を引き起こすということはない。

 

Q.  患者等に話を伺うと、アトピー性皮膚炎患者は

手足の冷え症や肩こりの人が多いと思うが、それについてはどうか?

A.  その情報の真偽は明確ではない。

また冷え性や肩こりには運動が良いと思われる。

 

 

Q.  退院後に悪化してしまうケースを聞いたことがあるが、

どういった人がどれほど悪化する傾向にあるのか?

A.  入院中に寛解ではなく、ある程度良くなったか程度で退院するが、

退院後一時的に悪化する傾向は確かにある。

これまでの入院患者で見ると、全体の2/3ぐらいは

退院後一時的に悪化する人がいると思われる。

 

Q.  様々な面において運動が症状改善に有効ということは理解したが、

どのような運動をするのが良いだろうか?

A.  重要なのは、脈拍が上がる運動をする事である。

例えば太極拳なども効果はあるが、それで十分とは言い切れない。

心臓に病気がある人や足に傷がある場合など、運動の仕方を考える必要はある。

但し、太極拳等でも何もしないよりは絶対に良い。

 

Q.  脱ステ治療後も、花粉の時期は症状が悪化する傾向にあるか?

A.  目や鼻に痒み等のアレルギー症状が出て、

二次的に皮膚炎が悪化する患者はいるが、

花粉が直接的に皮膚炎の症状に

悪影響を与えるわけではない。

抗ヒスタミン剤、特に比較的新しいビラノア

という薬は、花粉症にかなり効果がある。

抗ヒスタミン剤の中でも、エキソフェナジ ンは

眠気は生じないが効果は若干薄く、

エピナスチンは眠気は少し生じるがより効果がある。

花粉症が起きる前から事前に飲む必要性はあまりなく、

花粉症の症状が出始めた頃に抗ヒスタミン剤を摂取する事で十分である。

 

Q.  乳酸菌の摂取が花粉に良いという情報があるが、効果があるのか?

A.  明確な回答は出来ない。試してみてもいいのではと思う。

 

Q.  細菌感染を抑えるために抗生物質を摂取すると、

腸内細菌も死んでしまうという情報があるがどのようにすれば良いか?

A.  適切な食事と運動としていれば、特に何も気をつけなくても

腸内細菌は通常状態にすぐに戻る。特に意識する必要はない。

 

Q.  食事に関して、摂取する油のバランスや過度なタンパク質の摂取は、

体に悪影響を及ぼすとの情報があるがどのように考えればよいか?

A.  まず、細胞膜は油分で出来ているため、

傷を修復するためにも油の摂取は必須

摂取する油のバランスに関しても、

外国人の摂取する油分は偏りすぎている為、

そういった情報を得られたのだと思うが、

過度に意識しすぎる必要はない。

 

またタンパク質においては、滲出液や落屑で

通常より2倍以上摂取する必要がある患者もいるほどである。

そこまで過剰摂取に意識する必要はない。

 

また、砂糖は別の名をショ糖ともいい、その成分はブドウ糖と果糖に分けられる。

これらは生命活動維持に絶対的に必要なものであり、これが問題であるとするならば、

全ての生物に何らかの異常が起きているはずだが、そういった観察は見られない為、

糖分の多少の過剰摂取を意識しても意味がない。

 

また、糖分を過剰摂取するとIgEが上昇するとの論文はあるにはあるが、

皮膚炎とIgEとの因果関係が逆に考えられているため問題ない。

補足すると、皮膚炎の湿疹が軽快した後でIgEが減少し

症状が悪化するとIgEが上昇する

IgEと皮膚炎の因果関係の世間一般の考え方は間違っている。

 

Q.  体型や体脂肪率と痒みには何らかの関係があるか?

A.  そのようなデータは見たことはない。

但し、アトピーの人は細胞を増殖させるのは得意ではないようで、

体重が増加した後に痒みが増したという患者はいる。

しかしながら、その一症例で全てが説明つく訳ではもちろんない。

 

補足すると、幼児の湿疹はよく顔に現れるが、

これは幼児の成長は頭部が一番早いからだと考えると納得がいく。

皮膚炎が現れやすい患者は、

細胞を作るのがあまり上手でなく時間がかかる為である。

幼児患者の成長がある程度進む と、頭部の成長も緩やかになるため、

症状は落ち着く。

同様に、思春期でも再度成長スピードが増す為、症状が再発するケースが多くある。

要は、成長する時期・成長する部位には皮膚炎の症状が出やすいと考えている。

 

 

                                     2018.01.12 『とまり木』より

             近畿中央病院・阪南中央病院  アトピー患者の交流の場をひろげよう!

 

 

     ******************

 

いかがでしたか?

今回も、めっちゃ役に立ちましたよね?

お肌について、ひとつ、ふたつ、と知識を重ねることで、

一歩、また一歩、治癒に近づいていきますよ。

大丈夫!あなたも必ずよくなります。

何度も読み返して、知識を確実なものにしていきましょうね。

 

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

 

 

脱ステ・超お役立ち情報 - その15(浸出液とカサブタ)

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大好評の『脱ステ・超お役立ち情報』15回目は、

阪南中央病院佐藤健二先生と入院患者さんとの学習会の

過去レポートの公開ですが、多くのみなさんが日頃疑問に思っていること

ここで答えが出るかもしれませんよ。

 

いえ、きっとあなたはこれを読みながら膝を叩いて深くうなずきます!

あるいは、「おおおぉぉぉ・・・。」と

納得の声を漏らすかもしれません。

なんでしたら、四つん這いでうなだれて、

・・・・・そうだったのか・・・・!!!」

なんてバージョンもありますが。(笑)

 

深い理解が、あなたを今の辛い症状から救ってくれますよ。

さあ、読んでみてくださいね!

 

 

     ******************

 

佐藤健二先生 談

 

 

◆ 脱ステ時の落とし穴

浸出液や瘡蓋(かさぶた)の捉え方について 

 

ステロイド離脱時の過程で、壊れた表皮から浸出液が出る。

これを老廃物毒素などと勘違いする人が

とても多い

 

実は浸出液には良質なタンパク質が多く含まれていて

固まり瘡蓋となって下の皮膚を保護再生させる働きを持つ。

 

その為、浸出液を拭き取ることや洗い流してしまうと非常に治りが遅くなる

ただ同時に、浸出液ばい菌の恰好の餌でもある。

増殖するのに最良の栄養素を含むので、過剰な増殖時には

剥がし取ることが必要な場合もある。

大切なことは、浸出液の維持とばい菌の除菌を

バランスよく並行することである。

しかし、乾燥して瘡蓋がはがれるようになると強い痒みや痛みを伴うため、

勝手に剥がれ落ちる前に自ら剥がしてしまう人が意外と多いが、

浸出液を拭うことと同じである。

特に関節は取りたくなるが、我慢しなければならない

上記の流れをわかった上で入院治療しないといけない。

 

 

     ******************

 

 

入院患者さんから佐藤先生への質問

Q.  瘡蓋の下が(菌が増殖し)感染症になった場合、一旦剥がしたほうがいいのか?

A.  感染症なら膿ができ、勝手に剥がれることが多い。

ただ頭皮の場合は髪に絡み剥がれずに固まりやすい。

髪を切り瘡蓋ごと剥がさないといけないこともある。

 

Q.  浸出液と膿の違いは?

A.  白血球の量の差。

前者は透き通った黄色で後者は濁った黄緑色である。

 

Q.  ワセリンに害はあるのか?

A.  保湿依存症があるかどうかで変わる。

保湿依存がなければ、多少使えど問題ない。

保湿依存症≒ステロイド依存症であり、

その患者がワセリンを塗れば真っ赤になる症状が出ることもある。

詳細は研究されていないため不明である。

 

Q.  保湿依存症患者には絆創膏やマスクも保湿になり得るのか?

A.  なり得る。部分や大きさにもよるが、症状が悪化することもある。

 

Q.  装着していたマスクを外すとカサカサが減ったが、肌は悪化しているのか?

A.  水分が増えて一時的に瘡蓋が肌に密着しているだけで、

時間が経つとさらに悪化することもある。

 

Q.  世間で保湿が謳われる訳は?

A.  製品の販促のため(お金のため)の宣伝が充満し、

定着している傾向がある。

ただ、保湿をしているだけでは依存症にはなりにくい。

ステロイドを塗っている人は保湿依存症になる。

 

Q.  感染症などになる確率は年齢と共にに高くなるのか?

A.  高くなる。脱ステ患者以外も同様である。

防ぐには運動するしかない。

 

Q.  ステロイドを使用してきた量や年数によってリバウンドの程度が変わるのか?

A.  そうだと思うが詳細は不明である。

 

 

                                            2017.11. 24 とまり木より

                    第3回 とまり木のまとめ

 

 

     ******************

 

 

みなさん、いかがでしたか?

読みながら、

おおおおおぉぉぉぉぉぉ~~~~~!」

と、膝を叩いた方が全国的にたくさんいらっしゃったのが目に浮かびます。(笑)

・・・あり、ですよね~~~?

 

それでは、次回の『脱ステ・超お役立ち情報』もお楽しみに。

カミングスーンですよ!

 

今日も素晴らしい一日を!

 

 

 

『脱ステ・超お役立ち情報』が検索しやすくなりましたよ♪